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委員会会議録

質問文書

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令和4年決算特別委員会文化観光分科会 質疑・質問
質疑・質問者:土屋 源由 議員
質疑・質問日:10/31/2022
会派名:自民改革会議


○土屋委員
 それでは、一問一答方式で質問させていただきます。
 主要な施策の成果及び予算の執行実績についての説明書114ページになります。
 オリンピック・パラリンピックが去年だったのに大分前のような気がして忘れかけていたんですが、昨日自転車競技がありましたので去年だったと思い出しました。オリパラも1年延期になり昨年実施された中で、1年を振り返るとコロナがなければもっといろんなことができたと感じます。実際に私たちの地域や御殿場市、小山町で自転車競技をやってくれたことで地元はすごく期待していたのですが、そういった状況でうまく発信できたのかとちょっと感じました。
 114ページにいろいろ書いてあるのですが、どのような魅力発信ができたのか、内容を振り返りながら教えていただきたいと思います。

○花田観光振興課長
 新型コロナウイルス感染症の拡大により海外からの観戦客受入れが中止となり、計画しておりました成田エクスプレスでの動画放映や県内に設ける予定でしたファンゾーンへのPRブースの出展などが中止せざるを得ない状況となりました。
 一方、大会終了後の訪日観光客の本格的な再開を見据え、静岡ツーリズムビューローや観光事業者と連携し取材に訪れた海外メディアや現地の旅行会社への情報発信、セールス活動を実施しました。
 具体的には、aに記載しております宿泊施設と連携したメディアキットの配付です。オリンピック・パラリンピックの開催期間中に取材に訪れた海外メディア等に向けて、本県の富士山やお茶などの魅力を紹介した動画や首都圏からのアクセス等を収録したUSBメモリー、知事のウェルカムメッセージカード、お茶のティーバッグ、手拭いなどを盛り込んだメディアキット1,342セットを県内の宿泊施設7か所で配付いたしました。海外メディアの方に確実に手に取っていただくために宿泊する施設の部屋に事前に配付するなど工夫を凝らしたところです。
 なお、御協力頂いた宿泊施設からは、知事のウェルカムメッセージがあることでワンランク上のおもてなしができたとの声を頂いたところです。
 また、bに記載しております日本政府観光局―JNTOと連携した情報発信として4月27日、28日の2日間、東京都のメディアセンターに神奈川県と合同でブースを出展し海外記者、国内記者等に本県の観光情報などを提供したところです。
 さらに、説明資料115ページのcを御覧頂きますと、海外営業代行を活用したプロモーションとして静岡ツーリズムビューローが現地に設置している営業代行によるSNSキャンペーンがあります。本県の自転車競技の開催に合わせて県内のサイクルツーリズムに関する情報発信をしたところですが、加えて現地の旅行会社、メディア向けのイベントなど現地ジャーナリスト等のネットワークを活用した情報発信も実施しました。

○土屋委員
 細かく説明をもらいましてありがとうございます。

 コロナがない状態で開催できればもっといろんな事業に取り組めたと思いますし、海外からは当然なんですが、日本全国から人が来て開催することによってレガシーという言葉で今年度も事業が残ると思います。
 昨年のオリンピック・パラリンピックだけを見て今年につながっているかと考えると当然露出が少なく、実際にやろうと思っていた事業もできなかったんじゃないかと私は感じています。
 予想よりも観戦者が少なかった中、特にしっかりとアピールした部分がありましたら、説明資料に載っていない工夫した点も含めて答弁してもらいたいと思います。

○花田観光振興課長
 海外メディアの方に対してメディアキットを配付いたしましたが、なかなか手に取っていただくことが難しいと考え、宿泊施設の方に御協力頂いて宿泊する部屋に事前にキットを置かせていただく工夫をしたところでございます。
 さらに、このメディアキットをメディアの方以外の国際自転車競技連合会の幹部の方に配付させていただきましたが、丁寧なおもてなしをありがとうと高い評価を頂いたところでございます。
 さらに、TSJの海外営業代行を活用したプロモーションにつきましては説明資料にも記載がございますが、プロモーションの後イギリスにおいては7本、アメリカにおいては5本の本県の観光情報に関する記事を現地の雑誌やウェブ等で掲載していただくなど、今後の誘客につながる成果も出たところです。

○土屋委員
 せっかく去年オリンピック・パラリンピックをやったんですが、1年たって随分昔だったなと思ってしまうぐらい皆さんの心に残る部分はちょっと少なく、そのときは盛り上がっても1年たってしまうとなかなか厳しいと思います。
 ただ実際は、本当に熱狂的なファンの人たちは今年のいろいろな事業に期待していますし、世界大会がもっともっと行われることになればもう一度オリンピックの開催場所として名前が伝わっていくと感じます。ぜひ今年度だけではなくて来年度、再来年度以降も事業をより大きくアピールし、レガシーがしっかり根づくようにぜひ頑張っていただきたいと思います。

 次の質問に入ります。
 「今こそ!しずおか!!元気旅!!!」に関し、説明資料117ページに県内周遊促進の事業内容について補助対象者、補助実績と書いてあるようにいろんな形で促進していたと思います。ただこのページだけを見ると、2事業者に200万円を支援しただけと取れます。
 どうやってこの2事業者に決まったのか説明をお願いします。

○花田観光振興課長
 こちらの事業は、交通事業者が市町や地域観光関係団体と連携して行う取組を支援し観光客の誘致、周遊促進を図る補助金でございます。
 具体的に申し上げますと、鉄道事業者やバス事業者が市町の観光協会と連携して鉄道の1日乗り放題切符と観光施設の入場券をセットで販売して周遊等を図っており、乗り放題切符の割引した分に補助する制度になっております。
 補助実績に記載しました2事業者のうち、1件は大井川鐵道とゆるキャンがコラボして大井川鐵道の2日間乗り放題切符とゆるキャンデザインのポスターやマップを作成するキャンペーンに助成するものです。
 もう1件は、伊豆箱根バスに対して熱海市街地のバス1日乗り放題切符と熱海梅園入場券のセットの商品の割引販売に支援したものでございます。
 こちらは国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用した事業になっており、当該年度に確定まで全て終わったものに対して令和3年度に支出する仕組みになっております。そのため3月末までに補助金の確定ができなかった6件に関しては、令和4年度に事業費を繰り越して交付しています。2事業者に6事業者をプラスしたトータル8事業者、2000万円余の補助実績となっています。

○土屋委員
 確かに繰越しをして年度が変わってしまうと実績の報告に載らないかもしれないですが、せっかく今のような説明があるのであれば書いておいてもらわないと。事業が繰越しになっているといっても今年度引き続きやっているわけじゃないですよね。確かに令和3年度の話をしているかもしれないんですが、4年度に繰越しになってもここまでは触っていますと報告してもらわないと。多分3年度の予算をつくるときにも、交通事業者に対しての支援も含めて様々な発信をしてほしいと言っていたんじゃないかな。2件しかやっていないと書くとやっていたように見えないのであまりいい話ではないと思います。
 同じことが言えるのが説明資料120ページ頭の2件という数字です。予算をたくさん取って事業を始めているので、中途であってもどのくらい関わったか説明しないとあまりにも何もしていないように見えてしまいます。
 補助金がそこそこあるのに実績が2件というのはどういうことか説明してもらえますか。

○山田観光政策課長
 説明資料119ページから120ページにかけての観光産業回復促進事業費補助金の2件は、繰越し等をしていませんので令和3年度中に実施しました。宿泊・観光事業者が連携してコロナ禍でも実施できる観光サービスを提供する提案に対して補助したもので、例えば伊豆において、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にゆかりのある修善寺の史跡に設置された主要人物のパネルを巡るモバイルスタンプラリーといった非接触型の観光や、観光する上で感染症対策を呼びかける画面が参加者のモバイル端末に出るようにするための支援の2件を実施しました。こちらは国の交付金を使用した事業で、令和3年度をもって終了しております。

○土屋委員
 私の勘違いで、様々な事業がその年度内で全部できているのは当然だと思っていました。
 1番痛いところだと思っているのが、宿泊施設感染防止対策強化事業費補助金のたくさんのお金が使い切れていない中、暮れぐらいから始まった1000万円もの事業が年度末までに終わるわけがないと思いながらやっていたため、いろんなところからクレームがあったことです。
 みんなコロナ対策に苦労していましたので、決して事業を悪いと言っているわけではないです。一気に申請が来たので事業をうまく回していくのが難しかったことはよく分かっています。ただ私のほうに何件もクレームが来ていますので、事業に応募して参加しようと思った人たちに対する説明や対応が決してよかったとは思えません。これから同じような事業を国等でやるときにはそういったところにも注意しながらやらなきゃいけないと思いました。
 令和3年度の事業は中途半端に終わってしまっているんじゃないかと考えますので、この事業に対してどんな対応をしていたのか簡単に説明をお願いします。

○山田観光政策課長
 今、5番委員からお話がございました感染防止対策、主に補助金に焦点を絞ってお話しさせていただきます。
 本補助金につきましては、短期間に県内事業者様からの2,000件を超える申請を受け付けて審査、処理する業務であり大変困難でございました。ただお話の中にありましたように、委託事務局による事務処理が遅れた点や申請者への説明が不十分であったりした点で事業者の皆様に不快な思いや不安を生じさせてしまったことは否定できませんので、改善すべき点が多々あったと反省しております。
 そうした中で、具体的な事業の進め方でございますけれども、様々なお声を頂いておりましたので委託事務局と定期的な打合せを行い、10月以降は2週間に1度は必ず定期的な進捗状況の確認を行うとともに、確認されている情報を基に委託事務局には申請者への丁寧な対応、事務局職員の資質向上のためのマニュアル作成や研修をすることによって事務処理スピードを上げたり正確性を確保し、あるいは事務局職員の増員を行う等、改善しながら何とか進めてきたところでございます。
 また、中途半端な状態で年度をまたいでしまったので、令和3年度中に事業が完了せず繰越しになった事業者の皆様に対し4月に文書で以降の事務処理スケジュールをしっかりと通知した上で、直接電話をして内容を説明しました。あわせて事業者様の状況を確認し丁寧な対応と計画的な事業進捗に努め、結果として9月末をもって補助金の交付を完了したところでございます。
 今後こういった補助事業ができるのかという点はございますけれども、今回の業務改善の経験を生かして新たな業務についても適正に行ってまいりたいと考えてございます。

○土屋委員
 9月で対応が終わったことはよかったと思っています。補助金は始めたときには申請する方が何人いるか分かっていないので、一気に対応しなきゃならないときは体制をすぐに組んで、年度内に間に合わないのであれば、間に合わないけれど次の年度にまたがっても大丈夫ですよと、本来は申込みをしてくれた人たちに報告すべきだと思います。
 すぐに対応しているといっても、多分今までになかったぐらい多くの方が一気に申し込まれて本当に大変だっただろうと想像はつきます。
 同じようなことは多分ないと思いますが、これを反省材料として、次に違う形の補助金や様々な民間の人たちの募集が集中したときの対応について考えていただきたいと要望します。

 最後に少し質問して終わりたいと思います。
 説明資料121ページにユニバーサルツーリズムの推進とあり、6施設への補助内容として客室のベッド化、テーブル・椅子等の導入とあります。
 客室をベッドにしたり、椅子やテーブルをつけてもユニバーサルツーリズムではないと、こんなのに補助金をつけて何を考えているんだろうかと感じたので、どういうことか説明をお願いします。

○山田観光政策課長
 本補助金は、旅行者の皆様に年齢、性別、障害の有無などに左右されない環境を提供するため施設のバリアフリー化に当たって必要な備品の購入を補助するものでございます。
 もともと、ユニバーサルツーリズムをどうしたら進めていけるのかという勉強会の中で、障害のある方や高齢者の方がどうしたら気持ちよく旅行していただけるか現場で活動している方から意見を聞きましたところ、和室は今布団を敷いているけれども和室を楽しみながらもベッドにしてお迎えする、あるいは膝が痛い方には椅子を用意してお食事を取りながらくつろいでいただくことが高齢の方や障害のある方の負担の軽減につながり、誰もが充実した旅行を楽しんでいただくための重要なおもてなしですよと指摘を受け、補助金を設置したところです。
 具体的な内容をもう少し申し上げますと、例えば説明資料に記載したベッド化は、現場において実際にお年寄りや足の不自由な方から寝起きが大変という声をお聞きし、畳に布団を敷いていた和室の寝室にベッドを導入したものです。
 県の補助金は備品だけですけれども、あわせて宿泊施設では自費、あるいは国の補助金を活用して客室の改造等も行いユニバーサル化を進めています。
 机や椅子も和室に対応するものが多くなっていまして、実際に補助金を交付した施設からはお客様から大変感謝の言葉を頂いた、あるいはSNSやウェブサイトで発信したところ客室全部に導入したわけではないんですが採用した客室の予約率が上がったとの報告があり、県としては効果があったと考えてございます。

○土屋委員
 こういう書き方をしてしまうと何をしたかよく分かりません。
 実際に、私たちも宴会をやる際に畳の上に座布団で座るのではなく、テーブルと椅子にしてもらっている旅館はたくさんあるんですよ。それがユニバーサルツーリズムとしていいのであればしっかりと支援していただきたいですし、客室のベッド化、テーブル・椅子の設置と書くだけではユニバーサルツーリズムが何をすることに対する補助金か相手側に伝わらないと思います。言っている意味が大体そうだろうと想像がついても、実際にお客さんが来たときにこれが一番いいんですよと内容をアピールするのであれば、もっと分かりやすく、今後はぜひそこまで踏み込んだ説明をしていただきたいと思います。意見を言って終わります。

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