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委員会会議録

委員会補足文書

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令和2年決算特別委員会文教警察分科会
決算等の説明 【 当局側説明 】 発言日: 11/04/2020 会派名:


○山本警察本部長
 お手元に配付いたしました、令和元年度主要な施策の成果及び予算の執行実績についての説明書に基づきまして御説明申し上げます。
 初めに、令和元年度の予算の執行実績についてであります。
 歳入の決算状況につきましては、49ページから51ページに記載のとおりであります。
 51ページ下段の合計欄を御覧ください。
 令和元年度の歳入は、予算現額24億2400万円余に対しまして収入済額は23億7800万円余で、4600万円余の減となっております。各科目の予算現額に対する増減の主な理由につきましては、それぞれ説明欄に記載のとおりであります。
 次に、歳出の決算状況であります。
 52ページから54ページに記載のとおりであります。
 54ページ下段の合計欄を御覧ください。
 令和元年度の歳出は、予算現額799億7700万円余に対しまして支出済額は795億3500万円余で、翌年度繰越額は5500万円余であります。
 不用額は3億8600万円余であり、主なものは52ページ中段の職員給与費の2億4000万円余で、これは退職者数が見込みを下回ったことによる退職手当などの残余であります。
 このほか、主な事業費の説明や翌年度繰越額、不用額の内容につきましては各科目の説明欄に記載のとおりであります。
 続きまして、令和元年度の主要な施策の成果につきまして御説明申し上げます。
 1ページをお開きください。
 令和元年度の警察運営につきましては、県民の期待と信頼に応える警察〜正・強・仁〜を運営指針といたしまして、安全で安心な静岡県を目指し7つの重点目標を掲げ各種施策を推進いたしました。
 その結果、令和元年中の刑法犯認知件数は1万7876件と平成15年以降17年連続で減少いたしました。交通事故につきましても人身交通事故の発生件数、死者数、負傷者数はいずれも前年に比べ減少し、特に死者数は101人と統計が残る昭和28年以降最少を記録するなど一定の成果を上げることができました。
 しかしながら、特殊詐欺の被害やストーカー、配偶者暴力、児童虐待などの人身安全関連事案の発生が高水準で推移したほか高齢者が関係する交通事故の割合は増加傾向にあるなど、県民を取り巻く治安情勢はいまだ予断を許さない状況にあります。
 このため、県警察では県民が安全で安心して暮らせる静岡県の実現に向けて組織一丸となって治安向上に向けた諸対策に取り組んでいるところであります。
 以下、各部ごとの主要施策について順次御説明申し上げます。
 4ページをお開きください。
 初めに、総務部、警務部の警察力を最大限に発揮するための働き方改革の推進であります。
 予算執行額は699億3000万円余であります。
 主な取組を2点御説明いたします。
 1点目は(1)警察組織機構の整備であります。
 県警察では、警察署再編整備計画に基づく最後の新設署であります浜松西警察署を新設しましたほか、ラグビーワールドカップ2019及び東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会における警備諸対策に万全を期すためオリンピック・パラリンピック対策課を新設いたしました。
 また、客観証拠を重要視する近年の捜査実務に対応するため捜査支援体制を強化したほか、サイバー犯罪捜査体制の強化や通学路等における子供の安全確保に的確に対応するための体制の強化を行うなど、限りある警察力を最大限に発揮できるよう組織体制を整備したところです。
 6ページをお開きください。
 2点目は、(8)湖西警察署庁舎等建設事業及び(9)大仁警察署庁舎等建設事業であります。
 湖西警察署は、県の第4次地震被害想定における津波浸水域にありますことから、浸水域外の湖西市古見地先に移転整備するため令和3年春の移転に向け庁舎建設等を行っております。
 また、大仁警察署につきましては庁舎の老朽化、狭隘化に伴い伊豆の国市田京三福地先に移転整備するため、建設予定地にあります旧大仁市民会館の解体を実施し令和5年春の移転に向け建築、造成工事の設計業務や用地取得手続などを進めております。
 11ページをお開きください。
 生活安全部のストーカー、配偶者暴力、児童虐待などの人の生命身体の安全を脅かす事案への迅速的確な対応の徹底、しずおか関所作戦を中心とした特殊詐欺被害防止対策の推進であります。
 予算執行額は2億7500万円余であります。
 主な取組を2点御説明いたします。
 1点目は(1)地域安全活動の推進であります。
 県警察では、平成25年1月から犯罪抑止戦略本部を編成し、犯罪の発生状況を分析して地域の犯罪情勢に即した犯罪抑止対策を推進してまいりました。
 その結果、令和元年中の刑法犯認知件数は前年と比べ9.1%減少し、本部指定抑止対象の身近な犯罪の認知件数は前年と比べ10.3%減少したところであります。
 一方で、依然として高水準で発生しますオレオレ詐欺をはじめとする特殊詐欺対策としまして、平成29年6月から迷惑・悪質電話防止装置の普及促進、高齢者自らの警戒心、防衛心の醸成、現役世代へのアプローチを3本柱としましたしずおか関所作戦をはじめ各種特殊詐欺被害防止対策を強力に推進しておりますほか、静岡県内に本部を置く全信用金庫や4つの地方銀行などにおいて特殊詐欺の被害額の軽減対策としまして1日当たりのATMでの出金限度額を引き下げ制限する取組を展開していただくなど関係機関、団体と連携した取組にも努めているところであります。
 13ページを御覧ください。
 2点目は、(4)人身安全関連事案への対応であります。
 令和元年中の人身安全関連事案の認知状況の総数は2,231件で、前年と比較して19.7%増加しております。その内訳を見ますとストーカー事案と配偶者暴力事案がほぼ横ばいである一方で、児童虐待事案が大幅に増加しております。これら人身安全関連事案への対処に当たっては、個々の事案の危険性、切迫性を判断し児童相談所などの関係機関と緊密な連携を図った上で、各種法令を適用した被疑者の検挙をはじめ被害者の安全確保を最優先とした迅速的確な対応を図っているところであります。
 22ページをお開きください。
 地域部の地域住民の身近な不安を解消する街頭活動等の推進であります。
 予算執行額は14億8000万円余であります。
 主な取組を1点御説明いたします。
 (1)地域警察活動の推進であります。
 県警察では、警察官によるパトロール活動の強化と交番不在時間帯の縮減に努めたほか、警察官不在時の交番と警察署をつなぐ交番ホットラインや交番転送電話の活用などにより住民サービスの向上を図っております。
 また、地域警察官の職務質問技能の向上など現場執行力向上のための指導教養を推進しましたほか、警らや巡回連絡などを通じた住民の意見、要望の把握や交番速報の発行による地域における事件事故の発生状況や防止策についての情報発信を進め地域住民の身近な不安の解消に努めているところであります。
 25ページをお開きください。
 刑事部の凶悪な犯罪や暴力団などによる組織的な犯罪の徹底検挙であります。
 予算執行額は2億3300万円余であります。
 主な取組を2点御説明いたします。27ページをお開きください。
 1点目は(7)特殊詐欺事件捜査の推進であります。
 特殊詐欺については、取締りと被害防止活動を推進した結果、令和元年中の認知件数は332件と前年と比べ105件減少したほか、被害額についても約6億1700万円と約3億8300万円減少いたしました。
 30ページをお開きください。
 2点目は(11)暴力団対策の推進であります。
 暴力団犯罪の徹底した取締りを推進した結果、令和元年中は首領及び幹部45人を含む100人を検挙しましたほか、みかじめ料の要求行為などに対する暴力団対策法に基づく行政命令を55件発出いたしました。
 また、広報啓発活動として昨年11月、富士宮市において県民約1,000人の参加を得て第37回静岡県暴力追放・銃器根絶県民大会を開催し県民の暴力追放意識の高揚を図ったところであります。
 34ページをお開きください。
 交通部の子供と高齢者の交通事故防止対策の推進であります。
 予算執行額は75億3700万円余であります。
 主な取組を2点御説明いたします。
 1点目は(3)交通安全活動の推進であります。
 県警察では、子供に対する交通安全対策としまして関係機関、団体と連携して通学・通園時における街頭指導を実施しましたほか、横断歩行者妨害などの交通指導取締りを強化するとともにボランティア等と連携した見守り活動を強化いたしました。
 高齢歩行者に対する交通安全対策については、夕暮れどきから夜間にかけて高齢歩行者が被害に遭う交通事故が多発する傾向にあることから、毎月15日をピカッと作戦!強化の日に指定し早めのライトオンの実践とハイビームの効果的な活用、反射材や照明器具の着用促進を図りました。
 また、高齢運転者対策としまして交通安全体験車等を活用した参加・体験・実践型の交通安全教室を開催したほか、運転に不安を覚える高齢者が運転免許証を返納しやすくするため運転免許自主返納者サポート事業の周知を図っているところであります。
 39ページをお開きください。
 2点目は、(5)交通安全施設の整備による交通の安全確保と快適な交通環境の確立であります。
 令和元年5月、滋賀県大津市におきまして園外活動中の保育園児の列に車両が衝突する交通死亡事故が発生したことを受け関係機関と緊急安全点検を実施し、横断歩道の塗り替えや信号秒数の変更を行うなど未就学児童の安全対策を推進いたしました。
 また、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会開催時に想定されます輸送ルートなどにおいて交通流監視カメラや交通情報板の設置、信号灯器のLED化などを実施しております。
 45ページをお開きください。
 最後は警備部のラグビーワールドカップ2019や東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会などの大規模イベントに伴うテロ対策の推進であります。
 予算執行額は7800万円余であります。
 主な取組を2点御説明いたします。
 1点目は(1)大規模警備対策であります。
 令和元年9月から10月にかけて小笠山総合運動公園エコパスタジアムで開催されましたラグビーワールドカップ2019日本大会におきましては、予選4試合の会場警備対策をはじめとした警備諸対策を推進し、競技大会の安全と円滑な運営を目的とした警備実施を完遂いたしました。
 2点目は(3)災害警備活動であります。
 県警察では令和元年度中、災害警備準備室等を33回設置し被害情報の収集や災害危険箇所の警戒など災害警備活動に従事いたしました。
 特に、令和元年10月12日には本県に上陸した台風第19号により県内全域の山沿いで記録的な大雨となり、本県で初となる大雨特別警報が発表されました。一部の河川が氾濫するなど、死者3人を含む複数の人的被害や浸水被害が発生したところであります。
 県警察では、本部長を長とする災害警備本部を設置し全警察署と連絡体制を強化するとともに、関係機関と連携した被害情報の収集等に努めたところであります。
 以上、主要な施策の概要について申し上げました。御審査のほどよろしくお願いいたします。

○増田委員長
 以上で当局側の説明が終わりました。
 これより質疑に入ります。
 なお、10月29日に決算特別委員会における審査についての資料が配付され決算審査における主なポイントが記載されていましたが、決算案件のみを審査するためいわゆる所管事務調査の質問は審査の対象外ですので避けるようにお願いいたします。
 また、審査の過程で委員の皆さんから出された意見につきましては、新年度の予算編成に生かすため分科会意見として集約、整理して決算特別委員会委員長へ提出いたしますので、積極的な発言をお願いいたします。
 では、発言願います。

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