• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和2年2月定例会厚生委員会 質疑・質問
質疑・質問者:桜井 勝郎 議員
質疑・質問日:03/09/2020
会派名:無所属


○桜井委員

 分割質問で4点ほどよろしくお願いします。

 まず、厚生委員会資料33ページの地域包括ケアシステムの推進、移動サービスの創出支援については、いろいろ書いてありますけれども、要するに高齢者のための移動サービスだと思います。

(2)アを見ますと、御殿場市、島田市、湖西市で病院あるいはスーパー等への無償送迎等をやっていますけれども、ほとんどが町なかの高齢者を対象にしていると思っています。

今は、高齢者になると免許返還等いろいろありまして、輸送手段が限られてくる。島田市はコミュニティーバスにお年寄りを乗せようと走らせています。停留所の間隔は

400メートルにしよう、真ん中に住んでいる人は200メートル歩けば停留所へ行ける。その後、病院まで送ろうとしたら、病院には既存の民間バスが行っているから、そこへは

停留所をつくっちゃだめ、途中でコミュニティーバスをとめるとそこからタクシーに乗る人のお客が減るから、タクシーをチャーターして病院まで送ろうとか、いろいろと規

制があって難しい面があるんです。

 県はそれぞれ市町から意見を聞いて、3月中に意見を集約したいと書いてありますけれども、伊豆地区は伊豆地区で道路事情も違うし、大井川や浜松の過疎地も現場によっ

て対応が違うと思いますから、どう持っていくのかお聞きしたいと思います。

○藤野長寿政策課長

 高齢者の移動手段の確保については、市町ごとにコミュニティーバスやデマンド型タクシー、いろいろな手法がございますが、今回は地域のボランティアが中心となった移

動支援に取り組んでまいりました。御殿場市、島田市、湖西市の3カ所で実施しておりますけれども、市街地のほか島田市では中山間地の位置づけで取り組みをさせていただ

きました。

 移動手段はさまざまございます。運転ボランティアが中心の手段もございますし、社会福祉法人の車はデイサービスをやっている朝晩しか使わないのであいている時間を利

用して地域の買い物支援、通院支援に対応できるといった事例集を作り、市町の移動支援の創出を後押ししていきたいと考えております。

○桜井委員

 いろいろなアドバイスをすることが支援であって、財政的な支援ではないんだね。参考のために言うけれど、青色パトロール隊というのがあるんですよ。定年を迎えて年金

をもらっている人たちが、交通安全のために青色パトロール隊を編成して、パトカーみたいにパトロールしている。その人たちをお年寄りの買い物だとか通院にうまく利用し

たらどうですか。島田市だけじゃなくてほかの市町でもやっていると思いますので、うまく取り入れて指導していただければと思います。

 次に、45ページの少子化対策について。

 ふじのくに少子化突破展開事業費の助成、少子化対策の優良事例等の取り組みを行う市町に対して助成すると。これも市町によって違うんですね。保育料をただにする市町

もあれば、3人目の子供を産んだら金券で30万円、4人目は40万円、6人産んだら100万円と私はやったことあるんだ。それぞれの市町で子育て支援は違うんです。何が一番い

いか、特効薬というのはないと思います。

 不妊治療もそうですよ。今は県がやってくださっているけれども、1人40万円ぐらいかかるのよ、体外受精なんて。人工授精は3,000円で済んだけれども。体外受精は40〜

50万円で年3〜4回しかできない。よし、市で出してやると出したことあるんだけれども、今はその分だけ県が対応していると思います。

 不妊治療だけじゃなくて、いろいろな子育て支援、金券とか保育料をただにするとか、それ以外にもいろいろな方法あるんですけれども、県はどういうものに対して助成す

るのか。1億円をどういうものに助成するのかお聞きしたいと思います。

○山本こども未来課長

 ふじのくに少子化突破展開事業費の助成で挙げております優良事例等は、平成29年から3年間、ふじのくに少子化突破戦略応援事業で市町が取り組む事業に助成してまいり

ました。3年間の事業の中から、有識者の方からの御意見もお聞きして、ほかの市町でも取り入れば効果があると思われる8つの取り組みをメニュー化してございます。

 具体的には、既存資源を活用した子育て家庭への居場所の提供、子育て家庭のお出かけ環境等の整備、子育てボランティア等の育成支援などを提示していまして、そのほか

にも県内外の取り組みが有効と市町で根拠等を示していただければ、助成対象にしようと考えております。

○桜井委員

 市町が弾力的に取り組んで、県が助成すると理解しています。前回も聞きましたが、フランスは恋愛の国でありながら、正式に結婚してなくても子供が結構生まれて、国の

手厚い助成もあって、特殊出生率が2と聞いていますけれども、韓国はどういうわけだか日本より悪いんだね。日本は合計特殊出生率が1.4か1.5だと思うけれど、韓国は

0.86ぐらいだと思うんですよ。韓国がこんなに出生率が悪いのか。当局側ではどういう経緯か把握していますか。

○山本こども未来課長

 大変申しわけございません。優良事例とされていますフランスの事例につきましては、給付制度や所得税制の優遇を存じておりますけれども、韓国の事情につきましては、

存じ上げておりません。

○桜井委員

 韓国は新聞を読むだけですが、就職難などで収入も少ないから、子供産んでもしょうがないという気持ちもあるかもしれないけれども、それだけ0.8になるのは異常中の異常

だと思います。できたらまた、そちらで詳しく調べて教えていただければまことにありがたいと思います。

 次に、49ページの保育人材の確保対策です。

 素人考えで単純な質問ですけれども、保育人材の確保対策の主な事業の中で、保育士あるいは幼稚園教諭免許の取得支援は、政令市以外の保育園は69万6000円、幼稚園の場

合は119万1000円。政令市は1520万円になっているんですけれども、人口でいったら、政令市は浜松市と静岡市を合わせ

ると140万人で、それ以外だと220万人。人口比で220万人いるところに200万円に満たない支援をして、政令市は1520万円。文面をよく読むと語尾の表現が違うけれど、その違

いでこうなるのか説明をお願いしたいと思います。

○山本こども未来課長

 大変わかりにくくて申しわけございません。政令市実施分となっております1520万円は全額国費でございまして、県費は入っておりません。政令市から希望がありました金

額を上限まで積んでおりますので、こちらの金額が高くなっております。

○桜井委員

 政令市以外の約220万人の保育士や幼稚園支援については、県費で出しているんですか。それとも国庫も入っていて、県費で出すのはこれだけの金額で足したら政令市と同じ

金額になるんですか。

○山本こども未来課長

 政令市以外につきましては、県負担分も入ってございます。119万1000円につきましては、県費の負担は59万7000円となっております。

○桜井委員

 政令市は直接国から来るから1500万円だけれども、その他市町の保育士、幼稚園の免許を取得するための支援がこの金額でおさまっている。それとも、市は市で独自でそれ

ぞれ出してるの。国からももらっているの。そこがわからない。

○山本こども未来課長

 こちらの金額につきましても、各市町に要望を聞いて積んでおります。希望があるところに、国費から県に一旦お金をいただきまして、県費を増しまして、市町にお金をお

渡ししております。

○桜井委員

 政令市の受験者が、他市町の220万人よりもえらい多いなら話はわかるんだけれども、1500万円と180万足らずの差は、足りない分は市町が負担しているのか。そこのところ

を聞きたい。

○山本こども未来課長

 該当する部分については、要望があった分は積んでございますので、特に市の負担はないかと思います。

○桜井委員

 後でまたゆっくり。

 最後の質問ですけれども、79ページの医師の確保についてですね。先ほどの答弁の中で、医師の確保は指導医を各病院へ派遣することによって、研修医を張りつけようとい

う考えですけれども、まず、指導医が1人より2人いたほうが、研修医はたくさん回してくれるのか。単純な質問ですよ。とりあえずそれをお聞きしたいと思います。

○井原医療人材室長

 指導医の指導によって、どういう研修を行うかになりますので、分野が重複しないのであれば、複数いたほうが指導環境は向上すると認識しています。

○桜井委員

 指導医は県から派遣する場合もあるでしょうし、それぞれの病院が指導医を養成して、研修医をふやそうとするのもありますけれども、指導医がいるからって研修医がふえ

るばっかりじゃないんです。呼吸器なら呼吸器の有能な専門の医者がいることによって、研修医が勉強しようとして来る。さっき言ったコーヒーショップでさえも医者がふえ

るんですからね。若い医者は、そういう新しい病院へ来る。

 あるいは教育の問題で、若い先生方も異動で来るときに、家族で来た場合は子供が小さい。その周辺に進学校があるかどうか、新幹線の駅があるかどうかもあるらしい。い

ろいろな要因があるんです。最新の医療機器があるかとか。

 市民病院でも、とにかく有能な医師を集めるのに、最新の医療機器を入れようと、赤字覚悟で入れると医者が来るんですが、常勤の医者がおらんところは、こんないい医療

機器が入ったんですと出身の大学病院に言うんだよね。

 いろいろな要因があって、医師の確保は重要なんですけれども、市民病院の話をして申しわけないんだけれども、医師がどんどん減っている。何が原因だと聞いたら、要す

るに研修医を指導する医者がいないから少ないですよと。一番の要因は、最新の医療機器や有能な専門医の医者よりも、指導医がいるかが一番優先されることでしょうか。

○井原医療人材室長

 県外に出てしまった新専門医制度、専攻医の希望として、1番がスキルアップに資する環境であること、2番が優秀な指導医がいることという調査結果がございました。

 御指摘の指導医が多くのパーセンテージを集めると思いますが、全てではないと思います。県が支援できる観点として、指導医の招聘について支援する事業立てでございま

す。

○桜井委員

 これで最後ですけれども、総合病院へ指導医を送るのは結構なことでございます。格差のないように、うまく平等に人口比もあわせて、医者一人当たりの人口の多い少ない

で、静岡県全体でも医師の数は少ないんですけれども、一番の問題は過疎地に診療所がなくなってきている。そういうところへ勤める義務的なことをさせなきゃいかんと報道

で聞いたことがあります。そういう流れになっているのか、お聞きしたいと思います。

○井原医療人材室長

 過疎地に対する誘導については、医師偏在解消推進事業費助成がございます。これは医師少数区域に医師を誘導、一定のインセンティブを与える。具体的には、地域支援病

院の院長に今後そういった資格を持つことによってなれる、そういった観点での国助成制度を県でも担保する制度でございます。医師少数区域と表現しておりますけれども、

過疎地も当然含まれますが、県として県民の方がどの地域に住んでも不自由のないよう支援してまいりたいと考えております。

○桜井委員

 最後に要望ですけれども、最初に質問した移動サービスの創出支援もかかわるんですけれども、病院に行くには、過疎地の方たち、特にお年寄りは大変です。費用対効果か

ら言ったら、とても人口少ないから診療収入は少ないかもしれんけれども、それは公金で対応しなきゃいかん。過疎地の皆さんは里山を守っている方たちでございますので、

それに対して県で十分対応していただくことを要望いたしまして質問を終わります。ありがとうございました。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp