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委員会会議録

委員会補足文書

開催別議員別委員会別検索用


令和4年11月(閉会中)建設委員会
調査事項に関する説明 【 当局側説明 】 発言日: 11/01/2022 会派名:


○太田交通基盤部長
 遠州灘海浜公園(篠原地区)基本計画策定につきまして、お手元の建設委員会説明資料により御説明させていただきます。
 私からは、全般的な概要について簡単に説明させていただきます。
 順番が前後しますが、まず説明資料後半の2−1から2−8ページを御覧ください。
 9月定例会建設委員会におきまして環境影響予測調査の内容に御指摘を頂いたことを踏まえ、過去の浜松市の調査結果を参考に今回の現地調査結果を再整理するとともに国内外の文献調査を整理し、その結果を取りまとめ改めて専門家の御意見を伺ったものでございます。
 続きまして、説明資料前半の1−1から1−4ページを御覧ください。
 9月定例会建設委員会にてお示しいたしました公園の施設配置計画及び野球場の規模、構造ごとの概算事業費や維持管理費、経済波及効果等につきまして照明施設のない野球場のパターンについても比較案に加えて改めて算出したものでございます。
 今回の再検討、再調査の結果を踏まえ県民や県議会の皆様の御意見を伺いながら、引き続き案の絞り込みの作業を進めてまいりたいと考えております。
 引き続き、説明資料の内容、アカウミガメの調査結果や概算事業費等の算出結果の詳細につきまして都市局長から説明させていただきます。
よろしくお願いいたします。

○飯田都市局長
 概算事業費等の算出結果とアカウミガメの調査結果の詳細につきまして御説明申し上げます。
 順番が前後いたしますが、まずアカウミガメの調査結果につきまして御説明いたします。建設委員会説明資料2−1から2−5ページまでは前回の資料と内容の変更はありません。
 2−6ページを御覧ください。
 9月定例会建設委員会におきまして御指摘を頂いた内容を踏まえ、過去の浜松市の調査結果を参考に今回の現地調査結果を再整理するとともに国内外の文献調査を行い、その結果を取りまとめて改めて専門家の御意見を伺いました。
 1(1)には、平成29年度に浜松市がサンクチュアリエヌピーオーの協力で行った調査結果をお示ししております。
 地図にお示ししたとおり、県の調査箇所から東に約4キロメートルほどの位置にて月齢5.9と満月の10分の1以下の明るさの中、直径8メートルのサークルの中央に子亀10個体を放し3分後の位置を把握する調査を5回実施しております。
 この調査では、子亀の86%、約9割が陸側に向かっており、浜松市街地の上空光が子亀の行動に影響を及ぼしているとの結論となっています。
 右ページ(2)は、浜松市の調査方法及び集中調査での参考人であるサンクチュアリエヌピーオー馬塚理事長の御意見を参考に今回の県の現地調査の結果を再整理したものです。前回お示ししました2−3、2−4ページの軌跡図のデータから、子亀の出発地点を中心とする直径8メートル、16メートル、24メートルの同心円上の通過地点のデータを抽出いたしました。
 @は、新月付近で行った第1回の調査結果です。
 Aの8月25日、模擬照明ありの調査では約7割の個体が北から西側の範囲に移動しており、模擬照明及び市街地の街明かりの影響を受けたものと考えられます。
 Bの8月26日、模擬照明のない調査では時間の経過に伴い西側に移動する個体が多くなっており、西側の人工光源の影響を受けたものと考えられます。
 AとBを比較しますと、Aが北から西側に移動しているのに対しBは方向にばらつきがあり、模擬照明のあり、なしの差が結果に表れていると考えられます。
 また、Cでは全個体が北から東側に移動しており、当日の曇りという気象条件により浜松中心市街地の街明かりによる上空光が明るかった影響が表れていると考えられ、平成29年度の浜松市の調査と同じ傾向でありました。
 2−7ページを御覧ください。
 Aは満月付近で行った第2回調査の結果です。
 満月時は月明かりにより全体的に明るいため、新月時に比べ海方向に移動する個体の割合が多い傾向がありました。
 同日に模擬照明あり、なしの調査を行った9月8日のD、Eを御覧ください。模擬照明なしのEでは北側に向かった個体がいなかったのに対し模擬照明ありのDでは約2割の個体が北側に向かっています。ここでも模擬照明のあり、なしの差が結果に表れていると考えられます。
 また、同じ模擬照明ありの条件で実験を行った9月9日のFでも約1割の個体が模擬照明のある北側に向かっています。
 一方で、模擬照明のない晴れであったGでは約9割の個体が南から西側に移動しており、満月、晴れの気象条件と西側の人工光源の影響を受けたと考えられます。
 右ページを御覧ください。
 (3)は、集中調査での参考人、岡山理科大学の亀崎教授から御教示頂いた海外のアカウミガメの研究に関する文献「フロリダ州海洋研究機関テクニカルレポート」に関するものです。この中からアカウミガメの子亀の生態について記載されている部分を抜粋しました。
 この文献では、1ポツ目の人工光のある海岸では子亀は光源に惑わされてしまい海を見つけられなくなる、5ポツ目の人工光源の圧倒的な明るさは他の視覚的な手がかりを無効化する超常的な刺激となるといった子亀の動向に与える光の影響について記述がありました。
 また図1に示したとおり、月の満ち欠けと海に戻れなかった子亀の数の関係の調査結果もまとめられていました。その中で、新月の暗い夜は子亀が視覚から海の方向を知ることができにくいため海へ戻ることができない個体が多くなるという記述がされており、このような状況では人工光の子亀に与える影響が さらに大きくなることが考えられます。
 2−8ページを御覧ください。
 Aは環境省が発行している「ウミガメ保護ハンドブック」について調査したものです。
 子亀は明るい光に照らされると海の方向が分からなくなり迷走すると光の影響について記載があるとともに、海に向かって進む間に方向を知るために地磁気を感じる能力を身につけるとの記載もありました。
 (4)は、子亀の動向と光の波長の関係について調査を行ったものです。
 右ページの図2は先程のテクニカルレポートに掲載されていた表です。この表は光の波長とアカウミガメの子亀が誘引される割合の関係を表しています。 ここから光の波長500ナノメートル以下ではほぼ全ての個体が誘引されることが分かります。
 下段の図3は、野球場の照明施設と同種のLED照明の分光分布を表したものです。LED照明の最も強い波長は445ナノメートルであることが分かります。2つの図からLED照明の波長は子亀が誘引される光であることが分かります。
 参考になりますが、アカウミガメに影響を与えないとされている低圧ナトリウムの波長は589ナノメートルであり、図2からも誘引されにくいことが分かります。
 最後になりますが、(5)は本日御説明いたしました再調査の結果につきまして岡山理科大学の亀崎教授にお示しし改めて御意見を頂いた結果です。
 亀崎教授からは、アカウミガメの子亀の動向に上空光が影響していることは今回の現場調査及び文献調査から十分に結論を得ることができる、間違いなくLED照明に惑わされている、影響を受けているとの御意見を頂きました。
 以上を踏まえ2の結論にありますように、県といたしましては公園整備に伴う照明施設の影響があるものとして、照明施設のない野球場も選択肢に加えた上で基本計画の策定を進めることといたしました。
 続きまして、9月定例会建設委員会にてお示しいたしました公園の概算事業費等につきまして、照明施設のない野球場についても比較案に加えた結果を御説明いたします。
 説明資料1−1を御覧ください。
 野球場タイプA、B、C、Dにそれぞれ照明なしを追加し概算事業費、年間維持管理費、年間経済波及効果等を算出しております。
 概算事業費につきましては、照明施設の費用約10億円がそれぞれ減額となります。
 上段の草薙球場規模2万2000人の野球場タイプA、Bにつきましては、年間維持管理費は照明施設に係る1000万円が減額となり2億8000万円から2億7000万円になります。
 年間球場利用者数は、平日の夜間に行われるプロ野球の公式戦の開催を見込んでいましたが、照明なしになることでプロ野球が開催できなくなるため、その来場者数として見込んでいた1万6000人が減少することになります。また一般の方の年間夜間利用として見込んでいた約3,000人も減少することになります。
 これにより、年間球場利用者数は合わせて1万9000人の減となり、照明ありの場合の8万6000人に対し照明なしの場合が6万7000人になります。それに伴い入場料や交通費、宿泊費等が見込めなくなるため、年間直接消費額が3億4000万円から1億6000万円に減少し、その影響として年間経済波及効果が6億 4000万円から2億8000万円に減少しています。
 次に、下段の愛鷹球場規模1万3000人の野球場タイプC、Dにつきましては、年間維持管理費は照明施設に係る1000万円が減額となり、2億円から1億9000万円になります。
 また、年間球場利用者数は一般の方の年間夜間利用として見込んでいる約3,000人のみが減少することになり、7万人のところ6万7000人になります。
 これに伴い交通費、飲食費等が見込めなくなるため年間直接消費額が1億7000万円から1億6000万円に減少し、その影響として年間経済波及効果が2億9000万円から2億8000万円に減少しています。
 1−2ページを御覧ください。
 こちらは、前回の資料から年間直接消費額及び年間経済波及効果につきまして0.1億円単位で、また年間公園来場者数につきましては0.1万人単位でお示ししたものです。
 説明資料1−3は前回の資料と内容の変更はありません。
 説明資料1−4を御覧ください。
 こちらは、照明なしの野球場にした場合の公園全体の概算事業費等の内訳を示したものです。
 資料1−2の照明ありの野球場と比べますと、プラン1から3の概算事業費について、野球場の変更のみとなり概算事業費については照明施設の費用10億円が減となります。
 年間利用者数、年間直接消費額、年間波及効果につきましても同様に野球場での減少分がそのまま反映されております。
 説明資料に関する説明は以上であります。御審査のほどよろしくお願いいたします。

○飯田委員長
 以上で当局側の説明が終わりました。
 これより質問等に入ります。
 質問等がありましたら発言願います。

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