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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和元年6月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:木内 満 議員
質疑・質問日:07/01/2019
会派名:自民改革会議


○木内委員
 それでは、一括質問方式で3問を質問させていただきます。
 初めに、2番委員と同じくエアコンの設置についてですけれども、今まで県立高等学校のエアコン設置についてどういう主体で整備していたのかを事前にお伺いしたところ、PTAや学校後援会等が主体となって設置したものがほとんどであって、騒音等の特殊な事情がある場合のみ県が設置していたということで今までの対応があるかと思います。
 このたび、本会議答弁において特別支援学校の設置が終わり次第設置していくという方向性が示されましたが、全教室がエアコンを設置し快適な環境で授業を受けられるようにする方向性は必要かと思いますけれども、今まで私費による設置をされていた学校とどのように整合性をとられていくおつもりなのか、お考えを伺います。

 続いて、栄養教諭の任用について伺います。
 栄養教諭は、今まで栄養士だった方を栄養教諭への任用がえ等で増配されてこられたと認識していますが、県と政令市の間で人事が別れてからの静岡市の状況を見ると、平成28年度の12人に対して直近の13人とほとんど増加されてない。浜松市は平成28年度時点で37人の栄養教諭がおられましたが、今51人まで増加しているということで静岡市と浜松市だけでもこれだけ栄養教諭の配置に対するスタンスが違っているようです。そう考えると県下のさまざまな市町においても栄養教諭の任用状況についてばらつきがあるんじゃないかなと推測されます。
 栄養教諭は、特に今までの学校の栄養管理と子供たちの栄養管理から食育等を含めて役割がふえている中で、全県下で一律に栄養教諭による指導が受けられる環境をつくっていっていただきたいと思っておりますが、現状で各市町によってどれだけばらつきが出ているのかという状況と、今後県としてどのようにそれらに対して指導していくのか考え方を伺いたいと思っています。

 最後に、漢字ドリル、計算ドリルや単元テストなどの副教材ガイドラインの現在の遵守状況について伺いたいと思っています。
 副教材については、特定の事業者に採用が偏っていたのではないかという現場の声から、我が会派からの働きかけによって副教材選定のガイドラインを作成していただき、ガイドライン策定当初は一気に採択率が下がったような状況がありましたが、それから数年が経過して市町によってまた極端に採択率が上がっている地域や極端に低い地域等々さまざまばらつきがあるんですが、ガイドラインがもしかしたらしっかりと遵守されていないんではないかなと懸念する声も届いております。
 副教材の選定のガイドラインについて、現状どのように把握しているか、そしてガイドラインをしっかり遵守していくためにどのように対応していただけるか答弁を求めます。

○木野参事兼財務課長
 私費による空調整備のこれからの考え方ですが、本来室温を28度以下に保ち通常の授業をやるためには、県が空調を整備して当然維持管理も県が行うのがベストですけれど、ほとんどは私費でつけた空調ですので、新たにつけるよりも今あるものをそのまま使わしてもらうとか、県がそれを取得して通常の授業に使うことが本筋だと考えます。
 ただ、後援会が設置した空調も半数が10年を超えて近々更新がくる状況でもありますので、それぞれ学校側との話し合いになると思うんですが、これからの更新は私どもで考えます。他県の状況を見ますと8割くらいがそういう方向で動いています。ただ相変わらず私費のままで、使った場合に県が使用料を払うようなことも考えられますので、とにかく通常の授業をやるためには後援会のものを使わせてもらう、さらにはできれば県が有償もしくは無償に引き受けて維持管理、更新をするような形で考えたいと思います。

○鈴木教育部長
 空調の整備に関しまして、補足で答弁させてもらいます。
 1番委員御指摘のとおり、高校の空調の大半が後援会、同窓会で設置していただいたものでございます。こういう長年にわたる学校への貢献は確かにありますので、これから公費で設置する学校と比べると、どうしてもその方たちが負担してきたという言い分も理解しています。ただ具体的にどんな対策をするかは、木野参事兼財務課長が答弁したとおりこれから整理していかなければならない部分でございますが、何かしらの配慮を少し検討しなくてはいけないと考えております。

○谷義務教育課人事監
 栄養教諭の配置状況についてでございますが、県教育委員会としましては平成22年3月に栄養教諭スピードアップ配置計画を策定いたしまして、市町によって人数の差はございますけれども、県下全市町に栄養教諭を配置してまいりました。
 本年度の公立小中学校の栄養職員ですけれども、義務標準法による法定数150人のうち栄養教諭は99人、全体の66%となっております。現段階では栄養教諭の配置率80%を目指して取り組んでおりますけれども、最終的には100%を目指して取り組んでまいります。
 また、今後の見通しですけれども本年度から栄養教諭の再任用を開始いたしました。本年度から1人を再任用で任用しております。この栄養教諭の再任用に関しましても進めていきたいと考えております。また本年度の栄養士採用試験から受験年齢制限を25歳から28歳に引き上げまして、栄養教諭の免許保有者の確保に努めております。1番委員のお話の中にあったように現在は栄養士のみの採用としておりまして、栄養教諭の免許を持っていて実務経験を3年積んだ栄養士を栄養教諭に任用がえして栄養教諭を配置しております。今後は栄養士のみの採用から栄養教諭の採用実施に向けて、検討を進めているところでございます。

○宮ア義務教育課長
 補助教材のガイドラインにつきましては、実際の状況を確認するということで昨年度は22校を訪問して現地調査を行っております。その中では全ての学校で適正な手続を行っていたわけですけれども、それ以外の学校の複数の箇所でガイドラインに抵触する事案が見られたため現地の学校、市教育委員会に行きまして指導してまいりました。
 今年度につきましても計画的に学校訪問をするんですけれども、あわせまして各教育事務所が全部の学校を訪問してガイドラインの状況を確認する。また問題があった点につきましては具体的な事例を挙げて校長会、新任教頭会等で研修を進めてまいりたいと考えております。

○木内委員
 2点、再質問させてください。先に空調の設置について意見だけ申し上げます。
 御答弁いただいたように、今まで御貢献いただいたPTA、同窓会等の皆さんに対する配慮を明確に何か制度としてというのは難しいと思いますけど、これから設置していくなり既存の空調設備を県が引き受ける場合にも丁寧な説明を心がけていただいて、皆さんが早目に貢献した甲斐があったと思えるような納得感をしっかり醸成していただきたいという点だけお願いいたします。

 栄養教諭については80%、行く行くは100%を目指し、栄養教諭の新卒採用をしていくということですけれども、いつごろまでに目指していくのか、いつから新卒採用を始めるのか具体的にお示しいただきたいなと思っています。

 補助教材ガイドラインの遵守状況についてです。
 22校を訪問したということですけれども、抜き打ちで行ったのか事前に行くよと言って行ったのかでは結果が変わってくるんじゃないかと思うんですが、どういうやり方で訪問したのか。
 それ以外の学校から不適切な事例があったことを伺いました。ガイドラインをつくってもしっかりと運用されないことが、昨今の事例ですと自治体における障害者の雇用で国のガイドラインに示されているけれども厳密にそのとおりやってなかったことから、雇用率が結果として水増しされていたみたいな事態が起こっています。ガイドラインつくってもしっかり守らせなければ意味がないと思っていますけれども、事前に行くよと言って行ったのか、抜き打ちで行ったのか、学校訪問の詳しいやり方だけ教えていただければと思います。

○谷義務教育課人事監
 栄養教諭の採用ですけれども、財政課や人事委員会等の関係機関との調整もございますので、そちらの調整を図りながらできるだけ早く実施に向けて取り組んでいきたいと考えております。

○宮ア義務教育課長
 現地調査につきましては、事前に調査用紙をお送りして、どういうプロセスで選定しているか、選定状況はどうか、補助教材の採択はどこが多いか確認しており、その段階でいつ訪問するかをお伝えしております。

○木内委員
 当然そのやり方であれば、行ったところは適切になると思いますけど、実際適切に行われているかどうかを実効的に調査するやり方ではないんじゃないかと思っております。その点をよく考えていただいて、実際適切に行われ得る状況を担保していただきたいと思っています。
 私も実際に今、小学生の子供がいる父親ですけど、学校で子供たちが1年過ごす中でフラストレーションがたまるのは、一体幾らかかるのかよくわからない点があります。例えば家庭科で裁縫セットが要ると。子供がみんな裁縫セットを買っているから欲しいと言えば買ってあげざるを得ない。例えばそろばんの授業がある。そろばんは学校にも幾つかあるんだけど、もし買える人は買ってくださいと言われると買ってあげざるを得ない。書道なんかは究極コップと筆さえあればいいんじゃないかと思うけれども、みんな書道セットを持っているから買わざるを得ないみたいなことで、なし崩し的に買わされていく印象を受けるということ。それから例えばノートの購入についても決まっているのはこのノートだから学校で一括して注文するよということで、実際に子供は残り何ページだからお母さん買ってきてとか管理ができるはずもないですが、きょうノートがないから近所の文房具屋で買ってきてよと言っても、同じじゃないからだめだよって言われるとか、そういったところがなぜそうなっているのか非常にわからずフラストレーションがたまることが多いんですね。
 実際に教室で聞くと、忘れ物がない日がないのでなかなか授業がうまくいかないなんて話も聞きますけれども、それも無駄に物を買わせている状況にもあると思っていますし、必要最低限のものをきちんと近くの文房具屋で買える状況がないことによるフラストレーションも感じます。また学校で行われるそうしたものについても、各市町の取り組みだけでは改善が難しかった補助教材の事例のように県を挙げてガイドラインの制定等を考えていただきたいと思っていますし、以前一般質問の中でもその点を質問させていただいて、調査をしますという答弁を言っていただきましたが、引き続きしっかりと調査をしていただき、ガイドライン等をまたつくっていただいて、なるべく保護者の金銭的負担が少なく、そして見通しが立てられるような状況をつくっていきたいと思っています。きょうはコメントとして申し上げて、以上で質問終わります。

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