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委員会会議録

委員会補足文書

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令和3年6月定例会文教警察委員会
議案説明及び所管事項等の報告 【 当局側説明 】 発言日: 08/10/2021 会派名:


○山本警察本部長

 私からはまず初めに、7月1日以降の大雨により発生した災害の状況について御説明いたします。

 初めに、県内の被害状況についてであります。

 大雨被害に対する対応状況資料の1ページを御覧ください。

 2雨の状況についてです。

 停滞した梅雨前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んだことにより断続的に大雨となり、県内の広い範囲で約500ミリもの降雨となりました。7月2日の夜遅くから3日朝にかけて非常に激しい雨となり全ての市町に大雨警報が、その後土砂災害警戒情報が発令されております。

 3河川水位の状況については、県東部を中心に3日未明から朝にかけて河川が増水し、県全体で12河川15地点で洪水氾濫危険水位を超過しました。

 2ページの4配備等の状況につきましては、1日午前4時47分に情報収集態勢を立ち上げ、2日午前6時には警戒態勢に切り替えています。

 熱海市の土石流災害発生の第1報を受け、3日正午直ちに災害対策本部を立ち上げると同時に、人命救助を最優先として知事により自衛隊派遣要請を行いました。その後も被災者の救助救援のため緊急消防援助隊の出動要請、熱海市への災害救助法の適用を行ったところでございます。

 次に、5人的・住家被害の状況についてであります。

 河川の増水等により沼津市など5市1町におきまして住宅流出による全壊1棟、床上浸水113棟など合わせて443棟の住宅被害が発生しました。土砂災害については、熱海市の逢初川の土石流で多数の人的、住宅被害が発生しています。

 6公共土木施設被害の状況として河川、砂防については、一級河川黄瀬川の護岸決壊など県、市町合わせ82か所の災害が発生しています。

 道路、橋梁災害については、国道414号の河津町梨本の斜面崩壊など計21か所、このほかに港湾、公園、下水道で災害が発生しています。

 次に、4ページを御覧ください。

 7月1日からの大雨等による災害に対する県等の対応状況について御説明いたします。

 7月1日から3日にかけ県内は各地で大雨が断続的に降り続き、熱海市伊豆山地区で大規模な土石流災害が発生したほか、沼津市と清水町を結ぶ一般県道富士清水線の黄瀬川大橋で橋脚1基の沈下により橋桁が傾くなど公共施設被害が発生いたしました。県は国や関係機関等と連携し全庁を挙げて応急対策を実施しますとともに、復旧・復興に向けた取組を進めております。

 次に、大雨被害に対する県警察の対応状況について御説明いたします。

 資料の12ページを御覧ください。

 7月3日熱海市伊豆山の土石流災害が発生したため、県警察では発生当日から本職を長とする災害警備本部を設置し他県警察から特別派遣部隊の応援を得るとともに、関係機関とも連携を図りながら不明者の捜索救助、被害情報の収集、交通対策、防犯警戒パトロールなどの対応に当たっております。

 行方不明となっておられる方々が1日も早く発見されますよう今後とも行方不明者の捜索活動に全力を挙げますとともに、被害地域における安全・安心の確保に努めてまいります。

 次に、所管事項の重点を御説明申し上げます。

 お手元の公安委員会・所管事項等説明資料を御覧ください。

 今回お諮りしております議案は、資料1から3にお示ししました第87号議案「静岡県高齢者、障害者等の移動等の円滑化のために必要な信号機等の基準を定める条例の一部を改正する条例」、第95号議案「専決処分事件の承認について」、第96号議案「令和3年度静岡県一般会計補正予算」、以上3件でございます。

 提出議案につきましては、後ほど関係部長から御説明いたしますので、私からは所管事項の重点について申し上げます。

 第1は、組織体制の整備についてであります。

 資料4を御覧ください。

 社会情勢に柔軟に対応する警察運営に向けた体制強化を図るため、この春の人事異動に合わせて組織体制を整備いたしました。

 主なものとしましては、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会警備の完遂に向けた体制強化のほか、新型コロナウイルス感染症の影響に伴う社会情勢の変化や多発する交通死亡事故、あおり運転など悪質運転者等に的確に対応するための体制を整備いたしました。

 また、新たな運転免許更新制度への移行や高齢者の運転免許更新を円滑に行うための体制を増強するなど、高齢運転者に係る安全対策を強化いたしました。

 今後も社会情勢の変化に柔軟に対応しながら限りある警察力を最大限に活用し、その成果を目に見える形で県民の皆様へお示ししてまいります。

 第2は、各種治安対策の推進についてであります。

 資料5を御覧ください。

 令和2年中、県警察では静岡県総合計画静岡県新ビジョン及び静岡県警察運営指針・重点目標に掲げた治安対策を強力に推進した結果、刑法犯の認知件数は1万5370件と数値目標の2万件以下を、また交通人身事故の件数も2万667件と数値目標の3万件以下を達成し、取組に対する成果が認められたところであります。

 しかしながら、悪質巧妙化する特殊詐欺の被害は後を絶たず、いまだ多くの方が交通事故の犠牲となるなど県民の体感治安の向上は道半ばの状況にあります。

 また、東京2020オリンピック競技大会は県民の皆様の御理解と御協力を得て無事終了いたしましたが、これからパラリンピック競技大会の聖火リレーや自転車競技が県内において開催されますことから引き続き警備に万全を期す必要があります。

 こうした現状を踏まえ、県警察では安心・安全な暮らしを願う県民の期待と信頼に応えるため、引き続き組織一丸となって各種治安対策をさらに推進してまいります。

 第3は、犯罪の起きにくい社会づくりについてであります。

 資料6を御覧ください。

 4点申し上げます。

 その1は、刑法犯認知状況と防犯対策であります。

 刑法犯の認知件数は平成15年以降18年連続して減少しており、本年6月末現在においても7,160件で前年同期と比べて568件減少しております。これは防犯ボランティア等と連携した官民一体となった各種防犯対策の成果であると考えております。

 また、日々悪質巧妙化する特殊詐欺につきましても、しずおか関所作戦に基づく各種施策を推進し関係機関と連携して被害防止に努めるなど、引き続き犯罪の起きにくい社会づくりを進めてまいります。

 その2は、人身安全関連事案への対応状況であります。

 本年中の人身安全関連事案の認知件数は6月末現在で1,435件であり、これは前年同期と比べますと258件の増加となっております。とりわけ配偶者暴力事案が前年同期と比べ228件の大幅な増加となっております。近年増加傾向にある児童虐待事案と併せ、家庭内など閉鎖的空間で発生する事案の潜在化を防止することが重要となります。

 こうした状況を踏まえ、県や各市町の担当課や児童相談所等の関係機関との連携をより一層緊密にし端緒情報の把握に努めるとともに、認知した事案に対しては被害者の生命、身体の安全を最優先とした対応を図ってまいります。

 資料6−1を御覧ください。

 その3は、非行少年対策であります。

 本年6月末現在、少年の検挙・補導人員は321人であり、前年同期と比べて28人減少しております。県警察では、近年増加傾向にある少年による大麻等の乱用を防止するため、県警ホームページを活用した広報啓発や教育委員会や学校等と連携した薬物乱用防止教室を開催しております。

 こうした活動を通じ、引き続き少年の規範意識の醸成に取り組んでまいります。

 その4は、サイバー犯罪対策であります。

 本年6月末現在のサイバー犯罪の検挙件数は133件で前年同期と比べ21件増加しております。これはサイバー犯罪の取締りを積極的に推進した成果であると考えており、引き続き他県警察との合同・共同捜査を推進するなど取締りを強化してまいります。

 また、サイバー犯罪による被害を防止するため、大企業に比べてセキュリティー対策が十分でない中小企業に対し、サイバー空間の危険性について注意喚起を図っております。

 引き続き、部内外の研修等により捜査員のサイバー捜査能力の向上に努め、サイバー空間の安全・安心の確保に取り組んでまいります。

 第4は、地域住民の身近な不安を解消する街頭活動等の推進についてであります。

 資料7を御覧ください。

 県警察では、身近な犯罪や交通事故などの発生実態に即し、パトカーによるレッドパトロールやボイスパトロールなど住民の視覚や聴覚に訴える活動を推進し事件事故の抑止に努めているほか、110番通報に対してはパトカーや航空機など機動力を最大限に活用し迅速的確な初動対応に努めております。

 また、家庭や事業所等を訪問する巡回連絡を通じまして住民の意見や要望を把握し必要な防犯指導を行うとともに、交番・駐在所が発行するミニ広報紙や交番速報によりまして、特殊詐欺の最新の犯罪手口や交通事故の発生状況についてタイムリーに情報発信するよう努めております。

 このほか、山岳遭難の発生状況については本年6月末現在で31件で前年同期と比べて21件増加しております。

 また、7月には2年ぶりに富士山が開山されるなどしたことから本年7月の1か月間では10件発生しております。

 これらの状況を踏まえ、登山者に対し県警ホームページや登山道での登山指導など広く事前の安全指導を徹底するとともに、事故発生時には速やかに救助体制が取れるよう取り組んでまいります。

 第5は、各種犯罪の取締りについてであります。

 その1は、重要犯罪と特殊詐欺であります。

 資料8の1重要犯罪の推移を御覧ください。

 本年6月末現在、重要犯罪の認知件数は128件で、強盗や強制わいせつなどの認知件数が増加したため前年同期と比べて8件増加しております。

 検挙件数は110件で同様に前年同期と比べて7件増加しました。検挙率については85.9%となっております。

 引き続き、重要犯罪の発生時には迅速的確な初動捜査を徹底し被疑者の早期検挙に努めてまいります。

 次に、2特殊詐欺の推移を御覧ください。

 本年6月末現在、特殊詐欺の認知件数は166件、被害額は約2億2000万円で前年同期と比べて21件、約1億1500万円減少しているものの高止まりの状態にあります。特にオレオレ詐欺や還付金詐欺が増加しているため警戒が必要となっております。

 一方、検挙に関しましては本年6月末現在の検挙件数は62件、検挙人員は25人となっております。

 今後も、サギ電話の多発地域における不審者への職務質問やだまされた振り作戦、検挙被疑者の突き上げ捜査により犯行グループの壊滅に向けた取締りを推進してまいります。

 その2は、組織犯罪対策であります。

 資料8−1、3暴力団の取締状況を御覧ください。

 本年6月末現在、暴力団構成員の検挙人員は21人、暴力団対策法に基づく行政命令は18件発出しております。

 本年5月には、六代目山口組六代目清水一家総長らを実態と異なる不正な登記を行ったとして、有印私文書偽造・同行使、電磁的公正証書原本不実記録・同供用事件で逮捕し、さらに6月に六代目山口組三代目弘道会系組長らを浜松市駅前繁華街において社交飲食店経営者から用心棒料を徴収したとして、静岡県暴力団排除条例違反で検挙するなど関係組織の中枢となる首領幹部に的を絞った取締りを推進いたしました。

 また現在、静岡県暴力追放運動推進センター及び富士宮市と連携し六代目山口組良知二代目政竜会の事務所撤去活動を推進中であります。

 対立抗争状態にある六代目山口組と神戸山口組に関しましては、特定抗争指定暴力団に指定された後も銃器などを使用した凶悪な事件が後を絶たず予断を許さない状況にあります。

 引き続き、県民の皆様の安全を第一とした警戒体制を堅持するとともに、暴力団の壊滅、弱体化に向けた取組を全力で推進してまいります。

 次に、4薬物事犯の取締状況を御覧ください。

 本年6月末現在、薬物事犯の検挙人員は157人で前年同期と同数であります。これまでに県西部におけるブラジル人組織の大麻密売事件や県中東部における組織的な大量大麻栽培及び密売事件を検挙しております。

 近年、大麻事案の低年齢化は社会問題となっており、本年に入ってもその傾向が見られるほか、最近では大麻リキッドが市中に広がりを見せるなど違反態様も変化してきている状況にあります。

 このように県下における薬物の蔓延が懸念されることから、引き続き末端乱用者の検挙や密売組織の壊滅を図るとともに、薬物乱用防止の広報啓発活動を推進してまいります。

 続いて、5国際犯罪の取締状況を御覧ください。

 本年6月末までに、複数のベトナム人グループによる携帯電話機補償サービスを悪用した詐欺事件等でベトナム人男女5人を検挙しております。

 県内の来日外国人犯罪は、新型コロナウイルスの感染拡大のため新規入国者が大幅に減少した状況にあっても総検挙件数や総検挙人員数ともに増加傾向にあります。

 このような情勢を踏まえ、引き続き県内在留外国人の活動実態や国際犯罪組織に関する情報収集、分析を行い関係機関と緊密に連携した取締りを推進してまいります。

 第6は、総合的な交通事故防止対策についてであります。

 資料9を御覧ください。

 本年6月末の交通人身事故の発生件数、死者数、負傷者数は昨年と比べていずれも減少しております。特に死者数は40人と、統計を取り始めた昭和28年以降最少を記録しておりますが、本年策定されました第11次静岡県交通安全計画では令和7年末までに死者数80人以下とする目標が掲げられており一層の取組が必要となります。

 また、死者数のうち歩行者は依然として3割強を占めており、歩行者の安全対策が喫緊の課題であります。

 引き続き、横断歩行者が自らを守る安全行動を示したしずおか・安全横断3つの柱の定着に向けた取組を継続してまいります。

 さらに、交通事故発生実態の分析を踏まえたPDCAサイクルに基づく交通指導取締りや道路管理者と連携した道路交通環境の整備など総合的な交通事故防止対策を推進してまいります。

 第7は、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた取組についてであります。

 資料10を御覧ください。

 一昨日、伊豆ベロドロームにおける自転車トラック競技が終了し、県内における一連のオリンピック警備は大きなトラブルなく無事終了いたしました。県警察では大会警備に向けまして、テロのターゲットと成り得る重要施設に対する重点警戒をはじめ部隊の事態対処能力の向上や交通総量抑制に向けた県民の皆様への呼びかけを実施いたしました。

 また、関係機関との合同訓練やテロ対策ネットワーク静岡総会を開催したほか、地域住民の方々と具体的な協力体制を構築するなど官民の連携強化を図ったところであります。

 8月17日からはパラリンピック聖火リレーを皮切りにパラリンピック大会の警備が始まります。

 引き続き、官民一体となった取組を推進しつつ警察の総力を挙げて安全で円滑な大会となるよう万全を期してまいります。

 第8は、新型コロナウイルス感染症対策であります。

 資料11を御覧ください。

 県警察では、感染予防対策として職員のマスク着用の徹底、窓口等へのビニールシートの設置、ウェブ会議の開催などに努めております。

 職員が罹患した際には、感染の拡大を防止するため早期の広範囲な消毒や接触者の隔離措置を行うとともに、自宅待機となった職員の代替要員として本部から業務継続に必要な人員を派遣し警察機能の維持に努めてまいりました。

 警察職員の陽性判明はこれまで31人であり、6月4日以降の感染確認はありませんが、このたびまん延防止等重点措置が実施されたことを受け改めて不要不急の外出の自粛、新しい生活様式の徹底など感染防止対策を徹底し警察業務に間隙が生ずることのないよう努めてまいります。

 私からは以上であります。御審査のほどよろしくお願いいたします。

○鎌田総務部長

 私からは、第95号議案専決処分事件の承認について、報告第23号専決処分事件の報告について及び第96号議案「令和3年度静岡県一般会計補正予算」について御説明いたします。

 初めに、第95号議案専決処分事件の承認について御説明いたします。

 公安委員会・所管事項等説明資料の資料2を御覧ください。議案49ページ、議案説明書15ページに記載がございます。

 診断書の紛失による損害賠償請求事件について、和解するため専決処分いたしましたのでその承認を求めるものであります。

 次に、報告第23号専決処分事件の報告について御説明いたします。

 議案説明書66ページを御覧ください。

 携帯電話機損傷による損害賠償事件について、損害賠償額を決定し和解するため専決処分いたしましたので御報告するものであります。

 次に、7月30日に上程されました第96号議案「令和3年度静岡県一般会計補正予算」について御説明いたします。

 資料3を御覧ください。追加議案38ページ、追加議案説明書14ページに記載がございます。

 警察費の補正予算額は2672万7000円の減額で、補正後の予算現計額は801億8254万1000円となります。

 補正する事業のうち航空機整備事業費については、講習の中止または講習の受講を見合わせたことに伴う講習受講経費の減額で110万4000円、大規模警備事業費については東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会対策経費の国費対応分の減額で2562万3000円、合計2事業で総額2672万7000円の減額であります。

 以上でございます。御審査のほどよろしくお願いいたします。

○K岩警務部長

 私からは、上程しております条例1件について御説明いたします。

 公安委員会・所管事項等説明資料の資料1を御覧ください。

 第87号議案「静岡県高齢者、障害者等の移動等の円滑化のために必要な信号機等の基準を定める条例の一部を改正する条例」についてであります。

 議案33ページ、議案説明書6ページに記載がございます。

 本条例案は、高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律に基づき、地方公共団体が定めた重点整備地区に設置する信号機の基準について改正するものであります。法により条例が参酌することとされている国家公安委員会規則が一部改正され、音響を発することができる信号機に歩行者支援装置が含まれることが明記されたことを踏まえ、本条例においても信号機に関する基準に歩行者支援装置が含まれることを明確化するため改正を行うものであります。

 本条例案は条例公布の日から施行しようとするものであります。

 以上でございます。御審査のほどよろしくお願いいたします。

○野田委員長

 以上で当局側の説明が終わりました。

 これより、公安委員会関係のうち総務部、警務部、生活安全部及び地域部関係の質疑等に入ります。

 また、所管事務調査も併せて行います。

 なお、先ほども申し上げましたとおり前半グループと後半グループに分け説明者を入れ替えて審査いたしますので、前半グループに対する質問漏れのないように御注意願います。

 それでは、発言願います。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

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