本会議会議録
質問文書
令和5年決算特別委員会危機管理くらし環境分科会 質疑・質問
![]() | 質疑・質問者: | 野田 治久 議員 |
![]() | 質疑・質問日: | 11/01/2023 |
![]() | 会派名: | 自民改革会議 |
○野田委員
説明資料133ページに、耐震化が必要な住宅の居住者は高齢化が進み、収入が限られていることに加え、住宅を引き継ぐ跡取りもいないなどの理由で耐震補強に対し消極的な世帯が多くなっているとあります。非常に難しい課題です。
令和7年度までに木造住宅耐震化の総仕上げを図ることを踏まえて、この課題解決に向けて今どのように取り組んでいるのかお伺いします。
○鈴木建築安全推進課長
令和3年度にロードマップを示して令和7年度末までに本事業を終了することを宣言し、耐震化に踏み出せない世帯には終了時期を意識していただくことによって耐震化への後押しを強力に行ってきました。
高齢者世帯に対しては、実際に耐震補強を行った方々の思いをまとめたリーフレットを活用した個別訪問や、地域防災組織や地域包括支援センターと連携した身近な方からの働きかけを実施して、命を守るための取組を推進してきました。
○野田委員
説明資料133ページの評価の活動指標、木造住宅の耐震化に対する助成件数は、令和5年度、6年度とペースを上げていかないと令和7年度の目標値累計3万件を達成できそうにない。
同ページの課題の記載、木造住宅耐震化の総仕上げを図るため、対策が必要な全ての世帯に耐震化を終えていただくよう周知啓発の強化を含め、市町等と連携した取組を進める。ここまではよく分かります。ほか、耐震化が困難な世帯に対しては、命を守るための耐震化以外の対策を用意する。ここは注目すべき文章だと思いました。
説明資料134ページ、改善の記載内容も令和3年度の説明資料の表現から変わっていました。
令和4年度に耐震診断を受けた方を耐震補強に移行させることで、さらなる耐震補強助成件数の増加につなげていくとあります。ほか、耐震補強以外の方法として、耐震性がある住宅への住み替えや耐震性がない住宅の除却、防災ベッドまたは耐震シェルターの設置を提案するなど命を守るための様々な取組を進めるとあります。
住み替えと防災ベッドについては令和3年度にも記載がありましたが、耐震性がない住宅の除去と耐震シェルターの設置の提案は新しく出てきた取組だと思います。
防災ベッドと耐震シェルターは、具体的にはどういうものを提案するか教えていただけますか。
○鈴木建築安全推進課長
防災ベッド、防災シェルターは、建物全体を補強するというよりも、建物が崩壊しても就寝している部分を守り、圧迫死しないための設備になります。
○野田委員
大体想像していたとおりのものです。これまでの20年間耐震化を進めてきたけれども、やっていただけるところは随分できて、令和7年度までに事業の総仕上げを図るが、いろんな事情があってこれ以上は耐震化が進みそうにない。死者を1人も出さないためには、耐震化を無理にお願いするよりも、家がつぶれても寝ているおじいちゃん、おばあちゃんの命が助かる対策を取りなさいと考え方がシフトしてきたんでしょうか。
○鈴木建築安全推進課長
1番委員のおっしゃるとおり、これまで我々のスタンスとしては、耐震補強ありきのようなところがありましたが、今後は選択肢を持って、旧耐震基準の住宅にお住いの方に対してそれぞれの事情に合わせた命を守る対策を呼びかけていきます。
○野田委員
簡単に言うと、家がつぶれてもつぶれない2段ベッドのようなベッドを置くか、寝ている部屋だけはつぶれないシェルターに改装する対策を併せて進め、その告知をしていくと理解しましたが、それでよろしいですか。
○鈴木建築安全推進課長
今、送付しているダイレクトメールの中で、まず耐震補強するかしないかを伺い、しないを選択した方には次の質問で防災シェルターや防災ベッドなど耐震補強以外の対策を挙げ、いずれかを選んでいただく形で進めております。
○野田委員
なるほど、よく分かりました。
耐震化されてない住宅にお住まいの方にも命を守る対策をしっかりと取っていただけるよう、ぜひ進めていただきたいと思います。
ただ、中小企業が経営するホテル、旅館はそうは行かない。手厚い補助制度による支援を継続し、耐震化を促すしかないと思っております。頑張っていただくようエールを送る形で意見とします。質問を終わります。
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