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委員会会議録

質問文書

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令和5年9月定例会産業委員会 質疑・質問
質疑・質問者:鈴木 利幸 議員
質疑・質問日:10/04/2023
会派名:自民改革会議


○鈴木(利)委員
 分割質問方式で4点ほど質問させていただきます。
 初めに、浜名湖花博20周年記念事業について、5番委員と8番委員が質問しましたので、少しだけさせていただきます。
 以前、山本経済産業部参事にいろいろな説明を頂いたことから、先ほど平野浜名湖花博20周年記念事業推進室長からも答弁がありましたが、花博の概要について付け足すことがあればお伺いしたいと思っております。
 また、花博会場はボランティアだけではもう管理できないので、5年に1度はこのようなイベントをやっていただきたい。以前にも私は質問しておりまして、それから5年ずつイベントを実施していただいておりますが、いろいろな思いもありますので山本参事に一言お願いしたいと思っております。

○山本経済産業部参事(浜名湖花博20周年記念事業推進担当)
 浜名湖花博は皆様御存じのように20年前に2004があって、花博自体、日本ではこれまでに大阪、兵庫県淡路島、その後浜名湖と開催されてきました。
 関係者によりますと、花博を開催した後に継続的に花フェスタほか様々なイベントをやっているのは、今2番委員がおっしゃったように非常に珍しいということです。
 しかも、花の生産地というところで、花博会場に加えてほかの庭園や観光的施設も一体となって実施しているという点で、浜名湖地域の方々に非常に評価していただいているとの声をよく聞きます。
 その中で、10年前に期間が3か月間弱と長い浜名湖花博2014がございました。このあたりから正式に花博は、県のガーデンパーク会場と浜松市のフラワーパーク会場で行っております。
 今回、10年ぶりに20周年事業ということで開催しますが、10年前と違うのがやはりコロナもあってデジタル化が日常生活の中に非常に関わっております。
 花緑のすばらしさをガーデンパーク会場とフラワーパーク会場で楽しんでいただくことは当然ですが、その中で今デジタルということで、浜名湖地域は田園があって花があって、今我々誰しもがデジタルを使う世界になっていることから、会場の中でデジタルのおもしろさを花緑にどのような形で展開できるのか、そういったことを来場者の方々にお見せするイベントというふうに考えてございます。
 ガーデンパーク自体もボランティアの方々に管理していただいていい状態を保っています。ただそれでもなかなか難しいので、今花博のイベント用にボランティアの募集もして一緒になってこの花博会場を盛り上げてくださいという取組をしております。
 やはり今もう20年前と違って花緑も大分変わってきており、今回会場の中でローズガーデンやユニバーサルガーデンなど特徴的な特別な花壇を11ほど用意していますので、そういったもので花の持つ基本的なものを楽しんでいただきたいと考えております。
 そして県内の農業者のみが生産しているマーガレット類もございますので、マーガレットスクエアガーデンという花壇で、まだあまりお話していないのですが、県内の農業の花ということで県内産の花卉をPRするという要素もございます。
 あとは、先ほど平野浜名湖花博20周年記念事業推進室長から話がありましたけれども、デジタルということもありますので、経済産業部のスマート農業の取組であるとか、スズキ株式会社をはじめとする浜松地区の多くの企業のデジタルの取組、こういった方々の協力を得て今の生活で花緑とデジタルを両方楽しむ、例えばスズキの車の自動運転を体験試乗しながらこういう花緑の楽しみ方もあるよねといった新しい楽しみ方を提供したい、これが10年前と大きく違うところですので10年前以上に様子を変えて、いいイベントにしたいと思っています。
 現在浜名湖地域の関係者では、このフラワーパーク、ガーデンパーク会場と合わせて毎年花フェスタを開催し、地域一体となり誘客活動を含めた取組活動をしております。
 来年の花博開催期間の3月から6月で浜名湖地域の年間の3割、4割のお客様を呼び込み、何とか成功して次につながる形になるよう頑張っていきたいと思います。

○鈴木(利)委員
 「風恋香」はまた出してくれるんですか。静岡県で作ったマーガレット、匂いが違うマーガレットだという、そんな県農林技術研究所で開発した新品種も前回の花博ではかなりあったと思いますが、生産者の発展、また静岡県は消費が低いので消費者の皆さんへの宣伝をしていただきたいなと思っております。
 前売券については、自民党は私が先頭に立っており県会議員にも買わせます。また予約させていただきますのでよろしくお願いします。

 次に、6月の定例会の時に5番委員が質問した食肉センターの建設におけるECI方式の採用についてお聞きします。
 今度の新食肉センターはECI方式で建設するとお話がございましたが、ちょうど物価も高くなっておりまして建設費がかなり上回るような話になってきております。
 この時代背景でECI方式を採用しなくてもよかったのではないかということを質問したいと思うのですが、答弁をお願いします。

○遠藤経済産業部理事(農業担当)
 公共事業とは基本的に設計する人がいて、それを受けて施工する人がいるというのが一般的です。
 今回の屠畜場は、全国でも年間数件しか施工実績がない特殊な建築物で誰もが設計できるわけではなく、施工できるわけでもありません。
 さらに、今回小笠で施工しようとしているものは、既存の建物があり、そこで稼働しながら隣接する空き地に建て、既存の建物を潰してさらにそこに増築するという極めて難しいやり方になります。
 そういった条件の中で、設計だけでやってしまうと実際に施工の段階になって、かなり手戻りがあるのではないかという危惧を県の建築分野の担当はしており、我々もそのように思っております。
 確かに、ECIでいくと価格競争が起きないため、価格の面では2番委員のおっしゃるとおり厳しいものになろうかと思いますが、決められた施工期間の中でやるという宿題も背負っている中で、どういう方向がいいかということを議論した中で今回はECI方式を導入をさせていただきました。

○鈴木(利)委員
 ECI方式の先頭に立つ会社とはゼネコンでありますが、全体の予算がある中で、食肉センターで一番お金がかかるのは機械でございます。この機械は輸入品で円安で高くなっていると思いますが、静岡県の食肉センターは一生に1回関わればもう次は私は世の中にいないと思いますけれども、皆さんも関わるのは多分1回だと思うんです。一番競争して安くしていただきたいところは機械のはずですが、それが誰にも分からない、これを競争させることが誰にもできないというのはかなり厳しいことで、安くできないことになりますので、僕はやはりECI方式でよかったのかなと、特殊な機械は幾ら少ない業者数でも競争させたほうがよかったのかなと思っているのですが、その辺の機械の話は手塚畜産振興課長に答弁していただけますか。

○手塚畜産振興課長
 2番委員のおっしゃるとおり、ECI方式につきましてはいろいろな課題があると思います。
ただ、先ほどお話があったとおり国庫補助事業のためには期間が制約されているということが一番重要なことですので、今後機械につきましては、できる限り検討しながら価格を下げる方法がないか検討していきたいと思っております。

○鈴木(利)委員
 無理な質問をしてごめんなさい。
 ただ、一度でも言っとかなあかんと思いましたので言わせてもらいました。
 食肉センターは、9年前にあるところがやると言っていたのに――やれば安かったんですよね、それ以上は言いませんが――県がやることになっちゃったというこの結果で皆さん苦労しております。それにこの時代背景もありますので、施工費用が2割、3割ぐらい高くなっているのかなと思っております。
 国庫で半分は補助していただけますが、市町にも拠出金を頂いておりますのでいいものを造っていただきたいと思っております。

 次に、水産の関係でアサリの養殖について質問させていただきます。
 アサリの養殖に関しては、なかなか厳しいものがございまして全国的にも大変厳しい。いろいろな方法がありました。鶏ふんの話もございましたしカキ殻の話もございました。ところが今、浜松ホトニクスが光を使った養殖をしているわけです。
 大分、生存率も上がりかなりの結果になっていますが、次は養殖の話になってきております。
 養殖の話はこの中にも書いてあるのですが、砂で養殖しないかぐや方式というものがあるそうです。かぐや方式という話を知っていたなら答弁していただきたいと思います。

○伊藤水産資源課長
 かぐや方式とは有明海において開発された方式で、1ミリから3ミリ程度の稚貝は普通の網では抜けてしまって飼えないのですが、たまたま海の中に刺さっていた竹に稚貝がいっぱいついていたことから、そこを発想に開発された方式です。だからかぐや姫の竹にちなんだかぐや方式という話です。
 実際には竹ではできないものですから、塩ビの入れ物を使って下側に細かいメッシュを敷くことで小さい1ミリや2ミリの稚貝でも飼えるという有明海に面する福岡県と熊本県が開発した方法になります。
 しかし、それでは稚貝の収容数が非常に少ないことから、全体をもっと大きな籠にし、そこへ網をかけることで大量にできるだろうと有明海のほうで開発されましたので、それを浜名湖に適用できるかどうかを浜松ホトニクスが挑戦されています。県としては、そこへ支援をしていきたいと思っております。

○鈴木(利)委員
 九州のかぐや方式というのは、片方はメッシュだけれども片方は土の中に入れてある方式で、今度浜松ホトニクスでは両方ともメッシュにするらしいとのことです。どういう餌をどのように入れるかというのはなかなか難しい話でございますが、新しい方式で養殖を始めるということは相当お金がかかってくるものでございます。
 来年度予算もしっかりと捉えて考えていただきたいと思っておりますが、その新しい方式は私はカキ棚につるすぐらいの話を聞いてるのですが、どのような方式になるんでしょうか。

○伊藤水産資源課長
 ちょうど浜名湖のカキ養殖で使っていた竹の棚を使うことを考えています。水産・海洋技術研究所でも、カキ棚の竹に籠をつるすことをやっております。浜名湖については、浜名漁協に区画漁業権でカキ養殖が明記されておりますので、それを使えば新たに設置しなくてもできるため、非常に効率的にできると考えております。

○鈴木(利)委員
 アサリの養殖ができれば静岡県初になりますので、しっかり取り組んでいただきたい。我々もしっかりと予算をつけていきたいと思いますので、研究の応援をしてやってください。よろしくお願いします。

 最後に、ミカンのお話をさせていただきます
 昨日、静岡県のミカン販売対策会議があり出席させていただきました。静岡県の各農協の選果場でAI方式の入った選果場は、三ケ日を皮切りにとぴあ浜松が令和5年度の予算を取りましたので、令和6年度の予算をこれから継続案件でします。令和7年度から清水で4農協が1つの選果場を造ります。その後、西浦もやりたいという話が出ております。
 ミカンの生産者の皆さんは今、作ればお金になるような昔のミカン経営になってきているのではと思います。しかしやはり面積もしっかりと作っていただき量も出していただかないと静岡県のミカンの値段が保てないという話と、お金を稼ぐことができれば後継者も入ってまいりますので、しっかりとミカン経営はやっていかなければいけないなと思っております。
 先週から出荷が始まった「ゆら早生」という極早生のミカンがございまして、今朝生産者から頂き食べたんですが、まだ青切りだけど味がめちゃくちゃいい。
 実は、和歌山県で品種改良したのですが和歌山県の皆様は作り方が大したことなくて、今では西浦の皆さんのほうが作り方が上手になっております。出荷は既に始まっており、今朝の農業新聞によると45トンぐらい出ているのかなと思いますが、相当甘いし評価が高いということでございます。
 先ほどいろんな高温障害もあるとのことでその質問はしませんが、これからの極早生からおくての「春しずか」まで静岡県のミカン経営をしっかりとやっていかなければいけないと思いますが、今後ミカン園をどのぐらい増やしていけるのか質問したいと思います。

○中村農芸振興課長
 現状のミカンの状況のお話も踏まえ、今後ミカン園をどのように増やしていくかについてお答えさせていただきます。
 これまでの経緯ですと、ミカンというのはやはり担い手の問題であるとか、急傾斜地というものも含めた中で生産してまいりました。どうしても担い手が御高齢になってやめていかれる、そして急傾斜地を中心にどうしても廃園になっていく傾向がございました。これは残念ながら今も続いていることは否めません。
 そのため、増やしていくということは基盤整備とセットで続けていくことにはなるのですけれども、面的なところを少しずつ傾斜を緩めるとなると計算上の面積自体は少しずつ減ります。ですので増やす増やさないというよりなるべく減らないように担い手の方に担っていっていただく。それではその担い手をどのように確保していくか、現状の担い手の方にどうやってうまく農地集積していくか、そして規模が大きくなっても効率よく生産できるようになるか、こういった視点で県として、基盤整備を進めております。
 研究所でも様々な省力的な栽培技術、樹形の管理も含めた着果の方法といったものもセットにして、平らなところから傾斜のところまで面としてどうやってその産地で稼いでいくのかといったところで県としての支援の仕方を産地の皆様方と一緒になって取り組んでいかなければと思っております。
 先ほど2番委員の質問の中にもありましたとぴあ浜松が令和5年、6年に国の事業で県でも支援させてもらっております選果場――三ケ日で整備したAI機能を搭載した高性能な選果場――の整備を進めております。それはあくまでも収穫されたものが確実な品質管理の下に出荷されるというものであって、そこに確実な品質と量を取るためには、それとセットでやはり産地というものが担い手を含めてしっかりしていかなければならない。私も選果場の整備計画には国との協議の段階から同席させてもらっているのですが、国も選果場を整備した結果、産地がどれだけ元気になったのだというところを大変気にしております。
 その点につきましては、私も地元の農林事務所、農協、具体的に営農をやられている方とも意見交換しながら、担い手の方にどうやって集約していくんだ、そして生産量を確保していくんだというところで取り組んでおりまして、今後清水も中心になってそういったところを進めていく中では、産地と一緒になって産地をどう盛り上げていくかについて取り組んでまいりたいと思います。

○鈴木(利)委員
 面積を増やしたい若者も結構多いということで、土地改良に今1年間で140億円ぐらいの予算があり、生産者、受益者負担ゼロの予算ですので三ケ日の若い生産者たちもそれでかなり増やしているのですが、三ケ日は競争し過ぎて土地がなくなってきております。
 三ケ日だけではないので、ほかの静岡県の農業事業者の皆さんの中で、お茶で右も左も行けないようなところはミカンを植えていただいたほうがいいのかなという話もございますので、県の指導をしていただきたいと思っております。

○市川委員長
 ここでしばらく休憩します。
 再開は15時15分とします。

( 休 憩 )

○市川委員長
 休憩前に引き続いて委員会を再開します。
 質疑等を継続します。
 では、発言願います。

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