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委員会会議録

質問文書

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令和2年6月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:市川 秀之 議員
質疑・質問日:07/03/2020
会派名:自民改革会議


○市川委員
 それでは分割質問方式にて質問を続けさせていただきたいと思います。
 第87号議案「静岡県公立大学法人評価委員会条例の一部を改正する条例」について伺います。
 文化観光委員会説明資料の4ページになりますが、まずそもそも評価委員会が何をするところなのか具体的に教えていただきたい点、それを踏まえまして今回改正が必要となる理由と内容を分かりやすく教えていただければと思います。
 また、条例を改正せずに社会健康医学大学院大学を現条例の中に含めることが制度上できないのか。もしそれができるのであれば、なぜ今回新たに別に設けるのかを教えていただきたいと思います。

○手老大学課長
 まず評価委員会が何をするところかについて御説明いたします。
 現在の公立大学法人制度の中では設置者である県が中期目標を大学に示し、それに基づき大学が6年間の中期計画を策定して、年次計画に基づいて毎年実績報告をする形になります。その目標を策定する作業であるとか金額策定の際、あるいは実績報告の際に評価委員会で評価して内容を審査する形になっております。現行の条例では具体的な大学名が規定されておりませんでした。
 今回、大学院大学の評価委員会が設置されますが、現行の評価委員会条例の規定上は、評価対象に新しく設置される大学院大学も含まれるかのような解釈がされてしまうことから、当該条例を改正することにしたものであります。
 内容につきましては、第1条の部分ですけれども、静岡県公立大学法人評価委員会という名称のところに静岡県公立大学法人及び公立大学法人静岡文化芸術大学の業務の実績に関する評価等を行うと記載したものであります。
 今回改正しない場合は、静岡県公立大学法人評価委員会の中に大学院大学のものも含むことが制度上は可能であります。
 現在の現行の評価委員会につきましては、経営または教育に関する学識経験がある方を選ばせていただいております。経営者団体、会計士であるとか、あるいは大学教員の学術研究者などを選任させていただいておりますが、新設の大学院大学の評価委員会につきましては医師や看護師、保健師など、既に社会の第一線で活躍している実務経験者を想定しており、より効果的な疾病予防対策や健康増進施策を担うリーダーとなる人材育成を目的とされていると聞いております。
 そのために、大学院大学の業務実績の評価に当たりましては、医療に関して学識経験がある者を選任する必要があることから、大学院大学として別途評価委員会を設置する必要があると聞いております。

○市川委員
 より専門的なということで、評価委員会を設置することがよく分かりました。ありがとうございました。

 関連して、今出てきた評価委員会のお話の中で6年間の中期計画、年次計画等のお話がありました。大学に限らず休校して、休校措置が開けた後もオンライン授業を使い年次計画、中期計画も大きく変わっている状況にあると思います。
 恐らく県立大学は国際化やグローバル化の指標なども盛り込んでいると思いますが、留学生が行ったり来たりすることはできないですし、事業内容についても大きな変更が起きていると思います。
 その辺について、これから評価委員会ではどのように具体的に検討していくのか、お答えいただきたいと思います。

○手老大学課長
 新型コロナウイルスの流行にかかる今回の大学の対応についてです。
 新型コロナに対する対応につきましては、来年度の評価に入れることになりますけれども、中期目標及び中期計画の中では影響が予想されます。経営目標の達成状況であるとか年次計画の進捗状況につきましては各項目、例えば教育研究等の質の向上に関する取組、経営に関する取組など、新型コロナにより影響がある取組に関しましては、法人としてそのときにどのような対応をしたかについて確認していく形になっております。

○市川委員
 よく分かりました。またその辺のところも随時委員会で報告していただければと思います。よろしくお願いします。

 続きまして説明資料6ページの報告に関する件で2問お願いします。
 観光需要回復支援事業について、昨年の12月議会で議決された台風被害に対応したふっこう割の事業のことだと思いますが、それでよろしいでしょうか。
 それから完了予定年月が令和2年6月と記載がありますが何をもって完成とするのか教えていただきたいと思います。

○川口観光政策課長
 ふっこう割の事業内容であります。観光需要回復支援事業費につきましては、昨年の台風19号の被害により災害救助法の適用地域になった伊豆の国市、函南町の宿泊施設を対象に国庫支出金を活用して1人1泊当たり最大5,000円の宿泊費を割り引く事業であります。
 続きまして完了予定年月の考え方であります。
 国が事業期間を延長しており、我々も変更の交付決定を行いました。完了予定日につきましては令和2年6月30日で国から変更の交付決定を頂いており、完成予定年月につきましては令和2年6月と記載させていただいたところであります。

○市川委員
 674万2000円とのことですが、当初予算について教えていただけますか。

○川口観光政策課長
 当初予算は12月補正で700万を計上し、国からは683万2000円で交付決定いただいております。

○市川委員
 ということは、ほとんど残ってしまったということで、コロナによって旅行者がいなくなったことも大きな原因かと思うのですが分かりました。

 続きまして、所管事項に移ります。
 説明資料29ページの富士山静岡空港の航空営業戦略について伺いたいと思います。
 中段の営業戦略について伺いたいのですが、路線の拡大、路線の多様化、未就航地への交流拡大とありますがどのようなことを検討しているのか教えていただきたいと思います。

 また未就航地ではないのですが、例えば仁川だとか上海だとか、そういった海外の大きなハブ空港みたいなところへ増便するとのことです。例えば上海便は現在飛んでないのですが、コロナ終息後は1日1便の1往復を2便運航するとかが可能になれば、インバウンド、アウトバウンドともにかなり効果が出てくるんじゃないかなと思います。
 今、静岡空港から上海へ飛ぶ飛行機は夕方の3時頃だと思いますが、上海に着くのが6時頃です。6時頃に着いてそこをハブにしてどこかほかの外国へ飛ぼうとした場合、トランジットの時間で2時間を国際的に置かなければいけないので、夜8時以降の例えばシンガポールへ行く飛行機だとか、タイへ行く飛行機を選ぶことになるんですが、ほとんどもうない、あるかもしれないのですが選べなくなってくるんです。
 ですので、例えば午前中とか午後の早い時間に上海へ飛ぶ飛行機があれば、かなり静岡空港を利用される方も増えてくるんじゃないかなと思います。そういったコロナ終息後を見据え、収益の上がりそうな路線の改革が必要になってくると思いますが見解を伺いたいと思います。

○石ヶ谷空港振興課長
 まず航空営業戦略会議がありますが、富士山静岡空港における国際線は、特に昨年度中国路線を中心に大幅に路線を拡大しました。国際線の1つのポイントといたしまして、国際線調整や経済的な変化などにより影響を非常に受けやすい状況がありますことから、ある1つの国に偏ることなく路線の多様化に取り組むべきであると認識しております。そこで運営権者である富士山静岡空港株式会社とも提携しながら、東南アジア地域への新規就航を提案しているところであります。これまでも世界の航空会社が一堂に会する海外商談会に参加するなど、路線の多様化に向けて取り組んでまいりました。
 さて、このたびの新型コロナウイルス感染症の影響により、残念ながら現在国際線は全便欠航し、運航再開も不透明な状況となっておりますが、その一方で、日本政府はベトナムをはじめとする新型コロナウイルス感染症の影響が落ち着いている国、地域を対象に入国制限の緩和に向けた動きも始めております。
 繰り返しとなりますが、運営権者であります富士山静岡空港株式会社、富士山静岡空港利用促進協議会と戦略を共有しながら、ベトナムやタイなど東南アジア諸国との将来的な路線改革の機運を高めていくため、既存路線での乗り継ぎ便によるアウトバウンド事業の拡大、本県の知名度向上や魅力の周知につながるプロモーションの実施、チャーター便運航といった手法で未就航地との交流拡大に努めてまいりたいと考えております。

 続きましてハブ空港への増便についての御質問にお答えしたいと思います。
 元来、空港はその周辺の地域を拠点として役割を担っているものでありますが、まさにハブ空港とは空港周辺のみならず、例えば上海であれば中国国内各地はもとより、海外諸国とかヨーロッパ等との多くのネットワークを有しており、乗り継ぎ利用を含めて多様な利用が選択できることから、非常にメリットのある就航先であると認識しております。
 また現状のコロナ問題の収束後で申し上げますと、まずは従来の路線の再開が優先される状況の中で、今名前を挙げた仁川、上海、さらに台北といった空港が富士山静岡空港にとって非常に重要な基幹路線であります。これらの便についてはお客様の人気も高く、早期の開港を目指してまいりたいと思っています。
 具体的な運航再開に向けての取組ですが、まずは団体旅行の利用は回復に時間を要することから個人や少人数のグループに向けたプロモーションを行うほか、旅行会社に多種多様な商品造成を働きかけていく考えです。こうした取組により先ほど申し上げた便の搭乗率を安定させ、利用者が増えていくことによって、まさに今おっしゃられた増便など、航空会社の積極的な経営判断を引き出してまいりたいと考えております。
 つきましては、まずは路線の再開と路線の安定に向け取り組んでまいります。

○市川委員
 時間帯の話は私がちょっと思う部分もありましたので、要望の形で結構です。飛行機が外国に飛ぶ場合、時間のことは皆さんが旅行を計画するときに非常に気にされると思いますので、なるべく利便性のよい旅行ができればなと思います。今の上海便は中国東方航空の飛行機ですので、向こうの都合で方針を設定されるとは思いますがその辺はまた検討いただければ結構です。

 それから次の質問に移ります。
 今日追加で出てまいりました資料で、富士山静岡空港の駐車場の運用方法見直しについて伺いたいと思います。
 私は他県の方に、静岡空港の駐車場は無料でターミナルのすぐ近くにあり、非常に便利だと話しています。新幹線に乗るよりも使い勝手がいいのだと、使い勝手のよさをむしろ自慢げに他県の人に話をしていました。
 神奈川県の西部の人などへは、羽田空港へ行くんじゃなくて車で静岡空港へ来て止めて、無料だから止めてそのまま飛行機に乗っていかれたらどうですかと宣伝をしていたんですが、この資料によりますと静岡空港の駐車場の大部分を8月1日から有料化するとのことです。利用者の負担を大きくすることでもあり、空港利用促進を目指す県としては苦渋の決断だと思いますけれども、有料化について以下の点について伺いたいと思います。
 まず8月1日からいつまでと期限を設けるのか、それから駐車場が無料だからとの理由で静岡空港を選んでいただいている方、例えば静岡空港を駐車場代が無料で選んでいる方がセントレアへ行ってしまわないか、それからお金を取る以上今まで以上にセキュリティーが問われると思いますが、これまでの11年間、駐車場で車上荒らしとか盗難とかいった事例の被害状況を教えていただきたいと思います。

○伏見空港管理課長
 まず、有料化の期間を設けるのかについてであります。
 富士山静岡空港の駐車場につきましては、これまで繁忙期に満車状態となっていたことなどから、改善を求める意見を頂いておりました。
 このため運営権者である富士山静岡空港株式会社において、駐車場の運用方法について様々な点から見直しを検討してきたと承知しております。
 駐車料金をどのように設定するかにつきましては、運営権者が判断していくことになりますが、運営権者である富士山静岡空港株式会社では様々な事情を総合的に考慮して、将来の利用者増を目指して長期的な展望に立って今回の判断に至ったと認識しております。その中で期間を区切って有料化する話は、現在のところ聞いておりません。
 次に、これまで無料だから富士山静岡空港を利用していたお客様が離れるのではないかとの点にお答えいたします。
 今回の駐車場の駐車料金につきましては、追加配付資料に記載のとおり1時間100円、1日最大500円の料金設定としております。
 ただいまお話にありましたセントレアにおきましては、例えば1時間300円、1日1,600円の料金設定となっておりまして、近隣空港などと比較しても低廉だと認識しております。また新しいサービスといたしましてネットでの混雑状況のリアルタイム配信、あるいは駐車台数の増加のサービス向上にも会社では取り組むこととしております。
 さらに、昨年12月から導入いたしました駐車場予約サービスがありまして、これは事前に500円で予約していただきますとターミナルビルの近いところに駐車できるサービスでありますが、こちらの稼働実績などからいたしましても、お金を支払ってもビルの近くに駐車したいお客様のニーズに合うと会社が判断したと聞いております。客離れにつきましては会社が有料化のメリットと御指摘のデメリットも総合的に考慮して今回の経営判断に至ったと認識しております。
 次に、車上荒らしや盗難などの被害があったのかについてでありますが、会社からは駐車場におきましてそのような事態はなかったと聞いております。

○市川委員
 経営判断で期限を設けずにやっていくとのことですので、取りあえず様子を見て、また様子が変わった場合には再度お知らせいただければと思います。

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