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委員会会議録

質問文書

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令和4年2月定例会厚生委員会 質疑・質問
質疑・質問者:岡本 護 議員
質疑・質問日:03/09/2022
会派名:ふじのくに県民クラブ


○岡本委員
 それでは、分割質問方式でお願いいたします。
 まず最初に、厚生委員会説明資料1の57ページの自殺総合対策ですが、ここに書いてありますように自殺者が減少してきている。これはまさに皆さん方の御努力のたまものだと思っていますが、ここに来て少し増え始めました。これは今までの経過だと、コロナ禍による女性の自殺者が増えたのが一因としてあると思っています。いろんな対策を取っておられますが、例えば自殺された方の中で直接相談なり何なりに御本人にお会いしたことがあるのかどうか。あるいは御家族と相談して綿密に悩みを聞いたりしたことがあるかどうか。
 もう1つは、思いとどまった事例があるかどうかお聞かせを頂きたいと思います。

○増田障害者支援局長
 御遺族の方に対して、その後のケアということで相談等をしているケースはありますが、自殺を思いとどまった事例があるかは電話あるいはLINEでの相談等もあり直接特定もできないこともありまして、具体的に自殺を思いとどまった事例はなかなかないと承知しております。

○岡本委員
 それぞれの対策をこれからも進めていくということですが、やはりこれだけ大掛かりな項目を上げて自殺対策を取っていくわけですから、当を得た中身でないといけないと思いお尋ねしました。
 自殺でなくなった方の御家族もある程度は様子が分かっていると思いますので、事情が起きた場合には中身をよく聞いて参考にした対策でないといけないと思います。

○増田障害者支援局長
 先ほどの答弁は少し誤解がある表現でした。もちろん思いとどまった事例等は実際にあります。具体的な集計まではしていないという意味でして、自殺してしまった人がいるのかという質問と勘違いしてしまいました。申し訳ございません。

○岡本委員
 ぜひ、聞けることなら参考にして、適切な効果のあるものになるようお願いしたいと思います。
 後藤健康福祉部参事、突然で大変恐縮ですが医師という立場から、例えばいろんな病気なり相談に来たときに、ある程度心配だなと感じることはあるのでしょうか。

○後藤健康福祉部参事(健康危機管理担当)
 私は小児科医ですので、思春期の子供が鬱の状態であるかは分かります。精神科の先生で児童を診ることのできる方に紹介した経験は何例もあります。ただ自殺まで考えているかどうかはなかなか難しいところです。
 あと、年少児のお母様やお父様といった保護者が一緒に来る場合があって、困窮されている家庭等で特にお母様がかなり鬱になっていることも分かります。それでも病院に子供を連れてきてくれる元気はあるわけなので、すぐに自殺してしまうというわけではないですがお母様を精神科の先生に紹介したこともあります。
 ですので、ある程度臨床経験を積んでいる医師であれば、どの診療科であっても心の問題には気がつけると考えています。

○岡本委員
 ありがとうございました。
 せっかく皆さん方が力を尽くしていただいているわけですから、今言ったようにそれぞれの状況も分析しながら、ぜひ貴い命を一人でも救えるよう御努力頂きたいと思います。

 では、次に移ります。
 人口減少についてお尋ねしたいと思います。
 たしか14年間続けて減少していると承知しております。コロナの関係もあると見られているかもしれませんが、県外への流出が減ってきて移住者が増えてきているということで、本当にいいことだと思っています。
 しかし、現実に人口が減ってきているというこはもう自然動態の影響だということで、亡くなる方が多く生まれる方が少ないことだと思います。やはり高齢者の多い時代ですから、そこそこの率で亡くなるというのは避けられないことかもしれませんが、一方で生まれる率を増やしていくことにぜひ専念をと思います。
 改めてお聞きしますが、子供が生まれにくい状況というのは端的にどういうところを見ていけばいいのかお尋ねしたいと思います。

○南野健康福祉部理事(少子化対策担当)
 出生率、あるいは出生数が減少してきている最大の要因は未婚化、晩婚化です。ただ結婚して家庭を持ち子供を持ちたい希望がある若い世代は8割ぐらいおり、これは過去からの統計であまり変わっていません。25歳から35歳ぐらいの結婚していない独身の方に国と県で意識調査をやっておりますけれども、様々な要因が出ております。全体的に経済的な不安定さ、いい人と巡り会わない、出会いの機会がない、特に最近ですとコロナ禍でもあるものですから人と人のつながりがなかなかない、あるいは結婚資金が不足してできないという回答も多かったように思います。個々人が結婚観について様々な考え方をお持ちになっていることも事実であり、御結婚されると当然気楽さは失いますし、仕事にしばらく没頭したい方もおり要因は様々です。
 出口として、そのような状況を踏まえて今回も予算としてお願いしておりますけれども、運営を民間に委託している出会いサポートセンターで市町と連携して結婚支援のチャンスを増やしていきます。国の政策パッケージの中でも一丁目一番地に位置づけられており、国庫補助率も3分の2とかなり高補助率で支援を頂いております。そうした取組を今後も継続的にやっていく必要があると思っております。

○岡本委員
 出会いの場をつくるのも今まででなかったことでしょうし、それから新婚生活に対しても支援するという話も出てきています。そこまで行政がやらないかんのかと思った時も正直ありましたが、経済的な状況、出会いが少ない環境の中ではなかなか思うようにいかないことが社会的にも理解されてきている時代だと思いますので、それなりの大きな効果を期待します。

 それでもう1つ、例えばかつてニューヨークで大停電がありました。洋の東西を問わず、こういうことが起こると子供が増えるという報道がされていました。今も大きい出来事があったときにそのような傾向にあるみたいです。今回のコロナによってそういう現象が起こりはしないかと内心何となく期待もあったのですが、どうもあまりない気はします。表現がよくないかもしれませんが、そのような傾向はどこかで見られますか。

○南野健康福祉部理事(少子化対策担当)
 県でもコロナの影響があるかは最大の関心事です。現在、一月単位で婚姻届の数、妊娠届の数、出生数を追いかけております。
 傾向としますと、コロナの影響というよりは今までと同じトレンドで減少している状況です。
 余談になりますけれども、令和元年度の婚姻数は令和婚によってぽこんと増えて、ぴたっと止まりました。あるいは、令和2年2月2日のにゃんにゃん婚といった験を担いでゴールインされる方も結構おりまして、令和元年度は比較的対前年度を上回った状況であります。

○岡本委員
 なかなか簡単にいくことではないかもしれませんが、根気よく必要な対策を極力いろいろ探りながらやっていただきたいと要望しておきます。背負っていく人たちが1人でも多く誕生していただきたいと思っていますので、ぜひ皆様方の御努力も期待したいと思います。

 次に移ります。
 説明資料2の4ページに請求権を放棄する理由が書いてあります。この件数に一々細かくは言うことではないかもしれませんが、せっかく皆さん方が一所懸命治療したにもかかわらず残念ながら亡くなった方ということでしょうけれども、実際にはお金が払われずに残ってきていることもあって大変むなしい気持ちもあります。こんなことがあったという詳細があればぜひお聞きしたいと思います。

○小澤がんセンター事務局長
 まず、欠損となった未収金についてです。
 診療費を請求させていただく場合に、診療から2か月たっても納めていただけていない方については納入依頼書を郵送させていただきます。そこから1か月たっても未収の場合には、2回目の納入通知書を再発送させていただきます。それでも納めていただけない場合には職員から個別に電話催促をさせていただきます。電話催促でも納めていただけない場合には、法的拘束力に基づき強制的な方法で徴収せざるを得ないということで、法律事務所に徴収委託をさせていただきます。そこで改めて法的に徴収できるかどうかとなり、結局は法律事務所でも徴収できないという場合――御本人に財産がない、あるいは亡くなられてしまって相続人もいらっしゃらない、財産もない方については徴収不能ということで欠損となる形で御承認を頂く形になります。

○岡本委員
 大変残念なことですが、例えば御遺族とトラブルがあって払わないというケースではないですね。

○小澤がんセンター事務局長
 こちらのケースについては、相続される方がいらっしゃらない、単身の方で財産もなく徴収するすべがない状況のものを掲げております。

○岡本委員
 分かりました。
 大変な残念なことですけれども、皆様方の医療に従事する気持ちが変わらぬように御努力を頂くことをお願いしたいと思います。

 最後になりますが、説明資料別冊94ページの子どもの居場所応援事業事業費助成についてです。
 一般質問でも質問させていただきましたが、寄附金はふるさと納税とクラウドファンディングの両方あります。最後の図に書いてあるように、個人が寄附をする場合は個人も承知した上でこのような格好になっているのかお聞かせ頂きたいと思います。

○瀬嵜こども未来局長
 説明資料別冊94ページの表ですけれども、基本的に区別して寄附を募っております。上の2つに個人、企業とあり、こちらは一般のふるさと納税の形を取っています。ふるさと納税を募集するホームページ等に子供の居場所づくりという目標を掲げており、これに対して広く寄附を募る形を取っています。
 下のクラウドファンディング型というのは、絵の右端にプロジェクトという絵が載っており特定の子供の居場所づくりを行う団体が予定している計画――施設の整備、子供の居場所に必要な備品の整備であったりといろいろなプロジェクトの計画に対して御賛同を頂ける方から寄附を募るスタイルを取っています。
 寄附をしていただける側から見れば、この2つは明確に区別がされていると承知しています。

○岡本委員
 分かりました。寄附される御本人は区別がしっかりとできているという理解でいいですね。
 それで、ふるさと納税には返礼品がないという理解でいいですね。

○河本こども家庭課長
 ふるさと納税については、県民の方に返礼品はなく、県外の方には返礼品があります。

○岡本委員
 特に期限は切らずにずっと続いていくのか、頂いた金額によって年度ごとに支援金を決めていくという理解をしていいのでしょうか。

○河本こども家庭課長
 ふるさと納税による寄附金については、年度を区切ることなく常に寄附を募集して子供食堂や学習教室などに助成をしていきますが、クラウドファンディングについては計画したプロジェクトに対して期限を切って寄附金を募集しますので、何月何日までに達成されるか、されないかということになります。

○岡本委員
 分かりました。
 こういう類のものはどうしてもある一定の時期になると意識が薄らいでいく傾向にもあると思いますので、極力ホームページ等いろいろなところに呼びかけていただくことをお願いしながら質問を終わりにしたいと思います。

○藤曲委員長
 ここでしばらく休憩します。
 再開は15時10分とします。

( 休 憩 )

○藤曲委員長
 休憩前に引き続いて委員会を再開します。
 質疑等を継続します。
 では、発言願います。

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