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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和2年12月定例会厚生委員会 質疑・質問
質疑・質問者:土屋 源由 議員
質疑・質問日:12/15/2020
会派名:自民改革会議


○土屋委員
 数点分割質問方式で質問させていただきます。
 まず、静岡県の新ビジョン評価書案からです。評価書案の39ページの評価、課題には人口10万人当たり医師数、成果指標の増加に寄与と書いてあり、実際の人口10万人当たり医師数は2016年12月に200.8人となっています。ただ、10年前の人口10万人当たりの医師数は全都道府県中40位だったはずで去年も40位。これは全国でも医師数が増えているから40位のままだったと私は思うのですがこれで医師の確保は丸と書いてあるのはちょっとおかしいのではないかと。そこの部分はどういう判断でしょうか。医師数は確かに増えているようです。でも全国規模で考えて全国でランクを決めると40位。はっきり言って下のほうですと言っているのですがその点は何もないんですよね。増えました、寄与しています。確かに寄与しているのかもしれないけれど実際それでいいのでしょうか。実際医師が増えていることは増えているでいいです。だけど医師がどこにいるか、どの地域にいるかという部分はこの中には何も書いてないのですよね。少ないところはもっと少なくなっている確率は高いのでその辺についてここの評価でよくなっていること自体が少し私には理解できないのでその辺の説明をお願いします。

○井原地域医療課長
 今御指摘の人口10万人当たりの医師数が全国順位で40位のままではないかとの御質問についてです。確かに医師の総体的な順位は変わらず全国の上昇の度合いと比べると40位で順位は変わらないという御指摘はそのとおりです。ただ順位の細かい点で申し上げますと、平成28年の前回調査で1つ上位の神奈川県との差が4.6ポイントであったものが今回調査では2.2ポイントと若干ですけれども縮まっております。
 そもそも医師確保に関しては医大を卒業して臨床研修まで6年と2年と一定の時間を要するのでこの点については御容赦頂きたいと考えています。
 地域的な問題についても、基準とする比較年度が先ほどと異なり平成26年となりますが、全国の伸び率5.1ポイントに対して静岡県は7.0ポイントと若干ですけれどもほかの県に比べて増えておりますので御報告します。

○土屋委員
 人数が増えていることは最初に言ったのでよく分かっている。10年たっても同じだって言っているんですよ。医師確保をしなければならないという話は12年前ですか、知事が就任した時に言った話で全国のレベルから考えたらその状況がいまだに何も変わってないととれると言いたいので評価書案39ページの(1)医療を支える人材の確保、育成に二重丸が1、丸が2と書いてあるのですが二重丸になるほどのことをやっているんですかという話になってしまうのでこの辺の評価には納得がいかない。もう少し考えていただきたいとの質問だったのですが。もう答弁はいいです。

 次に行きます。静岡社会健康医学大学院大学の話を少しお聞きします。
 厚生委員会参考資料の3ページ、ア学修支援、イキャリア支援と学生への支援に関する記述があります。その中で先ほど8番委員からも大学院を2年で卒業した後、県内でどのように力を発揮してくれるのかとの趣旨の質問がありました。社会人を中心とした学生が学位をとって元の場所にそのままいるとは私は思いません。なぜなら同じ職場であったら給料が上がるとは思えないからです。それを生かしてもっと違う所、自分が必要とされ、評価されるであろう所へ移動し働くのが普通だと思います。この大学院大学をつくって、2年後以降に50人の学位をとった人たちを何人県内に残したいという部分がはっきりしていません。つくるところは一生懸命つくってすばらしい人材を育てる。でもこんなの国がやる話であって本来県がやる話ではないのではないかと私は思っています。2年後以降に育てた人材を残すことを先ほどからの答弁の中で答えていないのではと思いましたがずっと残ってもらう、50人育てたら50人に静岡県内で働いていただけるような体制をどうやってつくるのか質問します。

○青山健康福祉政策課長
 まず、6年間で50人に修士の学位を取得していただき、基本的には元の職場に帰っていただくケースが多いと思います。1番委員御指摘のとおりキャリアアップしている事実からすると職種によってはやはり次のレベルに上がりたい方もいると想定しています。
 そこで、体制という御意見に対して私どもも仕組みの1つとして奨学金制度を設けて最低5年間は県内における事業所において活動されることを担保する仕組みの予算を現在検討しているところです。
 1番委員御指摘のとおり、キャリアアップをした結果県外に出ていってしまうことは防ぐ必要があるので、私どもとしては育成した人材にしっかりと県内の中で健康寿命の延伸に資していただく形、仕組みを取り入れながらやっていきたいと考えています。

○土屋委員
 後でその話を聞こうと思ったのですけれど、奨学金云々という話が多分出てくるのではと思っていました。はっきり言って金額的な話も多分詰めているのではと。医学生に対しては月20万、6年間で1440万。それで何とか9年間はいてもらおうということで貸与しています。この大学院大学の学生になるのは現在働いている人たちですよね。学費という部分で同じような金額になるのか。逆に言えば、ここに行っている以上は現在働いている場所を休むなり何なりっていう形になったらその収入も含めた生活費的な部分も増えるのか、どのぐらいの金額をどのぐらいの期間で返してもらう、先ほど5年間はという話でしたから2年奨学金を出して5年いるっていうことは相当の金額でないと多分そこまでいてくれないんじゃないかなと思いますのでその辺の奨学金等の大体の予想といいますか、奨学金としてどの程度の金額の貸与を考えているのでしょうか。やはり1.5倍なのか。もっと長くいてもらえるようなお金を渡して残していくのかその辺の考え方を教えてください。

○青山健康福祉政策課長
 今回検討している奨学金についてです。まずは夏の間に県内の病院関係者、それから医療関係の方々のところに大学のPRを兼ねまして訪問させていただいた際にやはり一定の授業料、年額50万円を超える授業料の負担は働きながらの中でも大きいという御意見を頂いてきました。それを踏まえて私どもでは現在授業料相当額の貸付け――1年当たり60万円相当を2年間で計120万の貸付けについて検討しています。
 貸与期間は2年間となりますが、返済免除期間という形で先ほど申しましたとおり5年間、県内の事業所等で活躍していただくことを念頭に置いています。
 これまでの奨学金制度では実際にどこでどういう形で活躍されているかをなかなか把握できないので、今回私どもが考えている奨学金では今後5年間、毎年度どういう活動をされたか報告頂く形をとり、育成した人材がしっかりと活動していただいているかを検証できる仕組みも取り入れる予定です。
 奨学金制度については現在予算を要求している段階です。

○土屋委員
 お金をかける以上ぜひ5年間しっかりと優秀な人材を地元に残してもらえるように制度設計していただきたいと要望して次に行きます。

 あと2点。
 先ほど、2番委員からドクターヘリの話が出ました。私、本定例会の一般質問の中で答えを求めることなく知事に話をしたんですが、知事からドクターヘリの問題はよく知っております。急速に賀茂ほか伊豆地域で利用が増えている。これに対して今対応しておりますので、何もしてないわけではありませんとの答弁がありました。ドクターヘリの話、先ほどの話は今年度の予算の中で動いている話でしたが、そのほかにもやっていると知事が明言していますので何をしてくれているのか。また逆にドクターヘリの今の状況をよく分かっているのであればどういうことを結果が出てなくてもやっているのかについて説明していただきたいと思います。

○井原地域医療課長
 特に東部地域でドクターヘリの運行回数が多い点については我々県としても十分課題だと認識しております。知事の答弁の中でよく把握しているとありましたけれども、基本的には先ほど2番委員から御指摘ありましたとおり県と国と補助を行っている形を取っております。国に対して運行状況、運行回数等に応じた支援の仕方を要望しているところが1点あります。加えて順天堂大学静岡病院などにも状況確認をして現状どういう課題があるかを改めて詰めているところです。
 今回国の先ほどの要望に直結したものかどうか分かりませんが、国でも今言った状況について増額の方向で検討していると伺っています。そういった状況をきちんと注視しながらしかるべき対応をしていきたいと考えています。

○土屋委員
 去年が1,190何回でその前たしか1,300回くらい飛んでいるのですよ。今言った話って国に要望していますということですよね。何もやってないじゃないですか。知事の言っていることはうそだっていうことですよ。実際には2分の1持つ、2億5200万円という概算の金額があってそれを半分持ちますとやっているだけでしょ、ずっと。国に要望していますというだけではやっていることになってないので。この辺は言っていることとやっていることが違うのでしっかりと来年度にはその形が残るようにしてもらわなければ県が対応していますとは言えません。少なくとも聖隷三方原病院だって同じ金額でやっているんですから。おかしいんじゃないかと思って動いてもらわなければ県が何かやったことになりませんのでその辺をよろしくお願いします。

 最後、静岡がんセンターですけれど、大切な病院なので新型コロナウイルスの感染拡大等があったときにしっかり対応してもらわなければ困ることを念頭に置いて、念には念を入れてやってくれとの要望をしました。
 実際には、私にはよく分からないのでこれは質問ではなく確認ですけれど、新型コロナウイルスに係る検査で陽性反応が出たらみんな熱が出るのでしょうか。入り口で体温を測るじゃないですか。基本的には体温測ったから、手を消毒したからこれで安全ではなく実際陽性の方で熱の出てない人がいるじゃないかと。そのような人が先日の静岡がんセンターで陽性の方が1人という話だったと思うのです。ですからこれはどこの病院でも当然あり得ると思うのですが、熱もなくてほかの症状で病院に入って来られた方がクラスターを起こしてしまう可能性もゼロじゃない、むしろ大分高いのではと思います。今の状況において静岡がんセンターとしてどういう対応をこれからしていくのか。静岡がんセンターではがんという大きな病を持っている人たちが手術を受けるなどしており、命に直結する場所だと思うのです。その辺でどのように対応しているのか。確かに体温測って消毒して云々は分かるんですが、いざという時、陽性者が院内に入ってしまったときにはどのような形で対応するのか。説明資料に書いてある程度のことは分かるので具体的に教えていただきたいと思います。

○小櫻がんセンター局長
 静岡がんセンターにおいて本当に厳しい入館チェックや入館制限を行っています。1番委員御指摘のとおり入院患者や手術を受ける患者については事前に抗原検査をやっております。一般の外来患者につきましては御指摘のとおり玄関での体温と健康状態のチェックをやることが今の限界となっています。
 そうした場合、実際に入館した時には確かに発熱や症状がないけれども、もしかしたらもう新型コロナウイルスに感染しているかもしれないことは当然考えられると思います。入館後に実は陽性だったと判明することも当然あり得ると我々も考えています。そうした場合、定めたマニュアル等により、入院患者の場合には陽性が出たら直ちに入院していただくこととしており、病棟、ベッドを既に定めております。そこへの搬送等につきましてもシミュレーションし、極力他の患者さんやスタッフと動線が交錯しないようなシミュレーションで対応していきます。
 基本的に陽性者を一人も病院内に入れないことは多分不可能だと思いますので、入ってからいかに感染を広げさせないかに重点を置いて様々な対策やスタッフの準備、訓練をやっております。
 また、患者さんだけでなくやはり職員についても日頃健康チェックを厳重にやっていますけれども、やはり感染したけれども無症状という場合が当然ありますし、他の病院でもクラスターの原因が職員というケースもいろいろありますので、先ほど1番委員からの御指摘がありましたとおり少しでも風邪のような症状があった場合には確実に休ませることを徹底しております。また休暇を取りにくい現状が確かにありますけれどもそこは逆にそれぞれの部署の責任者がしっかりと休ませることを徹底するようにしております。具体的には職員に対しても抗原検査を積極的に受けさせるようにするなどできる限りの体制で静岡がんセンターの中で感染が広がらないよう対応しております。

○土屋委員
 1点だけ。昨日から請願の質問等があったり意見もあったりしましたけれど、請願の中身が2項目で細かく分かれていますが静岡県議会では今まで一括議案として採決していますのでその辺については後で委員長に諮っていただいて。そのほうが望ましいと考えますので、その旨意見を述べまして質問を終わります。

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