• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和5年6月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:天野 多美子 議員
質疑・質問日:07/05/2023
会派名:自民改革会議


○天野(多)委員
 一問一答方式でお願いします。
 まず、県立高等学校トイレの洋式化について伺います。
 文教警察委員会説明資料11ページにあります県立高等学校トイレ洋式化についてですが、先ほど池上教育長の御説明に老朽改築予定のない25校35棟を対象に洋式化を進めるとありましたが、教育委員会でこのようなトイレ洋式化が必要と見込まれる校舎の棟数は何棟あるのかお伺いします。
 また、今回の事業によりどの程度トイレの洋式化が見込まれるのか、現状の洋式化率と整備後に見込まれる洋式化率を伺います。
 また、老朽改築の予定がある学校を含めた全体ではいつまでに洋式化が完了するのかをお伺いします。

○山川教育施設課長
 老朽改築予定のない25校35棟に対して全体で必要と見込まれる校舎の棟数は、現時点では今回の計画以外に15校20棟のトイレの洋式化が必要と考えております。
 また、高校のトイレ洋式化率が現在は48%となっております。この事業によって令和11年度末に洋式化率が62%程度となる見込みとなっております。
 次に、老朽改修の予定がある校舎を含めた全体ではいつまでに洋式化が完了するかに関しましては、学校施設中長期整備計画の中で老朽化対策を令和20年度末までに実施するとしておりますので、老朽化した校舎の洋式化も同時に令和20年度までとなる見込みです。

○天野(多)委員
 既に小中学校ではトイレの洋式化が進んでいると思います。
 県立高校に進学したら学校のトイレが和式が多くて不便だという声なども聞いています。年頃の女子生徒などもいるので、今いる子供たちのためにもトイレの洋式化を速やかに進めていただくよう要望いたします。
 
 次に、個別最適な学びについてお伺いします。
 本年度の教育行政の基本方針の中で3ページに個別最適な学びとあります。ICTなどの活用といったことが個別最適な学びの実現とあり、デジタルプラットフォームの実現、実証を重点施策の1つに挙げています。
 説明資料8ページにもデジタルプラットフォームの構築や導入検証を挙げており、本年度は可視化ツールの機能拡充を行うとのことです。
 ICT教育に生かすためにどういった目標に取り組んでいるのかスケジュール感なども併せて教えてください。

○大澤教育DX推進課長
 デジタルプラットフォームを始めとするICT
を教育に生かすための取組について御説明します。
 学校では出欠席、それから体温、成績、定期テストの結果など様々なデータがありますが、これらはばらばらに管理されており効率的な活用がされていない状況でございます。これらを連携統合するデジタルプラットフォームの構築に向けた実証を現在進めているところでございます。
 このプラットフォーム上でデータを集約、分析し見やすい形で整理した可視化ツールを提供することで生徒の情報を網羅的に確認することができるとともに、こうした生徒の情報を集約させることで学級、学年、学校単位での統計等の利用も可能となるということでございます。
 こうした機能を複数の教員で共有することで、例えばいじめですとか心のバランスが悪くなったときの気づきが得られることで安全な学校生活を送るための活用に資したり、生徒一人一人に対するきめ細やかな指導、支援が期待できるところでございます。
 また、学校現場では授業や指導法の改善、それから教育委員会事務局においては、教育施策の改善への活用も見込まれ、生徒とこの情報を共有することで、自らの強み、弱みの把握などにも期待されるところでございます。
 これまでの経験や勘に頼るだけでなく、情報データも活用した教育の実現に向け、今年度は協力校と連携して連携項目の増加やデータの見せ方の改善など機能強化を進めているところでございます。
 来年度には一部の学校で試行ができるよう準備を進めているところでございます。

○天野(多)委員
 いじめなども発見できるのは、確かに体調とかその子の学習の進み具合なども含めてすごい大事なことだなと思いました。
 そのほかに、AIなども導入しながら、今後宿題なども個人の進度によって変化していく話も聞いたことがありました。
 その中で、こういったICTなどデジタル的な部分だけでなく個別最適な学びを教育委員会としてはどのように捉えて進めていらっしゃるのか、教えていただきたいです。

○江本義務教育課指導監
 個別最適な学びの意味については、静岡県教育委員会では、一人一人の児童生徒にはその子なりの良さや強みがあるとの認識に立って全ての子供が自己の能力を最大限に発揮できる学びが重要だと捉えています。
 したがいまして、個別最適な学びを深めていくためには子供が自ら問いを立て、その解決に向けてICTを活用して調査したりまとめたり友達と意見交換して比較検討したり、そのような活動を通して自分の考えを深めて再構築するような学びが必要ではないかと捉えています。
 そのためには、教員が一人一人の学びを把握し適切に評価することや、一斉画一的な授業に終始せず体験活動を取り入れたり、地域や民間企業での学びを充実させたりするなど教科の枠組みにとらわれない探求的な学びを充実させていくことが大切だと捉えております。

○天野(多)委員
 私も今までの画一的な評価点による成績だけでなく、一人一人の体験とか能力を伸ばす教育がすごい大事だなと思っておりましたので、ぜひこれからも進めていただけるとありがたいと思います。
 
 最後に不登校の対策についてお伺いします。
 説明資料の12ページですが、本会議でも不登校に対する質問が幾つか上がっておりましてこの課題については関心の高さがうかがえるところであります。
 対策の中で、未然防止、初期対応、自立支援の3つの柱を立てて取り組んでいるとあり、不登校対策の未然防止の1つに中長期的な視点による支援としては小1プロブレムの解消などがあるのですけれども、それに向けた幼稚園や保育園との連携などの進捗についてお伺いします。
 
 もう1つ、自立支援の拡充でフリースクールとの連携とあります。研究協議会、連携協議会等を設置し具体的な課題などを共有し話し合うとありますが、フリースクールに通う子供たちが所属する小学校などで出席扱いになる、ならないなどのケースがあると聞いています。中には積極的不登校と表現されることもあると聞いております。
 そういった出席扱いのことも検討されるのか、また現状フリースクールに通う子供たちの出席扱いはどのような考え方で行われているのか伺います。

○福井幼児教育推進室長
 小1プロブレムの解消に向けた幼稚園や保育園、小学校との接続推進のための取組について説明します。
 先ほど池上教育長の説明にもありましたとおり、外国にルーツを持つなど特別な配慮を必要とする幼児等への対応に係るモデル検証の研究を令和4年度から3年間の計画で取り組んでおります。
 その研究内容の一つに、小学校入学後の学習のつまずきを予防する5歳児対象の言葉遊びを中心とした保育プログラムの開発がございます。学習の基盤である日本語の読み書きの基礎スキルをアセスメントし、個々の子供に合った保育活動を行うことでこの基礎スキルを育てることを目的としたプログラムです。
 このプログラムですが、アセスメント、保育活動、小学校以降の授業における配慮事項など伝達情報の3つが1つのパッケージになっています。現在県内の7つの園を研究協力指定園に指定し、試行をやっております。
 来年度は現在プログラムを受けている子供が小学校に入学するので、小学校での様子も追跡しながらプログラムの完成を目指します。これにより幼児期においては遊びの中で小学校では学習の中で子供たちができた、分かったという実感を積み重ね学校が楽しいという思いを持つことが期待されます。
 このプログラムを広く県内に周知、活用を促していくことで小1プロブレムの解消を図ってまいります。

○江本義務教育課指導監
 フリースクールの出席扱いに関して説明させていただきます。
 教育機会確保法の趣旨に基づき、学校以外の場での学びの保障についてはそれぞれの児童生徒の状況を踏まえて行われています。
 そのような中、フリースクールで学んでいる子供の出席認定については、令和元年10月25日付で文部科学省から発出された「不登校児童生徒への支援の在り方について」に基づいて判断をされています。
 その中では、原則校長がそれぞれの場所で行われている相談や指導内容等を踏まえて出席の認定を行っています。また学校ごとの基準が異ならないように、同じく文部科学省が示す民間施設についてのガイドラインを参考にして設置者である市町教育委員会と十分な連携を取って判断している場合もあります。
 出席の扱いにつきましては、今後行われる協議会において話題になる可能性がありますので、認定の基準に関する議論の内容を各市町それから民間の施設等と情報共有してまいりたいと思います。

○天野(多)委員
 まず小1プロブレムに関しては、このモデル的なプログラムを受けていない子が小学校に入るとなかなかまだしんどいのかなと思ったので、小学校に入ってからのフォローなんかもまたよろしくお願いします。
 あとフリースクールですけれども、市町の教育委員会が判断されたり校長先生が判断されるということですけれども、これからフリースクールは子供たちの第三の学びの場といった意味でも非常に大事なところになっていきますので、ますます連携を取って進めていただければと思います。以上で質問を終わります。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp