本会議会議録


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令和6年9月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:天野 一 議員
質疑・質問日:10/03/2024
会派名:自民改革会議


○天野(一)委員
 一問一答方式で数点質問します。
 大学についてお伺いしたいと思います。
 県立大学、文化芸術大学、県下の大学も今定員を割ることはないと思いますけれども、5年、10年先人口減少の問題で定数が減ることもある。さらに大学再編もあるわけですけれども、検討をされたことがあるでしょうか。

○本橋大学課長
 県大、文芸大の定員につきましては、現在のところ総数では定員割れはしておりません。ただ大学院については定員割れを起こしており、その点については評価委員会からも大学できちんと在り方を検討するようにという意見が出されております。
 2番委員のおっしゃられたとおり、人口減少に伴い県大、文芸大だけではなく、私立大学、国立大学も全国でかなり危機感を持って人口減少に向かって大学の在り方を考え始めております。県ではまだそのような形で考えてきませんでしたけれども、今後本県産業界にどのような人材を輩出すべきかという観点につきまして今年度12月に大学サミットを開いて大学関係者、産業界と自治体の方に参加頂いて、今後人口減少下で大学が厳しくなる中どんな人材を育成して地域に有用な人材を残していくべきかをまずは話し合うところから始めるところです。

○天野(一)委員
 私は、この大学サミットだけでなく少なくとも5年先、10年先を見据えて、大学の在り方について産業界と相談するのではなくてもう既にその問題について真正面から取り組まなければならない時期に来たと思うんです。
 特に働き方改革の中で現実にいろんな業界で人が足りず、もう補充できない状況です。大学問題もこれから地域間の在り方、東京を中心とした大学と地方大学との在り方、静岡県としてもサミットだけではなくて5年、10年先の大学、高等教育の在り方についてもっと突っ込んだ検討をすべきだと思いますけれども、お伺いします。

○本橋大学課長
 2番委員のおっしゃるとおりでございます。今年度大学サミットを開催しまして、まずはきちんと大学、経済界、地方ともに足並みをそろえて、大学が撤退した場合は地域も産業も衰退してしまう危機感をきちんと共有しまして、将来に向かって中長期的に大学の在り方を皆さんで支えて三者三方よし、ウィン・ウィンになれるよう検討してまいりたいと思います。

○天野(一)委員
 次に、文化財の予算がここずっとあまり増えていない。今歴史と文化と観光が結びついていると言っているのですけれども、観光のところの文化財と文化が非常に重要で、そのことをしっかりPRしたり地域で大事に保存する政策をしっかりやらなければ、観光で人が幾ら来ても、磨いていない文化財があっては駄目だと思うんです。
 今まで文化財については、民間の文化財、県が持っている文化財それぞれ、ただ保全のための補修とかだけであったけれども、もっと予算をつけて静岡県の大事な宝物だという発想が必要だと思いますがその点についてお伺いします。

○鈴木文化財課長
 文化財の修繕補助金につきましては、最近の災害の頻発、劣化の進行により従来より増えております。現在、主に国の指定文化財に関するものが予算的に非常に大きいですけれども、要綱に従い補助対象につきましては県としてしっかりと補助しております。
 ただ2番委員おっしゃるとおり、今後このままずっと補助していくだけではなくて、当然皆さんにこの文化財の価値を理解していただきながら保存を進めていくことが重要ですので、県では令和2年に大綱をつくり保存と活用を両輪で進めていくと決めております。
 先ほども触れましたけれども、例えば令和4年より始めたしずおか遺産などのように地域の観光資源として文化財をしっかりと位置づけて皆さんに地域の宝として認めていただく。またほかから来られる方にも文化財を観光資源として非常に大きく価値を深めていくことによって保存についても推進していく両輪で進めてまいりたいと考えておりますので、引き続きよろしくお願いいたします。

○天野(一)委員
 次に、生涯スポーツについて伺います。幼児からお年寄りまでの生涯スポーツに関しての県民に対する施策がはっきりしていない。だから本来なら県がやることは、オリンピック選手を育てることが目的じゃないんです。私は選手を育てるよりも県民の健康、コミュニケーション、生涯スポーツが重要ではないかと思っています。
 けれどもパラリンピック、オリンピックや障害者スポーツが中心になりつつあって、県民一人一人のスポーツの効用、そしてスポーツをやることによって人生が豊かになる、そういったアピールが少ないことと、県民が幼児からお年寄りまでスポーツに親しめる場所、選手養成のためのスポーツ施設ではなくて普通の県民が楽しめるスポーツができる場所が大変大事ではないかと思います。
 ですからアリーナみたいな大きなものを造ってやるよりも学校の体育館をどう活用するのか、いろんな県民が楽しめること、市町と協力し合った県民スポーツの普及啓発がどうあるべきかについてお伺いします。

○大村スポーツ振興課長
 県では、生涯スポーツのさらなる推進のため昨年度に県レクリエーション協会、県スポーツ協会、プロスポーツチームスポーツ推進員、総合型地域スポーツクラブの運営者などから成りますスポーツレクリエーション推進検討会議を立ち上げ、さらに市町との連携を推進するために各県内4地区で地区検討会も実施して生涯スポーツの全県的な展開のための施策立案を検討しています。
 今年度はこれまで開催してまいりましたニュースポーツふれあいフェスタなどに加えて、各市町や県内団体などが行うイベントへのスポーツレクリエーション指導者の派遣や、また県内中部地域で開催されていました指導者養成研修などを身近な地域で受講できるように東部地域や西部地域で開催していく予定です。
 また、今年度も引き続き検討会議は行っており現在は地区検討会を開催しているところですが、推進のための課題や意見が上がっているものですから、それらをまとめてもっと多くの県民の皆様にスポーツのよさを知ってもらうためにどのような取組が必要なのか研究、検討して事業化につなげてまいりたいと考えております。

○天野(一)委員
 岐阜県は生涯スポーツに1億円をかけているんですね。県民にスポーツを楽しみながら人生を楽しもうとアピールしているのです。
 だからスポーツを通じてみんなで豊かな人生を送ることのアピールも大変大事で広報もすべきではないかと思います。県が主体ではなかなかできないわけですから、市町と協力してやろうという呼びかけがこれから大事だと強く要望しておきます。

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