本会議会議録
質問文書
令和5年9月定例会産業委員会 質疑・質問
![]() | 質疑・質問者: | 佐野 愛子 議員 |
![]() | 質疑・質問日: | 10/05/2023 |
![]() | 会派名: | ふじのくに県民クラブ |
○佐野委員
では、分割質問方式で2問お願いします。
先ほど7番委員の質問にもあったんですが、スズキ株式会社の工業団地の開発について、少し伺いたいと思います。
大変大きな、受け渡しも10年後という長期的な視野に立った開発になると思うのですが、地元の方や通勤している方からは、河川の状況や交通状況が変わってしまうのではないかという懸念が聞かれます。
市との協定も組んでいらっしゃると思うのですけれども、地域の開発ビジョンに市はどの程度関わっているのか、その辺を教えてください。
そして、前回の委員会のときも聞いたのですけれども、10年後スズキの会社の経営状況がどのようになっているかというのも危惧されると言うと言葉が悪いのですが、そういうリスクも見据える必要があると思います。スズキは過去に相良工場を撤退してほかの場所に行くことも提案したとも聞いています。津波の関係で相良は危ないと判断したということも耳に入っています。
今インド等に主力を置いてスズキの経営も順調に進むと思うのですけれども、そのような会社の状況、そして見通しもつかんだ上で140億円という大きな投資を県がしていく必要があるのかどうか、そちらの見通しや会社との話合い等、状況を確認しながらの整備が進んでいるのか、その辺の姿勢をお聞かせください。
○福石地域整備課長
まず、市の計画との関わりであります。
企業局と市、スズキ株式会社の3者で昨年10月末に基本協定を締結いたしました。基本協定の中では、企業局が造成の主体になり全体の責任を負いますというところがあるのですが、牧之原市においては用地取得が円滑に進むように地元調整をしていただき、影響する河川に関する事業を主体となって行っていただくという役割分担になっております。
もともと当該エリア自体が、市として工業用地を積極的に呼び込んでいくんだというエリアの1つでありますので、市の上位計画の理想にかなった動きと考えております。当然市とも常に協議をして進めております。
スズキの将来を見据えた見通しについてですが、本事業はオーダーメード方式でございますので、前回の委員会でも回答させていただきましたが、その年に必要な費用は前受金として毎年少しずつ企業から頂いて事業を進めていく計画です。
スズキの海外の投資などの将来計画については私どもも新聞報道などを通じて承知しておりますが、相良工場の拡張計画に対する企業の思いが非常に強いことは確認しております。10年後にどうなんだということは分かりませんが、これから企業としての考え方に変更があれば、そこを受け止めて設計変更なりに反映させていくことになりますし、そこはしっかり協議して進めてまいりたいと考えております。
○佐野委員
ありがとうございました。
少しずつ前金を頂きながら工事を進めているということですね。10年後に一括して140億円をスズキが支払うのではないということでよろしいでしょうか。
○福石地域整備課長
9番委員の御発言のとおりであります。
○佐野委員
スズキや牧之原市、地元としっかり協議を行いながら開発していくことを要望します。
次の質問ですが、県民向けに企業局の様々な設備の見学会を行ったということを伺いましたけれども、2つの施設で行ったたようですが人数やその成果、効果はどうだったのか反応をお聞かせください。また募集方法も教えてください。
○岩井経営課長
本日の委員会資料の企業局情報通信にございますとおり、柿田川支所と岳南出張所にて浄水場施設見学を行いました。参加者は柿田川支所の中島浄水場では35人で13クラス、それから岳南出張所の富士川浄水場では28人13クラスでした。
普段見たことのないような大きな施設を見ることができるためかなり好評で、水をきれいにする仕組みがよく分かりましたというような感想も頂きました。
募集の方法ですが、各事務所のホームページ等で募集をしております。
○佐野委員
地域の方々にとって、大きな施設があるけれども何をしているかわからないなどまだまだ理解が少ないと思います。私たちも視察で浄水場やポンプ場に行くと中がこうなっているんだと説明されて驚くことがあります。
ぜひとも、町内会の役員など地域の方々に年に1度は公開するなどの姿勢が大事かなと思います。そして仕事の内容や働いている人たちの状況を見ていただくなどぜひとも地域への公開をもっと進めていくように望みます。
そして、学校でも小学校4年生ぐらいで「水のゆくえ」という勉強があります。特に上水道は、飲み水はどこから来ているんだろうといった探究学習等のよい素材になると思いますので、供給している地域の学校等にもPRして、このような県の施設で飲み水が供給されていることを子供たちにも積極的に公開して、見学者を募るような広報の取組も大事かと思いますので、要望としておきます。
このページに関するお問い合わせ
静岡県議会事務局議事課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-3482
ファクス番号:054-221-3179
gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp