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委員会会議録

質問文書

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令和3年決算特別委員会文化観光分科会 質疑・質問
質疑・質問者:大石 健司 議員
質疑・質問日:11/08/2021
会派名:無所属


○大石(健)委員
 一問一答方式で3点ほど伺います。
 まず最初に、主要な施策の成果及び予算の執行実績についての説明書の103ページ、観光事業回復支援事業費の444万3000円について伺います。これは令和元年台風19号の被災地支援のために、静岡県ふっこう割事業を実施して話題を集めたと承知しておりますが、コロナの本格流行の前に事業は終わっておりますので、その後のしずおか元気旅推進事業にもつながる支援策だと思いますが、この静岡県ふっこう割事業の効果をどのように評価されていますか。

○川口観光政策課長
 御質問の中にもございましたとおり、この事業は全額国庫事業で令和元年度の台風15号と台風19号、本県におきましては台風19号で災害救助法の適用がありました函南町と伊豆の国市を対象に宿泊助成という形で事業を行ったものです。説明資料の103ページにもありますように、結果として執行額は444万3000円ですが、その要因といたしましては、まさに新型コロナウイルスの感染拡大で、実際の補助金額の執行には至らなかったところであります。予約がほぼいっぱいに入ったものの、その後キャンセルなり、結果として執行が進まなかったところであります。
 効果の1つとして、市町の観光協会と連携しながら事業スキームを組んだことで、まずは現場に足を運んで実際に対象施設数等を決めることを県と市町、市町観光協会で連携したことがありまして、いち早く地元と調整することが今となっては良い経験になっていると考えています。

○大石(健)委員
 よく分かりました。この静岡県ふっこう割事業は全額国庫ということですが、静岡県ではこういう形で国のお金を受けた制度は今まで実施したことがないんじゃないかと思ってるんですけれども、その認識は間違いないですか。

○川口観光政策課長
 5番委員御指摘のとおり、全額国庫事業での宿泊助成は、ここ数年の中ではなく、この静岡県ふっこう割事業が初めてになります。

○大石(健)委員
 ここ数年なのか、初めてなのか、ちょっと微妙でしたけど、今。初めてと訂正されたので、初めてという前提でお話ししますが。

○川口観光政策課長
 この補助要綱は令和元年台風15号及び台風19号観光支援事業費補助金交付要綱です。それぞれの被害が出た際に国が補助金の交付要綱をつくってやっています。交付要綱自体は単体の要綱で、それぞれ1回ずつ要綱を策定していますので、県がこのような宿泊助成をやったのは今回が初めてであります。

○大石(健)委員
 初めてなのは理由があるんですよ。災害救助法の適用対象でないと国はやらないんです。私は6月の一般質問で危機管理部に対して、令和どころか平成になってから、何で静岡県は災害救助法の適用が1回もないんですかと質問したら、そういう災害がなかったというお答えを頂きました。今日の説明資料にこのことが書いてなければ、この分科会で聞けないんですけれども、計画して予算を執行したのがスポーツ・文化観光部であるから伺いますが、災害救助法の適用じゃなかったら国はお金は落とさないし、地域を特定した観光支援の試みはやってくれないわけなんですよね。
 熱海市に関しても、新たに今熱海市を特別にやってらっしゃいますけれども、前回の反省を生かしてすぐに申請したから同じようにできるんですよ。ところが、例えば沼津市は黄瀬川大橋が落ちたり、富士市とかも浸水していて、そこの観光業者だって本当はやってもらいたいと思うんです。ただ国が決めた大規模災害の災害救助法適用のときは、国が自然にお金をくれるからこれができたんですが、そうじゃないときは静岡県は今まで1回もやっていないことを僕は一般質問で問題視したんです。
 これは要望にしますけれども、今後は危機管理部にお任せして、こういう形でお願いするじゃなくて、ぜひ皆さんに予算を取ってきていただきたい。観光面から見ても災害救助法の早期適用は、スポーツ・文化観光部から危機管理部や知事に言っていただきたい。
 今回はたまたま全体でお金が来たからやりました、うまくいきましたってことになりますけれども、焼津市だって200世帯が浸水しているし、牧之原市や静岡市では死者まで出ている。同じ被害を受けた台風19号なのに、伊豆の国市と函南町でしかこういうことをしてもらえなかった。観光事業者にしたら何でだよということになると思うので――僕の質問はそういうつもりで聞いたもんですから――今後同じようなことが起こったときには、すぐに横のつながりで縦割り行政じゃなくて、こういう観点からも申請してくださいと言っていただけるように強く要望します。住宅ローンの減免であったり、赤十字の募金であったり、あとは応急修理費だったり、避難所の設置だったり、災害救助法が適用されないと国からお金が下りてきません。今回のこの事業における国庫の負担も災害救助法が適用されたからできたということだけは忘れないでいただきたい。これについては終わります。

 次に、説明資料119ページ、富士山静岡空港の運営体制と今後のモニタリングについて伺います。
 令和2年度には富士山静岡空港の運営権者が変わりまして、県は富士山静岡空港株式会社の運用状況についてモニタリングする立場になったと思いますが、コロナ禍で大変だったとはいえ、どのような評価になったか伺います。

○伏見空港管理課長
 県では、運営権者である富士山静岡空港が、県と交わした実施契約などに定められた業務を適正に履行しているか、適切な経営を行っているかを確認するためモニタリングを行っています。令和2年度につきましては、運営権制度への移行初年度になる令和元年度の事業につきましてモニタリングを実施したところであります。
 具体的には運営権者から提出された年間業務報告書などの書類を精査したり、現地に出向きましてヒアリングを実施したり、外部の有識者で構成される富士山静岡空港特定運営事業等評価委員会の意見を聞いて評価結果を取りまとめたところであります。滑走路や旅客ターミナルビルなどの施設の維持管理あるいは更新投資の状況など389項目についてチェックをいたしまして、決算状況なども確認した結果、適切に業務を実施しており、新型コロナウイルス感染症の影響が見られるが、財務健全性などに問題は見られないという評価結果を取りまとめたところであります。

○大石(健)委員
 ありがとうございます。コロナ禍でこんな事態になるとは誰も思ってないし、運営会社も県も思ってないわけで、389項目の成績も当初の想定とは全然違うものになったと思います。頑張ってるとかっていう評価は、げたを履かせるという意味じゃないですが、コロナによってこういうことあり得るよね、ここはほんとは改善が必要だけれども、これだけお客さん来ないんじゃ仕方がないよねとか、そういう忖度というんですかね、配慮はあったんでしょうか。

○伏見空港管理課長
 チェック項目につきましては、まさに空港の運用の部分があります。そこはお客様の安心・安全に関わる部分ですから、忖度なしにきちんと管理していることを確認したところであります。

○大石(健)委員
 確認ですけれども、例えば改修であったり改善については、入ってくるお金がないし大変な経営なので来年度以降にさせていただきますといった説明や弁明があったわけでもなければ、約束どおりここはやってくださいねといった形でお金がかかってもやらせたと判断してよろしいですか。

○伏見空港管理課長
 投資につきましては説明が足りなかったですけれども、現状に照らし合わせてすぐにやったほうがいいものか、それとも翌年度以降に見送っても大丈夫なものなのか運営会社が区分しまして、その判断について県も確認して問題がないということで見送ったものもあります。

○大石(健)委員
 ありがとうございます。それとも関係があるわけですが、今年の春に鳴り物入りで出来上がりました、観光施設整備事業費で整備したふじのくに空のしおり3776のオープニングに伺って、なかなかいい施設だな、これは使えるなと思ったんですけれども、実質半年たってみて今の評判はどんな感じなんでしょうか。

○伏見空港管理課長
 空のしおりは、空港利用者に静岡・山梨両県の魅力を広く発信するために設置したものであります。評判ですけれども、本年の4月27日にオープンし、緊急事態宣言の発令などなかなか厳しい時期もありましたが、10月30日には入場者1万人に達したところです。県内産の家具などを展示しておりますけれども、来場者の皆様からは県内の産業の魅力を再発見したとか、地域の魅力を発見するきっかけになったのでぜひ産地を訪ねてみたいといった声が寄せられていると承知しております。
 また、この展示品を提供されている静岡県と山梨県の企業が一緒に展示をしたことをきっかけにコラボ商品を開発するなど、両県の特産品の需要拡大を図る上で意味のある取組が進んでおります。したがいまして、この施設が静岡・山梨両県の交流をさらに盛んにして空港等の利用拡大、そして周辺地域のにぎわいづくりに貢献できると考えています。

○大石(健)委員
 ありがとうございます。静岡県と山梨県の特産品がばっと並んで、すぐネットにつながって購入に進めるという本当にすごく便利な施設なので、実際に出店してても売上げがないところもあるやなしやに聞いてますが、そこら辺はこれからもバックアップしていただいて両県のために頑張っていただきたいなと思います。

 もう1つ最後に、空港隣接地域賑わい空間創生事業費について伺います。
 私の地元ですので、ほかの県民や議員の方よりは知ってるつもりでいるんですけれども、にぎわいづくりの中で具体的にどういうことをしているのか。例えば説明資料の120ページに県事業として空の道を整備したと書いてありますが、普通は空の道って何ってなるわけですよね。誰も分からないと思うんですよね。空の道って何、空港に空の道を造ったの、どういうことってことになりますよね。今回の決算ではかなりの金額ですけれども、どういうことをやったのか、特徴的なことを説明していただきたい。

○伏見空港管理課長
 空港隣接地域賑わい空間創生事業費ですけれども、空港と地域の調和のある発展を図る、そして空港周辺のにぎわいを創出するために、空港周辺の島田市、牧之原市、吉田町に対して補助金を交付する事業が主となっております。
 令和2年度におきましては、その2市1町の道路や河川などの整備、それから農業振興などの事業が多いわけですが、吉田町で実施されたシーガーデン多目的広場整備事業のようなにぎわい創出事業も含まれているところです。
 ただいま御指摘のありました空の道ですけれども、これは県の直営事業として空港周辺に空の道と名前をつけた遊歩道の整備を進めたものであります。

○大石(健)委員
 空港ができる前から隣接の2市1町にいろいろ御協力を頂いて本当に感謝いたします。また空港新駅の問題も含めてまだ終わってないことが多々ありますので、こういう機会をたくさんつくっていただいて、地元の住民の皆さんへの丁寧な説明と来年度以降もきっちりとした予算配分をよろしくお願いいたしまして、私の質問を終わります。

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