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委員会会議録

質問文書

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令和5年9月定例会産業委員会 質疑・質問
質疑・質問者:宮沢 正美 議員
質疑・質問日:10/04/2023
会派名:自民改革会議


○宮沢委員
 一問一答方式で3点質問させていただきます。
 まず、産業委員会提出案件の概要及び報告事項18ページ、物価高騰への対応ということで様々な項目についての報告、資料が載っておりますし、先ほど増田経済産業部長からもこの報告を受けたんですが、令和4年度から数えてみますと令和4年で200億円余、また今年度補正も合わせて84億円、このことについて対策をしていただいておりまして、いろんな関係者から大変よかったよ、ありがたかったよというお話は聞いております。今日の報告ですと、それらの予算に対するこの処理というか、実際にこれからいろんな事務手続とか何かやって予算を執行していくという段階にもあるとのお話ですが、私がちょっと気になっているのは、いずれの事業においても今年9月までというくくりでいろんな仕立てができていたと思います。
 ただ、10月になってそういう物価高騰が解消されているのかというとなかなか現実的には厳しくて、我々のところにもいろんな事業者から継続していただきたいという要望書が多く上がってきております。
 そんなことで、今後10月以降の物価高騰への対応を県としてどのように考えているか、まずお尋ねさせていただきたいと思います。

○渥美産業政策課長
 3番委員御指摘のとおり、物価高騰等は長期化し為替も再び円安方向に振れている等、事業環境はまだまだ厳しいものがあると考えております。こうした中、報道等されておりますけれども国では新たな経済対策を10月に取りまとめると聞いております。
 対策についてはおおむね5本の柱が示されているところでして、減税対策やエネルギー価格対策の継続、それと一部地方への交付金等も想定されると思っております。こうした内容に今後しっかり対応を取っていきたいと思いますけれども、いずれにしろ今方向が示されたところですので、具体的な対象や制度を前広に情報収集して積極的に活用していきたいと考えております。

○宮沢委員
 こうした対策というのは、よく言われるように切れ目なくやっていくことが非常に大事なことだと思っておりますが、今答弁頂いた中では交付金等の関係もあるとのことで国の方針が定まらないと県としても対応しようがないというような答弁だったかと思っております。
 先ほど言ったように、8月、9月にいろんな団体の皆さんから要望を受けてきたんですが、そのときに9月を過ぎたらまたすぐにこの議会でも出てくるのかなという思いも半分ありました。次第にやっていくと、まだまだちょっと国の方針がというようなことを聞いて、それじゃあ議長に言って決まったら臨時議会でも開いてやってもらおうかななんて勝手に思っていたんですが、いやいや12月に間に合うかどうかとそんな話にもなっちゃっているようなことで心配もしております。
 そういう意味で、財源がなければ何もできないということは理解できますが、いずれにしても今までの予算をしっかりと行き届くように執行していただきたいということと併せて、国の方針が決まったら直ちにそうした対策を打てるような準備だけはしていただいて、なるべく迅速にスピード感を持って物価高騰への対応ができるような体制を、経済産業部にはいろんな部署があると思いますがそれぞれのところで準備していただきたいということをお願いさせていただきます。

 次に、説明資料54ページです。
 AOIプロジェクトの推進の中で、静岡・シンガポールアグリフードフォーラムの記載がございます。
 今年は第4回になるようですが、過去3回についてはコロナの影響もあってオンラインでということになって、静岡で対面でできるのは初めてと記載していただいております。
 そもそも、このフードフォーラムとは具体的にどういった内容であるのかが1点、もう1つはこれをやることによって参加した事業者等が今後具体的にどのような取組をしていただけるのか、どのようなことが期待できるのかについてお尋ねさせていただきます。

○佐野農業戦略課先端農業推進室長
 このフォーラムは平成29年度にシンガポール国のテマセク工科大学等と締結したMOUに基づき、農業・食品関連分野における連携を目的にこれまで開催してきました。
 シンガポールで開催したり静岡県で開催したりと交互に開催してきまして、共同研究開発や事業化、ビジネス展開支援、人材交流等を目的に行ってきました。
 過去2回はコロナの影響でオンライン開催、昨年度はシンガポールでリアルで開催し、4回目となる今年度が静岡県で初の開催となります。
 期待される効果ですが、AOIプロジェクトとして行うからには研究開発要素もそうですが、やっぱりビジネス展開を強く進めていきたいと考えております。
 今回のフォーラムには、シンガポールから静岡県の企業とのビジネス展開を希望する企業などが来日することから、海外展開を希望するAOIフォーラムの会員などに広く参加していただき、よりビジネスに結びつく取組を行っていきたいと考えております。
 具体的には、第1回のフォーラムの実施を契機としてシンガポールの農業生産法人が本県の種苗会社の種を使って栽培したケールをシンガポールの国内で販売展開している事例について成果発表として御紹介させていただいた後、ビジネスミートアップ、いわゆる商談会の場面を設定しております。静岡県やシンガポールの企業等による技術や製品などのPRを行った後、自由に商談を行うためのブースを設け、AOI機構のコーディネーターの仲介の下、ビジネスマッチングにつなげてまいります。
 あわせまして、実際現地に来られない企業等につきましてもポスタープレゼンテーションにより製品等のPRを行う場面を設定しているほか、フォーラム専用のホームページにおいて国内外に情報発信を行ってまいります。
 こうしたフォーラムの機会を通じて様々な取組を行い、企業等における海外展開の取組を促進してまいりたいと考えております。

○宮沢委員
 シンガポールとこういった交流をすることは大事なことだと思います。研究開発ももちろん大事ですが、ビジネスに結びつけていかなければ効果が上がったとは言えない気もするので、いろんな事業者等に参画していただいて新たなビジネスにつながっていくような、そんなフォーラムにしていただきたいなと思っておりますので、よろしくお願いします。

 最後になりますけれども3点目で、説明資料には特にないんですが、私も農業を地元の皆さんといろいろ交流したりなんかしているんですが、一次産業が今の気候変動、もっと具体的に言うとこの猛暑の中で非常にやりにくくなっている、いろんな影響が出ていると聞きます。これが今年だけの一過性のものであるならばそれはそれでよしとして、残念ながらこういう状態が今後続いていくのかなという気がしております。
 経済産業部の中でも、一次産業と言っても農業、畜産業、水産業といろいろあるわけですけれども、特にニュースなんかも、水産業でも従来捕れていた魚が捕れなくなって魚種も変わってきちゃっているとか、あるいは農業も野菜などを栽培している農家もこの暑さでもう全然生育しないでいろんな影響が出ているとか、畜産業も酪農の皆さんに聞くと乳量が本当に減ってしまって困るんだよというお話があります。
 そうした中で、県としてもこれから気候変動に対応できるようないろんな調査や研究を積み重ねて、例えば品種を改良するとか、ハード面での研究をしていくとか、いろんなことがこの時期に求められているのかなと思っております。
 いろんな課にまたがる問題でもあると思いますので、静岡県としてどのように考えているのか、現在の状況を捉えているのかについて望月農業局長にお尋ねさせていただきます。

○望月農業局長
 温暖化をはじめ気候変動の状況につきましては、農業生産にも影響があるため県内の生産者の皆様は大変関心を持っており、県といたしましても各種対応を始めているところでございます。
 現在の取組としましては、農林技術研究所において温室のガラスやビニールに遮熱材を塗る処理試験を行っております。またハウス内へのミスト噴霧による冷却効果を試験しているほか、イチゴは高温になりますと花芽分化がしなくなりますので、クラウン冷却という株元を冷やすことで花芽分化を促進する研究を進めているところでございます。
 各農林事務所が現場等で指導している内容でございますけれども、例えば水稲では高温耐性のある品種の「にじのきらめき」、「にこまる」、「きぬむすめ」などの生産を普及しております。またミカンでは「青島」よりも浮き皮が少ないということで新品種であります「春しずか」の普及を進めております。イチゴでは、高温下でも花芽分化しやすい「きらぴ香」の普及を推進しております。
 酪農につきましては、3番委員のおっしゃるように乳牛は暑さに弱いことから、暑さ対策として現場の牛舎の屋根を白く塗ったり細霧冷房の利用を普及している状況です。
 今後もどんな作物でどんな影響があるかは分からない面もございますので、生産現場の様々な情報や生産者の話をよく聞いて実態を把握して対応を進めていきたいと考えております

○宮沢委員
 当委員会でも、県内視察で養豚の方のところを視察させていただいた経緯もありまして、いずれにしてもいろんな分野の人が現場に入っていただいて、どういうことが課題になっているか問題を吸い上げて、それに対してきちんと対応していくことをお願いしたい。各農家、いろんな方に情報をしっかり提供していただく役目が県にあるのかなと期待もしておりますので、ぜひそんな対策をお願いしたいと思います。

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