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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和4年9月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:竹内 良訓 議員
質疑・質問日:10/05/2022
会派名:自民改革会議


○竹内委員
 今日は本当に大切な1日だなと思っていますけれども、今日我々は調査結果の書類を頂きましたが、そもそも参考人が監修して調査したと言っていますけれども、なぜ2人の御意見が当日の調査に反映できなかったのか。まず伊東公園緑地課長にお尋ねします。

○伊東公園緑地課長
 まず、この調査計画について事前に岡山理科大学の亀崎氏とサンクチュアリエヌピーオーの馬塚氏にお示ししました。当日馬塚氏から亀の提供を受けて、日々提供を受けながら実験しています。最初はドローンの赤外線がなかなか使用できなかったので新月のときに最初の計画どおり、まず人が後ろを歩くことも相談しながらやりました。
 我々が準備した模擬照明の明かりが単発ではどうしても弱いです。浜松市の街明かりや西のゴルフ場の光が見えています。ですので同じ日に同じ条件下で照明のありなしを満月のときにやろうと亀崎氏から提案があって、途中で条件を変えた。
 さらには、満月のとき海の光があるので海の光が見えるように海側の柵を取るといった御提案もあったので途中で変えたといったことです。

○竹内委員
 そもそも計画を立てる場合に監修者であるお2人に確認するわけですよね。亀崎氏に聞いたら9月8日に照明のありなしをやって、この日はいらっしゃって、翌日の翌日はいらっしゃっていない発言でしたけれども、そしたら何で元に戻るんですか。何でありなしをやらなかったんですか。

○伊東公園緑地課長
 2日目に亀崎氏がいらっしゃったときは、照明のありなしではなく、今までは真ん中にアカウミガメを置きましたがアカウミガメはもう少し草地というか高いところに普通は産卵するから、ちょっと場所を変えてみようと。ですから、その次のときは場所を少し変えて実験したことになります。

○竹内委員
 2人の参考人のお話を聞くと、監修はしたけれども調査の結果、何匹が海に行ったとかではなくて、そもそもの話が食い違っていたと。もっとはっきり言うと、私の意見は少なくとも県に聞いていただけではなかった、税金の無駄だとまでおっしゃられています。
 もう少し段取りよくやったほうがいいと思いますけれども、今日参考人に来ていただく前までに、この調査結果を2人に御説明されたのか、まずお尋ねします。

○伊東公園緑地課長
 この調査結果を2人にお示ししております。こういった軌跡図等も見ていただいて、最初のアカウミガメが最終的に一番外に行ったところが分かりにくいから軌跡図も修正してくださいと言われております。ですから説明はしております。

○竹内委員
 ということは、交通基盤部として今日の参考人の2人がおっしゃられたことは言い方は別として想定をしていた。2人とももうちょっと調査をしたほうがいいと発言してましたけれども、それは承知して今日に臨んでいらっしゃるんですか。

○伊東公園緑地課長
 調査に使ったアカウミガメの個数が少ないといったお話はありました。しかしながら、もうちょっと調査したほうがいいとの話について承知はしておりませんでした。

○竹内委員
 アカウミガメの頭数等々は実施の前に決めることであって、終わってから言われてもと行政側は言うべき話だと思っています。
 交通基盤部長もこの話を聞いていたと思いますけれども、今日の参考人招致による発言を受けて、今我々に提示されているスケジュールでもう1回調査することが可能なのか。太田交通基盤部長、端的にお答えください。

○太田交通基盤部長
 現在のスケジュールは、12月議会において1案に絞り込むということ。その後年明けにパブリックコメントを取り年度内に基本計画を策定するのが公式に、またこの本会議でも私から御説明している内容です。
 それには当然スケジュールがタイトですが、こういった今日の調査も踏まえて進めていく予定でおります。
 スケジュールについては現行どおりに進めることを基本としながら、もう一度検討してまいりたいと考えております。

○竹内委員
 太田交通基盤部長にお伺いします。
 アカウミガメの産卵は夏から9月にかけてです。もう一度やろうとしても物理的に自然の法則上、私はできないと思いますけれども、もう一度やるつもりがあるのかお尋ねします。

○太田交通基盤部長
 そこも含めて検討してまいりたいと思います。

○竹内委員
 太田交通基盤部長、あなた後ろで1日聞いてたんでしょう。それをもってどう感じたんですか。

○太田交通基盤部長
 前半の亀崎参考人の話は、光のボリューム感を中心にもっとやるべきことはあるんじゃないかというお話でした。後半の馬塚参考人の話は、根本的にそもそも大きく違うんじゃないかということで正直そこについてはびっくりしています。それは事前に打合せて調整させてもらっていたので、私としてはこれほど今回の調査が無駄との御指摘については今の時点でちょっと理解しかねるというのが正直なところでございます。

○竹内委員
 今日は、くらし・環境部も局長、課長が来ていますので、改めてお尋ねします。
 南アルプスの環境保全に関しては、予算が令和4年で2730万円計上されて、民間の方々の力を借りて南アルプスモデルということで鋭意努力されていると承知していますけれども、改めてお尋ねします。
 先ほどもどなたか委員から質問があったように、絶滅危惧種であるアカウミガメの対応は、同じ自然保護としてどのような活動をされているのか、お尋ねします。

○中山自然保護課長
 アカウミガメの保護活動につきましては、平成4年度から遠州灘海岸のうち磐田、掛川、袋井の地区について保護活動を委託しています。
 内容は、先ほど馬塚氏からもお話がありましたけれども、産卵とか上陸した個体、それからアカウミガメが卵を産みますので、その巡視活動を委託しています。金額は203万8000円です。

○竹内委員
 今日は杉本環境局長も来ていらっしゃいますのでお尋ねします。
 くらし・環境部環境局として、今回の野球場の建設云々は置いておいて、アカウミガメの産卵あるいは浜に上がってくる親亀等々に関してこれからどうやって保護していくべきだとお考えですか。

○杉本環境局長
 これまで直接的に活動している内容は、先ほど中山自然保護課長から答弁させていただいた内容のとおりでありますけれども、まずはこれまでと同様、やはり地域で活動している団体と密接に連携しながらいろんな御意見も聞き、亀崎氏とは今でも御意見等は折を見て伺っておりますので、そういった学識経験の方の御意見も踏まえながら着実に取り組んでいきたいと考えています。

○竹内委員
 くらし・環境部として、交通基盤部に対してアカウミガメを守る立場でどのような意見交換、あるいはディスカッションを行ったか教えてください。

○杉本環境局長
 これまでも交通基盤部とは、この計画に関して随時意見交換しております。先ほどからの繰り返しになりますけれども、アカウミガメは絶滅危惧種ということで、希少野生動植物保護条例において捕獲禁止といったものを平成26年4月から新たに設けて規制をかけています。
 また、国のハンドブック等も出されておりその中でもどういった配慮をしていくか、特に光等に関して示されている技術的な部分を交通基盤部へお伝えしながらできる限りの配慮を求めていく協議をしています。

○竹内委員
 ということは、今回9月に調査をしたけれども、くらし・環境部で交通基盤部に光関係の調査をしたほうがいい、するべきだと言ったことはあるんですか。

○中山自然保護課長
 今回の調査に当たり、事前に交通基盤部から説明がありました。調査の手法について、赤外線塗料を使わないほうがいいといった助言はしましたけれども、結果を受けて改めて調査をすべきと申し上げたことはありません。

○竹内委員
 行政は縦割り社会ですから、だからこそ自然を守ると南アルプスの環境保全に2730万円も予算要求しているわけでしょう。それは川勝知事が言っているのかどうか知りませんけれども、南アルプスを守ることはイコール静岡県の自然や環境を守るのがあなた方の仕事や立場だ。言われたからやらないとか、そういうことではないはずです。
 同時に、交通基盤部は森見公園緑地課長のときから、あるいは歴代の公園緑地課長が浜松市の調査をして、この篠原地区ができないことはないとした案が来たときに、責務として自然環境に関しては調べなきゃうそだと思いますよ。今になって調べて有識者の方々から想定外でしたと言われたら、我々は何をもって審議すればいいんですか。

質問を変えます。
 今日の有識者の方々からすると、光だけを考えた場合にドームにするかナイター設備をなくすかどっちかだと思います。とすると6つの案が出されてますけれども、結果的に今日の有識者の御意見を聞くと、ドームタイプかナイター設備のないグラウンドになると思いますが、それでいいのかどうなのか教えてください。

○伊東公園緑地課長
 午前中の亀崎参考人は、やはり照明に対してアカウミガメの子亀は誘引されるといったことでした。そのことから、やはりドーム球場かなと思います。
 午後の馬塚参考人の意見を聞きますと、ドーム球場もしくは照明のない子供たちが使える野球場の案があったと理解しております。

○竹内委員
 ということは、A、B、C、Dは今日の時点だけを考えれば最初から外されることになることでよろしいですか。

○伊東公園緑地課長
 やはり実際の野球場としての使われ方、いろんなニーズもあります。浜松市や商工会議所、当然、野球をされる団体、野球協議会等からいろんな要望を頂いておりますので、今の時点でこれをなくすのではなくてそれも含めた形で検討してまいりたいと思います。

○竹内委員
自然担当局にお尋ねします。
 タイプA、B、C、Dの外に照明が漏れ、アカウミガメの環境に悪影響があるものに対してどのように考えていらっしゃいますか。

○中山自然保護課長
 今回の調査におきましても、市街地の明かりによって子亀が陸側に来ている状況がございます。万が一球場ができて強い光源ができたとしますと、アカウミガメが誘引されてしまいますので、そのようなことがないような配慮が必要だと考えております。

○竹内委員
 くらし・環境部としては、ナイターの照明がアカウミガメの産卵に影響がないほうが好ましいと理解をしますけれども、よろしいですね。

改めてお尋ねします。
 新聞報道では、Aタイプが370億円と書いてあります。基本構想の段階では、野球場だけではないと記憶していますけれども、篠原地区で幾らの概算だと議会に報告されていますか。

○伊東公園緑地課長
 基本構想時の概算事業費は、野球場が150から180億円、施設全体で210から250億円、これに用地費がかかりますので、今回お示ししている金額からすれば260から300億円になります。

○竹内委員
 新聞で数字だけが躍るといろんな波紋が生まれていますが、どのようにするか分からない状況ですけれども、例えばドームでいくとなった場合、この不足分はどう補われる可能性があるんでしょうか。

○伊東公園緑地課長
 まだ基本計画の段階のものですから具体的ではないんですけれども、今後その実施に向けていく中で、当然新たな候補であったりコスト縮減を図るのもありますし、またPFIを使った民間の活力といったものもあります。また最近ですとクラウドファンディングなどいろんな手法が考えられます。
 また、場合によっては浜松の防潮堤のように地元の負担を頂くことも考えられると思います。それはまた今後調整したいと思います。

○竹内委員
 民間の力を活用しても370億円が210億円になることはあり得ない。だとすると、民間の活力以外に要望が出ている浜松市を含めて西部のスポーツの拠点というんですから、西部地域の市町に対して供託金あるいは協力金等々を集めるつもりははあるんですか。

○伊東公園緑地課長
 今回の全体の事業費、野球場のタイプ、それとコストについて浜松市をはじめしっかり説明しながら御理解を頂きたいと思っております。

○竹内委員
 答えになっていないので、もう一度お願いします。

○伊東公園緑地課長
 現時点では、地元西部の市町にはこういった話はしておりません。ですので現段階で私からお答えは控えたいと思います。

○竹内委員
 我々県議会は、県当局から出されたものを審議します。ただし、この案件に関しては、議会と一緒に考えていくと川勝知事は本会議場で答弁しています。どの案になろうとも、その不足分をどういう形で補っていくのかを明確にしない限り審議できません。明確にして県民の皆様方に御理解を頂いて初めて事業計画どおりに進むんであって、額だけが遊んじゃうとそれはなかなか難しくなると思いますよ。
 12月定例会まであと2か月ちょっとありますから、今日の環境的な話だけではなくて、もっとくらし・環境部は関与すべきだと思いますよ。
 そして、資金的な部分に関しては、仮定かもしれないけれどその可能性を提示しないと我々は判断もできないから、それをお伝えして質問を終わります。

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