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委員会会議録

質問文書

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令和4年12月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:岡本 護 議員
質疑・質問日:12/15/2022
会派名:ふじのくに県民クラブ


○岡本委員
 それでは、分括質問方式で2点お願いいたします。
 まず1つは、男性教職員の育児休業についてお伺いしたいと思います。
 今や男性も育児に十分参加すると言うと言葉がよくないかもしれませんが、奥さんと一緒に育児をやる時代であります。教職員の皆さんといえども奥さんの手助けをするために休業すると思いますが、現実はどの程度育児休業を取得されているのか、実態をお聞かせ頂きたいと思います。

○井出教育総務課長
 県教育委員会では、令和6年度を目標とする第2期静岡県教育委員会ワーク・ライフ・バランス推進計画におきまして、県立学校と教育委員会事務局の男性教職員の育児休業の取得目標を当時の国全体の目標を参考として13%と定めております。現在実績は目標に向けて徐々に上昇してきており、令和3年度で12.1%でございます。

○岡本委員
 実績が12.1%ということですが、例えば細かいことですが教職員の皆さん方は比較的御夫婦で教職員になっている方がいらっしゃると思うんですね。そういった場合に奥さんが出産でお休みし、そして御主人も休む。夫婦で同じ学校にいることは多分そんなにないと思いますが、その場合でも男性の皆さんも実績の中に入っていますが、夫婦両方が教職員でない場合と比べてほとんど差がないのでしょうか。統計を取っていないかもしれませんが、そういう理解でよろしいですか。

○井出教育総務課長
 男性と女性が同時に教員というケースは御指摘のとおりかなり多くございます。残念ながらそういった場合の統計は取っておりませんけれども、両方とも教員という中で特別低い状況は認識しておりません。

○岡本委員
 全体として見ているということでよろしいと思います。
 目標が13%、実績が12.1%ですが、最終的にどの辺まで目標を持っていかれるのか。また育児休業の取得期間は全期間でしょうか。例えば1か月単位の短い期間で休業することもあると思いますが、統計的にその辺の実態はどうなんでしょう。分かったら教えていただきたいと思います。

○井出教育総務課長
 最終的な目標でございますが、国におきまして国家公務員と地方公務員の男性の休業の目標を現時点では30%と立てております。国家公務員においては令和3年度実績で34%で、現在目標を上回り過去最高に達したと公表されているところですので、この数字が1つの参考になってくると考えております。
 また、短期の部分でございますが、実際国家公務員においては1か月未満の者も含めた上でその数字になっていると認識しており、1か月未満を除くとほぼ本県とそう変わらない数字になっております。県教育委員会における1か月未満の状況でございますが、学校現場では担任を持っていて短期の休業がなかなか取りづらい状況もあり、あまり短期のものはないと認識しております。

○岡本委員
 国は比較的高い数字でも中身が県と違うとのことですね。相手が子供さんですので取得期間も短期のほうがかえって難しい面もあるかもしれませんが、対応できる体制もぜひ配慮していただきたいと思うんですね。そうすればもっと取りやすくなると思う。
 逆に取りやすくなると、一方では担任を持ったりしていますので子供さんたちのことも考えなきゃいけない大変難しい状況かもしれません。
 どちらも重要なことですので対応策はぜひ御検討頂いて、少しでも取りやすい、子供さんたちに影響のない体制を整えていただくように要望しておきたいと思います。

 それから2つ目です。
 学校における働き方改革についてです。
 文科省からも通知が来てその中身を報告することになっていると思います。本県の場合にはどの程度まで改革が進んでいるのかお聞かせ頂きたいと思います。

○大澤教育DX推進課長
 本県では、学校における業務改革プランに基づきスクール・サポート・スタッフなど人的資源の配置・活用や中学校の休日部活動の段階的な地域移行に向けた実践研究、校種ごとの業務改善活動、校務の効率化に資するシステムの実証など教職員の多忙化の解消に向けて様々な取組を推進してきたところでございます。
 こうした取組により、業務の見直しなど一定の改善成果は出始めているところで、あわせて高校では多忙化解消に向けた研究成果を活用した学校の割合の調査がございますが、その割合も増加するなど改善意識の醸成、行動変容という意味においても一定の成果が出てきていると認識しております。

○岡本委員
 教職員の人数を増やせば解消ということには必ずしもならない面もあるかもしれません。
 また、時間外の問題も出てくると思うんですね。時間外勤務の削減をどんどん進めていけばいいかというと物を造る場合と異なり皆様方の業務ではかなり難しいと思いますし、調整も難しいかもしれません。
 時間外勤務の管理も含めて本来の目的を達成しながら少しでも負荷を減らしていくことにどのように取り組んでいくか、もう一度お聞かせ頂きたいと思います。

○大澤教育DX推進課長
 先ほど申し上げましたように様々な取組の成果も日々出始めている中で、9番委員御指摘のように教員の時間外在校等時間45時間超の割合がコロナ禍もあり増え、またGIGAスクール構想など環境の急激な変化もございまして複数の要因も絡まっての結果かと思います。
 ただ、学校現場主体の業務改善も進めてそれなりの効果が上がってきておりますが、なかなか数値として表れるまでには時間もかかるところですけれども、改善活動を継続しながら創出された成果を共有できる仕組みを進めていきつつ、さらに地道な現場レベルの改善活動から一歩踏み込んで既存の教員、事務の枠組みにとらわれない学校運営を効率的、効果的に実施できるよう事務職員の学校運営への主体的、積極的な参画に向けた取組などの検討も今始めているところでございます。
 また、校務の効率化に資するシステムの導入等支援や、あわせて先ほども話した部活動指導員の活用等による地域移行における地域との連携、協働の検討等様々な角度から教職員の時間と心身の余裕を満たすための取組を幅広くこれからも推進していこうと考えているところでございます。

○岡本委員
 よく分かります。
 例えば、部活の改革もその1つだと思いますし、時間を有効に使うことでも大きな意味があろうと思います。それから今お話しのように、コロナで学級閉鎖とかもあってリモートにより家庭で授業を受けることも結構出ていると思うんですね。授業そのものは一時で済むかもしれませんが、やはり子供同士、先生等のいわゆる対面は貴重な時間だと思いますね。ですから通常のただ単に製造、いわゆる物を造る工場と同じレベルではかるのは難しいと思いますが意味のあることだと思いますので、できるだけ負荷をなくしながらも効果のある取組は大変難しいことだと思いますが、お願いしたいと思います。
 少し脱線しますが、以前もほかの委員会で紹介したことがあるんですが、皆さんの時間外勤務は大変貴重になると思います。例えば製造、物を造るときはその時間だけしっかりつくれば十分成果が表れてくる。人が変わってもそれができる。私の知っている自動車関係で言いますと、自動車が1台出来上がってくるのに――もちろんそれぞれ部品もあってエンジンもできて全部組み立てるわけですが――どのくらいの時間がかかるか見当つきますか。製造メーカーでは細かな部品や手を1つ動かすことについても一番短い時間で進めていこうと研究した結果、私が今知っている範囲で一番早くできるメーカーで1,300クラスの車が1台出来上がるのに50秒ですよ。50秒で1台の車が、1時間動かすと70台の車が出来上がるんです。製造メーカーはまさに時間の勝負でやっていく。
 しかし、皆さん教職員の役目はそういうことと比較して云々ではないので、人同士の会話が大変大事だと思います。子供さんたちはみんなが先生に頼っている部分も多いわけですから、十分に自分たちの働き方も誇りを持って改革しながら自分たちの使命を達成していただくようお願いし、私の質問を終わりにしたいと思います。ありがとうございました。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

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電話番号:054-221-3482

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