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委員会会議録

質問文書

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令和5年2月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:鈴木 啓嗣 議員
質疑・質問日:03/01/2023
会派名:自民改革会議


○鈴木(啓)委員
 それでは、一問一答方式でお伺いさせていただきます。
 文教警察委員会説明資料30ページの学校部活動の地域連携並びに地域クラブ活動への移行、そして令和5年度当初予算主要事業参考資料9ページの中学校の持続可能な部活動の推進についてお伺いさせていただきます。
 説明資料30ページの5の対応に、県は2月15日学校部活動の地域連携や地域クラブ活動の在り方等に関する方針を策定とありますので、既に周知されているものと考えます。また既に各地域でモデル事業を展開されていたり、主要事業参考資料9ページにも来年度地域移行等の実証事業として6市町で行うとのことであります。
 そこで、県内市町の取組状況についてお伺いさせていただきます。

○竹村健康体育課参事
 中学校の持続可能な部活動の推進についてお答えします。
 県内市町の取組状況について、県では令和3年度に運動部で掛川市1市、文化部でも掛川市1市で実践研究を行っております。
 本年度は、運動部は焼津市、掛川市の2市、文化部は掛川市1市で実証研究を実施しており、延べ3自治体でモデル実証を行ったところです。
 来年度は運動部3、文化部3、合わせて6自治体で予定しておりますので、今後市町の希望を確認した上、有識者の先生方の選考を経て事業先を徐々に決定していきたいと考えております。

○鈴木(啓)委員
 ありがとうございます。
 別冊学校部活動の地域連携や地域クラブ活動の在り方に関する方針の3ページに、部活動の位置づけとして教育的な必要性、重要性が記されていると考えますが、こういった考えが県内統一の認識として図られていくのかお伺いします。

○竹村健康体育課参事
 基本的な考え方は、今後市町が取り組む上で基礎になる大切な部分であり、全市町には県の方針を踏まえて丁寧な対応をしていただきたいと考えております。
 なお、方針については策定した後、先日2月27日の県内全市町参加の連絡協議会で共有しました。

○鈴木(啓)委員
 ありがとうございます。
 主要事業参考資料ではコーディネーターが2人配置されるとのことですが、どのような役割を果たしていくのかお伺いします。

○竹村健康体育課参事
 コーディネーター2名のうち1名には、県全体の総括コーディネーターとして県が実施する協議会などでまとめ役となっていただくとともに、県と市町との間の連絡調整や今後の進め方に関する助言などを行っていただきたいと考えております。
 それからもう1名には、県立学校中等部の部活動で実証研究を行うに当たり、学校と新たな地域クラブとの間の調整役として従事していただきたいと考えております。

○鈴木(啓)委員
 ありがとうございます。
 県の取組が地域の取組や実情と乖離したものになると苦労しますし、保護者負担が増えることもあります。結果的に子供の不利益につながるおそれもあります。各市町、学校関係者との連絡調整に当たるコーディネーターの方1名に着実に連絡調整を果たしていただきたいと思います。
 私は、別冊資料学校部活動の地域連携や地域クラブ活動の在り方等に関する方針の4ページの(1)基本的な考え方の5つ目4行目以降、「どの地域にも当てはまる効果的で適切な唯一の解決策は存在しないことから、」から同文末までが部活動の地域連携を浸透させていくにはすごく重要だと考えます。この部分をしっかり念頭に置いていただき、各地域と連携しながら一歩一歩進めていただくよう要望させていただきます。

 次に、学校現場における社会を支える意識の醸成についてお伺いさせていただきます。
 先日浜松市で、認知症の方がお1人で出かけたまま行方不明になり数日後に亡くなった状態で見つかるという残念なことが起きました。今議会においても7番委員が認知症対策について代表質問されましたが、社会には認知症の方などがいらっしゃいます。社会全体で支え、困ったときには助け合って気がついたら声かけする、時には警察等に連絡をするなどの意識を醸成していくことが必要だと考えております。
 そして、社会の一員でもある中学生や高校生が通常の生活をしていく中では、通学や部活動、塾、習い事などすごく行動範囲が広いと思うんですね。そういった中で、先ほどの意識がしっかり育まれた中高校生たちが、社会を支える目として地域にいることは社会にとっても大変安心につながるものだと考えます。
 そこで、学校現場において社会を支える意識の醸成に向けた道徳教育への取組についてどう考えているかお伺いさせていただきます。

○井島高校教育課指導監
 高等学校における道徳教育ですが、学習指導要領では全体計画を作成し道徳教育推進教師を中心として全教師が協力して道徳教育を展開することと定められておりまして、本県もそれにのっとっております。
 しかしながら、小中学校のような道徳の時間はないため公民をはじめとした各教科、特別活動、地域活動等を通して人間としての在り方、生き方について考えを深めております。
 地域活動等の具体的例としては、県立沼津西高校の芸術科が習字を活用し近隣小学校と交流する、県立裾野高等学校においては1年生全員と同数程度――200人くらいの地域住民にお集まり頂きトークフォークダンスなどを通して学校外とつながるような教育を行っております。
 また、本県県立高校の特徴ですけれども、保育または介護体験実習を生徒全員が在学中に必ず実施することとしており、生命の貴さや子育ての意義を学んで介護・福祉など少子高齢社会の課題に対する認識を深める活動を行っております。

○鈴木(啓)委員
 ありがとうございます。
 私は社会を支える意識の醸成は大切だなと感じた体験があります。私が関係する会社での出来事だったんですが、従業員が真夏の炎天下で道路に座り込んでいたお年寄りを車の助手席に乗せて帰ってきたことがあったんです。その方は御自身がどこにいるのかも分からない。話を聞くと、今から私はお年忌に行くんだと言ってやはり認知症じゃないかと考えたもんですから、警察の方に連絡して無事に御家族の元へ帰れたことがあったんです。もしそのままにされていたらどうなっていたか分かりませんので、こういうのは大事だなと思いました。
 お年寄りが座り込んでいた場所は、私どもの事業所の近くで海岸沿いの畑の中ですが、車は1時間当たり何十台も通る場所です。ですがほかの車は多分全部通り過ぎていた。実際私もその座っている方が見えたんですが何も考えずに横を通り過ぎてしまった。そんな状態にあることは想像もつかなかったんですね。ただ連れて帰ってきた従業員に話を聞くと、その従業員のおばあちゃんが認知症で、その方も困っているんじゃないかとそのときすぐ思ったと言うんですね。そこで私が感じたのは、そういう意識を持っているか持ってないかでその後の対応、結果が大きく違ってくることがあるじゃないかなと強く感じました。
 ですので、ぜひ学校現場におきましても社会を支える意識の醸成に向けて道徳教育を積極的に進めていただきたい。社会を支える生徒が一人でも多くなっていくことを期待いたしまして、私の質問を終わります。

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静岡県議会事務局議事課

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