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委員会会議録

質問文書

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令和4年6月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:岡本 護 議員
質疑・質問日:06/28/2022
会派名:ふじのくに県民クラブ


○岡本委員
 それでは、分割質問方式でお願いします。
 内容は、教職員の不祥事とその対策、もう1つは教職員の病気療養について、この2つは関連がありますので1つずつ質問したいと思います。
 まず、教職員の不祥事とその対策です。
 教育長からもいろいろとお話がありました。本会議でもありましたように、教職員の皆さん方の不祥事が残念ながら相次いでいるということですね。その一番の要因は何だろうと考えているか。もう1つは対策ですね。どうすればなくせるのか、防げるのか。まず基本の部分を改めてお聞かせ頂きたいと思います。

○井出教育総務課長
 不祥事についてお答えいたします。
 最初に、要因は何であるかということですけれども、様々あると考えられます。
 1つは、コロナの中での消毒業務であるとかICT化であるとかで業務が多忙化していることです。また地域、保護者、生徒から要望が増えてきている中で教員のプレッシャーが多くなっていることもあるかと思います。
 また、最近のコロナ禍の中でコミュニケーションを取る場が減っているといった中で、教員の孤立が進み悩みを持っていてもなかなか上司とか同僚に相談することができないといったことも増えているかと思います。こういったことが複合的に起こっていると思いますので、どれが一番とはなかなか申し上げられないと考えております。

○岡本委員
 今要因のお話がありましたけれども、これが決定的ということはなく、複合的だということですが、そこまで要因を見ていられるならばそれぞれの要因に対して対策も講じられると思うんですね。それらの対策をお聞かせ頂きたいと思います。

○井出教育総務課長
 対策についてお答えいたします。
 最初に、なかなか悩みが相談できない部分が増えているといった教員の孤立があるとお話させていただいたところです。これにつきましては、現在のコロナ禍の中でなかなか懇親会などができなくなっていることがございますけれども、懇親会についてはコロナ禍がだんだん収まっている中でできるようになってくるとは思っております。
 現在、人事評価の面談を年2回やっており、その場で校長が各職員に対して年度の目標、こういったことでやっていったらどうかということの設定と、期が終わったところでの評価をしているところです。こういった中で悩みを聞いたり相談に応じながら、ちょっとした気づきや変化に気がついたり、また仕事以外の趣味の話などを話す中で有効な助言ができるんではないかと考えているところです。
 また、消毒やICT化とか多忙になっている部分を申し上げましたけれども、現在は国の予算等によってスクール・サポート・スタッフなどの設置や業務の整理などに取り組んでいるところです。

○岡本委員
 分かりました。
 少し脱線するかもしれませんが、学校の子供さん、生徒たちには家庭訪問をずっとやってきたと思うんですね。今は多分新型コロナの影響でストップしているのでしょうか。家庭訪問の意義といいますか意味、その成果を改めてお聞かせ頂きたいと思います。

○江本義務教育課指導監
 家庭訪問の意義のお話がありましたけれども、学校現場で一番大事にしていることはお子さんたちを深く理解することだと捉えています。それがしっかりしていないと学校での教育が不十分になりますので。あともう1つ、家庭との連携も非常に大事だと捉えております。
 教職員の働き方を見たときになかなか時間が取れない状況もあります。家庭訪問ではその家の所在、どこにお家があるのかはもう抜きにして、学校で相談に来ていただくこと、いろんな場面で子供たちの状況や保護者との連携に重きを置いて、家庭訪問以外の形でもそれができるようにしています。例えば参観日の折に少しお母様とお話をするとか様々な形や方法に切り替わっているので、家庭訪問は一律に今やっていない状況と把握しております。

○岡本委員
 家庭訪問が、いろんな状況から少し形も変えられているのは分かりますが、今お話のように家庭訪問もそれなりの意味があって、ずっと今までもきたし成果も出ていると思うんですよね。
 そこで私の持論ですが、今お話があったように教職員も多忙化しており、同時にまた悩みもそれぞれあって十分なそれらを解消する環境もなかなかつくりにくい中で1つの方法として学校長、副校長また教頭が先生方の家庭訪問をしたらどうかと思ってるんですよ。今の状況の中では、なかなかしにくい環境があるかもしれませんが、先生方の家庭環境も理解されるし、同時にまた直接悩みを聞き、家族の悩みも聞いたりすることもできる気もいたします。何か少しやろうという意思か何かお聞かせ頂きたいと思います。

○井出教育総務課長
 教職員の家庭訪問についてお答えいたします。
 先ほど、児童生徒に対する家庭訪問についての意義ということで子供の状況の確認、また家庭との連携というお話がございました。そのうち教職員に当てはめた場合は、主に教職員の状況の確認という部分かなと思います。また先ほど9番委員がおっしゃられたとおり、家族とお話しすることもあるかと思います。
 確かに家庭訪問をした場合に、家に伺えばその中で、例えば生活が乱れているとか見えてくるでしょうし、また御家族とお話しする中で変化にも気がつく部分があるかと思います。そういった意味で大変有意義なことであるとは考えております。
 ただ、先ほど9番委員もおっしゃられたんですけれども、学校の中の教職員数は非常に多く、学校によっては200人以上いるところもございます。また、居住地も非常に遠いところから近いところまでございまして、現在の勤務状況の中で家庭を訪問するのは、なかなか難しい状況があるのかなと考えております。
 そういった中で、繰り返しになってしまって大変恐縮なんですが、先ほども申し上げました人事評価の面談などを活用してコミュニケーションをしっかり取った上で教職員相互の結びつきをしっかり強めていくところからまず始めていきたいと考えています。

○岡本委員
 今お話のように、家庭訪問が全てだとは思いません。家庭訪問には成果があるが実施はなかなか難しいならば、それに代わるものをやっていくことは1つの方法だと思います。労力も惜しまずお願いします。例えばの話、どうしても人的に足らないならばもっともっと人材育成しておくべきだと思うんですね。これからの社会を担っていく、背負っていく子供たちの指導をする先生方の環境をしっかり整えて、責任、誇り及び自信を持って教育に当たってほしいという気持ちがありますので、そこはぜひ積極的に進めていくようにお願いしておきたいと思います。

 関連でもう1つ、文教警察委員会説明資料19ページに病気療養等について資料がございました。資料からはいわゆる精神的なものもかなり多いと読み取れるんですね。まさに悩みそのものも抱えていると思います。
 先ほどの不祥事の場合でも同じですが、私学にも先生方はたくさんいらっしゃるわけですね。そこの部分は、あんまり不祥事も含めて表に出てこない印象を持っています。統計的に難しいのかもしれません。根掘り葉掘り探れとは言いませんけれども、私学についても何か情報はありますか。
 もし、例えば不祥事の場合で逮捕となれば隠すこともできないし公になるわけですが、どうも私学よりも公立のほうが多い印象を持つんですが、今言ったような不祥事や病気療養等を含め私学の状況で何かつかめているところ、比較するものがあったらちょっとお聞かせ頂きたいと思います。

○井出教育総務課長
 不祥事の部分についてお答えいたします。
 私立学校の不祥事については、大変申し訳ないのですが県教育委員会では把握してございません。私学振興課が把握していますので、そこから聞いた範囲でお答えいたします。
 私立学校の不祥事の件数につきましては、私学振興課においても正確な件数は把握していないということです。私立学校では任意で報告を受けることもあるとのことです。
 また、補足といたしまして、公表するかどうかは県ではなく各私立学校の判断によるということでございまして、経営への影響等を考えて公立学校に比べるとあまり積極的には公表していない状況があるようです。私が把握している範囲は以上でございます。

○本村教育厚生課長
 私立学校の病気療養、精神疾患の数字ですけれども、やはり同じように県教育委員会では把握はしてございません。

○岡本委員
 隠してはいないと思いますが、どうも公立のほうがいろんなところで。しっかりオープンにしていることはいいと思いますが、目につきますのでちょっと心配な向きもあります。逆にオープンにしているだけあって、もっともっと対策をしっかり講じ、県民の皆さんから信頼される環境をつくっていかなきゃいかんなとの思いがいたします。

 病気療養については比較的長い期間ずっと休んでおられる方もいますね。十分に休んでまた復職をしてほしいと思います。
 またちょっと脱線するかもしれませんが、例えば長い間休職してまた職場へ戻るときに心配はないんでしょうか。研修とか講習とかある程度やって、整えてから行くことになるんでしょうか。お聞かせ頂きたいと思います。

○本村教育厚生課長
 長期休業したときの復帰に当たりましては、いきなり急に出てくることはできませんので、復帰訓練をやっております。4週間から6週間ぐらい、徐々に出勤をして最初は二、三時間いる、その後半日勤務、最終的には1日勤務で授業までやるという復帰訓練をやって、周りも配慮をしながら復帰させていく状況になっています。

○岡本委員
 人数的には、説明資料にあるようにそこそこいるわけですが、例えばそういう復職訓練して、また復職をされる人はもちろん多いと思いますが、そのまま退職される方もいらっしゃるでしょうか。お聞かせください。

○本村教育厚生課長
 今年度退職した人数は分かりませんけれども、中にはそのまま退職する方も数人いらっしゃいます。数字は今持ってございません。

○岡本委員
 民間企業においても長期休業でなかなか回復せずにそのままやむを得ず退職ということはありますので決して駄目だとか責めるつもりはありませんけれども、せっかく志して教職員の道を歩いているわけですから、しっかり療養をして、また今言った訓練もちゃんとして、その後職場に復帰してみんなの信頼を得るような状態にぜひなってもらいたいと思っています。

 最終的にまとめますが、要は今言ったように不祥事をなくす対策や長期療養者への取組も含め、やはり自分なりに1つの使命感を持って教職の道を歩み、そして皆さん方から信頼され誇りを持って教育に携われるような教職員の環境整備は、特別扱いをするとは言いませんけれども大事だと思っています。
 ですから、予算面でプラスしなければいけないことももろもろ出てくるでしょうけれども、目的達成のために環境整備をぜひ力を入れてやっていただきたい。そんなことをお願いし、精いっぱいの支援をすることを申し上げて質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。

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