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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和5年2月定例会産業委員会 質疑・質問
質疑・質問者:良知 駿一 議員
質疑・質問日:03/02/2023
会派名:ふじのくに県民クラブ


○良知(駿)委員
 それでは、分割質問方式でお願いいたします。
 まず、今議会の会派の代表質問にもありました、アリモドキゾウムシについてお伺いしたいと思います。
 答弁の中で、アリモドキゾウムシはヒルガオ科の植物につくとありましたが、さきに発生している鹿児島県はサツマイモの産地でサツマイモに集中してつくんですが、浜松においては鹿児島と農産物の構成が違うものですから、まずヒルガオ科の植物にどの程度つくのか把握している状況をお伺いしたいと思います。

○酒井食と農の振興課長
 アリモドキゾウムシの寄生するヒルガオ科植物の把握状況について、アリモドキゾウムシが発見されました地域の植生状況と作物の栽培状況を国と県と共同で調査しており、現在冬で高温性の作物のヒルガオ科ですとクウシンサイですが現時点での作付は行われておりませんでした。ただ特にJAとぴあ浜松管内でクウシンサイの産地がある場合は影響がございますので、JAと連携を取って調査したところ、共同販売での出荷産地もないことを把握しました。
 ヒルガオ科の作物でありますクウシンサイは主に家庭菜園を中心に作付されることが想定されますので、市とJAと連携して地域住民、農業者、地権者に注意喚起のお知らせをいたしまして、今後ヒルガオ科作物の栽培ができないことをお知らせしたところでございます。

○良知(駿)委員
 ありがとうございました。
 ヒルガオ科の植物についてはある程度コントロールできるかと思うんですが、ヒルガオ科の中にはアサガオ等もあって多分勝手にその辺の山に生えているものもあって、そこら辺も全部調査するのはなかなか難しいと思うんですけれども、野生に生息してものもある程度把握しているのでしょうか。

○酒井食と農の振興課長
 野生のアサガオ等も引き続き調査してまいりたいと思います。遠州灘海岸で自然保護活動を行っている団体に伺ったところ、特にヒルガオやアサガオの大きな群生地はないとのことです。
 引き続き調査を進め、地域の方に正しい情報を提供することにより防疫対策を進めていきたいと思います。

○良知(駿)委員
 アリモドキゾウムシは、発生地点から1キロ圏内がいわゆる防除区域に指定されていると思っておりますが、それプラス周辺の調査を進められていると思います。今の状況を教えていただければと思います。

○酒井食と農の振興課長
 調査の状況でございますが、トラップ調査をしております。メスのフェロモンを含めたトラップを地域350か所に設置しまして現在23か所で確認されております。
 また、トラップに引き寄せられない個体も想定されますので、アサガオやサツマイモの残渣があった場合はそちらも取り出して細かく切って中を確認する作業を進めております。それも含めまして、現在23か所で確認しております。こちらの調査は引き続き継続してまいります。

○良知(駿)委員
 ありがとうございます。トラップ等を仕掛けて調査していると分かりました。
 国と連携して進めるとの御答弁も代表質問の中にあったかと記憶していますが、国との調整については今どうなっていますか。

○酒井食と農の振興課長
 現在のトラップ調査の国との調整状況でございますが、今後規制する区域が決まってまいりますので、その周辺部を含めてトラップを増設して調査していくことで調整を進めているところでございます。

○良知(駿)委員
 ありがとうございます。
 これは自民改革会議の代表質問の中であったと思うんですが、情報発信については広くしていかないといけないと思っています。関係者は詳細に分かるんですけれども、それ以外の知らされていない、アリモドキゾウムシという名前だけしか知らない人が例えば想像で青いカナブンのような虫と伝えるとそれがデマでも広がることが懸念されますが、広報の手段について聞きたいと思います。

○酒井食と農の振興課長
 発見されてからまず県と市とJA、農業者の代表の方と対策協議会を設立いたしました。そちらを通じて2月上旬に地域住民、農業者、地権者にチラシで全戸にお知らせしたところでございます。あとアサガオの栽培が学校でもできなくなりますので、県と市が学校を訪問してお知らせいたしました。
 今後につきましては、県、国と一緒になりましてマスコミを通じた広報、ホームページを使った広報などを使い、地域の方に正しく効果的な対策を取っていただけるように進めていきたいと思います。

○良知(駿)委員
 最後に1つ確認させていただきたいんですけれども、侵入ルートを確定するのは非常に困難とは思うんですが、この侵入ルートと流出していくルートは特定されているのでしょうか。

○酒井食と農の振興課長
 侵入ルートは解明をされておりません。
 また、発生地域からほかへ拡散させない対策として、寄生する植物は一切持ち出さないよう徹底して対策を取ってまいります。

○良知(駿)委員
 ありがとうございました。
 冒頭にも述べたんですけれども、先に発生した鹿児島と浜松は状況が違いますので、そのことをよく肝に銘じて対策を取っていただきたいと思っています。

 それでは次の質問に移ります。
 産業委員会提出案件の概要及び報告事項12ページ、繰越明許費についてです。
 昨日6番委員、5番委員からも質問がありましが、中小企業等物価高騰対策緊急支援事業費助成に関して事業者の方から問合せがありまして、年度末の3月31日までに、恐らく実績報告のことだと思うんですけれども出さないといけないと。でも県の採択が遅くなったこと等によってなかなかその期日までに提出が難しいと聞いておりますが、繰越明許費が議決されれば期日を延ばしていただけるのかなと思っています。期日を延ばすのかどうかをまず確認したいと思います。

○平山経営支援課長
 10番委員がおっしゃるとおり、事業者からコールセンター等に対して納品や工事の完了が間に合わないとの相談が寄せられております。そうしたことから状況を確認して必要に応じて延長を検討したいと考えております。

○良知(駿)委員
 まだ繰越明許費の議決が採れていないので言える範囲で結構ですので、どれくらい延ばせるのか、決め方等スケジュール感をもうちょっと詳しくお答えいただければと思います。

○平山経営支援課長
 事業者の皆様の実態を、方法としてはアンケート調査のような形で把握させていただきます。現時点でいつまでとは明確に決まっておりませんけれども、省エネ工事などは年度末で工事の遅れも想定される中で事業者に使途を確認した上で、一方従来は事業実施期間を採択から1か月半程度確保する形で考えてまいりましたこととのバランスも考慮し、延長を決定していきたいと考えております。

○良知(駿)委員
 ありがとうございました。
 この件に関しましては、県の落ち度がちょっとあったということで大目に見ていただきたいなというところがあります。どうぞよろしくお願いいたします。

 次の質問ですが説明資料60ページのふじのくに安全・安心認証飲食店制度についてお伺いします。
 2の制度概要の最下段、県の対応で国の分類変更に合わせ認証店制度の廃止を検討とあります。コロナウイルスの5類への移行でこれも仕方のないことかと思うんですけれども、ここで制度を廃止してしまうと店舗はどのように対応していかないといけないのかをお伺いしたいと思います。

○鈴木商工振興課長
 制度が廃止となりますと、今求めている認証項目が40幾つかあるわけですけれども、その認証項目を守る必要がなくなります。

○良知(駿)委員
 そうすると、店舗によって項目の取りやめ方は異なってくるという認識でいいのでしょうか。

○鈴木商工振興課長
 お店によって来店されるお客様に求める対応を独自の判断でされることはあるかもしれませんが、制度は廃止されますので一律に求めるものは一切ございません。基本的に守っていただくものはなくなるという認識でよろしいかと思います。

○良知(駿)委員
 そうすると、アクリルパネルや入り口にアルコール消毒を設置している店と置いていない店が出るわけですよね。そうすると消費者側としてはここはまだ引き続きちゃんとやっているんだな、ここはあまりそういった意識はないんだなと持つ印象に差が出てしまいそうな気がするんですね。やり方として難しいとは思うんですけれども、そういったこともあり得るんだと今の段階で頭の中に入れておいてもらって、それで状況を見ながら対策をして廃止していっていただきたいと思っております。よろしくお願いいたします。

 次に、説明資料83ページの浜名湖花博20周年記念事業の推進について伺いたいと思います。
 この花博20周年事業は、農芸振興課が中心となって浜名湖ガーデンパークの展示を行っていくと思います。個人的な所見ではありますけれども、この事業は浜名湖ガーデンパークや浜松市のはままつフラワーパークの展示だけで終わってはいけないのではないかと思っております。政令市なので道路整備は浜松市がやるわけですが、この事業を契機として浜名湖周辺を盛り上げる取組につなげていかないといけないと思っています。全体を俯瞰して取り組むためにどのような組織体系で進めていったらいいのか、説明資料83ページ4に記載の浜名湖花博20周年記念事業推進室ということになるとは思うんですが確認させていただきたいと思います。

○中村農芸振興課長
 浜名湖花博20周年記念事業を進めていく推進体制は、説明資料83ページ4の推進体制の強化にございますとおり、推進室を設置いたします。18人体制でございます。こちらは花博担当の参事をリーダーといたしまして、今後庁内でも関係部局との連絡体制を引き続き取ってまいります。様々な部局との調整も必要になると思います。
 それから、実行委員会は既に2回実施しておりますけれども今後も実施します。これも参事をリーダーとして実務を進めていくに当たりまして、この実行委員会には地元の商工関係、観光関係など様々な方が参加しておりますので、これに参加する皆様方がこの催し物から情報を取っていただく。西部地域には花にまつわるいろんな資源がございます。浜名湖ですので舟運の機能も可能性としてはございます。それもこの参事をリーダーといたしまして実務的なところも含めて進めていきたいと考えております。

○良知(駿)委員
 ありがとうございました。
 ぜひ、県の部局横断だけではなく地域、市との連携ももちろんですけれども、一体となって取組を進めていただければと思っております。よろしくお願いいたします。

 それでは最後の質問ですけれども、説明資料52ページの再生可能エネルギー導入促進関連事業についてお聞きしたいと思います。
 皆さんも御承知のとおり電気代の高騰等もあって再生可能エネルギーがより着目されているわけですが、再生可能エネルギーは自然のエネルギーを使うので発電量にぶれがあるわけですね。例えば太陽光発電であれば当然太陽が出ていないといけない、風力であれば風が吹いていないといけない、水力であれば水が多い時期、少ない時期があると思うんですが、そういったぶれがある中でぶれをどうやって吸収していくのか。バッファー的な役割を果たすのが蓄電池かなと思っておりますが、事業概要に太陽光発電設備等を導入する県内事業者に対する助成の中に蓄電池もちょっとは含まれているんですけれども、まだ積極的ではないように見受けられます。
 そこで、蓄電池の普及について考えを伺いたいと思います。

○横井エネルギー政策課長
 10番委員御指摘のとおり、再生可能エネルギー、特に太陽光発電につきましては天候により出力が変動するという課題がございますが、蓄電池を併用することで不安定な出力を平準化することができるメリットがございます。また台風15号の被害も記憶に新しいですが、災害等による停電時におけるレジリエンス向上のためにも蓄電池は大変重要であると認識しております。
 一方で、蓄電池は依然として高額で太陽光発電設備と比べて普及が進んでいない状況でございます。こうした課題を踏まえまして、10番委員がおっしゃるとおり蓄電池に対する補助は行ってこなかったわけですが、来年度エネルギー価格高騰に直面する中小企業への支援策としまして、太陽光発電設備の導入補助に併せて新たに蓄電池への助成制度を設けることとしました。
 また、太陽光発電設備や蓄電池の共同購入、一括発注によるスケールメリットにより設備導入費用を低減させる事業も来年度からの実施を検討しており一歩前進かと考えておりますが、来年度はこうした取組を行う中で支援の形態や拡充も含めて検討してまいります。

○良知(駿)委員
 ありがとうございます。
 今の答弁の中でありましたとおり、蓄電池が自然エネルギーのバッファー的な役割であるのと併せて災害に対して有効な手段であることを身をもって知っている方がたくさんいらっしゃると思うんです。ぜひ普及につながるような施策を進めていっていただきたいと思っております。

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