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委員会会議録

質問文書

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令和4年6月定例会産業委員会 質疑・質問
質疑・質問者:鈴木 澄美 議員
質疑・質問日:06/28/2022
会派名:自民改革会議


○鈴木(澄)委員
 一括質問方式で質問したいと思いますが、最初に富士市の大淵工業団地の件で一言お礼を申し上げなければいけないなと思っています。先ほどの説明の中で、企業からの評価が非常にいいということで、当初これ富士市が単独でやる事業だったはずなんです。そのときに私が聞いていたときの情報としては、言わば県が関わって企業局が関わっていただいて造った工期の倍くらいの工期でやっているということで、恐らく民間の企業の感覚からしたら、やっぱりこの工期の倍も時間をかけて造れば、恐らく経済状況も社会情勢も変わってきますので、企業がこれだけ食らいついてくることはなかったんじゃないかなと思ってます。そういう意味では、企業局のこの富士市の大淵工業団地については、非常に大きなメリットがあったと思ってますので、ぜひともこれについては、今後もこういう形で速やかに県が、企業局がやるメリットをもう少し明確に出していただければ、いろんなところから声がかかるんじゃないかなということで、お礼を申し上げながら、最初に質問の前にお伝えしておきます。
 質問ですが、工業用水の関係でお聞きします。
 まず工業用水、例えば富士地域は製紙業が盛んなところでありますけども、このところ水のユーザーが非常に減ってきている現実があって、将来の先細りという中で2つの工業用水が統合されてふじさん工業用水になっています。ユーザー減とそれから節水、それから再利用が進んでいく大きいうねりの中で、この地域のこういう工業用水に対し今後大きな期待がどのように生まれるのか。あるいは維持するのかという岐路に立ってるのかなという感じがいたします。
 そういう中で、ここ2年間新型コロナウイルスで、例えば富士市の工業用水に限ったことではありませんけどもサプライチェーンに大きな影響が出て、企業が事業を止めてしまったこともあったりして、コロナの影響が工業用水に対して与えた影響があるのかないのか。実際ちょっと数値を見てみると、大きな影響はなかったように思いますけども、そういうところの分析は必要だろうと思ってますので、それについてどのような感触を持っているのかについてお聞きしたいと思います。

 2つ目は、先ほど小野田企業局長から冒頭説明がありました工業用水の特別利益のところで、その内訳の説明もありましたし、これがなかったら令和3年度は赤字だったということであります。しかしながら令和4年3月からふじさん工業用水は料金の値上げして、具体的には旧富士川工業用水が7.3円から12.4円。それから東駿河湾の工業用水分が16円から21.6円で積算されていますので、恐らく数量の変化が大きく伴わなければ、次年度は黒字に大きく貢献するんじゃないかと期待はしていますが、ただ分からないのは二部料金制と、それから責任水量制を導入していて単純に計算ができないので、どのような見込みをしてるのかについてお聞きしたいと思います。

 それから、3点目ですが、工業用水の営業費用の中に含まれると思いますが、上水という捉え方の中で、例えば富士川の水を工業用水として使っているふじさん工業用水の関係でいくと、昨今富士川の濁度の問題が非常に大きくクローズアップされていて、結局水を浄化する費用がどのように変化しているのかをもし分かれば少し過去に遡って教えていただきたいと思います。それが富士川の濁度にある程度影響しているのか。それによって例えばアユの遡上に影響が出るような、岩に藻が付かないような環境があるのか情報として一番お持ちになっているのは企業局ではないかなと思ってますので、そこについてお聞きしたいと思っています。

 それから、企業局概要のふじさん工業用水の中の26ページのところですが、農業用水との共同事業でありますけども、恐らく全体の25%くらいが農業用水で、収入も得なきゃいけない。運営管理費等の負担割合が示されています。この農業用水について、誰が管理者であって、誰が負担をしているのかについてお聞きしたいと思います。以上です。

○岩井経営課長
 まず1点目の御質問の工業用水道事業についてコロナの影響でございます。
 工業用水道事業で、産業分類別に使用水量を見た場合に、コロナ前の令和元年度と比較しまして、令和3年度は電気機械器具製造業の分野とか電子部品、デバイス電子回路製造業の分野で使用水量が10%以上減少しております。これについては半導体不足の影響により生産が縮小したものと推測しているところでございます。
 それからもう1つ、飲料、たばこ、飼料製造業につきましては、同じく令和元年度と比較しまして令和3年度の使用水量が20%以上減少しております。これにつきましては主に酒類の製造業者様の使用水量が減っているということでございまして、これにつきましては新型コロナの影響によって宴会等が自粛された影響ではないかと思われます。
 ただ、今申し上げた産業分類の工水の使用割合が少ないもんですから、実際の給水収益に与える影響は軽微であると考えております。

 それから、2点目でございます。3番委員御指摘のとおり、昨年度末、旧富士川工水と旧東駿河湾工水がふじさん工水として事業統合したわけですけれども、それに併せまして料金の改定をさせていただきました。令和4年度から先ほどお話のありました新しい料金が適用されているわけでございますけれども、これに伴いまして令和4年度から令和8年度までの5年間につきましてトータルで考えたときに、ふじさん工水として赤字は出ないと見通しが立っております。

○青山水道企画課長
 まず、富士川用水の管理主体は、企業局と農水側は富士市になります。
 それから、富士川の濁度の経年変化につきましては、データが今手元にないもんですから、データを確認の上、後ほど委員長と相談して対応させていただきたいと思います。

○鈴木(澄)委員
 富士川工業用水は、非常に使用量が大きくて工業用水事業そのものに与える影響が大きいと思ってますので、全体の工業用水事業としての予想の中で、ここだけが黒字になってもほかがどうかということもあるので、全体の工業用水として見たときにふじさん工業用水がどのような位置づけで、全体が黒になるのか赤になるのか分かっていれば教えていただきたいと思っています。
 それから、濁度の件につきましては、あとで資料を頂きたいと思っておりますが、やはりいろんなところで議論がされている、注目されている課題だと思っていますので、一番データを持っているはずの企業局も、くらし・環境部も含めた中で、そこらをしっかりとした背景になるような情報の提供といいますか、そういうことも必要ではないかなと思っていますので、ぜひともその資料もまた見せていただけたらありがたいなと思います。以上でございます。

○岩井経営課長
 ふじさん工業用水としまして、今後5年間で黒字となる見通しが立っているという話を差し上げましたけども、そのほかの工業用水を含めた全体の工業用水道事業の収益でございますが、まず柿田川工水については安定しておりますので、当面料金の見直しはしないのかなというところ。
 それから、1つ飛びまして静清工業用水につきましては、現在料金の見直しに向けてユーザー様と協議をさせていただいております。来年度から赤字が少し見込まれるものですから、赤字の解消というところで、今ユーザー様と協議をしているところでございます。
 それから、中遠、西遠、湖西の3つの工業用水につきましては、黒字が維持できる見通しでございますので、今年度静清工業用水の料金改定をお願いいたしまして、全体としまして黒字が維持できるように努めていこうと考えております。

○鈴木(澄)委員
 今、ほんとにリニアのことも含めて、非常に水に対する関心が高まっています。そういう意味では、この資料の中にも随所に出てきますけども、水をどうやって確保するかが非常に大きな課題だと思っていまして、静岡県民にとっては一番大事な水だと思っています。それを過去の歴史の中で地下水の水位が下がってしまったという高度成長期の課題に対して、企業局が果たしてきた役割がしっかりとありますので、そういう意味では皆さんやっぱり誇りを持って、この水が赤字になっていいっていう話じゃなくて、やっぱり企業局として静岡県内の企業のためにも、県民のためにもこれからしっかり水の供給ができる仕組みとして残していただきたいと思っています。水の値上げについても、富士市の皆さんに聞いたら値上げは困るという話はかつてずっとありましたけども、やっぱり工業用水があるからこそ自分の町が栄えるという思いで皆さん御理解頂いたと考えていますので、県全体で共有できればありがたいと思ってます。以上です。

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