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委員会会議録

質問文書

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令和2年6月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:中谷 多加二 議員
質疑・質問日:07/03/2020
会派名:自民改革会議


○中谷委員
 一括質問方式で1問だけ。
 まずラグビーワールドカップの大会は今でこそ盛り上がったと言っているけれども、大会が始まる前は不評とは言いませんが、何だそれと言う人もいっぱいいました。その証拠が1つは県の幹部職員がエコパの入場券を行商みたいな感じで、企業や団体等に売りにいったんです。なかなか売れないとのぼやきを何回も私は聞いています。
 それである人に、今度の日本代表で出場するラグビーの選手、誰か名前を知っているかと聞いたら全然知りませんとのことでした。
 県はヤマハの清宮監督だとか、有名になった五郎丸選手だとか、ああいう方々を利用して一生懸命媒体として売り出そうとしましたね。ただ五郎丸選手はあまり足が速くないので、某国に行ってすぐに首になりました。そういったことでありながら、昨年の9月28日にエコパで大会が開催されてアイルランド戦となったと、こういうことです。
 それで私は実は行けなかった理由があって、それは先ほど来にちょっと話があった、茨城ゆめ国体の開会式とバッティングしたんです。それで知事は大使が来るんで、これはどうしても知事マターなので、私はそっちへ行きたいけどこっちへ行くと、こう表現したんです。
 平たく言うと、ラグビーワールドカップの試合よりも国体のほうがいいなと思ってるんだなと、私は勝手に思ったわけです。かなり当たっていると思うんですけれども。
 終わってみたら勝ちました。実力かどうかは知りませんが、とにかく勝ちました。それでその翌日の知事のコメントは、私は昔からラグビーのファンだったとか言って、オックスフォードだからとか。取りあえずのその関連性は、知らない人だとふむふむとうなずくということですが、私だけは少なからず、ちょっと首をひねった。
 しかし、結果としてレガシーの話が出るまでになったので、この大会は大きな成功を収めている。世界中にシズオカとか、エコパを知っているかは知りませんが、鳴り響いたとのことです。
 それで当初、県の職員もそのぐらい苦労して、何か大変だなと思っていたのが、急に何かおてんとう様が当たる世界へ放り出されたみたいに。要するにモグラが地面の穴から急に外に出たみたいに周りが開けちゃってえらいことになったわけです。強烈な、それが本当のシズオカ・ショックです。(笑声)
 だからこれをあなた方は体感しているわけなんです。そのときに果たしてどう一遍に変わっていったのか。それであなた方も大変だと思うので、その大変さ、ぼやき、これをお聞かせ願いたい。

○高倉スポーツ局長
 ワールドカップのレガシーについては、正式にはスポーツ政策課の所管ですが、私は昨年まで4年間、ワールドカップの開催準備に関わりましたのでちょっとお話したいと思います。
 2015年にブームが活性化して、南アフリカに勝ったイングランド大会が終わってからちょうど仕事に着きました。そのときはまさかの勝利で日本人も沸き上がって、それで私もにわかファンになったんです。恥ずかしながら、そのときに初めてヤマハスタジアムに足を運んで、生の五郎丸選手を見に行きました。
 その11月を経て4月から仕事になったんですけれども、ラグビー人気はそこが1つのピークで、ヤマハスタジアムに集まる観客の数も最初は多かったんですけれども、それからどんどん下がっていく状況になりました。大会開催準備をする上で、FIFAの大会もそうですし、ラグビーワールドカップもそうですし、オリンピックもそうなんですけれども、主催団体があって、自治体があって、運営組織があって、いろんな者が交わります。ワールドカップのスタジアム運営については組織委員会ですが、県は周りの盛り上がり、ファンゾーンであったりスタジアム周辺のもてなしエリアの運営を担いました。
 チケットについても、県はこのマーケティング支援だけであって、チケットが売れても売れなくても我々の懐には全く関係がない状況でした。その中で試合は決まりました。それで日本戦も決まりました、土曜日の試合。ただ残りの3試合が平日の3試合で、先ほど2番委員からにお話があったとおり、機運の盛り上がりと同時に一番苦労したのはチケットでした。
 最初のうちはまだよかったんですけれども、大会の1年ちょっとぐらい前から、そのチケットも販売が始まったと。電子チケットですから時間を切りますので、何枚が取れたかはすぐに分かるんですけれども、48試合の中で静岡県はワースト3を占めるような状況がずっと続きました。最初はスタジアムの大きさが売りだと思ったのが、逆に足かせになって、なかなかそれが埋まらない状況がずっと続きました。私も実際に企業に買ってくださいと営業に回って苦労もさせてもらいました。職員もそうですし、いろんな方にお願いしたんですけれども、その状況はあまり変わらなかったんです、大会が本当に始まる直前ぐらいまでは。
 少しこの様子が変わってきたのが、今思い出しますとその300日前とか100日前とか、いろいろと区切りがあるのですけれども、50日前ぐらいですが、最後に日本対トンガ戦があったんです。そのときに初めてイベント会場が入場規制されて、それまでいろんな試合がありましたけれども、とにかく今日は何人来るんだろうか、何人集まるんだろうかとか、ずっと気がかりであったのが初めて、すみませんがもうこれ以上は入らないのでと、入場をお断りしました。
 それぐらいまで盛り上がりは実感としてなかったんですけれども、一番苦労したのはその後です。ラグビー人口も12会場の中で下から2番目ぐらいでして、要はやっている人間も少ない中で唯一よかったのは、ヤマハ発動機ジュビロというチームがあったことと、清宮克幸氏からのアドバイスをいただいたことです。
 私もラグビーに関しては素人だったので、相談を持ちかけるとちょっと来いよと、飯でも食いながら話をしようという感じで、フランクにいろいろとお付き合いしていただいて、いろんなアドバイスを頂きました。
 ワールドカップのことも全く分かりませんから、どうやったらいいのかと、おもてなしゾーン、ファンゾーンをどうしたらいいのかなと相談しました。そうしたら24時間やるとか、それで静岡県らしさを出せと、花火でも打ち上げたらどうだとアイデアをたくさん頂きました。
 実際に24時間やるのは不可能でしたけれども、地元遠州袋井の花火は使わせていただいて、大会も4日間――そのうち一日は雨でできませんでしたけれども――花火を打ち上げさせていただいて静岡県らしさの演出をできました。
 そのときの組織委員会との折衝の中では、花火を打ち上げることについては、やはり消防法の絡みとか、エコパスタジアムは山に囲まれていますからいろいろと制約もあったんですけれども、ようやく認めてもらって打ち上げました。
 本当はルーフトップというスタジアムの中にある屋根の先のほうから花火を上げる演出も考えたんですけれども、それは組織委員会に止められました。静岡県らしさを出そうと思ったんですけれども、開会式、閉会式でもやらないような派手な演出は駄目だと。(笑声)
 組織委員会ともいろいろありまして、静岡県の名産であるお茶のスポンサーの絡みで売ってはいけないとかありました。
 ただ、清宮氏のいろんなアドバイスの中で、子供たちにはラグビー授業という形でラグビーの精神であったり、ルールであったり、歴史を冊子にして学校に配って、実際に清宮氏の発案で行くのだったらヤマハの選手を使えと。ヤマハの選手にトータルで72校ぐらいの学校に一斉に授業に行ってもらいました。先ほど言った入場者の関係で、なかなか埋まらないところは大変だったんですけれども、逆にチャンスと捉えまして観戦勧奨として2万6000人ぐらいの子供たちにチケットを買って、行ってもらったんです。僕が一番その大会の財産だなと思うのは、子供たちに生の大会をしっかり体感してもらえたことです。いろんな大会のレガシーとして大会記録を映像とか写真とかに残したんですけれども、ピッチに入ったカメラマンにお願いしたのは、ピッチの選手の写真を撮るんじゃなくて、振り返って子供たちの写真を撮ってくれとお願いしました。
 手元にはたくさん残っていますけれども、こちらで準備した応援している国の旗を持った子供たちの笑顔の写真は、今見てもすごくよかったなと思います。
 ですから、先ほど少し話をしましたけれども、興奮とか感動は子供たちに与えたものであって、これをどうつなげていくかが今の私たちの仕事だなと思っていまして、ラグビーの聖地化検討会を立ち上げてどうしようかとずっと考えさせてもらっています。
 話が行ったり来たりしますけれども、大会については県の役割、できる範囲は限られます。これから始まるオリンピックにつきましても、組織委員会が開催の運営主体でありますけれども、静岡県らしさをどう出すかを忘れずに取り組んでいきたいと思います。
 当時はワールドカップの組織委員会にいた派遣職員が戻ってきまして、当時のラグビーワールドカップ2019推進課長のおかげで、すごく肩身の狭い思いをしたと。静岡県ばかりが文句を言ってくるようなことを言いまして、それぐらい言ってもいいんじゃないかなと。やはり私的には県民の皆さんとどううまくできるかという意識の中で実施してきました。いろいろと摩擦がありましたけれども、非常にやりがいのあった大会でした。

○中谷委員
 御丁寧にありがとうございました。
 先ほどの国体の開会式で、知事があっちへ行ったんで、私が代理で茨城県に行ってきたんですね。
 それで先ほど8番委員から国体の組織がという話がありましたが、これは余談中の余談ですけれど、ちなみに組織のトップは川勝何がしという人なんですが、替わってもらえれば成績が上がるかなと。それはないかなと思いますが、終わります。(笑声)

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