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委員会会議録

質問文書

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令和5年6月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:杉山 盛雄 議員
質疑・質問日:07/05/2023
会派名:自民改革会議


○杉山(盛)委員
 一問一答方式で3点質問します。
 1つは、清水庵原球場を本拠地とするプロ野球新球団の創設についてです。
 このような話が報道によって出ており、早ければ来シーズンからの参入を目指しているとの話も出ております。県としてプロ野球の2軍球団創設について何か検討すべきなのかどうか、教えてください。

○大石スポーツ・文化観光部参事(スポーツ振興担当)
 清水庵原球場を本拠地としたプロ野球2軍球団創設につきましては、県といたしましても大いに歓迎すべきものだと思っております。野球による地域及び経済の活性化、それから野球をやっている子供たちをはじめとしました県民のスポーツへの関心の高まりが期待されるものですから、今後県としても新球団との意向を踏まえまして、協力していきたいと考えてございます。

○杉山(盛)委員
 あまりにも情報がないので私も分からないです。本県では、プロ野球球団創設は初めてのことだと思います。例えばサッカーでは今J1がいなくなってJ2が3チーム、そして沼津にJ3が1チームあります。あとバスケットボールチームも今度2部に上がるとのことで、静岡県のスポーツが徐々に向上してきているとのイメージがあります。
 プロ野球の中で2軍の位置づけ、機構が分からないので分かったらお知らせください。いろいろなことを勉強していきたいと思います。
 いずれにしても、こういうものを1つ起爆剤にして、静岡県全体のスポーツが向上していくことを期待しております。

 次の質問に移ります。
 駿河湾フェリーについてです。
 駿河湾フェリーからはよく富士山が見える。有効活用して観光にも役立つとすごくいいなと思っています。
 ただ、聞いてみますと1割から2割くらいの確率で運行中止になる。この理由が土肥港は外港で波が荒いことです。清水港を非常にいい雰囲気で出港しようとしても、到着地の土肥港で波があって無理ということでお客様が来られても今日は休航ですというケースが実は多いと伺っております。そしてこのことによって、せっかく来ていただいた方々が何だよ、もう二度と来るかといった気持ちになられると非常にそれは迷惑な話です。
 そこで1つの提案です。私の地元、沼津市の戸田地区は非常に漁業も盛んな所で、戸田港は内海ですからほとんど波ない。戸田から土肥までは車で数十分で行けることも含めて、県に新たな航路を開発していく上で戸田港を利用する気持ちがあるかないか教えてください。

○花田観光振興課長
 まず、駿河湾フェリーの欠航率に関しまして簡単に御報告いたします。
 直近では4月、運航率が天候不良もあって過去最低の70.1%と10便中3便がお休みの状況でした。
 2番委員からお話がありました土肥港の状況はそのとおりで、令和2年に経営改善戦略というフェリーの戦略を策定し、その中でも欠航対策が1つの大きな課題になっております。その際、伊豆地域の西伊豆、例えば松崎港や2番委員がおっしゃいました戸田漁港も含め、現在の土肥港に比べてかなり静穏度が高い状況を我々も確認しております。あとは一般社団法人の経営の面からお客さんがどの程度ありそうなのかも含め、今後検討させていただきたいと考えております。

○杉山(盛)委員
 そうですね。このフェリーについては私の後援会でも使いました。僕らは地元ですから土肥まで行って、フェリーに乗っかってフェリーの中で大変いいお弁当を食べながら富士山を見て、清水港に着いてから日本平を見学するバス旅行を。結構評判がいいわけです。
 ですから、今言ったように波のあんばいで欠航率が高いのは非常に残念な話なので、そういうことのない方法をまた考えていただければと要望しておきます。

 最後に、ヴァンジ彫刻庭園美術館の話です。
 実は私も幾度かヴァンジ美術館、クレマチス、もちろんベルナール・ビュフェも関連で見学させていただきました。あそこの駿河平全体を美術の拠点にすることについて、もう2年くらい前に無償譲渡したいとの話を伺いました。先ほど9番委員がいろいろスルガ銀行等の名前を出しておりましたが、あそこは全く別会社の運営です。
 スルガ銀行の債権問題解決の一丁目一番地は、家族含めた創設者との断絶と聞いています。つまり岡野さんとの関係を断絶することであります。私がいろいろ調べた限りではヴァンジ彫刻庭園美術館はスルガ銀行との関連はないであろうと承知しています。
 一番の肝は何かといえば、ヴァンジ彫刻庭園美術館を県が頂くことによって本当にあそこを文化の拠点都市にするため、沼津市も、三島市も、裾野市も、清水町も、長泉町も、ましてやもうちょっと近隣市町の関係の方々が、協力し合うこと、先ほど8番委員も言ったようなことが本当に望ましいわけであります。例えば私の子供たちが孫をどこかに連れていくときに公園について調べると、意外に沼津市とか三島市ではなく、御殿場市の公園が出てくる。そして御殿場市の公園が人気公園ランキングに入っており、調べてみると駐車場は完備し、春は桜がすごくきれいで芝生の上を子供らが遊べる、何かものがあるわけではないですが、孫を連れてわざわざ東名使って御殿場まで行くとの話を子供たちから聞いたことがあります。ヴァンジの美術館自身は別として、その手前の庭園はすばらしいですよね。
 提案ですが、例えばあそこの庭園は入場無料にし、沼津市、三島市など3市2町からある程度、何かしらの予算を頂く。
 ヴァンジが今閉館して休館しているのでビュフェの売上げも激減しているとの話も聞いております。あちらは確か静岡新聞社が運営をしている。そのヴァンジとビュフェの共通券も今出せなくてあの辺も閑散としてしまっています。でも思い出してみますと、クレマチスの丘ができた頃にはあのレストランは本当に、3月ぐらいとか半年先まで予約が取れないような状況でした。
 やり方によってはあそこが本当にいろんな意味で文化の拠点になる可能性、ポテンシャルは非常に高いだろうなということと、もう1つがんセンターに来た患者さんのお見舞いの方や家族の方々があそこへ行って癒やされているとの話を名誉総長の山口先生から相当私も聞いているんですね。
 ですから、がんセンターまで含め、東部の文化の拠点の中心になるような地域にあの美術館をもらう。
 美術品そのものはどうも聞いてみますとまだ静岡新聞社の持ち物ですが、かといってあの品物を今賃貸契約がなくなった段階で静岡新聞社ですぐにどこかへ移転できるかといったら無理ですよ、現実論としては。持っていきようがないし、持っていく場所もないわけです。
 現実論として見ていった場合、いろんなやり方によってあの場所、地域、そして特に僕が気に入っているあの庭園を沼津市とかあの辺の子供たちの入場料を無料にして――ベルナール・ビュフェやヴァンジ美術館については入場料を取ってもいいんだけど――地域の子供たちが集い遊べる場所作りをするような提案をしていく。そしてプロデューサーみたいな方を1人2人お願いして、どうしたらあそこの地域が本当に文化の拠点都市になるのか県として考えていったらどうかと思うわけです。
 僕まだ見てないですけど、北海道北広島市の日ハムの新しい球場は、聞いてみますと野球の試合をやってないときでもショッピングやレストランなどで非常ににぎわうそうです。にぎわいの創出って非常に大事だと思うんですよ。
 だから、前に聞いて本当の話はどうか分かりませんけど、複合施設のショッピングやレストランの売上げ日本一は羽田空港、2番目が今度視察で行く御殿場のアウトレット。えっと思ったんですけど、羽田空港の駐車場は非常に広いですけど車がなかなか入れない。そのくらい人が集まっていて、その多くの人たちは飛行機利用ではなくてショッピング、食事、1日遊ぶ目的であそこへ来ているというんですね。
 できれば、クレマチスでも昔のようなにぎわいが欲しいと私は思いますので、いろいろなところを参考にしながらやっていく。そして当然県が頂いても、指定管理という形で民活を利用していろいろなものを創出していく。
 例えば、やれるかどうか分かりませんけど、非常に有名なレストランのさわやかがあそこにあるとなれば食べ行くわけですよ。8時間待ちというさわやかのお店もあるそうで、いろんなことを仕掛けながらあそこを文化の拠点にして、沼津市、三島市、裾野市、清水町、長泉町の3市2町と東部の方々が集える場所作りをやっていただきたいと思います。
 以上の意見も踏まえて、村松スポーツ・文化観光部長がどのようなお考え持っているか教えてください。

○村松スポーツ・文化観光部長
 ヴァンジ彫刻庭園美術館、クレマチスの丘、さらには東部地域全体について御意見を頂きました。ありがとうございます。
 まず、私どもの考えの根底を少し御説明させていただきたいと思います。
 午前中から理事からもお話をさせていただいておりますけども、やはりあの場所には非常に文化の魅力的なところというポテンシャルがあるという認識でございます。
 中部地域については、県立美術館や地球環境史ミュージアムもあり、SPACが活動しております。また西部地域においては、浜名湖のガーデンパークがあり、また音楽が盛んなところでございますのでピアノコンクール、オペラコンクールといった様々な文化芸術活動が行われていると承知しています。
 翻って東部地域につきましては、例えば民間のMOA美術館や佐野美術館みたいな市の持っているものもありますが、もう少し県の文化的な要素のものがあってもいいんじゃないかというところがあります。
 今年は、東アジア文化都市で様々なイベントを県内でくまなくやっているとこですが、東アジア文化都市の催しをこの1年で終わらせるわけにはいかないと思います。レガシーとしてつなげていく。そういった意味では東部に文化の拠点が1つしっかりとあることが重要ではないかと感じているところです。
 ですので、我々のそういった気持ちと今回無償譲渡の申出があるヴァンジ美術館――端的にいいますとその跡地をどうやって利活用していくか。前向き、積極的に、東部の皆様、県民の皆様がにぎわいを持って楽しんでいただけるような場にしていきたい。これが我々のコンセプトの一番の肝であると感じております。
 今、2番委員からありましたように周辺関係市町の子供たちが無料で遊べるようなにぎわいのある場所、静岡がんセンターの癒やしの場としてこれからもしっかりとそのよさを継承していけるよう創意工夫していくためには、県だけではなく関係市町、民間活力、そして全国を見ても総合プロデューサーなどを置いてやっている事例を確認しているところです。
 今回の当委員会でも様々な御意見を頂いたところです。今回提出させていただきました検討会議の報告書の中でも、まだまだ精査中という部分がございます。コストの問題、関係市町がここでどうやって具体的に活動していくか、東部全体ひいては伊豆まで含めた文化、文化力を上げていくための共通となる活動としてのプラットフォームをどう作り上げていくかなどまだまだ解決しなければならない様々な課題があると認識しております。
 引き続き議員の皆様の御意見や関係市町の御意見を伺った上でよりよいものとし、県の新しい文化施設作り上げていきたいと思います。引き続きいろんな場面で議論を重ねていければと思います。よろしくお願いいたします。

○杉山(盛)委員
 長い答弁ありがとうございました。
 8番委員や9番委員がいろんな疑義を伝えてくれたので、それに対してはきっちり答えていかなければいけない。疑義に関してはもちろんないこと前提の私の話ですから、ぜひしっかりとした調査なりをしていただきたい。
 今スポーツ・文化観光部長が言ったのは、頂いた後の話としてどういう形でにぎわいを作っていくか。特にあそこにあるレストランは、実は知っている方がいるかもしれませんけど箱根神社のすぐ下にあるスパゲッティやピザをやっている、もうとにかく土日に何十人も並んでいるお店の支店です。だけど知っている人が地元にあまりいない。ピザやスパゲッティをわざわざ箱根行って並ばなくても食べられると。だから宣伝が今までそんなにうまくない。奥にある和食も、さっき言ったようにできたときは予約しようとしてもかなり先の日までとれないくらいのにぎわいがあって、クレマチスの丘って地元の人から見ると憧れの地だったんですよ。それが今はあのような状態になっていることが非常に寂しいような気もします。
 いずれにしても、疑義がないことを調べていただいて、頂けるものは頂く。
 ただ1つ、長泉町駿河平という地域は、どういうわけか都市計画で学校駄目、病院駄目、ホテル駄目となっている地域のようなので、例えば将来的にあの土地では運営し切れないとなれば、県の土地であるならば民間委託や譲渡も考えられる。あそこの土地って有効利用できる場所だと思うんです。頑張ってください。

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