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委員会会議録

質問文書

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令和5年6月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:加藤 祐喜 議員
質疑・質問日:07/05/2023
会派名:自民改革会議


○加藤委員
 一問一答方式で質問していきます。
 文化観光委員会説明資料14ページ、東部地域における文化拠点の検討についてお伺いします。
 私は長泉町選挙区選出で出身も長泉町です。地元にあるヴァンジ彫刻庭園美術館は平成14年にオープンし、もう21年たっております。地元のみならず県内外からたくさんの人たちが訪れるすばらしい施設でございます。四季折々のクレマチスの花が咲き誇る庭園や美術品などを鑑賞し、心地のいい、心を豊かにする場所として非常に親しまれております。
 しかしながら、昨年12月末から現在に至るまで休館状態でございます。その影響はクレマチスの丘のベルナール・ビュフェ美術館や長泉町井上靖文学館にも及んでおり、資料によると3館合わせて年間7万人の来訪者が減少するなど、地域の文化の拠点が消滅するのではないかと私自身は強い危機感を抱いているところでございます。
 文化施設は、地方への移住・定住の観点からも極めて重要な役割を担っており、地域の活性化にも必要なものでございます。
 また、以前から近隣の静岡がんセンターの患者さんや御家族の精神的な癒しの場としても使われており、現在策定中のファルマバレープロジェクトの医療田園都市構想の中でも非常に重要な施設として位置づけられております。
 私としては、この貴重な施設を地元としてもしっかりと存続させていく必要があると強く感じているところでございます。
 長泉町は今子育てのまちとして非常に評判のいい所でございまして、この20年間一緒に歩んできた施設でもあります。長泉町を含む周辺3市町からも存続活用についての要望書が県に出ていると伺っております。
 ヴァンジ彫刻美術館を含むクレマチスの丘全体を東部地域を代表とする文化拠点として引き続き位置づけていくべきだと考えております。県の考え方を伺います。

○横山スポーツ・文化観光部理事兼文化局長
 地域に親しまれてきたヴァンジ彫刻庭園美術館が休館し、周辺施設にも影響が出ていることは認識しております。今後さらに医療田園都市構想、東部地域全体への影響も懸念されているところでございます。
 ヴァンジ彫刻庭園美術館の施設、土地を有効に活用し新たな文化施設とすることでヴァンジ彫刻庭園美術館の名称は変わってしまうかもしれませんが、クレマチスの丘の文化力をさらに高め、東部地域を代表する文化拠点として位置づけ、世界クラスの文化観光資源など東部地域の高いポテンシャルと融合することで観光・交流の拡大や地域経済の活性化など東部地域のさらなる発展を目指していきたいと考えております。

○加藤委員
 今の考え方に向けて県が頑張っていただきたいのですが、この案件については県のみならず周辺市町の協力が今後の動きとして非常に重要だと認識しております。
 私としましては、周辺市町には思いだけでなく利活用に協力していただくことが非常に重要と考えております。市町との調整状況についても伺います。

○横山スポーツ・文化観光部理事兼文化局長
 今回お示ししましたクレマチスの丘広域的活用構想案については周辺の3市2町と協議させていただいており、その報告をさせていただきます。
 まず、長泉町には、地元の公共交通の確保の観点からアクセス確保事業等への財政負担を検討していただいております。
 周辺市町につきましても、市町事業を実施していただくよう検討していただいていますが、まだ財政負担の具体的な話には至っておりません。

○加藤委員
 しっかりと進めていただければと思います。
 また、県が計画する新たな文化施設が東部地域の重要な文化の拠点として毎日多くの人々、子供たちが集い、にぎわい、また静岡がんセンターの患者や御家族の精神的な癒しの場として存続するよう、県及び周辺市町が一体となって具体的な活用策を引き続き検討していただくよう要望を申し上げておきます。

 次の質問に移ります。
 説明資料3ページになります。
 報告第12号繰越明許費繰越計算書の報告についてのうち、地域観光支援事業費について質問いたします。
 スポーツ・文化観光部関係の繰越11事業のうち、地域観光支援事業費の翌年度繰越額が約60億円と最も多くなっておりますので、この事業の具体的内容について伺います。

○花田観光振興課長
 説明資料の3ページ、観光交流費上段の地域観光支援事業費は、国の補助金を活用して県内への宿泊、日帰り旅行の割引、地域クーポンの配布に取り組み観光需要を喚起する事業、いわゆる「今こそ しずおか 元気旅」(全国旅行支援事業)であります。
 全国旅行支援事業は、昨年10月からスタートし段階的に期限を延長して実施をしてまいりましたが、昨年度末に国から令和4年度予算に残額がある場合は令和5年度以降も旅行支援を継続できる方針が示されました。
 このため、2月議会におきまして令和4年度の執行状況や年明けの感染状況を踏まえて令和5年度への繰越明許費を設定し、令和5年度の実繰越額は60億3729万5000円となったところでございます。

○加藤委員
 翌年度繰越額が多額になった理由についても伺います。

○花田観光振興課長
 もともと全額国庫補助金にて旅行支援を実施してまいりまして、令和4年度中に執行ができなかった分を基本的には令和5年度に繰越したことによります。
 もう少し詳しく申し上げますと、60億円の繰越額には昨年度中に実績が確定しなかった2月及び3月の支援額も含まれております。よって実際に令和5年度に活用できる予算額としましては、20億円程度となっている状況でございます。

○加藤委員
 ありがとうございました。

 次の質問に移ります。
 説明資料29ページの黄金KAIDOプロジェクトについて質問します。
 中部横断自動車道の開通によって、新潟、長野、山梨、静岡の中央日本4県の交通利便性が向上し、観光周遊エリアとしての結びつきがより強くなったことから観光誘客を一体的に促進するとのことですが、まず本プロジェクト発足の経緯について御質問いたします。

○花田観光振興課長
 本年は、大河ドラマの放送で徳川家康公が注目を浴びております。このプロジェクトの対象地域であります中央日本4県エリアには、家康公が開発に注力し徳川幕府の財政基盤を支える要地となりました新潟の佐渡金山や静岡の土肥金山がございます。またこの両地域を結ぶ道中には、長野県に金鶏金山、山梨県に湯之奥金山などがありますことから、金山あるいは金をテーマに中央日本4県が連携して域内の周遊促進に取り組めないかというところから今回のプロジェクトの検討を始めたところであります。
 本県、山梨県、長野県、新潟県によるいわゆる山の洲(くに)では、これまでも中央日本4県サミットで連携し、新たな広域経済圏の形成に向けて特産品の総合購入、観光交流などに取り組んでまいりました。
 このたび、新たな取組として金あるいは黄金というインパクトのあるテーマで中央日本4県が一体となって各地域の魅力を発信することにより、このエリアへの新たな観光客の誘致が図れるのではないかと考え、本県からほかの3県に呼びかけをいたしまして御賛同を頂き、プロジェクトを立ち上げるに至ったものであります。

○加藤委員
 経緯については分かりました。

 今後、観光需要拡大に向けて具体的にどのように取り組んでいくかをお聞かせください。

○花田観光振興課長
 黄金KAIDOエリアへの観光需要拡大に向けた取組についてお答えいたします。
 説明資料29ページにも記載しましたが、まずは先週の7月1日からの黄金KAIDO地域の指定されたエリア内の高速道路が――例えば4日間1万8300円など――乗り放題となる高速道路周遊ドライブプランの実施、4県の徳川ゆかりのスポット16か所を巡って御朱印や御城印などを収集する葵の御紋巡礼の旅キャンペーンを開始したところでございます。
 また、4県に点在します金や黄金にまつわるスポットに加えて各県の様々な観光資源を組み合わせて、7月1日に開設いたしました特設ウエブサイトやSNS、各県の情報発信ツール、インターネット広告などにより国内外への発信を強化し、エリアへの観光誘客の拡大につなげてまいります。
 今後は、金や黄金をテーマとした新しい切り口による周遊観光ルートの開発や旅行商品の造成にも取り組むほか、秋以降には4県の周遊観光ルートなどを紹介する旅番組を制作し、30分番組の放送を4回予定しております。
 この新しく立ち上げたプロジェクトをきっかけに多くの観光客に足を運んでもらえるよう、我々行政だけではなく民間事業者の皆様にも御協力頂きながら広域的な観光誘客に取り組んでまいりたいと考えております。

○加藤委員
 新たな挑戦ということで新しい観光需要の拡大に向けてのプロジェクトになればいいと思っております。

 次の質問に移ります。
 説明資料33ページ、富士山静岡空港の国際線の運航再開のうち、ソウル線の増便等について質問します。
 3月26日から定期便が運航再開したソウル線については、本会議においてイン、アウト双方の旺盛な需要により5月末までの搭乗率は78%と、コロナ禍前の令和元年度の年間搭乗率69%を超える水準である旨当局から答弁がありました。
 また、4月25日から6月30日までの間は週4往復の臨時増便によりデイリー運航となっていたことから、ソウル線の需要が好調であることを実感しております。
 好調な利用状況を背景にしたさらなる交流拡大に向けて1往復でも多く運航されるような取組が必要であると考えますが、今後定期便の増便や臨時増便などソウル線の充実に向けどのような取組があるのか伺います。

○小野空港振興課長
 先ほど御説明いたしましたとおり、今年3月から週3往復で運航を再開したチェジュ航空のソウル線ですが、搭乗率が好調であることから4月25日から6月30日まで週4便の臨時増便によりデイリー運航が実現したところであります。
 この臨時増便につきましては、機材等の関係から期間延長されることなく6月で終了したところであります。
 このような中、今現在チェジュ航空の公式ホームページでは今年の冬ダイヤ――10月29日から3月30日の期間の航空券が販売されており、静岡路線につきましては、4往復と1便増便でチケットが販売されていることを確認しました。
 正式な運航計画につきましては、今後航空会社から提出を受けることとなりますが、冬ダイヤ期間におきまして定期便が1便でも増便されたことは、我々としては大変喜ばしく考えているところであります。
 これは、イン、アウト双方の需要喚起に併せて、今年5月には副知事からチェジュ航空のCEOに直接トップセールスをさせていただきました取組により実現したものと考えてございます。
 今後もそのような取組を進めてまいりたいと考えております。

○加藤委員
 着実に増えているとのことで、国内外問わず増やしていただければいいと思います。私の質問を終わります。

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