本会議会議録


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令和6年決算特別委員会危機管理くらし環境分科会 質疑・質問
質疑・質問者:増田 享大 議員
質疑・質問日:10/29/2024
会派名:自民改革会議


○増田委員
 分割質問方式でお願いします。
 主要な施策の成果及び予算の執行実績についての説明書51ページです。
 原子力安全対策について、2(1)アに津波対策工事等の点検を令和5年度末まで119回実施しているとありますが、令和5年度はどのような内容でしたか。また今後の点検の予定について伺います。

○神村原子力安全対策課長
 中部電力は浜岡原子力発電所の津波対策などの安全対策工事を平成23年度から開始しており、県では工事の進捗に合わせて現場の点検をしています。
 令和5年度は中央制御室への酸素濃度計及び二酸化炭素濃度計の配備、原子炉建屋の空調ダクトの貫通部の浸水防止ダンパーの設置、建屋に津波が来たときに浸水しないようにする措置、可搬型の代替直流電源設備などの配置について現場確認と書類確認を実施したところです。
 今後の点検予定についてですが、安全対策工事は新規制基準適合性審査の状況によるものであり、審査が終わってから実施する工事もあるため、今後の時期は確定しておりません。
 原子力発電所の安全を確認する重要な活動と認識しておりますので、工事の進捗状況に合わせて引き続き実施していきたいと考えております。

○増田委員
 令和5年度は何回点検に行かれたんでしょうか。
 また、図面どおり計画どおりに実施していることを確認すればいいだけなので、技術的なスキルは必要ないかもしれませんが、県職員の技術面についてどのように担保しているのか確認させてください。

○神村原子力安全対策課長
 点検回数につきましては、説明資料57ページの評価に2023年度が13回と記載しております。
 現場点検は新規制基準への適合のために実施している安全対策工事です。そのほか水漏れ等のトラブルがあったところに行ったり、1、2号の廃止措置の状況を確認したりとおおむね月1回のペースで行き、年間13回実施しました。
 点検自体は危機管理部部長代理や私をはじめとする職員で行っていますが、技術系職員も多くおり何度も現場を見て説明を受ける中で習熟していくので技術面は担保されていると考えます。

○増田委員
 説明資料に地域住民の関心がある事項への取組やトラブルの対応等について確認するためとありますが、地域住民の関心があるというのは、どういう関心があると認識しているのか確認させてください。

○神村原子力安全対策課長
 原子力発電所は心配な施設だと思います。火災や水漏れの発生が報道された場合、特に近接する住民の方なら近い方ほど関心があると思っております。
 住民の方々が直接施設に入ることはできませんので、県職員がその場所を見て報道にも入ってもらうことで地域住民の関心に対する県からの情報発信になると考えています。

○増田委員
 危機管理くらし環境委員会の視察で川内原子力発電所へ行き、テロ対策について印象深く見させていただきました。専門経験のある所長や関係者がおり、テロ対策をいろいろやっているとのことでした。
 地元の御前崎市の皆さんは、海沿いの防潮堤よりも浜岡原子力発電所のほうが高いので、津波が発生したら原子力発電所へ行ったほうが安全と言う人がいるぐらいです。L2以上にやっているのですごく精度は高いと思います。
 しかし、テロ対策についてはドローンなどいろいろある時代なので非常に関心があり、テロが起こったときはどうするのかという話が地元でもよく出ます。審査のオーダーを受けて中部電力が立てた計画に基づいてチェックをするのが県の基本的なスタンスかと思いますが、様々な危機管理事案が想定されると思いますので、決してマンネリ化することがないようお願いします。
 計画どおりにやっていることだけを確認に行くのは比較的イージーな話だと思います。そうではなくて、日々状況も変わるし津波の高さも変わりましたので、これからどうなるかということに住民はすごく関心を持っています。
 どうやって補強していくのかは中部電力もやってくれていますが、なかなか伝わりにくいところがあります。県もせっかくこれだけ点検に行かれているので、そういった関心事も確認していただいて、県民に伝えることをぜひ継続していただくよう意見とさせていただきます。

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