本会議会議録
質問文書
令和6年決算特別委員会建設分科会 質疑・質問
![]() | 質疑・質問者: | 竹内 良訓 議員 |
![]() | 質疑・質問日: | 10/29/2024 |
![]() | 会派名: | 自民改革会議 |
○竹内委員
分割質問方式で伺います。
令和5年度の県内における自然災害について、主にどのような災害が起きて交通基盤部としてどのように対応されたのか教えてください。
○望月土木防災課長
令和5年度の災害につきましては、台風第2号による河川被害が大きく、地域では特に西部の浜松市、磐田市が大きな被害となっています。
○杉山砂防課長
土砂災害についてお答えいたします。
令和5年の県内の土砂災害の発生件数ですが、令和5年6月の台風第2号を中心に土石流が5件、地滑りが4件、崖崩れが50件で合計59件の土砂災害が発生しております。
○竹内委員
毎年、夏場を中心に様々な自然災害が静岡県を襲っていますが、その復旧活動の先頭に立っているのが各土木事務所だと思っています。
令和5年度においても各土木事務所が自然災害に対応したと思いますが、時間外勤務が最も多かった職員の所属事務所と所属課、時間外勤務の時間及び交通基盤部全体の平均と比較するとどうなのか、年間あるいは月間でも構わないので教えてください。
○青木総務課長
熱海土木事務所、沼津土木事務所、静岡土木事務所、袋井土木事務所及び浜松土木事務所に1人ずつ残業時間が1,000時間を超える職員がおりました。やはり西部地区や熱海土木事務所において災害対応に従事したことで他の職員の平均時間外勤務と比較して約3倍になります。
○竹内委員
令和5年度もいろいろな災害に対応していただいているのでありがたいと思いますが、御家族や組合からするとその数字は異常ではないかと思います。時間外勤務の時間としてよくあるものですか。
○青木総務課長
前年度の令和4年度は時間外勤務が1,000時間を超えたのは本庁で2名、出先で1名だったことを考えますと、令和5年度についてはやはり災害の影響が大きかったと考えております。
○竹内委員
時間外勤務が多くなっていることをどの段階で承知するのか。例えばある月の時間外勤務が相当伸びていることを本庁の総務課はその月内に承知しているのか。あるいは土木事務所の所長はいつの段階で分かるのか教えてください。
○青木総務課長
本庁の総務課では四半期ごとに各土木事務所の時間外勤務の状況を取りまとめており、その段階で承知しております。
土木事務所につきましては所長が毎月把握できますが、把握の仕方については承知しておりません。
○竹内委員
四半期ごとというのは何月の末なのか、月初なのか教えてください。
○青木総務課長
具体的には6月、9月、12月、3月締めでその翌月に報告を受けるので、実際に把握できるのはその後になります。
○竹内委員
令和5年度の場合、交通基盤部内あるいは各局内において時間外勤務が多い部署に対する支援体制をどのように取りましたか。
○青木総務課長
交通基盤部では業務応援要員として土木職員を3名置いており、時間外勤務が多い事務所などに聞き取りを行いながらその職員を配置しています。
○竹内委員
時間外勤務が多いと本庁にいる業務応援職員が配属されるとのことだと思います。
令和5年度は県西部で地滑りや河川氾濫が多かったと言うなら、時間外勤務の状況確認を四半期に限らずもっと密に取るべきだと思いますが柴政策管理局長はどう思いますか。
○柴政策管理局長
大規模な災害等が発生した際には、その都度該当する土木事務所の総務課等に状況報告を求め、必要に応じて部内の職員を応援、派遣する体制を取っています。例えば令和4年度の熱海市伊豆山地区土石流災害の際には、全庁を挙げて主に熱海土木事務所への応援体制を組みました。
○竹内委員
これは意見ですが、株式会社等と違い利益を目的としていない県庁で定年延長が行われることについて、人事課にどうするのかと聞くと採用を抑えると言うんですね。それは誰でもできるような話です。優秀な人材をこれからも取って未来永劫県庁が発展し続けていくためには、限られた税金の中で採用を抑えるのではなく時間外を減らす必要があると思います。各土木事務所や総務課がタイムリーに目標を決めて時間外を減らし、それを原資として新たな人材を採用していく発想でないと人口が減る、定年延長する、若い人はいない、自然災害が起きる、残業は増えるといった悪いスパイラルになる気がしてならないので、時間外勤務の捉え方を少し考えていただきたい。真冬に台風災害はないわけですからこの際少し考えた方がいいと思います。
令和5年度を踏まえた時間外勤務の捉え方について、森本交通基盤部長は様々な現場の経験があると思いますがどう思いますか。
○森本交通基盤部長
浜松土木事務所の次長や下田土木事務所の所長をやった中で、まずは事務所内でしっかり業務を回そうと考えていますので、一番忙しい部署や忙しい時期を把握し課をまたいででも仕事を分担しています。毎週課長会議を開催して課長から各課の状況を聞いたり、特に時間外勤務についてはどの課が多いか分かるので、適正にやっております。
問題は事務所の中だけで収まらなかった場合ですが、令和4年度に理事として土木技術のマネジメントをしていた経験から、熱海市で土石流災害が起こった、また西部で非常に大きな災害があった場合は、例えば県庁や事務所間をまたいで業務応援職員を出したり、また現場だけではなく業者もかなり忙しくなるので、ほかの工事を止めてでも災害復旧に取り組む工夫をした上で、それでも人数が足りない場合は人事課に対してこれだけの人数が必要だと希望を出しています。ただ希望人数どおり配置できていないのが現実です。
もう1つは、仕事自体を効率化しようと取り組んできました。特に今年度については制度改正やDXなど新しい技術を活用することでできるだけ仕事が軽くできないか工夫しております。
また、健康とモチベーションも重要です。職員が力いっぱい働くことが必要なので、できるだけ現場に出てやりがいを感じて仕事ができる体制づくりをしています。ふだんから技術力を上げながら、職場でワンチームとなってチームワークで仕事をすることに取り組んでいます。なかなか個別の話は各課長から出ませんでしたが、交通基盤部としてはそういったことにしっかりと取り組んでいます。
○竹内委員
ありがとうございます。
森本交通基盤部長がおっしゃるとおりだと思います。各課で対応できないことは事務所として所長がどうマネジメントしていくか、また困ったときは同じ交通基盤部としてお互い様と気軽に言える体質であってほしいと思います。そして時間外勤務の状況など数字に表れるものをいかに分析するかが総務課や経理課といった管理部門の役割だと思っています。攻めの人事制度や支援体制をつくり、職員が少しでも休みを取れたり残業を減らしたりできるようにするのが決算だと思っていますから、ぜひ大勢いる出先職員の方々への支援体制が取れるように望んで質問を終わります。
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