• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成31年2月定例会産業委員会 質疑・質問
質疑・質問者:鈴木 利幸 議員
質疑・質問日:02/27/2019
会派名:自民改革会議


○鈴木(利)委員
 それでは、二、三点分割質問方式でお願いしたいと思います。
 今議会は質問させていただいたのであんまり質問することはないんですが、本当はもう少し奥へ突っ込んで話したいんですけれども、それ以上話をするとだめだなと思いましたので妥協しました。妥協と言えば一番最初の組織が改編しなかったのは本当に残念かなと思っておりますが、来期当選してきたらまたやりたいなと思っております。
 まず最初に、豚コレラについて県の経過と状況、そして対策を説明していただきたいなと思います。

○伊藤畜産振興課長
 豚コレラに関しての県の対応について、御説明いたします。
 2月6日に愛知県で今回初めて豚コレラが発生いたしました。同じ2月6日、県の養豚協会や獣医師会、生産者団体といった畜産関係者を集めた静岡県豚コレラ防疫対策会議を県庁内で開催しました。さらに県庁内の危機管理連絡調整会議も同じ2月6日に開催いたしまして、この2つの会議で愛知県の豚コレラの発生情報を共有するとともに、防疫対応のレベルを一段上げて対応することを確認いたしました。
 具体的には、まず野生イノシシの検査について、従来は市町猟友会に協力を求めておりました。2月6日以降は市町猟友会に加えて、県民の皆様に死亡した野生イノシシを見つけた場合には市町の農業担当課に連絡していただくようお願いしております。そのことで、私どもへの死亡した野生イノシシの通報もふえております。
 養豚農家の方には農場にウイルスを持ち込まないように、車両消毒の徹底や靴の消毒、そして異常を確認した場合には直ちに家畜保健衛生所に通報するよう再度徹底いたしました。
 さらに、本県への豚コレラウイルスの侵入を防ぐために現在愛知県境の地域で4カ所、畜産関係車両を対象にした消毒を実施しております。具体的にはJAが従来から設置している車両消毒装置が3カ所ございます。そこに加えて、2月20日から県が新たに国道1号浜名バイパス沿いの湖西市新居浄化センターに消毒ポイントを設置いたしまして、家畜や飼料の運搬車といった畜産関係車両を消毒しております。
 最後に食肉センターの対策ですけれども、県内2カ所ある食肉センターで、愛知県から来ます家畜運搬車と県内の生産者の家畜運搬車の入庫の順番を明確に区分いたしまして、センター内で両者が交差しないよう対策を強化しております。

○鈴木(利)委員
 ありがとうございます。
 感染ルートというのは、車両とイノシシなんですか。

○伊藤畜産振興課長
 現在、農林水産省で感染ルートを詳しく調べているところで、確実にこうだったといった公表はないんですけれども、いろいろな情報を考えますと、岐阜県で当初発生した例は野生イノシシに豚コレラのウイルスが先にあって、それが養豚場に入ってきたのではないかと言われております。
 愛知県で2月6日に出た豊田の養豚場にどうして入ってきたかは現在わかっておりませんが、豊田市の農場から田原市、長野県、滋賀県、岐阜県、大阪府に豚が出荷されていまして、そちらでも豚コレラウイルス陽性が確認されています。どちらかと言いますと、愛知県の場合は野生イノシシよりも豚なり人なり人為的なことで広まったんではないかと考えております。

○鈴木(利)委員
 ありがとうございます。
 まだ感染ルートは特定されていないとのことですので、いろいろなことをやっていかなければいけないのかなと思っておりますが、ワクチンを使えなかった理由はワクチンを使うと豚コレラがわからなくなってしまうとのことだったんですが、そのようなことでしょうか。

○伊藤畜産振興課長
 日本では現在、豚コレラのワクチンを豚に対して使っておりません。岐阜県、愛知県で主に発生しているんですけども、例えば養豚農家の豚に対して、豚コレラのワクチンを使った場合、豚コレラのワクチンによる抗体なのか、野外感染した抗体なのかが通常の検査でははっきりわかりません。国の研究所に持っていって遺伝子の解析をすればわかるんですけれども、それには非常に時間がかかります。
 そういったことで、野外ウイルスに感染させない点からいうとワクチンは一つの手段ではあるんですけれども、それを使ったがために野外に隠れている豚コレラウイルスを見つかりにくくしてしまう面がございます。
 そういったことで、豚コレラのワクチンは国が備蓄しているもので自由に買えないものですけれども、点での発生が面的に広がったときにワクチンを考えるべきであって、現在はワクチンを使う段階にはないというのが農林水産省の見解でございます。

○鈴木(利)委員
 大変な病気だなと思っておりますが、その豚コレラとはまた別に近隣の国ではアフリカ豚コレラという大変なものが発生していると聞いております。もし今これが日本に何かの媒介で来た場合はどうなるんでしょうか。

○伊藤畜産振興課長
 アフリカ豚コレラは、一般的には豚コレラよりも病性が強いと言われております。加えて、もちろん日本の豚には免疫がないので、ひとたび入れば拡大すると考えております。
 私どももアフリカ豚コレラは現在は日本にないとされておりますけれども、恐らく外国から来られる方が法的に持ち込んではいけない畜産物を持ち込み、その中にウイルスが含まれているという経路で日本に持ち込まれる可能性が高いので、国に対しては検疫でしっかり押さえていただきたいと要望しております。

○鈴木(利)委員
 ありがとうございます。
 中国の方々がたくさん日本に来ておりますので、何かこの前テレビを見ておりましたら、自分の国から肉を持ってくる人が捕まっている人が多いとのことでございますので防疫体制は大分大変だと思いますが、しっかりやっていただきたいなと思っております。

 次に、国営かんがい排水事業の推進について、質問させていただきたいなと思っております。
 これは私のところの三方原用水の二期工事でございますが、10年間で190億円をとったわけでございますが、その進捗状況を教えていただきたいと思います。

○櫻井農地計画課長
 国営三方原用水二期事業の進捗についてお答えいたします。
 今年度末の事業進捗ですけれども、予算ベースで24.6%となっております。当初の予定では38%の計画でしたけれども、全体として今進捗が少しおくれている状況にございます。
 これは用地買収であるとか断水時の調整、耐震化の対策工法の実施設計に少し時間がかかっておりましたけれども、来年度からは上流部の導水管線に本格的に事業着手してまいります。
 さらに来年度予算につきましては、補正と合わせて今年度の1.6倍の予算がつくものと見込まれておりますので、今後は着実に事業が進捗していくよう支援してまいりたいと考えております。

○鈴木(利)委員
 ありがとうございます。
 10年間を過ぎた場合はどうなるのか説明していただきたいなと思います。

○櫻井農地計画課長
 基本的に、事業採択、法手続を踏んだ段階で、10年の事業工期で2024年の事業完了を予定しております。ただ、地元の調整であるとか社会情勢の変化等によっていろんな問題が出てきた場合は、若干事業がおくれる場合もあろうかと思います。
 ただ、現段階におきましては地元からもとにかく10年の事業工期を遵守して終わってほしいとの声を聞いておりますので、事業工期内に終わるように進めてまいりたいと考えております。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp