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委員会会議録

質問文書

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令和4年9月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:相坂 摂治 議員
質疑・質問日:10/05/2022
会派名:自民改革会議


○相坂委員
 3点伺います。一問一答方式で質問します。
 まず台風の被害です。
 今回被害が出たことはよく分かりましたけれども、今後のことについてです。市町立の小中学校等は割と山あいや川沿いに造られているものもかなりあります。なので今回土砂崩落がグラウンドで発生した、あるいは石垣が崩れて学校敷地に入り込んでいるといったケースも出ていると思います。
 県の管理されている学校等で震災対策用の外壁だとか周辺設備、施設等の関係で処理ができていないところは結構あるんじゃないかなと思いますが、今後調査を行う予定や把握状況はどうなってますか。

○松下参事兼教育施設課長
 昨年の熱海での痛ましい事故等もございまして、まず全学区におきまして土砂法の土砂災害警戒区域に入っているものにつきましては全数を把握しております。その中でも特に校舎がレッドゾーンに入っている学校につきましてはまず今後の計画を立てて進める段階にございます。
 ただ、まずは人命の尊重。それから校舎そのものは建築基準条例の崖条例に従い、まず鉄筋コンクリート造の校舎で受け止める。雨水災害などの場合は擁壁または崖崩れを防止する土留壁を重点的に整備するための事前点検。水が出ているか出ていないか、擁壁に関する点検のマニュアルを学校職員に配付して十分に点検しております。
 その上で、劣化している部分があれば対応してまいる次第でございます。

○相坂委員
 レッドゾーンについてお答え頂きましたけれども、校舎以外にもグラウンドや体育館など施設があろうかと思います。そういった施設の取りまとめも進んで計画化されていくとのことでよろしいですか。

○松下参事兼教育施設課長
 ソフトの避難経路で対応していきたいと考えています。全ての崖に関して学校敷地を守るには非常に時間がかかることから、まずは雨水の場合や崖崩れの場合は前兆がございますし、大雨の場合はグラウンド使用がまずないとは思いますけれども事前予測をした上で避難規定を着実にまとめてまいりたいと思います。

○相坂委員
 ありがとうございました。1点要望だけしておきます。
 地元の小中学校も今回の台風による被害がやはり何か所かあるんです。そうなると何に困るかというと境界確定なんです。学校敷地は隣地を借りている場合や、境界確定がほとんどできていないケースが多々あります。なので学校の敷地の中にあったりといったところが結構あるんです。なので起こってからだと一々境界確定をやることになると結局誰がやるんだとの話になっていくんです。
 ですから、レッドゾーンに限らず境界上で災害が発生しやすい危険区域等になっている、あるいは崖を抱えているところは早急に境界の点検も含めて計画すべきだと思いますので、一度御検討頂けたらと思います。

 次に、2つ目です。
 文教警察委員会説明資料6ページの学校における業務改革プランの進捗状況についてです。
 1の目的に夢いっぱいの学校にするため、教育の質の向上と教職員の心身の健康の保持増進を目指すとありますが、2にある主な数値目標には主に教員主体のことが掲載されているんだろうと思います。そのほかにも数値目標があって達成したら夢いっぱいの学校になることについて御説明頂けますか。

○大澤教育DX推進課長
 業務改革プランの目的と数値目標についてお答えします。
 説明資料6ページの2の表になりますが、同プランの最終的な目標指標としては自身の仕事にやりがいを感じている教員の割合、子供と向き合う時間等が増えていると感じている職員の割合、精神疾患による休職者等の比率を掲げております。
 そもそも県の総合計画や教育基本計画などに基づいて、有徳の人の育成を進めていく上で教員が授業力の向上のための授業準備、自己研鑚の時間を確保したり、児童生徒の細かな変化に気づける心身の余裕を持つことが重要であろうということから働きやすさの向上を進めることによって夢いっぱいの学校につなげていこうと考えプランにするものでございます。

○相坂委員
 今お答え頂いたのは説明資料を見れば分かるので、ほかに数値目標が掲げられているか伺いたかったんです。言い方が分かりにくかったと思うのですが、教育委員会で我々にも提示されるいろんなプランを拝見させていただくと、最終的なゴールとか目標の言葉として、学校に掲げているスローガンがそのまま資料にも載ってくるもんだから結果として夢いっぱいの学校づくりみたいなものとなり、我々委員が会議の場で議論するのには非常に分かりにくいと思います。
 議会として教員の皆さんに期待させていただいている、あるいはチェックしなければいけないことは結果的に子供の学力が伸びるのか、子供の体力が向上しているのか、学校が子供にとって過ごしやすいのか、いじめなどの問題を解消していく力がついていくのかといったことであり、これらが目標に掲げられ、解消していくあるいは向上させていくために、教職員の勤務時間を短くして心身をリフレッシュさせながら余裕を持ってやりましょう、AI等を使いながら技術を高めましょう、子供たちに向き合う時間を確保しましょう、あるいは健康を守りましょうといった組立てになっていくと思うんだけれども、最終目標が夢いっぱいという言葉でくくられてしまうと教員の健康を守ることはもちろん大事ですけど、教員が健康になって学校がどう変わるのかとの点がなく、整合性が分かりにくいです。
 もう一度伺いますが、今の点をほかの成果指標に掲げて事業評価をされていますか。

○大澤教育DX推進課長
 業務改革プラン自体は教職員の時間と心身に余裕を持たせることを目的としたプランでございますので、あくまで教員についての指標が主になっております。
 説明資料に記載されていない活動指標としましては月80時間を超える職員数の割合、多忙化解消に向けた成果を活用した学校の割合、改善の場を学校で設けているかどうかといったものがあります。あくまで教職員の仕事を効率化して時間や心身に余裕を持たせようというところに特化したプランとなっておりますので、プランを実現できるかどうかが判断できる指標を設けている状況でございます。

○塩ア教育監
 6番委員に御指摘頂いた具体的な指標は静岡県教育振興基本計画の中にそれぞれの教育内容ごとに掲げてある指標に相当します。
 同基本計画の目的の中では教育の質の向上と教職員の心身の健康の保持増進のための時間をつくるための指標として、ただ今大澤教育DX推進課長が説明したとおり指標が示されていますけれども、教育の質の向上という部分については子供たちが学校教育を終えて社会に出ていったときに生きていく力を学校教育の課程の中で育んでいくという視点に立つと、例えば学力であれば授業をいかに改善していくか、深い学びあるいは探求を軸とした教育課程につなげていけるかとの視点で、授業改善への取組を進めています。
 あるいは障害のある方、外国にルーツを持っている方たちと共生していく社会の中で、思いやりを持って多様性を認め合う心を涵養していくことも教育に求められていることでありまして、それぞれが具体的な内容として教育振興基本計画の中に目標を掲げ、それぞれの指標を掲げています。

○相坂委員
 業務改革プランに特化した内容であることがよく分かりました。私どもが教育振興基本計画とのつながりを確認しなかったので申し訳なかったと思います。

 もう1点だけ伺いたいのは、子供と向き合う時間の指標は大事だと思っているんです。前回との比較あるいは目標との乖離がまだ結構あると思いますが、これはスクール・サポート・スタッフ等を入れてある程度効果が出てきているのではと思っていますが、現在の進捗状況、受け止めや今後の動向はどうですか。

○大根義務教育課人事監
 本年度はスクール・サポート・スタッフを全校476校に週19時間配置しております。
 スクール・サポート・スタッフは、教員でなくてもできる業務を担っております。特に授業で使うプリント類の印刷、簡単な採点業務、宿題、提出物の点検、会議等の準備、環境整備や掲示物の管理などにおいて大きな成果を上げているとの報告を学校や市町教育委員会から受けております。
 また、新型コロナウイルス感染症の対策においても消毒作業や道具の準備などで大いに貢献しております。
 学校からの意見といたしまして、教員でなければできない本来の教育活動に専念することができた、教材研究の時間が生まれ、研究の成果を児童生徒へ還元できたと報告を受けております。
 スクール・サポート・スタッフを導入して5年目となっており、各学校ごとで工夫されてスクール・サポート・スタッフの特性に合わせて有効に活用できるようになってきていると思われます。

○相坂委員
 ありがとうございました。前回、多分3月くらいの数字だった気がしますが多少改善されてきているとのことなので、ぜひ推進していただきたいと思います。また取組の最終的な効果が教育振興基本計画にあるとはいえ、業務改革プランも学校現場の子供の様子と紐づけしながら御報告頂けたらありがたいと思います。

 最後、もう1個だけ質問させてください。
 病気療養中の子供たちへの学習支援で、遠隔授業がコロナの被害でかなり浸透してきて、療養中の児童生徒さんの教育機会として学校に来なくてもできるようになっているとの話で6人の県立高校生が受けているとのことですが、希望者数と受けるための条件を教えてください。

○井島高校教育課指導監
 今受けている6人が希望している生徒全てになります。
 また、受ける条件は実際に入院し、学校に来たくても来られない生徒を対象としています。

○相坂委員
 学校を欠席されたり、不登校になっている子供さんたち等もたくさんいらっしゃると思いますから、そういった方々の教育機会はどうなっているか今後聞きたいと思います。

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静岡県議会事務局議事課

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