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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和3年9月定例会産業委員会 質疑・質問
質疑・質問者:諸田 洋之 議員
質疑・質問日:10/11/2021
会派名:無所属


○諸田委員
 一問一答方式でお願いします。
 産業委員会提出案件の概要及び報告事項62ページの鳥獣被害防止対策についてお伺いいたします。
 ジビエ活用について、本会議では県内事業者に国産ジビエ認証の取得を推進していくと答弁がございました。
 国産ジビエ認証制度はどのような制度なのか、取得するにはどのような手続が必要でどの程度の費用がかかるのかお聞かせください。

○吉住地域農業課長
 国産ジビエ認証制度は、国産ジビエの安全・安心を国が担保し、ジビエ利活用を促進するために2018年に農林水産省が制定した第三者認証制度です。農林水産省が指定した国産ジビエ認証委員会の審査を経て登録された民間の認証企業が、食肉加工施設の審査、認証を行う仕組みとなっております。
 現在、2つの団体が認証機関として登録を受けており、認証を取得するためにはどちらかの認証機関に食肉加工施設の事業者が申請して、認証機関の審査員が書面審査と現地検査を行い、国が定めた衛生管理基準などを適正に行っていると認められた場合に認証が付与され、国産ジビエ認証マークを使用したPRができるようになる制度でございます。
 認証にかかる費用は、認証手数料が1施設当たり35万円で、このほか審査員の旅費や宿泊費が別途かかることとなっております。

○諸田委員
 答弁ありがとうございます。
 鳥獣被害防止特措法の改正で、ジビエ利用の衛生管理の高度化を促進するとありますけれども、県内の事業者に対して国産ジビエ認証の衛生基準を満たす技術をどのようにして指導していくのか、また認証取得費用に対する支援があるのか教えてください。

○吉住地域農業課長
 鳥獣被害防止特措法の改正によるジビエの衛生管理の高度化といたしましては、原則として全ての食品加工事業者に食品衛生法の改正によるHACCPの実施が義務付けられました。
 このため、厚生労働省も野生鳥獣肉の衛生管理に関する指針を定め、また業界団体でも新たに手引書を作成しております。県もこれを踏まえて県のガイドラインを改定したところですが、国産ジビエ認証の取得に当たりましては、このガイドラインの衛生基準に加え、流通の規格統一性を図るカットチャート切り出す肉の部分をチャート図で示したものに基づいた処理やトレーサビリティーができる適切なラベル表示といったものが必要となっております。このため県ではジビエの処理加工施設の職員あるいは行政職員に対して、ジビエ利用の衛生研修を通じて技術指導と知識の普及を図っております。昨年度は国産ジビエ認証機関の職員を講師として研修を開催し、基準を満たす処理技術の指導、あるいは流通規格やトレーサビリティーの仕組みを事業者に学んでいただく講習を行い、認証取得に必要な技術と知識の獲得支援をしております。
 また、認証にかかる費用につきましては鳥獣被害防止総合対策交付金の推進事業を活用いたしまして、認証申請の事業者の負担に対する支援を行っております。

○諸田委員
 ありがとうございます。
 ジビエ利用と併せて、ペットフード利用や皮革等の有効利用の促進が改正法に盛り込まれましたけれども、皮革等への有効利用としてどのような用途が考えられるのかお聞かせください。

○吉住地域農業課長
 野生鳥獣の皮革の利用法としましては、例えばバッグ、財布をはじめ、日用品として眼鏡拭きなどにも活用されていると聞いております。そうした製品が日常生活に溶け込むことで鳥獣への関心も高まりますので、バッグなど皮革を使ったグッズの事業者とのマッチングなどを支援していきたいと考えております。

○諸田委員
 ありがとうございます。
 今、答弁聞かせていただいたのを踏まえて少し私から要望ですけれども、まず結論から言いますと、既存の今までの製品にこだわらずもっと広い範囲でいろんなものを考えていっていただきたいです。
 なぜそう思うかと言いますと、私は高校のときに野球部だったんですが、もう数十年前ですけれども当時は軽くて丈夫なカンガルーの革のスパイクがすごく出てきたんです。今でもその商材はあるんですけれども、カンガルーといったらオーストラリアですから、多分オーストラリアが一大キャンペーンを打って新たな市場を開拓して、それが定着して今物すごい市場になっていると思うんです。
 では、鹿革はどんな機能があるのかなと少し調べてみましたら、型崩れがしにくく長期間保たれる柔軟性があって、牛革のようにメンテナンスをしなくても長持ちすることで知られていて、ここからすごいんですけれども日本の正倉院に保管されている鹿革の足袋は1,000年の時を経てもなおしなやかさを維持しているとあったんです。これは物すごいうたい文句になると思うんですね。正倉院ですよ。1,000年も超えていて、そしてしなやかだと。これはすごい市場の価値というか、可能性を秘めている革だと思います。
 では、何で今までそれだけすばらしい革がそのようなものに使われなかったかというと、1つにはやはり安定供給があったと思うんです。でも話に聞きますと、静岡県だけではなくて様々な県をまたいで安定供給する仕組みができつつあって、そこで捕られた肉などを大手ハンバーグチェーンがジビエのハンバーガーとして商品化することも聞いています。
 これから安定供給の仕組みができつつあるということは、革においても新たな市場が狙える可能性を感じていますので、ぜひ既存のバッグなどもすばらしいですけれども、それ以外の新たな市場も考えていきながらジビエの普及、または鳥獣被害防止対策にもつなげていっていただきますようよろしくお願いいたします。以上です。

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