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委員会会議録

質問文書

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令和5年6月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:伊藤 和子 議員
質疑・質問日:07/05/2023
会派名:ふじのくに県民クラブ


○伊藤(和)委員
 分割方式で2問質問させていただきます。
まず最初に文教警察委員会説明資料6ページのコンプライアンスの推進について質問させていただきます。
 中段になりますけれども、令和5年度の重点取組(2)児童生徒が被害者となる不祥事案の根絶として新規にアンガーマネジメントを実施とございますけれども、アンガーマネジメントは怒りの感情から起こる様々な後悔を減らすための心理トレーニングでございます。
 企業等でも積極的に取り入れて実施しているところでございますけれども、今回これを事業化するということで、実施の時期、方法それから周知についてお伺いさせていただきます。

○井出教育総務課長
 アンガーマネジメント研修についてお答えします。
 10番委員御指摘のとおり、企業等においてアンガーマネジメント研修が取り入れられていることは承知しています。
 企業等と学校との違いを説明させていただきますが、企業等ではパワーハラスメントの対策としましてアンガーマネジメント研修のほか密室での会話を避けるであるとかあるいはお互いにさん付けで呼ぶといった取組が行われており、問題意識が非常に高いと認識しています。
 一方で学校現場におきましては、残念ながら体罰は相変わらずなくなっていない状況がございますが、その背景としては、生徒指導や部活動指導が閉鎖的な空間で行われていることがあったり、また教員と児童生徒の間に非対称の権力関係があるというような、一般社会とは異なる一定の特殊性があるものと考えてございます。
 これを踏まえまして、教職員がそういった特色、特殊性があることを改めて心に刻んだ上で、起こり得る衝動的な行動を抑止するための対策としてアンガーマネジメントは極めて効果的であると考えています。
 その上で御質問についてですけれど、具体的な研修プログラムの内容としては怒りを理解し思考のコントロールを学んだ後、グループワークが非常に効果的と考えていますので事例を基にグループワークを行うことを考えています。
 ただ、まだ煮詰まっていませんので今後有識者による指導、助言を得て研修コンテンツを作成し9月を目途に管理職に対して研修を実施してまいります。
 その上で管理職に受けていただいた上で、12月に県教育委員会ではコンプライアンス取組強化期間を設けてございますので、このときに各学校で研修に取り組んでいただく段取りにしたいと考えています。

○伊藤(和)委員
 9月そして12月に取り組んでいくという御説明でしたけれども、成果に期待しております。
 
 次の質問に移らせていただきます。
 説明資料の12ページになります。
 先ほども5番委員、7番委員そして3番委員から質問がございましたけれども、不登校の状況と対策について質問させていただきたいと思います。
 5番委員から精神科医の角度からということで、本人起因は62%という数字が出ておりました。私は違う視点から皆さんに御意見を聞いていきたいと思うのですが、私は今地域のほうで不登校の問題にすごく関わっております。実は45名の方が参加しているオープンチャットって御存じでしょうか。
 毎日リアルにいろいろな情報が入ってくるのですけれども、例えば今現在不登校で悩んでる方、行き渋りで今まで普通に通っていたけれども急に行けなくなってしまった方とか、過去に子供さんが不登校を経験して悩んでいたけど今はもう社会人として大学も卒業して立派にやってる方とか様々な方が参加していて、悩みをそこにアップすると次から次へといろいろな御提案も意見も出てくるのですね。
 私はその中に匿名で入っております。ですので私が誰だか分かりませんし意見も申し上げておりません。でもその様子が毎日リアルに分かる。本当にリアルな情報、生の声が聞けると思います。匿名で参加できますのでぜひ皆様方に御参加していただければと思います。
 その中で2点ほど申し上げたいと思います。
 1つが、もし自分の子供が行き渋りとか不登校になったときのためにポータルサイトをつくってもらえないかという御意見がございました。これだけオンラインが発達している中で、保護者の方が自分の子供が学校に行けない状況の中で、学校にわざわざ行って先生にお話しするのがハードルが高いって言うんですね。
 もう1つは、スクールカウンセラーとか市の支援員さんに相談するために家から出る、そこまで行かなくてはいけないことがとても大変であることも分かりました。
 やはりオンライン相談員といったものができる体制を作っていただければ非常にありがたいという御意見がございました。
 そして先ほども御答弁の中でございましたように学校が全ての原因ではないということが分かりました。子供さんそれぞれに不登校になる原因が違うわけですね。そうするとやはりその子に合った学び方があってもいいのではないかといった御提案がたくさんございました。実際にそれを実践している保護者というかお子さんもいらっしゃいました。
 ですので、学校だけで学ぶことが全てではないということも分かりました。ぜひ今私が申し上げました2つの点について御答弁をお願いしたいと思います。

○戸塚義務教育課長
 ただいまの質問にお答えいたします。
 10番委員の御提案は、子供が不登校になった場合の情報を得られるようなサイトということでよろしいかと思いますけれども、それが保護者の不安解消、安心感につながることですので大変必要なことと認識しております。
 そのため、まずは関係機関のいろいろなポータルサイトを一旦整理したいと思います。その上で必要な構成を検討して当課のホームページに設ける形で考えていきたいと思います。それが1点目でございます。
 オンラインカウンセリングも非常に有効な手段であると考えておりますが、令和2年度から総合教育センターで実際そういった対応はもう行われております。
 基本は相談窓口ということで設けられて電話の対応をしておるのですが、その中でオンライン対応を取ることも可能となっており、こういった御質問が出たということで周知が足りないのかなと認識しておりますので、今後の周知を進めてまいりたいと思っています。

○伊藤(和)委員
  前向きな御答弁ありがとうございます。ぜひ今日報告させていただきたいと思っております。
 ついつい保護者の皆さんも学校が悪いんじゃないかと思いがちですけれども、実際そればかりじゃないですね。
 オープンチャットをいろいろのぞき込んで、先ほども申し上げましたように教育関係者だけではなくて民間の方も巻き込んで、本当にその子に合った学校の教育をこれから考えていく必要があるのではないかなと思いました。
 本当に、学校で学ぶことだけが全てではない。とても大事なことですけれども行けなくなったらもうどうしようもないことも分かりました。今回このオープンチャットで、初期の段階がとても大切であると感じました。行き渋りでちょっと行けなくなってしまったときの対応がとても大事です。
 中学1年生のお兄ちゃんのほうが1年間にわたって不登校になっていた場合、その下の小学校2年生の弟が、お兄ちゃんは学校行ってないよね、だから僕も行きたくない僕も休んでいいんだよね、お兄ちゃん家にいて何やってるの、ゲームやってるんじゃないの、それで小学2年生の子も不登校になってしまったそうです。
 お兄ちゃんは行ってないんだから僕もいいんじゃないかっていう、やはりそこの兄弟関係というか、それも何かいろいろと情報が分かってきてとても大事だなと思いました。
 兄弟関係の中でもそういうことがあるのだと分かりましたし、ぜひ皆さん方教育関係者だけではなくて、民間といろいろ模索しながらこの不登校の問題の対策を考えていただければと思います。

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