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委員会会議録

質問文書

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令和2年12月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:中澤 通訓 議員
質疑・質問日:12/14/2020
会派名:ふじのくに県民クラブ


○中澤(通)委員
 分割質問方式で何点か質問いたします。
 先ほど来出ていますフェリーについてですけれども、基本的には7番委員と同じように公益性、公共性があるなら何とかしたいがなかなかお客が入ってこないからその補塡のために自治体がお金を出してやっていく。それもコロナの影響でちょっとよくなってもまた下がってしまうを繰り返して、大変な時期でそれぞれの方々が御努力頂いているわけですけれども、年明け2月頃までにこの経営改善戦略をつくってスタートしたいということです。
 令和6年度くらいまで外的状況があってそれなりの負担かもしれないけれども、何とかやれる意識だという計画だと思いますがその考え方でいいですか。

○佐野観光振興課長
 経営改善戦略につきましては、皆様の御意見を頂きながら2月末までに策定しようと考えております。今は新型コロナ感染症の影響を受けまして特にバス、団体客が大きな影響を受けています。こちらにつきましてはワクチン開発なども今後ありますので、団体旅行の誘致にこれから一層の力を入れていきたいと考えております。
 それから、懸案であります料金がちょっと高いことについても、今回見直す方向で考えております。
 感染症の影響が残る期間については、支援を拡充していただかなければならないかとは思いますが、様々な利用促進策に取り組むことにより、その後につきましては十分事業として成り立つと考え、経営改善戦略を履行することによってしっかり事業を成り立たせていきたいと考えております。

○中澤(通)委員
 心意気は分かるんですよ。実態がどうなるか、これはここだけではなくて、それぞれの時代背景によって変わってくることもあり得ます。ただそういう外的条件の変化によって左右されることに対して常にいい期待をしても逆の場合もある。要はずっとやるのか、そこまで決めているのかどうか。改善策を出してこれでいけばいいんだよと言うけれども、思わぬことでやっぱりうまくいかなかったな、それじゃあどうする。だけどやっぱりやっていかなきゃいけないほうが強いのか、そこで区切りをつけざるを得ない背水の陣でいくのかどうかといった気持ちも聞いておかないといけないという話が当然出てくるんですよね。
 天浜線は中西部の陸上輸送路であり、中部から東部への海上輸送は途中で乗車できないのでここしか発着場がないんですよね。ですから沿線途中の人たちが理解することがなかなか難しい部分はあります。これは料金の問題等いろいろあるけれども、それなりの効果があるし85%は観光客であっても15%は日常的な利用者であるので、その日常的な利用者のインセンティブをどうしようかということもまた出てくるでしょう。そういう中での対応策に期待するしかありませんが、いずれにしても新しく出した改善策を進めて最終的にどうするのかはまさに政治課題でしょうけれども、きちっと考えていかないと。先送りにしてあなた方はその頃にはほとんどいないことが前提だと後の人は困るわけです。
 だからこういう積み重ねで、こういう形で方向づけしたことを現体制できちっと合意していくことも大切だと思うんです。それは全庁的に1つの考え方に持っていかざるを得ないと思います。
 そういう中で、やるならやるときちんとやればいいし、ちょっと大変だなと思えばいろいろな形でのやり方もあるでしょうから、そんなことを今回思い切ってやっていく1つの結論というか1つの答えの出し方かもしれません。
 これについては、私の知見ということで御理解頂きながら考えていただきたいと思います。これは意見にとどめておきます。

 私も時々伊豆へ行ったりするんですけれども、ジオパークに認定されるときに皆さんが市町共同で一生懸命努力したおかげで、伊豆地域にはここにもあそこにもかなりの数のジオパークの構成資産があると思うんです。
 ただ、道路を走りながらこの辺りに何かあったなと記憶はあっても、何も表示がないんですよね。後で考えてあの奥に入ったところの滝がたしかそうだったよなという意識ぐらいしかない。非常に寂しい限りです。大騒ぎした割には表示がない。
 ジオパークに認定されたところは全国で40か所前後あると思います。例えば単一で認定されている有珠山やカルデラなどの非常に分かりやすいところはいいんですけれども、伊豆半島ジオパークは説明されて初めて分かる。確かにすごいものだなという意識はあるけれども、それがなかなか一般の人に理解できないというか見つからないんですよ。観光資源がないわけじゃない、あるんですよ。静岡県は豊か過ぎてそれをそのときのいろいろな判断で表に出すか出さないか、隠しちゃうんですよね。本当に何もなければ後生大事にいろいろなアピールをするんでしょうけれども。これは
伊豆の人々だけの問題ではない。行政はどうあるべきなのか、市町と共同なのかもしれないけれども、統一のシンボルをつくってはっきりと観光客に分かるようにすれば、ここにあるね、それじゃあ行ってみようかとなるんですよ。
 先般も中伊豆で猪最中を買ったときに、そこに小さなパンフレットが置いてあって、それはすぐ近くにある東府やの宣伝でした。東府やはここにあったんだなと思いつつ、そこは温泉ホテルの宿泊だけじゃなくてちょっと変わったこともやっていたので、少しのぞいてこうかと見に行ったら若い人たちがたくさんいるんですよ。泊まっている方じゃなくて通過客です。そこで売っているパンがすばらしいと言うんですね。町なかでも最近食パン1斤を倍の値段で売っており、それが飛ぶように売れてたくさんの人が並んでいることがよくありますけれども、まさにそういう類いのパンをいろいろ売っているんですよ。単価とすればかなり高いんですけれども、若い人たちはそういうのがいいんですよね。年齢は本当若いですよ。若い世代の人たち、ニューファミリーというか30代前後、その人たちが圧倒的にいる。しかも足湯を楽しみながらそこで食事を取っている。ちょっとしたパンフレット1枚をたまたま猪最中を買ったときに見ただけだけれどもね。
 だけど、ジオパークは誰でも見られるのでそういうのをもう少し宣伝して、うまくやればいいじゃないかなと思います。
 今はジオパークの話をしましたが、ほかにもまだたくさんあると思うんです。観光資源の発掘というか、もう1回掘り起こしをやっていかなきゃいけないと思います。その考え方はどうなんでしょう。また何か進行中のものがあればお伝えください。

○川口観光政策課長
 観光資源の利用について、ジオパークのお話がございました。実はこの夏に世界ジオパーク審査の事前確認が行われました。その中でユネスコから指摘された課題についてはおおむね応えていると評価を頂きましたが、一方で改善を望む点として8番委員からお話がございましたとおり、例えばジオパークの看板1つとっても地質遺産のことばかり触れていて、そこにある文化や歴史などをもっと組み合わせて説明していかないと分からないのではないかといった可視性の話がありました。誘導標識等については主要道路からなるべく誘導できるように、47か所整備しております。しかし主要道路からその先がまだ分かりにくいため、そこは市町との連携になるとは思いますが見直していきたいと考えております。事前審査の中で可視性について言われておりますので、そういったことについても再検討してまいりたいと考えております。
 観光資源の使い方については、県内には名勝地や景勝地が多く、どちらかというと人を引きつける無料施設などを土産物や食事と組み合わせていかないと観光消費額が上がっていかないと思います。これが静岡県の観光資源の魅力を生かすための必要事項だと考えております。
 したがって、現在開発中の観光デジタル情報プラットフォームに情報をうまく集めて、そこに来たら正しくお勧め情報を提供できるようにしたいと考えております。今までは地域の方々がばらばらに情報を提供していたので、ある人は食べ物を紹介し、ある人は観光施設を紹介するといったことになっておりましたけれども、そこはデータを収集、集約する中で魅力をうまく発信していけるように現在着手しておりますので、引き続き取り組んでまいりたいと考えております。

○中澤(通)委員
 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」は伊豆の国市ですよね。願成就院があって、ここに行くと物語を聞くことができるんですけれども、ジオパークもこういう物語性というかストーリーが大切だと思います。昔のことですからつくりにくいというか発掘しにくいかもしれないけれども、こういうことがあったんだろうなという想像でも大きく間違えていなければ分かりやすい説明の1つになると思うんですよ。
 先ほどありましたように、非常に専門的なことだけ言っても一般の人はなかなか理解しない、すぐ忘れちゃいます。やっぱり物語性を訴えていくことは大切なことだと思うんですよね。例えば白糸の滝の手前にある音止めの滝には物語がありましたよね。本当に音が止まったかどうか知らないけれども、そういうことがあったと伝えられていて、ああそうかとなったら見に行きますよね。そういうことだと思うんですよ。
 日本の場合は、かなり長い歴史の中でいろいろな物語が伝承されているので、そういう中で何がいいかなということも――とんでもなく間違ったものをつくっちゃうわけにはいかないですが――地域性を考えた宣伝の仕方もありますので、ぜひお考え頂きたいと思います。認定されるまでは大騒ぎをしたけれども、認定されちゃったら当たり前になってしまうのであれば、何もない地域からしたら怒りますよね、もったいないことですから。それは次世代の人たちにしっかりと伝えていただく御努力をお願いしたいと思います。
 静岡県立大学と静岡文化芸術大学について以前にもちょっと聞きましたけれども、コロナで授業も何も行われない。夏が過ぎてもまだ入学式すらなく、クラスメートと会う機会がなかった。全部オンラインの授業だけで、何だろうこれは大学なのか。当然アルバイトもできないし、これじゃあ退学や休学をせざるを得ない、奨学金なんかとても返せない、そんな問題がマスコミにも出ておりました。実際に静岡県立大学、静岡文化芸術大学でそういう問題について学生等からいろいろな相談事があったと思います。
 こういうことがありました、こういうことで苦労されているようですというのがあれば教えていただきたいし、そのことに対してこういう対応をしましたということがあれば併せて教えていただきたいと思います。

○手老大学課長
 静岡県立大学と静岡文化芸術大学のコロナに対する対応につきましてお答えいたします。
 静岡県立大学におきましては現在後期授業が始まっており、文部科学省からも対面授業を推奨するとの通知が出ております。それにのっとって遠隔授業を推奨するものの新型コロナウイルスの感染防止策を講じた上で実習や実験などの対面授業を必要に応じて開始しており、現在は全授業数のうち実験、実習などを含む約半数の授業で対面授業が実施されております。大人数の授業につきましては感染防止の観点から遠隔授業を継続していますが、約3割の学生が学内に戻っていると聞いております。
 静岡文化芸術大学につきましても、やはり後期から対面授業を再開させておりまして、アクリル板設置などの感染対策を十分に講じた上での対面授業を基本としており、一部授業は遠隔で行う形で対応しております。
 コロナ禍による家計急変や学費の問題につきましては、随時ツイッターによる相談を実施しておりまして、問題があれば学生の相談に乗っています。実際に授業料減免制度、就学支援金の制度等の周知をしており、コロナ禍によって中途退学であるとか、大学に来られなくなったというような学生の状況については特に聞いておりません。

○中澤(通)委員
 一遍に全て学生の要求どおりにはいかないことは分かりますけれども、なるべく正常に戻るように御努力頂きたいと思います。
 あわせて伺いますけれども、景気の動向も左右されますが、今の4年生の就職内定率について平常だとこれぐらいだが現状はこれぐらいという数字が分かったら教えていただきたいと思います。

 それともう1つ、大学がここ10年でかなり過剰な数になっておりまして、それに対し将来的に子供の数はどんどん少なくなっているわけです。2020年の出生数は84万人から85万人であり、100万人を切っていて今後もかなりの落ち込みが予想されます。1回落ち込むとリカバリーがなかなか大変なんですが、まさに少子高齢化の影響がここに出てくる。今大学は冬の時代に入りつつあり、まさに真っただ中と言う人もいます。
 17年、18年後には当然大学もどうなるか分かりませんが、その中での生き残り作戦についてはどう考えているのか。既にこういう準備をしているということがあれば、それも併せて教えてください。

○吉良総合教育局長
 大学生の就職内定状況につきましては、10月22日に国が発表した本年度の新卒者の就職内定率は過去最高水準だった昨年度から低下しており2016年と同水準になっております。
 また、6月に民間のリクルートワークスが全国調査を行いましたが、求人倍率につきましては前年の1.83から1.53に低下しコロナの影響はかなり大きいと認識しております。静岡経済研究所が9月に発表した新卒者の採用方針についても、抑制が10.8%で昨年度から4ポイント上昇し、採用しないところが前年度から4.2ポイント増加しており全国と同じ傾向だと考えております。
 未内定者のうち、就職活動に積極的でない学生がコロナの感染拡大で活動をさらに控えることのないよう、就業支援局や大学のキャリア支援部局と連携しながら未内定者に具体的な企業を紹介するなど伴走支援が必要な状況だと考えております。

○手老大学課長
 静岡県立大学と静岡文化芸術大学の現在の就職の内定状況についてお答えいたします。
 10月末現在、静岡県立大学につきましては学部で94.3%、大学院で93.9%であり、全学で大体94.2%になっております。学部につきましては昨年度は97%ですので3%弱の減ですが一昨年度が94.5%ですのでそれほど大きな変化はないと大学では考えているようです。
 静岡文化芸術大学につきましては、10月末現在では学部で64.7%であり、昨年度は84.6%ですのでかなり落ち込みがある状況です。また大学院も含めると全学で63.4%、昨年10月末は81.8%とのことです。コロナの関係で企業も活動を控えている部分があり、学生側の就職活動開始時期の遅れもあると思いますので、大学として対応していくと聞いております。

 少子化に対応した大学の在り方ですが、静岡県立大学につきましては、第3期中期目標期間が昨年度から始まっております。この期間中に18歳人口の減少による影響が顕在化していくと予想いたしまして、重点的な目標として年齢層や国籍等を問わず多様な人材が集まる大学づくりを推進するとともに、次代の要請や地域社会の要望の変化に対応した質の高い教育研究を推進することを掲げております。このため今回の中期目標期間内におきましては、高校からの進学者確保に加え社会人等のより幅広い年齢層の入学者や留学生の受入れ推進により、優秀な人材確保に取り組むこととしております。
 静岡文化芸術大学につきましては、現在の第2期中期目標期間が来年度末までとなっておりますので、今年度中に第3期中期目標の方針を決定して、来年度新たに第3期中期目標を策定します。その策定に当たりまして、少子化への対応も静岡県立大学と同様に今後大学に指示していくことになると考えております。

○中澤(通)委員
 静岡県立大学には看護学部、薬学部があって、ここはほぼ100%の就職率だから、これを混ぜて全学部を平均すると高くなるに決まっているんですよ。この静岡県立大学の平均就職率が普通だと思ってしまうと静岡文化芸術大学はやっぱりがくっと落ちますよね。その辺りはコロナの影響もあるでしょうけれども、この時代にちょうどタイミング悪く就職期を迎えた4年生にはぜひ努力していただいて、学校にも努力していただきながら目的を貫徹できるようにお願いしたいと思います。
 中期目標については、社会人をいろいろな形で再教育というかそういう場を広げたいと聞いています。昔から静岡文化芸術大学も静岡県立大学も単科で科目ごとにやっていると聞いていますし、それをもうちょっと広げるのか、やり方はいろいろあるでしょうから、設備や教授陣も含めて生かしていただきたいと思っています。

 あとは、教授の質のレベルアップだと思うんですよね。大学の教員の中途採用はあるけれども、任期制の採用にはなってないと私は記憶しています。そうすると定年までとなっているのですよね、それで間違いないですか。私が常々聞くのはきちっと論文発表ができていない先生も結構いると。この学校のことを直接言っているわけではないのですが、そういう先生もそのまま任期がないからずっといるんだよねという話を聞きます。
 静岡県立大学と静岡文化芸術大学においては、そういうことはないと信じてよろしいのですか。

○手老大学課長
 一般教員につきましては特に任用期間の定めはありませんが、薬学や食品栄養科学部などの講師、助教、看護学部の助教などにつきましては任期を定めて採用する場合があります。
 教員の評価につきましては、両大学とも教員の評価規定を作成しており、毎年度教育活動、研究活動、社会貢献活動、大学運営への寄与といった4項目について教員に活動報告書を提出させて評価を行っております。具体的な報告内容としましては論文発表であるとか学生の授業評価等がありまして、これを評価に反映させているところであります。
 教員の昇任や再任、任期付教員から任期の定めのない教員への転換時には、資格審査委員会による研究業績や教育能力等の審査を行っております。

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