• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和4年9月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:土屋 源由 議員
質疑・質問日:10/05/2022
会派名:自民改革会議


○土屋委員
 それでは、一問一答方式で質問させていただきたいと思います。
 議案についてはほかの方が質問していただけると思いますので、所管事務事項の質問をさせていただきます。
 まず最初に、文化観光委員会説明資料10ページ、大規模国際スポーツ大会のレガシー創出で、大規模な大会の開催はすごくよく理解できるんですけれど、それによってレガシーがずっと創出できるのか。私が住んでいる所の近くにはベロドローム、マウンテンバイクのコース、サイクルスポーツセンターがあるんですが、そこで1年に1回とか2回とか大会を開いたからレガシーが続いていく、創出できるのかちょっと疑問です。世界大会という形で世界の人たち、超一流の選手に来てもらうのは本当に見る機会があってレガシーが続いているようですが、それだけでは地元の人から見るとやはり1年に1回か2回行くだけになってしまうように思うんです。
 地域を自転車を活用して何とか元気にしていきながら、地元の人の心に残る形にしてもらうためにはいろんな方法で考えなきゃいけないんじゃないかと考えると、大会一発だけでいいんですかと思うんですが、それについてどう考えているのか教えていただきたいです。

○大石スポーツ政策課長
 大規模国際大会のレガシーですけれども、5番委員がおっしゃるとおり、単純に大きな国際大会を持ってくればいいわけではないと私たちも考えております。
 この大会は象徴的なものとしてやる、それからこの大会をやることによってレース運営のノウハウを引き継いでいく効果もございます。また地域の人々に大会に出向いてもらうようにチケットを配ったりしております。
 そのほか、特にサイクルスポーツセンターに関して言いますと、ほかの事業として、健康づくりにも活用しようと周辺の3市と共にいろいろな取組をやっている最中でございます。そのほかの取組といたしましては、アスリートの卵を発掘する事業もここのMTBコースを活用してやるなど、レガシー創出で今月この大会があるものですから大きく取り上げておりますけれども、地道な活動もやっております。
 また、国内向けの大会としましては、翌月の全日本マウンテンバイク選手権を日本自転車競技連盟が主催して行うなど国内大会の誘致にも努めております。
 そのほか、ラグビーに関してもいろいろな大会をエコパに誘致するとか、9月25日にラグビーワールドカップの3周年記念で初めて関西大学リーグのAリーグの試合をエコパスタジアムで、静岡で初めてやる中でいろんな大会の誘致、それからブルーレヴズやアザレアセブンの選手が各学校に出向いてラグビーの教室を開くなど多角的にやっております。

○土屋委員
 ラグビーは西部として、伊豆地域にはせっかくやったんだから何とかレガシーとして残しながら地域にそれを浸透させるとなると、国際大会も確かに必要だとは思うんですが県大会とか地域の大会とか国内の大会。全日本はトップクラスになるので、興味はあるし趣味でやっている人はなかなかそういうところをうまく活用できない、レベルが高過ぎると参加できないと自分は考えてしまいます。県がやらなくても結構ですけれど、市とかをバックアップしていく必要があるんじゃないかな。県大会レベルになれば当然2つ、3つの市が声をかけてやれる話ではないので、少なくとも県が声をかけたほうがみんなには伝わりやすいのかな。自分たちも参加したり、オリンピックをやった場所を走ってみたいということを実現させるほうが、ただ国際大会を見るよりよっぽどつながっていくのかなと感じました。
 そういうことは考えているのかどうか、一遍聞かせていただきたいと思います。

○大石スポーツ政策課長
 確かに5番委員のおっしゃるとおりでございます。その関係につきましては、健康づくりに自転車を活用する事業をサイクルスポーツセンターでやります。具体的に言うと自転車、特にスポーツ自転車は乗り方がよく分からなくて怖いという方々も特に女性でいらっしゃいます。そういった方々に実際に自転車の乗り方を教える。サイクルスポーツセンターで乗ることもありますし、そのほかにも地元で乗っていただく、健康づくりに使う事業も現在進行形です。県はあまり関係していないですけれども、先週の日曜日に5時間耐久のロードバイクのレース、いわゆるガチンコのレースではなくて素人の方も参加できるレースを5キロサーキットで行っております。またマウンテンバイクコースに関しては使い方の調整がうまく取れないところもあってなかなか活用し切れていないですけれども、MERIDA X BASEのメリダさんが、メリダ・ミヤタカップをやりたいとかいろいろな声を頂いているものですから、その辺を所有者である日本サイクルスポーツセンターと調整して、できるだけうまく活用できる形を県としてもやっている最中でございます。マウンテンバイクコース、ベロドローム、5キロサーキット―サイクルスポーツセンターが地域に親しまれるように引き続き努力していきたいと考えてございます。

○土屋委員
 サイクルスポーツセンターにたくさん来てもらうのはありがたいですが、サイクルスポーツセンターだけではないです。メリダのある道の駅のすぐそばのかわまちづくりで今国が関係して市が整備している河川敷でもマウンテンバイクコースみたいなものを造る話もあります。どこかに限定してしまうとそこに来なきゃという話になるので、実際にはそれぞれの地域でできる支援もぜひ考えていただきたいと要望して終わりにしたいと思います。

 次に、説明資料14ページのヴァンジ彫刻庭園美術館への対応で先ほど説明を頂きましたけれど、私たち東部の人間からすると、確かに残してもらえたらありがたいなという思いはあります。ただ無償譲渡は決定したのかな。
 これを読むと、もう無償でもらったからこれからどういう使い方をしたらいいかみたいな話になっているんですが、前回はもらうかもらわないか、もらうという言い方はおかしいですけど、それをうまく県として利用するかしないかも含めて検討する予算を取ったと私は思っていたんですけれど、もう確実に美術館を県のものとしてどう使おうか検討しているように見えるんですが、その辺を聞かせていただきたいと思います。

○小澤文化政策課長
 ヴァンジ彫刻庭園美術館につきましては、6月議会の委員会でも申し上げましたけれども、3月に有識者検討会の報告書を受けまして3つの課題の解消が必要だと御指摘を受けております。
 この3つの課題のうち今回調査を進めておりますのは1番目、県として新たな活用コンセプトを考えなさいということでしたので、現在予算を活用させていただきながら認められた調査を進めており、最終報告を11月中旬に出す予定でございます。それを踏まえ県としての活用コンセプトを検討いたします。
 あわせて、賃貸借の関係、あるいは地域の支援の課題もございます。そういった部分の解消が前提となりますので、その動向を踏まえながら県としてどうしていくかの最終方針を決めていきたいと考えてございます。

○土屋委員
 言い方はおかしいかもしれないけど、もらえたらこんな使い方をしたいよと検討して、譲渡してもらうかどうかの決定はその後にどういう基準で考えていくのか。県のものになれば使い勝手がいいとか悪いとか使い方としてこういうのが一番いいんじゃないかと検討するのは当然だけど、その前の段階がクリアされるかされないかを今検討されているようには全然思えないんです。
 その辺がいつクリアされて、そのことを基にしていつ判断するのか、スケジュールはどうなるんでしょうか。

○小澤文化政策課長
 3つの課題があるので、関係者には検討会の報告書についての御検討をぜひお願いしたいと働きかけさせていただいております。
 地域の連携につきましては、現在長泉町でいろいろ検討していただいていると伺っております。
 それから、賃貸借の関係につきましてはヴァンジ美術館及びスルガ銀行で検討していくと伺っております。各者それぞれ前向きに御検討している旨伺っておりまして、そのように県としては認識してございます。

○土屋委員
 検討してもらっているのはありがたいんですけど、それをトータルに持ち寄っていつ決めるのか。最終報告が出るのが11月中旬と書いてあるので、その時期にそういうものもひっくるめて全部判断できる話じゃないと思う。報告書が出て最終的にどう判断していくのかと考えると、今いろんなところでやってもらっている話もその頃までに報告されて結論を出すのか、時系列で言うと結論はいつになるのかさっき聞いたつもりなんですけどどうでしょうか。

○小澤文化政策課長
 美術館から、運営継続可能な時期が令和4年度末―令和5年3月と伺っています。各関係のところでの働きかけの際にお伝えしていますので、そこを踏まえて御検討頂いた上で県としての最終決定をしていくことになろうかと考えております。

○土屋委員
 だから、いつですかと質問しているわけですけど。
 年度内なら来年3月ですから、3月に結論を出すならばそう答えてもらえればいいです。最終報告書とか何度も集めたりしてるのは、どう見たって年度内じゃなくて年内で動いているわけですよね。それを3月まで引き延ばしていく話ではないから、いろんなものが集まった時点で、例えば年内に判断して年度内に決定するならそう言っていただければいいと思うんです。
 年度内ということは、来年の4月以降には延びないと考えていいならば、はっきりこの日に何とかしろとまで言っていないのでスケジュールを説明できるんじゃないかなと思うんですがどうでしょうか。

○田中文化局長
 先ほど小澤文化政策課長からも説明がございましたとおり、運営主体からは今年度末までの運営と聞いています。やはり周辺の市町からもその施設がなくなると地域への影響が懸念されるというお話を伺っておりますので、なるべく空白期間を空けないことが必要かと思っております。
 5番委員がおっしゃいましたとおり年度内には判断していく必要がございますが、これも先ほど課長が申し上げましたとおり地域の支援、賃貸借関係の解消については県が決められることではないので、そこについての明確な時期を申し上げるのは少々難しい状況でございます。
 ただ、現在県が検討しております活用コンセプトとそれに基づく活用方法、こういったものを行えば東部地域を中心とする県民の皆さん、多くの方に御活用頂けるのではないかといった案ができましたら、それを基に11月に調査が上がってくるものと並行してこちらにおいても収支を検討しまして、調査が上がってきたら、なるべく早くとしか申し上げられないんですけれども説明させていただきたいと考えております。

○土屋委員
 地元としてはやはり残していただきたいと思っていますので、できるだけ早めに円満に、前向きな結論が出るように努力していただきたいと思います。

 その中で、この問題になる前からヴァンジ彫刻庭園美術館に行くときには駐車場がちょっと少なくて止めるところに困ったり、交通の便があまりいいとは言えないので行きづらかったり、過去の利用状況の中でも問題点があったんじゃないかなと思うんです。もし県がうまく活用しようというならば、さっきの質問と全然違う感じに聞こえるかもしれないですけど、今の段階からそういうことも課題として取り上げて、将来みんなが使い勝手がいいようにクリアできる方法の検討も必要じゃないかなと思うんです。
 以前からの問題点とかはどの程度把握して対応するのか教えていただきたいと思います。

○小澤文化政策課長
 5番委員御指摘のとおり、検討会の報告書でもございましたけれども、これまでの美術館については、周辺の観光の関係者との連携等が薄かったというお話もございました。今、地元の御支援ということで長泉町と話をする中ではクレマチスの丘全体での誘客とか、あるいはその盛り上がりも必要だと伺っていますので、そういったことも踏まえながら、県として検討を進めてまいりたいと考えてございます。

○土屋委員
 ぜひ地域とうまくやって、使い勝手のいいものになる形で全体が動くようにお願いしたいと思います。
 ただ、今あるものに手を加えなきゃならなくなる可能性は当然あるわけです。文化施設なら何でもいいわけではないと思うので、県としてふさわしい形で美術館としてうまく使っていくならそれなりのお金もかかるでしょうけれど、何でもかんでもたくさんお金をかけて人が集まればいいという話ではないと思います。その辺の使い方も含めて、ぜひ検討の中でうまくやっていただくように要望してこの話は終わりにしたいと思います。

 次に、説明資料20ページの観光促進事業の推進の「今こそ しずおか 元気旅」についてお聞きします。
 10月10日までは県民が対象になっていて、私が利用したときにはコンビニで複合券を買って旅館やホテルに宿泊しに何回か行ったんですが、旅館に行って判こなのかサインかよく分からないけれど、そんなことをしながらクーポン券をもらってきた。
 10月11日からは全国バージョンになるということで、今までのやり方とは変わって電子と書いてあり、リージョンペイとかを使うとなっています。
 そのリージョンペイって、多分ここにいる議員さんたち、私も含めて誰一人分からないようなものにいきなり変わる。それも来週ですよね、1週間。こんなので本当にお客さんがうまく対応できるのかな。その辺の説明も当然しているんでしょうけれど、なかなか伝わってきていないと思うんです。
 ここには括弧して電子と紙と書いてあるんですが、どう対応できるのか説明をお願いします。

○花田観光振興課長
 「今こそ しずおか 元気旅」の、今回から導入しますリージョンアプリについて御説明いたします。
 まず、今回新しい利用方法を導入するに当たり考慮した点は3点ほどございます。
 1つ目は割引額の変更への対応。
 これまでの県民割事業では、1万円以上の宿泊費に対し5,000円の割引、1万円未満の宿泊費に対して2,000円の割引など定額の割引としておりました。このたびの全国旅行支援の実施に伴い割引額が定率の40%に変更されたため、それぞれの旅行ごとに割引額が異なります。これまでのようにコンビニの端末で旅行券を発行する手法ができなくなりました。
 2つ目は事業者さんの負担軽減です。
 今回、対象地域を全国に拡大することで多くの旅行者が利用することが予想されます。割引額が定率になったことで、宿泊施設が1人ずつ割引額を計算して精算する必要が出てまいりました。このシステムを導入することにより割引金額の自動計算が可能になり、また補助金の精算作業も迅速化されるなど施設側の作業の軽減、旅行代金の計算の誤りの防止などを図るため今回新しいシステムの導入を決めたところでございます。
 3つ目が、お話がありました地域クーポンの発行です。
 これまでの仕組みですと旅行会社は窓口で予約したお客様に紙で地域クーポンを配付しておりましたが、同じやり方をしますと全国の旅行会社に紙のクーポンを事前に配っておかなきゃいけないことになります。
 例えば、本県の制度とか管理方法の説明が困難であろうと考えて新しいシステムの導入を決めたところですが、この地域クーポンにつきましても、先ほど申し上げたとおり精算作業の自動化、誤精算の防止などにつながることから導入したところでございます。

○土屋委員
 今の説明ではここの議員さんたちがどうやっていいか、はっきり言って何にも分からないですよ。県で予算をつけて元気旅を全国バージョンにしようというならば、私たちが「土屋さん、よく分かんないけどちょっと説明して」って言われたときに、細かいところまで説明する気はないけど今の説明の仕方で分かるかっていったら多分分からないんじゃないかな。多分皆さんもできないと思います。
 何が言いたいかっていうと、全国バージョンになっているから方法が変わるのはしようがないです。でも全国バージョンといっても県内で使うものは静岡県に旅行に来た人たち、県内で動いている県内の人も含めて、県外から来た人たちのために最大5,000円、交通費は県外から来てるから分からないけど、例えば宿泊で5,000円、クーポンで3,000円なり1,000円が、県外の人に全部とは言いませんけど、その人たちが来て今みたいな話がいきなり分かるかっていったら分からない。
 1つ気になってたのは、リージョンペイで支払いというかクーポン券をもらえと言っているけど、北海道から旅行に来る人、沖縄から来る人、山口から来る人が全部知っているわけじゃないので、全国的にリージョンペイが使われていれば全国でこれを1つ説明すればみんな同じやり方だと分かるのでいいですが、これは全国で使われているのかどうか最初に聞かせていただきたい。

○花田観光振興課長
 リージョンペイを活用している他都道府県につきましては、現在把握しているところで大阪府及び神奈川県で同様の仕組みを使っていると聞いております。

○土屋委員
 聞いているのは2つということは、ほかは全部、静岡県も含めてその経験がないわけですよね。クーポン券は持っているスマホに入れますよと言われて、誰がそれを説明してくれて、誰がそれをやってくれて、使うときにどうやったらいいか説明するのは本当に難しいと思うんですよね。あと5日か6日しかない中で、誰に教えてもらえるのか教えてください。

○花田観光振興課長
 全国旅行支援版のホームページを既に立ち上げておりますのでそちらでの周知で、本日現在まだ公開されておりませんが、近日中に利用者向けの動画を公開して、アクセスしていただいた方、本県の制度を利用していただく方に対する周知を図ってまいりたいと考えております。

○土屋委員
 責めるわけじゃないけど、県民割のときもそうだけど国のルールがいつと決まるのが遅くて対応できず大変なことは本当によく分かります。ただ旅行に行こうと思った人間にとってみれば、ぎりぎりであろうが何であろうが分かりやすい説明をしてもらいたいのは当たり前で、せっかくもらえる地域クーポン券を使い方が分からなくて使わなかったなら意味がないですよね。地域にもお金が落ちません。
 そういう意味で言えば、できるだけ分かりやすく説明すべきだし、それを発信すべきだと思うんです。
 ここに括弧して電子、紙と書いてある。スマホを持ってない人、使い方も分からないおじいさん、おばあさんが旅行に行ったときに、紙を持っていけばそれでも対応できるのかどうか聞かせてください。

○花田観光振興課長
 地域クーポンにつきまして電子、紙と記載しましたが、今回の地域クーポンは電子クーポンとしても紙クーポンとしても使用頂けます。
 まず、5番委員おっしゃるとおりアプリを起動して旅館でQRコードを読み込んでいただきますと電子マネーが受け取れまして、QRコードを記載した紙が旅行者に渡されます。その紙を持ってお土産屋さん等で使用することも可能となっております。

○土屋委員
 それならば、分からない人には紙を持って行けって言って渡したほうがいいんじゃないかな。アプリがどうのこうの言っているよりよっぽど早いですよ。その紙を持っていってお店で幾らか買ったらそれをピッってやって、お店側が分かればいいんであれば、そのクーポン券を持っている旅行者は別にアプリは関係ないので、その辺の説明をもっとしてもらいたいと思っているんです。
 というのは、旅館へ行って携帯にそのアプリを取り込んでなんてやっていたら、旅館の受付の人は多分分からなかったら30分、1時間教えなきゃならなくなるわけですよ。紙を持っていって使える店でその紙を見せればいいならば、それをぜひみんなにもっと告知してもらえたらありがたいなと。特に今回の説明には電子、紙って書いてありますけど、先日もらったものには電子しか書いてないので紙ではだめだと取っている人もいるんじゃないかなと思うんで、その辺の宣伝の仕方も少し考えてもらえたらいいと思います。しっかりと皆さんが分かるように告知していただきたい。これは要望です。

 それと、全国バージョンになると静岡県に来て静岡県の旅館に泊まってクーポンをもらう。割引で例えば5,000円使いました。県外の人がクーポンをもらうのは県の予算って言ったらおかしいですけど、県のお金を使うんじゃないかなと思うんです。
 お客さんが来て地元でお金を落としてもらうからいいんですが、静岡県の旅行会社が北海道や秋田の宿泊施設とか、交通費も含めた段取りを全部つくったものを売ったときはその旅行会社は何が儲かるのか。実際行った先で値段が幾らかだけど割引になっています。そのお金は割引といっても行った先が北海道だったら多分北海道の支援で出るんじゃないかと思ったんです。そうすると静岡県の旅行会社は1人なのかツアーか分かんないけど、手数料をその中から幾らかもらえることがいいのか、それとも例えば何千円かとやらなきゃならないところに手数料なりが発生しているのか。
 来た人たちが割引とクーポン券の部分が引かれるだけであれば、全て県外の人たちのためにやっている事業に見えちゃうんじゃないかと感じたので、旅行会社はどうなのか説明をお願いします。

○花田観光振興課長
 まず、今回の全国旅行支援の開始に合わせて本県の旅行会社は全国の割引制度を活用した旅行商品の取扱いが可能となります。今実施しております県民割事業については、県内の旅行会社が基本的には県内旅行の取扱いで、少し狭い範囲で運用していただいていたところから全ての地域に拡大することにより、県内の各旅行会社の皆様はこれまで以上により多くの商品の造成や販売をしていただけるようになることがまず1つあると思います。
 5番委員が先ほどおっしゃいましたけど、手数料の関係とかは我々が承知していないところなので、どれぐらい旅行会社が経済的に利益があるかは確認できておりません。

○土屋委員
 何でそんなことを言ったかっていうと、実は地元の旅館、ホテルの方からクレームが来ました。簡単に言うと、今だったら1万円で5,000円の値引きで5,000円で泊まれるからお客さんがたくさん来る。それをやってくれているのはいいんだけど、今までの地域クーポン券は直接電話があったときはコンビニに行ってクーポン券を買ってきてくださいと言うと地域クーポン券も一緒に持ってきて、判こなりサインで済んだんですよ。だけど全国バージョンになって、さっき言ったリージョンペイになると、何千円かの割引をしてお客さんを呼べるから、それ以外の値引きになる金額についての手間は惜しまないので、うちのほうで難しかろうが何だろうがやります。ただリージョンペイとか何かを教えなきゃならないとか、例えばアプリを携帯に入れてくれとか言われてもそれはうちで使う話じゃないじゃんと、お客さんが地域でクーポンとして使うならばそこへ行って教えてもらっても構わないんじゃないですか。今の状況であると、直接の場合は旅館やホテルでやらないとだめですよね。なぜかといったら、そこへ泊まりに来たことが証明されなきゃならないから。それを全然手間だと思っていないかもしれないですけど、うちの割引については頑張りますが、地域クーポンについていろんなことをお客さんに教えることまで押しつけられるのはいかがなもんですかねって言われたんですけど、確かにそうだなって思うんですよね。そこに泊まったから3,000円分のクーポンの使い方をお客さんに教える程度ならいい。だけどとりあえずアプリをまず携帯に入れて、その携帯をどうのこうのっていうところまでやらされるのがとても耐えられないと。1人、2人ならいいけど四、五人で来てそれぞれに3,000円ぐらい渡さなきゃならないから全員にしなきゃならない。おじいさん、おばあさんっていう言い方は悪いけど、アプリなり携帯をうまく使えない人たちに教えなきゃならないのは、はっきり言ってお金をもらって済む話じゃないけど、5,000円なりの割引の中で自分たちがやらなきゃならない作業なのかとちょっときつく言われました。
 これは全国的な話で静岡県だけの話じゃないけど、宿泊施設についてどう考えているか教えていただきたいと思います。

○花田観光振興課長
 まずは、先ほどの繰り返しになりますが利用者側への制度とか新しいシステムの利用方法の周知を丁寧に分かりやすくやるのが1点と、宿泊事業者様への説明もこれまで2回実施しております。
 本日5日には、国の制度が固まって以降3回目の説明会の開催を予定しておりますので、そこでも事業者様側からの御意見等をしっかり伺った上で、時間がございませんが11日の開催をスムーズに迎えられるよう取り組んでまいりたいと考えております。

○土屋委員
 今すぐ何とかしろと言ってもしようがないけど、そう思っている人たちが1人や2人じゃないことを少し考えていただきたいと思います。この対応がいいか悪いかによってもその地域について、宿泊施設から見れば余計なことをやってやって、それがうまくいかなければそこの評判があまりよく取られないのは意味がない話になってしまうんで、その辺をお願いしたいと思います。

 それと、今までは全部のお店で使えるわけじゃなくて、オーケーですよというお店でクーポン券を使ってきましたよね。その全部でリージョンペイとか紙を持っていって買い物ができるようになっているのかどうか。10日と11日で、泊まりに行っている日にちが違うだけでやり方がもろに変わるわけですから、その辺の対応はどうなっているのかお聞きしたいと思います。

○花田観光振興課長
 現在県民割事業の参加店舗の皆様には継続の参加をお願い済みであります。10月3日からは新たな事業者の受付を開始しております。
 現状を申し上げますと、全国旅行支援への参加を希望している事業者は約6,000店舗となっております。

○土屋委員
 6,000店舗はいいけど、今までの県民割で参加したところは何店舗ですか。

○花田観光振興課長
 県民割の参加店舗数は約8,000店舗であります。

○土屋委員
 8,000店舗が6,000店舗になったのでは困るので、本当は8,000なら8,000のまま全てで対応してもらうのがいいんですが、実はうちにもそれがありましたよ。お店は全部若くてパソコンが使えていろんなことに対応できる人ばかりではない状況の中で、私の妻ですが、やり方が分からないからどうしようかなって言っているおばあさんもいます。もし来たときにさっき言ったクーポンの使い方を説明したり、対応ができるか心配だからどうしようかなって考えているのが現実の話なんですよ。
 8,000店舗の方々が簡単に分かっていれば、全部手を挙げるんじゃないかと思うんですよね。4分の1が辞めちゃう話になり得るわけで、せっかく落ちるお金をそこで使えなくなるのは地域にとったら大きな話ですから、そういう方々にも対応してもらえるように11日になったら終わりではなくて、日々その数を増やすような、12月20日までとなっていますけれど終わってもらったら困ると思っていますので、それらを1件でも多く確保する努力もぜひしていただきたいと要望します。
 それと、昨日早川議員と一緒に県立大の学生と意見交換をさせていただきました。学生は観光について学んでいますが、元気旅を半分しか知りませんし使ってもいません。1万円のところに泊まったら5,000円の値引きがあって、今地域クーポン券2,000円が来るんだよ、3,000円で泊まっていろんなことできるって学生にも言いましたけど、彼らにとってみたら知る手段がない。まずテレビを見ない、新聞を取っているわけじゃないので情報はSNSとかです。そういうのを載せてもらえれば、そんなにいいならゼミで合宿でもしようかみたいな話は当然できますよねという話はしていました。
 これは4月から始めたとかじゃなくて、もう大分たっていても全く知らないのが半分ならば、東静岡駅南口の活用で県立大の学生に意見を聞いてなんて書いてあるけど、県がやっている事業で学生が知らないことのほうが多いのに何で学生に聞いているんだろうなってさっき思いました。
 少なくとも、県民がうまく使って、それを広げてもらう若い人たちに情報が行っていないのは現実の話だと、それを聞いただけでも本当に分かるんだよね。うまく活用すれば、本来なら夏休みに県内のどこかでみんなで泊まりがけで何かできたのにとなってもおかしくないのにこの時点でもまだ知らない。今度の全国バージョンはどこでもいいんだよって話したって、その話自体を知らないままで多分使わないままで終わる。でもそういう人たちにも使ってもらえて、本当に得すると教えていかないと県の事業に興味なんて持ってくれないと思うんだよね。だって一番得する事業でさえ知らないのに、ほかの事業を知っているわけないよね。自分もそうだったけど、みんなに行く情報にギャップがあり過ぎると感じました。この辺は即何かしらできる方法を考えて対応するべきじゃないかと感じたので、県の職員にはちゃんと言っときますって学生には言っておきました。
 もし県でやっていますとSNSでも何か流しているなら、それを学生なりに届くことを1人でもやれば、その1人から広まることがある。簡単な話だと思うんですよね。その辺をぜひやっていただきたいと明日言っておきますと約束しましたのでお願いしておきます。

 それと、一昨日の一般質問で、宮沢議員が答弁を求めていないのに知事が、温泉文化をユネスコ世界遺産にしたいと群馬県知事から協力要請されて快諾しましたという話をいきなりしたと思うんですが、温泉文化って何なのかあまりよく分からないじゃないですか。
 温泉文化って言われたって温泉の入り方なのか利用の仕方なのか、何をもって温泉文化っていうのか分かっていない状況で知事は快諾したって言うけど、多分担当するのはこの部じゃないかなって考えると、何を協力しようとしているのか意味も分からずに返事をしていいのかなと感じたんです。
 というのは、昨年からICOIプロジェクトっていう温泉を活用して様々な事業を展開していくのがたしか動いているはずなんですよ。温泉文化はそこに関係するのかと思ったら全然違う話なんですよね。
 多分3月か4月ぐらい、実は群馬に行く前に静岡県に人が来ているんですよ。議長室で世界遺産にしたいんですっていう話をしました。なぜ静岡県に来たかっていったら、静岡県は温泉が一番だからそれを外すわけにはいかないからと。そのときに、温泉文化という形で世界遺産に持っていくために、私たちには何を中身としてそれを進めていくかも分からないので熱海に行ってくださいと話して、それから群馬に行ってくださいとなって、群馬に行っているはずなんですよ。
 この前熱海に来たときに私も話を聞きましたが、何を言っているか分かりませんでした。協力しようがないなと思っていましたが、知事は応えている。何をどういうふうにやっていこうかと、しっかりと部なり担当の課なりで検討した後に、何ならできる、できないとはっきりしないと安請け合いが一番まずいんじゃないかなって思ったんです。
 そういう見解はどう思われるか質問します。

○京極スポーツ・文化観光部長
 温泉文化に関して、本会議で知事が協力を快諾したと答弁いたしましたけれども、正直に言いますとまだ事務的に、私たちはきちんとした説明をまだ受けておりません。
 今群馬県が中心となって温泉を持つ各県と協力関係をつくりながらユネスコの無形文化遺産に登録できないか検討を進めていくと。ついては、温泉を持っている各都道府県に協力をお願いしたいということで、今進めているということです。群馬県から事務的には情報はまだ少ないんですけど聞き取りをしているところです。
 知事とすると、静岡県は温泉が非常に魅力の1つですので、群馬県からその温泉を何らかの形で、無形文化遺産だけではなくて温泉の魅力を世界的に発信できる取組があればぜひとも協力しますよという思いでお答えしたと理解しております。

○土屋委員
 今の温泉文化については、はっきり言って取り組みようがないというか、私たちは温泉だからお風呂に入るわけじゃなくて普通に入っているのがたまたま温泉だったと取るんです。群馬の場合はいろんなことをやりながら、それをみんなにアピールする狙いもあっての話というのがそのときの私の印象だったので、静岡県は無理ですと思っていました。
 少なくとも、世界遺産に出すだけでもニュースになるならばできるところは取り組んで、全て一緒に乗ってやるべきところと、そういうのが相入れないな、私たちは違うなっていうところをしっかり区別して対応していただけたらありがたいと思います。質問を終わります。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp