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委員会会議録

質問文書

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令和4年2月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:加藤 元章 議員
質疑・質問日:03/09/2022
会派名:自民改革会議


○加藤委員
 それでは、一問一答方式で何点か質問していきます。
 まず、文化観光委員会説明資料の9ページです。 スポーツの聖地づくりの中にいろいろ事業の記載がありまして、その中にジュニアアスリート等へのスポーツ食育普及が新規事業として挙げられております。まず具体的にどういう事業か教えてください。

○高松スポーツ振興課長
 特にジュニア世代の選手については、競技力向上等のため日々の練習も必要なんですが、やはりジュニア時期の体づくりがその後の競技力の向上に非常に役立ちます。しかし、スポーツをやるための食事については、どんな栄養を取ったらいいかなどの知識がまだまだ普及していません。このことに着目いたしまして、新しく公認スポーツ栄養士の知見をお借りして体をつくる成長期の食事のポイントですとか、トレーニング前、トレーニング中、トレーニング後の食事のタイミング、内容などスポーツをするための体づくりのための栄養学に基づく知識を普及させようと来年度取り組んでいくものであります。

○加藤委員
 具体的な内容は何をやるんですか。趣旨は分かりましたけれども。

○高松スポーツ振興課長
 例えば、別の事業で中学生等のジュニアアスリートに対する競技力向上のための競技指導などをスポーツ協会等に委託してやっていまして、そこに集まってきた選手はもちろん、その保護者に対して先ほど申し上げたスポーツ食育が分かるようなチラシをお配りするなどの情報発信を考えております。

○加藤委員
 端的にチラシを作るということですか。予算がかかっているんですけれども。

○高松スポーツ振興課長
 来年度におきましては、チラシ等を作って情報発信する予算を計上しております。

○加藤委員
 趣旨は分かりましたし、チラシを作るということですが、そういったものは一般的に刊行物なり情報としてもあるんじゃないかと思うんですけれども、予算をつけてそれをあえてやる意味はあるのでしょうか。

○高松スポーツ振興課長
 食育については健康福祉部で施策としてやっておりますが、スポーツに特化したものはまだまだ一般的になっておりません。スポーツに特化したスポーツ食育がまだまだ普及されていないということで、公認スポーツ栄養士の方々の知見をお借りしながら情報発信していくことで対応してまいりたいと考えております。

○加藤委員
 分かりましたが、イメージとしてはスポーツの種別がいろいろあったり成長過程も人間ですからいろいろある中で、本当はマンツーマン的な栄養指導や食育指導があると非常にいいとは思うんですけれども、そういう視点なり内容には特になっていなくて、単に情報を提供するだけということでいいですか。

○高松スポーツ振興課長
 まず新しい取組として情報発信の形で進めますが、今後具体的な講習会や研修会も視野に入れて検討してまいりたいと考えております。

○加藤委員
 了解しました。
 次に説明資料10ページに移りますけれども、レガシー推進事業費の中に山の洲(くに)サイクル推進とあります。
 山の洲(くに)は経済連携を主に取り組むと我々は理解しています。この資料には新潟県の提案と書いてありますけれども、サイクル推進について今回出てきた背景等も含めて教えてください。

○大石スポーツ政策課長
 昨年11月に、中央日本四県サミットが新潟県の妙高市で開かれました。その中で新潟県知事より、日本海から太平洋に至るサイクルルートの開発をしたらどうだろうかと提案がございまして、予算をつけさせていただきました。
 本県は、サイクルスポーツの聖地を目指すということでやっておりますけれども、他県においても自転車の可能性ということでいろいろな取組をしております。各県が個々にやるよりも、そちらをつなげて来年度に向けてコースの開発等いろいろと話し合ったり現地調査したりして進めていこうと提案されましたので、それに呼応した形で本県としてもサイクルスポーツの聖地づくりを広域連携で進めていく取組に加わっていくことになっています。

○加藤委員
 ルートの選定も含めてなかなか大変な気がしますけれども、どういうふうにオペレーションしていくんですか。

○大石スポーツ政策課長
 一昨年、私も塩の道ルートということで興津から糸魚川まで実際に自走しました。そこにはちょっと走りにくいところもあったりいろいろと課題もありましたので、その辺も踏まえ、途中の観光スポットに立ち寄ることも提案しながらいろんな方が4県を楽しむ、旅行商品としても使える形を目指していきたいと思っています。

○加藤委員
 これに関しては分かりましたけれども、リソースが限られている中で何をやっていくかなんです。
 例えば、太平洋岸自転車道のナショナルサイクルルートを設定したり、要するにメニューがどんどん増えていっている気もします。ナショナルサイクルルートについては、特にここでは事業的な記載がないんですけれども、何か事業化する、もしくは盛り上げる施策等について何もないのかなと疑問に思ったんですけれども、どうでしょうか。

○大石スポーツ政策課長
 ナショナルサイクルルートにつきましては、太平洋岸自転車道の振興ということで交通基盤部と一緒に国交省も含めいろいろな施策をやっているところです。
 実際に考えているのは、ナショナルサイクルルートは非常に長いものですから、ただ通り過ぎてしまうだけじゃなくて、例えば旧東海道に持っていく――サブルートを構成するとか、伊豆半島に関しましてはどこかに1つ拠点を構えぐるぐると何日かに分けて回ってもらうとか、いろいろな提案をしていこうと話し合っております。サイクルスポーツの聖地創造会議のツーリズム部会でもかなり議論しているところでありまして、できるだけ滞在型の施策誘導をしたいと市町や他県も交えて協議しているところです。
 予算上は出ていませんが、そういった形でナショナルサイクルルートのブランドを生かして、行く行くはインバウンドにもつなげていきたいと考えています。

○加藤委員
 要望ですけれども、昨日の教育旅行の話でも経済効果も含めて山の洲(くに)よりも東海道を重視したほうがいいんじゃないかという意見がありました。そういう視点からも、どちらかというと僕はプライオリティーは太平洋岸自転車道をちゃんとやったほうが観光も含めていいような気がしています。さっきも申し上げたように人的リソースも限られているので、山の洲(くに)の発想が悪いわけではないんだけれども、実直なほうを先に強化して効果が出るようにやったほうがいいと思うので、その点はしっかり考慮していただきたいと思います。

 それから、説明資料16ページのアーツカウンシルしずおかの取組の中で地域経済活性化モデル形成のためのパイロット事業との記載があります。これだけを読むと経済産業部がやる事業じゃないかなと思えてしまうわけなんですが、アーツカウンシルしずおかとしてやったということですけれども、この事業の意議について説明していただきたいと思います。

○落合スポーツ・文化観光部理事(文化プログラム担当)
 先ほど9番委員にもお答えしましたが、アーツカウンシルの一番の目的は文化芸術というツールを使って地域を活性化して地域を変えて、創造的な地域をつくることです。そのためには地域の企業が一番大きな力を持っているということで、連携していきたいというのがアーツカウンシル側の意向です。
 企業もいい物をつくってもブランドとか付加価値がないと物やサービスがなかなか流通しない中で、文化芸術という非常にクリエーティブな考え方がプラスになっていくんじゃないか、お互いウィン・ウィンでできるんじゃないかということで始まったのがこの地域経済活性化モデル形成のためのパイロット事業であります。
 これは、経済産業部のようにお金を出したりとか物を出したりではなくて、文化芸術の力、要するにクリエーティブな力で発想を変えていこうということです。そこが経済産業部と違うところで、お金自体も事業費の何分の1とかではなくて、話し合うお金とプランをつくるお金だけをアーツカウンシルが出しているところです。

○加藤委員
 これだけを見てもどこが文化芸術の要素なのかがつかみ切れなかったのでお伺いしたわけですが、それはそれでいいです。
 これは令和4年の1月から3月まで実施で済んでいるわけなんですけれども、令和4年度についてはどういう取組をしていくんですか。

○落合スポーツ・文化観光部理事(文化プログラム担当)
 令和4年度につきましては、同じような形で企業を募集しまして、実際にそれが地域活性化のための仕立てになっているか相談に乗りまして、専門家がアドバイスしてから申請してもらう形を取っています。4月以降そういう相談期間を設けて、非常にクリエーティブで有効だということになれば応募していただいて、一緒に事業をやっていく形になると思います。

○加藤委員
 了解しました。
 次に、先ほども質問が出ていましたが、ヴァンジ彫刻庭園美術館からの申出への対応です。
 説明資料20ページになりますが、先ほど今後の進め方の中で指摘された課題について検討していくとの答弁がありましたけれども、具体的には(2)これまでの主な意見の中に課題的なことがいろいろと記載されています。これが先ほど答弁された課題だという認識でよろしいですか。

○紅野文化局長
 1番委員がおっしゃるとおり、県としての活用の方向性を明確にすること、賃借など資産に関する整理が必要なこと、運営のための経費と地元負担の考え方が主な大きな課題だと我々は認識しております。

○加藤委員
 直近の計算で1億3000万円の経営赤字とありますけれども、これは本来は民間企業が負担し、どうであれ処理して運営していくのが基本的な考え方だという理解でよろしいですか。

○紅野文化局長
 本来ならば、それぞれの民間施設が創意工夫の下に経営を担っていくのが通常のパターンだと考えています。

○加藤委員
 ここでいう民間施設は具体的にどこですか。

○紅野文化局長
 今のヴァンジ彫刻庭園美術館が民間施設といえると思います。

○加藤委員
 分かりました。
 少し前になるかと思いますが、文化局がこのヴァンジ彫刻庭園美術館があるところに移転すると新聞にかなり大きく出ていましたけれども、それはどういう経緯になっているのでしょうか。

○紅野文化局長
 昨年12月26日の静岡新聞に大きく記事が載ったのを覚えています。私自身も正直びっくりしました。検討会では、庁舎の移転とかは全く検討の対象にはなっておりません。我々も文化局の移転については、承知していないのが事実です

○加藤委員
 なんでそういう記事が出ると思いますか。

○紅野文化局長
 想像の域を出ないんですけれども、経営管理部がプロジェクトチームを設けて県庁の分散化を検討しておりますので、そういうものが絡んでいないかなと思います。想像の域を出ないので答弁は難しいです。

○加藤委員
 意見ですけれども、もし間違っているならば、新聞社に対しても訂正を申し入れるべきだと思いますし、非常に大きな課題、問題であるのでその点だけは意見しておきます。

 続いて、説明資料23ページの富士山に関する取組ですが、脱炭素化等、環境負荷軽減に向けた取組とあります。
 時代に即したものだと思いますが、具体的にどういうものになるのか。富士山における環境負荷軽減に関する実証実験等、可能性調査を実施とあるわけですけれども、具体的にどういうことか説明をお願いします。

○鈴木富士山世界遺産課長
 富士山におきましては、富士宮口五合目以上などで電気が通っておりません。山小屋などでは重油を使用した発電機で電力を賄っていることから、この環境負荷の軽減が課題となっております。例えば代替エネルギーとして太陽光発電なども考えられるんですが、2,400メートル以上の高地ですと気象状況も刻々と変わることから日照時間も十分に取れないのでなかなか蓄電がうまくいかないと聞いております。
 こうしたことから、令和4年度につきましては富士山の厳しい自然環境下でも導入可能なエネルギーとしてどういったものが考えられるか、例えば水素燃料ですとか風力発電、いろいろと考えられますけれども、それぞれの特質の調査を行っていくのが1点目であります。
 2点目といたしまして、開山期間中におきまして、富士宮口五合目は現在レストハウスが使えないため仮設施設を使っておりますので、そちらで水素燃料電池などを利用した電力供給の実験を行うことを考えております。

○加藤委員
 2000万円の予算ですけれども、何にかかるのでしょうか。

○鈴木富士山世界遺産課長
 今申し上げた実証実験に用いる機材の使用料ですとか設置運搬費、燃料費に大体1400万円程度を合算で考えております。その他、実証実験や調査報告書の作成に伴う人件費や職員の旅費などが入っております。

○加藤委員
 分かりました。よろしくお願いします。
 それからサイクルスポーツの関係で、サイクルスポーツセンターの機能強化は以前からも提言があってやられていると思います。東京オリンピックの自転車4種目のうちBMXが静岡県ではできなかったわけなんですが、今後サイクルスポーツの聖地としてBMXができる機能を付加するというか、静岡県として取り組むことが大事だと思うんですが、これはどういう状況になっているか教えてください。

○大石スポーツ政策課長
 BMXに関しては、補正予算でお願いをいたしまして今調査をやっています。全国ではもう既にBMXが展開されているところもありまして、その辺の状況も踏まえ、本県においてもBMXをやるのか、もしくはBMXに関しては特に大きな大会はないんですけれども幼少期のバランス感覚をつかむためには非常に有効であるとよく言われているものですから、その辺を踏まえた形にするのか、いろいろなことを検討している最中です。検討結果が出ましたら、それに向けた取組を推進してまいりたいと考えております。

○加藤委員
 BMXについては、東京オリンピックで使用した機材等を持ってこれるんではないかなんて話もあったかと思うんですが、その辺はどうなっていますか。

○大石スポーツ政策課長
 東京オリパラで使われたBMXの会場につきましては、いわゆるレーシングとフリースタイルという2つのものがあるんですけれども、レーシングに関しては全部土で造ったものですから持ってくることはできません。フリースタイルに関しては分割式でコンテナに収まると聞いていますので持ってくることは可能なのですが、フランスの企業が設置しておりまして、フランスから職人を呼んで設置しなきゃならないということでかなりの費用がかかると聞いております。東京オリパラが終わった後にどこに保管してあるかは知らないんですけれども、なかなか厳しいとは聞いています。

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