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委員会会議録

委員会補足文書

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令和2年12月定例会文教警察委員会
議案説明及び所管事項等の報告 【 当局側説明 】 発言日: 12/14/2020 会派名:


○山本警察本部長
 お手元の公安委員会所管事項等説明資料を御覧ください。
 本日お諮りしております議案は、資料1、資料2にお示ししました第134号議案「令和2年度静岡県一般会計補正予算」、第139号議案「静岡県地方警察職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例」、以上2件でございます。
 提出議案につきましては、後ほど関係部長等から御説明いたしますので、私からは所管事項の重点と静岡県の新ビジョンの評価について申し上げます。
 まず、所管事項の重点についてであります。
 第1は、新型コロナウイルス感染症対策についてでございます。
 資料3を御覧ください。
 先般、磐田警察署及び浜松東警察署におきまして警察官の新型コロナウイルスの感染が確認されました。これに伴い県警察では早期に消毒作業を行うとともに、自宅待機となった署員の代替要員として警察本部から警察署の業務継続に必要な人員を派遣し、警察署機能の維持に努めました。
 新型コロナウイルス感染症をめぐっては、本年3月30日に新型コロナウイルス感染症対策本部を設置しまして、感染防止と併せて新型コロナウイルスをかたった犯罪の抑止や給付金の不正受給の検挙などに取り組んでいるところであります。
 また、県警察ではテレビコマーシャルを利用した非接触型の広報活動を行うなどコロナ禍における安全情報の提供に努めております。
 引き続き、職員の感染防止対策等を徹底し警察業務に間隙を生ずることのないよう努めてまいります。
 第2は、犯罪の起きにくい社会づくりについてであります。
 資料4を御覧ください。2点申し上げます。
 その1は、刑法犯認知状況と防犯対策であります。
 刑法犯認知件数は、平成15年以降17年連続して減少し、本年も10月末現在1万2864件で前年同期と比べて1,959件、13.2%減少しております。
 これは、防犯ボランティアや関係機関、団体と連携し官民一体となって各種防犯対策を推進した成果であると考えております。
 コロナ禍におきましても、感染防止対策を徹底しつつ防犯対策を推進し犯罪の起きにくい社会づくりを進めてまいります。
 その2は、人身安全関連事案への対応状況であります。
 10月末現在、ストーカー事案と配偶者暴力事案の認知件数は前年同期と比べて減少しておりますが、児童虐待事案は957件で前年同期と比べて191件、24.9%増加しております。
 これら人身安全関連事案の対処に当たっては、被害者の安全確保を最優先とした対応と各種法令を適用した積極的な事件措置のほか、被害の潜在化や再被害を防止するため県や市町などの関係機関との連携や情報共有に努めてまいります。
 第3は、110番通報の状況と初動対応能力の向上についてであります。
 資料6を御覧ください。
 10月末現在、110番通報の総受理件数は15万6662件で、1日当たり514件となっております。これは2分48秒に1回の割合で警察への通報が寄せられていることとなります。
 内容別に見ますと、刑事関係と交通関係などを合わせて約半数を占めております。このうち特に重大なものについては、緊急配備を発令するなどして迅速に対応しております。緊急配備の発令件数は10月末現在78件、うち27件を検挙しております。
 今後も、緊急配備訓練や外国人からの通報対応訓練を重ねるなどして、被害の拡大防止や事件事故の早期解決を図るための初動対応能力のさらなる向上に努めてまいります。
 第4は各種犯罪の取締りについてであります。資料7を御覧ください。3点申し上げます。
 1つは、2特殊詐欺の推移であります。
 10月末現在、特殊詐欺の認知件数は280件で前年同期と比べ13件増加しております。実質的被害額は約5億2500万円で、こちらも前年同期と比べて約4000万円増加しております。キャッシュカード被害の特殊詐欺事件が依然として多発している上、昨年から減少を続けていた架空料金請求詐欺が本年中頃より再び増加傾向にあります。
 一方、検挙に関してはサギ電話の多発地域における不審者への職務質問やだまされた振り作戦、検挙被疑者の突き上げ捜査により検挙件数は139件と前年同期と比べて39件増加しております。
 今後も、県民に向けたタイムリーな情報提供に努めますとともに、特殊詐欺の犯行グループ壊滅に向け徹底した取締りを推進してまいります。
 2つ目は、3暴力団の取締り状況であります。
 資料8を御覧ください。
 10月末現在、暴力団構成員の検挙人員は68人でありまして、暴力団対策法に基づく行政命令は中止命令など42件を発出しております。
 10月に六代目山口組二代目國領屋一家総長を、アパートの賃借権を不正取得したとする詐欺事件で逮捕し所要の捜査を実施した結果、暴力団の隠れ事務所を発見して撤去させるなど暴力団排除活動を連動させた取締りを推進いたしました。
 また、富士宮市内の建物を事務所として使用している良知二代目政竜会の事務所撤去問題についても、引き続き取締りと関係機関と連携した暴力団排除活動を強力に推進してまいります。
 六代目山口組と神戸山口組の分裂抗争につきましては、銃器使用の事件が発生するなど現在も予断を許さない状況が続いております。
 引き続き、県民の安全を第一とした警戒体制を保持しますとともに、暴力団の弱体化、壊滅に向けた取組を全力で推進してまいります。
 3つ目は、5国際犯罪の取締状況であります。
 8月に多国籍の外国人グループによるSNS利用の国際的な詐欺等事件に着手し、現金の引き出し役や受け取り役としてアメリカやナイジェリアなどの国籍を持つ複数の外国人を逮捕いたしました。さらに突き上げ捜査により指示役のナイジェリア人を逮捕するなど10月末までに7人を逮捕しており、現在も事件の全容解明に向け鋭意捜査中であります。
 県警察では、このほかコロナ禍による県内在留外国人の活動実態の変化や国際組織犯罪に関する情報収集と分析を行い、関係機関と緊密に連携した取締りを推進してまいります。
 第5は、総合的な交通事故防止対策についてであります。
 資料9を御覧ください。
 県内の人身交通事故の発生件数や負傷者数は前年同期に比べて大幅に減少しておりますが、死者数については去る11月21日に昨年より38日早く100人に達しており、今後も重大事故の発生が懸念されます。
 10月末現在の状態別死者数を見ますと、歩行中の死者数が27人と全体の約3割を占め、そのうち約9割に当たる24人が高齢者となっております。
 こうした現状に加え、年末は日没時間が年間を通じて最も早く、夕暮れ時から夜間における交通事故が増加する傾向にあります。
 このため、夕暮れ時から夜間のパトロール活動を強化するとともに、10月1日から12月31日までの間ドライバーには早めのライト点灯とハイビームの効果的活用、歩行者には夜間外出時の反射材の着用や照明器具の携行などを呼びかけます、しずおか・交通マナーアップ作戦を展開しております。
 全ての道路利用者がお互いを思いやり安全で快適な交通社会が実現されますよう、交通マナーの向上と交通安全意識の高揚に努めてまいります。
 第6は、テロ、大規模災害対策についてであります。
 資料10を御覧ください。
 その1は、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を見据えた各種テロ対策であります。
 新型コロナウイルス感染症の影響により大会の開催は来年に延期されました。感染症予防に配意しながら管理者対策や事態対処訓練を推進しているところであります。
 具体的には、バス会社や爆発物の原料となり得る化学物質を販売する事業者との合同テロ対策訓練を行うなど、テロ対策ネットワーク静岡を活用した官民連携の取組を推進しております。
 テロの未然防止に向け、引き続き各種対策を推進してまいります。
 その2は、災害警備訓練の実施であります。
 新型コロナウイルス感染症が拡大している中ではありますが、災害はいつ発生してもおかしくありません。
 このため、感染防止対策を徹底した上で災害警備訓練を継続的に行っております。9月には本県において新潟、長野、山梨各県警察と合同の広域緊急援助隊訓練を行いました。10月、11月には関東管区内の10県による合同訓練に参加したほか、本県の警察庁指定広域指導官による各警察への巡回指導を通じて練度の向上に努めております。
 今後も、引き続き災害対処能力の向上に努めてまいります。
 所管事項の重点は以上でございます。
 次に、静岡県の新ビジョンの評価について御説明いたします。
 静岡県の新ビジョン評価書案と記載されました水色のファイルを御覧ください。
 資料1、静岡県の新ビジョン(総合計画)の評価を御覧ください。
 1目的のとおり、新ビジョンに掲げる8つの政策について具体的な施策や主な取組の進捗状況と成果を評価し、見直しを行うPDCAサイクルを徹底することによって効果的に施策を展開しております。
 3今年度の評価スケジュールのとおり、評価部会、パブリックコメント、総合計画審議会などで幅広く御意見を伺い、このたびの12月県議会での審査を踏まえまして2月に“ふじのくに”づくり白書として評価結果を公表してまいります。
 続きまして、資料2新ビジョン2020年度評価の概要を御覧ください。
 1、2020年度の評価方針についてであります。
 今年度の新ビジョン評価につきましては、評価できる2019年度実績等最新値に基づき実施いたしました。しかしながら新型コロナウイルス感染症により計画の進捗に影響が発生していることから、現状値のうち新型コロナウイルス感染症の影響があった指標を明示しております。
 また、新型コロナウイルス感染症への対応欄を新たに設け、指標では把握できない現状と課題及びその課題解決に向けた取組状況と今後の方針を明記しております。
 今後、新型コロナウイルス感染症の影響の現状と課題の分析を継続的に行うとともに、次期計画策定時には課題等の分析を通して目指す姿や新たな施策体系を構築し、それに応じて数値目標の追加、置き換えや新たな目標値の設定を実施してまいります。
 2評価の概要のうち、(1)8つの政策体系についてであります。
 成果指標につきましては、目標値以上、A、B、C、基準値以下の5段階で評価いたしました。
 計画期間内の実績値が明らかになった83指標のうち、目標値以上が18指標、Aが8指標、Bが32指標となり約70%が目標達成に向けて順調に推移しております。
 次に、同じ表の右側、活動指標についてであります。
 二重丸、丸、黒丸の3段階で評価し実績値が明らかになった301指標のうち、二重丸が89指標、丸が138指標となり約75%が順調に推移しております。
 下段の(2)政策の実効性を高める行政経営につきましては、目標達成に向けて順調に推移している指標は3分の2程度となっております。
 左側最下段の(3)8つの政策体系のうち2020年度評価において新型コロナウイルス感染症の影響がある指標についてであります。
 現状値への影響についてイベント等の自粛や渡航制限など2020年2月から3月にかけて生じた客観的事実に基づき、蓋然性が高いと判断できる指標等を8つの政策体系ごとにお示ししました。
 新型コロナウイルス感染症が現状値に影響を与えたものが35指標に及び、感染症の終息が見通せない中で計画の進捗にとって予断を許さない状況となっております。
 続きまして、警察本部に関連する取組の進捗状況や今後の施策展開等について御説明いたします。
 評価書案の23ページをお開きください。
 1−3安全な生活と交通の確保についてであります。
 成果指標のうち警察本部が所管するものは計3指標あり、刑法犯認知件数と交通人身事故の年間発生件数は目標値以上の成果を上げております。
 交通事故の年間死者数につきましては、目標値に満たなかったものの、成果指標の達成状況区分Aの成果を上げております。
 このため、今後の施策展開にありますとおり高齢者人口の増加に伴う高齢者が関係する交通事故の増加が懸念されるとともに、子供が犠牲となる交通事故が発生している状況から、今後も引き続き関係機関と連携した交通安全教育などの交通事故防止対策を継続することにより交通事故の年間死者数の目標値達成を目指してまいります。
 次に、資料2にお戻り頂き右側の3新型コロナウイルス感染症の影響の現状と課題及び次ページにございます新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえた取組状況と今後の主な方向性の全体概要につきまして、所管事務にかかわらず御説明申し上げます。
 まずは、3新型コロナウイルス感染症の影響の現状と課題といたしましては、新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえ、引き続き感染拡大防止策や誰も取り残さないセーフティーネットの構築など様々なリスクへの対応を講じることが必要です。
 また、経済面でも多大な影響を受けていることから、資金繰り支援や雇用情勢への対応とともに個人消費の喚起やデジタル化の推進など厳しい経済状況への対応が求められます。
 さらに、新型コロナウイルス感染症は人々の価値観に大きな変化をもたらしたことから、テレワークなどの新しい生活様式への対応や地方回帰の動きの強まりを機に首都圏等から人の流れを呼び込むなど、大きく変化する生活様式や価値観への対応を進めていく必要があります。
 3ページをお開きください。
 4新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえた取組状況と今後の主な方向性についてであります。
 新型コロナウイルス感染症の影響の現状と課題を踏まえ、今後の方向性といたしまして、まずは県民の皆様の安全・安心を最優先に感染予防やセーフティーネットの充実、資金繰りや雇用維持の支援や安全・安心のための基盤の強化など新型コロナウイルス感染症の教訓を踏まえた次なるリスクへの備えに万全の対策を講じてまいります。
 また、感染予防と経済の再生の両立を図るため、デマンドとサプライの両面から地域経済を活性化するため、個人消費の喚起や産業構造の変革などフジノミクスによる経済の拡大を推進してまいります。
 さらに、アフターコロナ時代において新たな価値観を前提とした新しいライフスタイルを構築するため、首都圏からの近接性、見事な景観、多彩な食、スポーツ・文化などの本県の強みを生かし、環境整備や人の流れの創出などによりふじのくにライフスタイルを創出し、首都圏等からの人の流れを呼び込んでまいります。
 ウイズコロナ、アフターコロナ時代を見据え、リスクの高い社会経済システムに代わる持続可能な地域社会の実現を目指してまいります。
 それでは、警察本部に関連する新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえた取組状況と今後の主な方向性等について御説明いたします。
 一番左の枠にあります新型コロナウイルス感染症の教訓を踏まえた次なるリスクへの備えのうち、安全・安心のための基盤の強化についてであります。
 コロナ禍におきましても、犯罪手法の変化への対応や持続可能な体制を確保するため、デジタル技術を活用した組織犯罪情報のビックデータ化をはじめとする新たな捜査手法による警察DX――デジタルトランスフォーメーションの導入などによりまして、県民の新しい生活様式に配意した基盤の構築に取り組んでまいります。
 なお、4ページに参考資料として新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえた取組状況と今後の主な方向性を政策の柱ごとに取りまとめたものを添付しております。
 また、評価書案の所管部局を5ページ、6ページの所管委員会一覧にお示ししておりますので御参照ください。
 今議会の常任委員会における御意見を踏まえまして、必要な対策等を積極的に展開してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
 私からは以上であります。

○森本総務部長
 私からは、第134号議案「令和2年度静岡県一般会計補正予算」について御説明いたします。
 公安委員会所管事項等説明資料の資料1を御覧ください。
 議案7ページ、議案説明書11ページに記載がございます。
 警察費の補正予算額は122万8000円の減額で、補正後の予算現計額は824億227万1000円となります。
 補正する事業は、新型コロナウイルス感染症の影響等に伴う事業費の減額で、静岡県警察年頭視閲式の開催中止に伴う式典開催経費の減額122万8000円であります。
 次に、債務負担行為についてであります。
 同じ資料1及び資料1−1を御覧ください。
 議案15ページ、議案説明書19ページに記載がございます。
 大仁警察署庁舎等建設事業造成工事契約につきまして、大仁警察署建設予定地の造成工事を庁舎等建設工事の着工までに完了させるためには工事の契約を今年度中に締結する必要があることから、限度額9600万円の債務負担行為を設定いたします。
 なお、令和2年度は契約のみのため計上予算額はありません。
 以上でございます。御審査のほどよろしくお願いいたします。

○K岩警務部長
 私からは、上程しております条例1件について御説明いたします。
 公安委員会所管事項等説明資料の資料2を御覧ください。
 第139号議案「静岡県地方警察職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例」についてであります。
 議案39ページ、議案説明書29ページに記載がございます。
 本条例案は、新型コロナウイルス感染症により生じた事態に対処する職員に対して、作業の特殊性を鑑み新型コロナウイルス感染症対処作業手当を新設するため所要の改正を行うものであります。
 具体的な内容についてでありますが、支給対象は新型コロナウイルス感染症から県民の生命、健康を保護するために緊急に行われた措置に係る作業に従事した職員となり、業務内容及び支給額については説明資料の表のとおりとなります。
 なお、本条例案は公布の日から施行し、本年4月2日に遡って適用することといたします。
 以上でございます。御審査のほどよろしくお願いいたします。

○増田委員長
 以上で、当局側の説明が終わりました。
 これより、公安委員会関係のうち総務部、警務部、生活安全部及び地域部関係の質疑等に入ります。
 また、所管事務調査も併せて行います。
 なお、先ほども申し上げましたとおり前半グループと後半グループに分け説明者を入れ替えて審査をいたしますので、前半グループに対する質問漏れのないよう御注意願います。
 では、発言願います。

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静岡県議会事務局議事課

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