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委員会会議録

質問文書

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令和5年6月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:佐地 茂人 議員
質疑・質問日:07/05/2023
会派名:自民改革会議


○佐地委員
 一問一答方式でよろしくお願いします。
 まず初めに、今回の一般質問で質問させていただきました静岡市杉尾・日向地区の違法盛土についてお伺いしたいと思います。
 答弁で試掘調査による有害物質でフッ素が検出されたとありました。フッ素以外にどんな物質が出ているか教えてほしいと思います。

○杉本参事兼砂防課長
 今回の土壌調査の結果につきましては、広大な面積のごく一部からの情報となっております。そのため現在詳細な調査を実施しており、汚染範囲や汚染物質などの汚染の全体像が確認された後、公表してまいりたいと思っております。

○佐地委員
 分かりました。
 答弁でも、現在詳細な土壌調査を続けているところであるとありますので、結果をまた御報告頂けるようにお願いしたいと思いますが、私の質問の中でも周辺の方々から臭いがあるとお話が出ています。例えば人間も含めて動物のふん尿が混入している場合には一般廃棄物として処理することが基本だと思うんですが、動物の死骸が混入していると産業廃棄物として土壌汚染対策法で処理するイメージを私は持っていますが、このような可能性も含めてどのようなことをお考えになっているか教えてください。

○杉本参事兼砂防課長
 先ほど申し上げました詳細調査は地歴調査と言いまして、その土地の履歴について関係者へのヒアリング並びに行政資料を整理した上で土地利用状況を把握します。その中で3番委員がおっしゃったような案件が出てくれば、静岡市の環境部局との協議も必要になってきますので、情報提供した上で適切な対応をしていきたいと考えております。

○佐地委員
 そうした場合の処理の関係ですけれど、土壌汚染対策法でやるのかな。内容によって産業廃棄物として処理するのか一般廃棄物として処理するのか、それは当然法律に基づいてやるとは思うんですが、もし差し支えなかったらもう一度お話し頂きたいです。

○杉本参事兼砂防課長
 先ほど答弁させていただきましたように、地歴調査で土地の中にそのような物質があれば、その法律を所管する静岡市環境部局と対応を詰めていきたいと思っております。

○佐地委員
 ありがとうございます。
 あまり可能性の話をしてはよくないのかもしれないんですが、既に行政代執行でやると発言されてから期間もたってきているわけで、早急に土壌調査の分析結果を出していただくことが重要だと思うんですが、御承知のとおり場所は静岡市と川根本町の真ん中辺、峠の辺りから入って行くと、土の仕分け等を別個のところでやっていると大変なので、そこでやったほうがいいと思ったりもしてます。
 盛土条例で考えると今度は事業区域の指定の関係も出てくると思うんですが、土壌の仕分けや事業区域等の指定等についてはどのように考えているか教えてください。

○杉本参事兼砂防課長
 土砂の仕分けについては、今後の調査によってどのような物質が入っているか、あるいはどのようなものが含まれているかが具体的に分かってくると思います。
 杉尾地区は1.9ヘクタール、日向地区は6ヘクタールとある程度面積がありますので、結果によっては現場内でふるい分けができるものかどうか工事を発注するときの施工計画にも影響してきますので、総合的に考えて仕分け場所等を決めていきたいと考えております。
 盛土条例の事業区域につきましては、今回のこのエリアがどのような地域に当たるのかも含め盛土対策課と今後調整していきたいと思っております。

○佐地委員
 今御答弁がありましたとおり、建設委員会説明資料73ページに無許可盛土の敷地面積が杉尾地区が1.9ヘクタールで日向地区が6.0ヘクタール。盛土量は杉尾地区が5.1万立米で日向地区が37.5万立米と莫大な量です。単純に熱海市の盛土が2万立米ぐらいで11億円を要しているので、これ以上に内容は悪い気がするのでもっと費用がかかると思います。金額的には50億円と非常に莫大な金額が見込まれると思っているのですが、この処理についてどの程度やっていこうとお考えなのか、教えてください。

○杉本参事兼砂防課長
 杉尾地区につきましては、傾斜が急なところに盛土がされていることや700メートル下流に人家があることから、今のところ全量撤去を考えております。
 日向地区につきましては、杉尾地区と違い傾斜が緩やかなところに盛土されており平らな部分も残っておりますので、今回の工事では現場内で対応することを考えております。

○佐地委員
 やっと聞きたいことが1つ聞けました。ありがとうございました。

 先ほど来お話されている土壌汚染対策法で静岡市と協議することが説明資料73ページに記載されているのですが静岡市は県と協力して代執行を行うのですか、教えてください。

○杉本参事兼砂防課長
 森林法や農地法を所管する静岡市経済局に情報提供し今後の対応について相談しておりますので、その回答を待っている段階でございます。

○佐地委員
 再度確認したいんですが、森林法と農地法の関係で静岡市経済局と話合いをされているとありました。
 改めて確認しますが、静岡市に行政代執行に対する費用の御相談をかけているのかどうか教えてください。

○杉本参事兼砂防課長
 具体的な金額について話をする段階ではございませんが、例えば折半でいくのか、どういう割合にするのかは今後の状況を見て決めたい旨は伝えております。

○佐地委員
 ありがとうございます。
 杉尾・日向地区についてそれ以外に静岡市と何を協議しているのか教えてください。

○杉本参事兼砂防課長
 今後の行政代執行に向けての協議は、経済局と環境局ですけれども、そのほかとしてはそこの土を他の場所に運搬することについて、道路管理者でもある静岡市と今後協議が必要になってくると思っています。

○佐地委員
 分かりました。
 静岡市が協力する意向を示しているか確認が取れていないものですから、今こういう形でお伺いしています。行政代執行をするべきかどうかの静岡市の判断基準をまだしっかり把握していませんが、例えば今お話がありましたけれども熱海市伊豆山の行政代執行は、法的な関係はないにしても熱海市にも行政代執行の費用の支払いが出てくる気もします。県側からだけ静岡市にアクションをすると静岡市も市長が替わったばかりなのでどういう判断をするか分かりません。今お話を頂いた地歴調査と静岡市の協議との関係が説明資料に記載されているのですが、今後の行政代執行のスケジュールはどのような流れで進んでいくかを教えてください。

○杉本参事兼砂防課長
 行政代執行までの手順につきましては、それぞれの時期に行う手続が決まっております。その手続を行う時期は、土壌汚染調査の内容によって変わってくる認識でおります。
 いずれにしても、あれだけの大きな土を動かすことになりますので、やはり雨の少ない渇水期の工事が求められると思いますので、その時期に着手できる形で進めていきたいと思っております。

○佐地委員
 ありがとうございます。
 私が聞きたかったのは、その地歴調査がどのぐらいかかるのか、調査が終わってから渇水期までの間に静岡市とどういう協議をしてどういう流れで工事に着工し代執行に入っていくのかです。想像できるイメージでやり取りができれば一番分かりやすいと思いました。
 何となく分かりましたが、もう一度伺ってもよろしいですか。

○杉本参事兼砂防課長
 先ほども申しましたように、土壌調査として地歴調査をやっております。今後の流れですが、調査結果を基に土のサンプルを取得して調査をどこのエリアにするのかや範囲を静岡市と調整します。
 並行して工事設計を進めていくことになります。いい土であれば通常の残土処理ができるんですけれども、そうでない場合は汚染物質を処理するところに持っていかなければならないこともございますので、これだけ広大な面積のうちどのぐらいのエリアが汚染されているのかを把握するのが最優先と考えております。

○佐地委員
 ありがとうございました。
 意見要望を申し上げ、次の項目に入ります。
 杉尾地区に入る峠に観光トイレがあります。静岡市が委託しているのかちょっと分かりませんが、さっき言った臭いとかいろんな工事車両がそこを入って迷惑しているはずです。なので静岡市とも連携しながらぜひ観光についても是正策の対応ができればなと思っていますので期待します。よろしくお願いします。

 続きまして、建設発生土等の処理について伺います。
 建設発生土については、今年4月から最終運搬先まで確認しているとありました。
 そこでお伺いしたいと思うんですが、最終搬出先まで全部現地を確認しているのかどうか教えてください。

○柳原技術調査課長
 これまで県工事の建設発生土を中間処分場に搬出した場合、その後の搬出先までは確認する制度となっていませんでしたが今年4月から確認しております。
 現在、最終搬出先までの確認につきましては、中間事業者に受入れ可否のほか利用先や処分先など最終的にどこへ搬出するかを電話等で確認しております。
 現地確認につきましては、現時点では求めていません。全ての現地確認を行うのは現実的ではないため、今後効果的な確認方法について検討してまいります。

○佐地委員
 突然の立入調査をやってもいいのではないかと思っています。

 建設発生土等については、例えば公共工事で河川しゅんせつ等の発生土が出てくると思うのですが、それについては具体的にどういう形で処理するかイメージを教えてもらえれば助かります。

○柳原技術調査課長
 河川しゅんせつ等の発生土の処理につきましては、工事間の流用を基本としております。土質が悪い場合におきましては、土を改良した上で受入先を調整しております。
 例えば、静岡市内におきましては農地整備や新興津港関連の埋立てに流用するなどリサイクルを主眼に対応しておりまして、やむを得ない場合は民間の処分地に処分しております。

○佐地委員
 ありがとうございます。
 ちょっと耳にした話なので確認は取ってないのですが、例えば県の事業でいくと、4月の繰越しや今年度の事業関係の入札で、業者が建設発生土等の行き場がないから取れないとして事業が計画どおりに進まない状況があるようにも聞いていますが、特に中部地区は予定どおり建設発生土の処理はできていて工事も順調なのか確認させてください。

○柳原技術調査課長
 現時点におきまして、残土処理に伴い事業が停滞している案件の報告は受けておりません。また今年度の事業につきましても報告は受けておりません。しかし処分先の都合で当初予定している搬入量に達する前に搬入ができなくなる可能性もございますので、その場合は早期に再調整し、工事が止まらないように努めてまいります。

○佐地委員
 ありがとうございます。
 県のホームページで公表されている静岡県建設発生土処理施設一覧表の静岡地区の立米単価は9,000円ですが、先ほどの答弁にもあったんですけれど、事前に一覧表が出ているので、工事費用の中にはこのような高額な処理費用も組み込まれている認識でいいですよね。確認です。

○柳原技術調査課長
 処分費用につきましては、搬出先の処分単価を使用して設計書に計上しております。

○佐地委員
 分かりました。計上されていると理解します。
 こちらの一覧表には、例えば静岡市の事業所の方々がかなり協力していただいている状況が分りますが、受入先の内容に法令許可の記載がされていません。これらの小規模処分場は法令上の許可が必要ないのかどうか教えてください。

○柳原技術調査課長
 敷地面積や盛土量などの規模が小さい処分場につきましては、適用される関係法令がなく手続は不要となります。

○佐地委員
 ありがとうございます。
 小規模処分場の届出が必要ないところは、大体土地改良プラントかストックヤードの施設種類になっています。こちらの施設の処理については受入条件が一覧表に書いてあるんですけれど、土質改良プラントとストックヤードはどういった処理施設か定義的な部分で結構ですので教えてください。

○柳原技術調査課長
 ストックヤードにつきましては、建設発生土を一時仮置きする場所となります。土質改良プラントにつきましては、施工性の悪い土を改良し盛土材などを製造する施設となります。

○佐地委員
 呼び方が違うだけかもしれないのですが、中間仮置き場とストックヤードの違いは言葉だけですか。

○柳原技術調査課長
 中間仮置き場とストックヤードは同一のものです。イメージ的には中間処理施設の中にストックヤードと土質改良プラントがあります。

○佐地委員
 ありがとうございます。
 建設発生土処理施設一覧表の受入れ単価ですけれど、西部は立米当たりが大体2,000円ぐらい、東部が4,000円ぐらい、中部が9,000円くらいです。
 立米当たりの処理単価にかなり差があるんですけれど、これについてどのように受け止めているか教えてください。

○柳原技術調査課長
 地区ごと近接する処理施設が多かったり少なかったりするため、立地によって運営事業者が決定するものと認識しております。

○佐地委員
 これを是正する考えはないですか。

○柳原技術調査課長
 現時点では考えておりません。

○佐地委員
 御答弁頂いたとおりで、処理施設が足りないところは当然価格が高くと思います。なので、以前からお話をしているのですが、公共の置き場や処理施設が必要だと思います。それについてはどのようにお考えか教えてください。

○柳原技術調査課長
 建設発生土の有効利用については、土砂の搬入、搬出時期を調整するストックヤードの整備が有効な手段であると考えておりますので、今年度は東部、中部、西部の3か所でモデル的に整備を行います。

○佐地委員
 ありがとうございます。
 今後のスケジュールや大きさなどの内容等を教えてください。

○柳原技術調査課長
 現在、ストックヤードの候補地の選定作業を進めているところでございまして、おおむね1ヘクタール以上であること、都市計画法や砂防法などの法的制限がないこと、搬入・搬出路が確保できることなどを条件としてストックヤードの候補地選定を進めているところでございます。
 候補地決定に向けましては、地元住民の方々の御理解を得る必要がある箇所もあり、またストックヤードは一時仮置き場になりますので搬入道路と搬出道路のバランスを考える必要もあることから現在関係者と事前調整を進めているところでございます。

○佐地委員
 何でこういう話を2年前からずっとしているかというと、熱海市伊豆山もしかり、それから杉尾・日向地区も処理する場所がないことが理由にあると思ってます。
 まさに先ほどの東部、中部、西部の金額の差や県内の違法盛土の件数は明らかに西部は少ないんですよ。だから違反を減らしていく意味合いでも県内全体で公共のストックヤードや中間仮置き場が必要ではないかと思いますし、こういうものがあれば杉尾地区や熱海市のような違法盛土の可能性が減るので、行政の役割としてはぜひ今後力を入れてやっていってほしいと思います。

 次の質問にいきます。
 説明資料46ページ緊急交通安全対策事業について伺います。
 昨年度から2年間で事業化した事業でありますが、区画線の引き直しについては、自動車の安全運転システム等の普及が進む中、システムの機能発揮のためにも非常に有効だと考えておりますし。できる限り引き直しをどんどん進めていくことを期待しています。
 区画線の引き直し等について取組状況と事業効果について教えてください。

○西原道路保全課長
 区画線の引き直しについてお答えいたします。
 まず1点目の取組状況についてです。
 区画線は、視線誘導の役割がある交通安全施設であります。近年は車線逸脱防止機能の装備された車両の増加に対してその機能を補完する役割もございます。一方で区画線が消失している場合、車両の走行位置が不明確となるなど円滑な交通の確保に課題がございます。このため車両が路外や対向車への逸脱防止として、交通管理者である警察と連携しながら白線や黄色線の引き直しを実施しております。事業は、令和4年度から2か年で集中的に実施しており、令和4年度は延長約240キロメートルを施工いたしました。令和5年度につきましても同規模の事業を予定しております。
 続いて2点目事業効果等の検証につきましては、令和4年度の完了箇所について警察の協力の下、施工箇所における事故件数の推移等の調査やニーズ等の調査として道路利用者のアンケートを実施してまいります。こうした調査結果などを基に道路局内の若手職員による自主研究チームなども活用しながら、事業効果等の検証を行います。

○佐地委員
 ありがとうございます。
 この事業は今年度で2年目になっているのですが、必要であればこれからも継続していくのは大事なことだと思いますし、何よりも子供の交通安全です。とにかく絶対に事故があっちゃいかんと思っています。
 白線や黄色線の引き直しは昨年が240キロで今年も同レベルとのことですが、それで県内全域を賄えるのか教えてください。

○西原道路保全課長
 財源が限られる中、この2か年で集中的に実施しておりますが、自動運転の広まりなど社会情勢が変化する中、区画線整備のニーズも高まってくると思います。事業効果の検証も踏まえながら適切な維持管理の在り方を整理していきたいと考えております。

○佐地委員
 ありがとうございます。
 事業効果、必要性、内容等も踏まえた上でまだまだ必要な箇所がありますので、ぜひ継続してほしいと思ってます。

 続きまして、説明資料30ページ県有施設のZEB化の関係です。
 地球温暖化対策として、説明資料ではエネルギー消費量の大きい2,000平米以上の7施設を省エネしていく内容が記載されておりますが、この7施設がどこなのか、また2,000平米以上のものとされていますが18,00平米だったらかわいそうだなと思います。2,000平米以上の根拠を教えてほしいと思います。

○勝又建築企画課長
 県有建築物省エネ改修可能性調査のうち、箇所につきましては、予算計上時に3年間で21施設を計画しており、毎年7施設程度になりますが、施設管理者との調整、施設の位置、用途、規模を考慮した結果、今年度は6施設として主に県中西部の静岡土木事務所管内で2施設、袋井土木事務所管内で2施設、浜松土木事務所管内がで2施設になっております。
 次に、規模の設定でございます。
 2,000平米以上については建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律いわゆる建築物省エネ法で大規模施設に位置づけられる規模を参考としております。
 県においては、このような大規模施設の上位50施設が県庁全体の消費エネルギーの7割を占めており、こういったところの対策が有効であると考えております。
 なお、2,000平米を下回る施設の省エネ化も重要となりますので、今後施設の所管課と協議しながら検討していきたいと考えております。

○阿部委員長
 場所が開示できるようなら詳しく言ってください。

○勝又建築企画課長
 6施設については、まず1つ目が静岡総合庁舎が静岡市内にございます。次に中遠総合庁舎が磐田市内にございます。次に磐田警察署が磐田市、浜松東警察署が浜松市、グランシップが静岡市、警察本部西部運転免許センターが浜松市となってございます。

○佐地委員
 ありがとうございます。
 次の質問です。
 説明資料51ページ水害対策プランの策定については、新規で丸子川が昨年の台風15号や今年度の台風2号等の関係で水害対策計画を立ち上げていただける内容だと思います。
 気候変動による将来予測を考慮した降雨量として将来計画の1.1倍の降雨となっており、まず1.1倍じゃ足りないと感じているのですが、ここに絞った理由を教えてください。

○山田河川企画課長
 安倍川水系丸子川につきましては、昨年の台風15号で浸水被害が発生したため、重点対策流域の15流域に加えて浸水被害の軽減を図る取組をしているところであります。
 1.1倍については、IPCCという国際機関が将来的に気温が2度上がると降雨や洪水発生頻度が1.1倍増えると数字を出ており、国でこの目標に基づく計画変更を進めています。本県の場合は直轄の1河川で計画を変更しています。世界や国の気候変動の枠組みの中で、本県においても目標を据えて取り組んでいこうと1.1倍と数字を定めたものです。

○佐地委員
 ありがとうございます。
 駿河区の中で丸子川はかなり大きな川だと認識していますけれど、安倍川に入っているのですね。
 そうすると下流の重なった合流地点等であったり、溢水した場所の護岸を上げるイメージを持つのですが、この計画としてはどのような対策をしていくか教えてほしいです。

○山田河川企画課長
 昨年の台風15号におきましては、安倍川本川というよりも丸子川支川の左右岸で浸水したエリアがあります。実際に発生した降雨を基に浸水被害をどういう形で減らせるかシミュレーションをかけながら、被害軽減の方策を探っていく形で計画策定していく予定でおります。

○佐地委員
 そうすると、支流対策は支流で流れが悪くなるのをどうにかしようとするための対策というイメージでいいですか。

○山田河川企画課長
 おっしゃるとおりでして、丸子川がまず何が原因で浸水したか、支川の水はけが悪くて内水があふれたのか、本川が原因なのかをまず確認し、それに基づいて例えば支川の流下能力を上げるとかポンプを設置するなどいろいろな対策から絞り込んでいく作業になります。

○佐地委員
 支川の対応は静岡市であると思うんですね。だからさっき言ったように、本流の溢水であったり水が詰まったことによる影響は県の対応で、そこに流れる支川は静岡市の対応になる。これを今後、県が対応していくイメージを持っていいのかな。

○山田河川企画課長
 この水災害対策プランにつきましては、既に安倍川全体でつくる流域治水プロジェクトの取組の中で特に浸水被害の大きなところについての対応になります。流域のあらゆる関係者の中には市も含まれていますので、対策に当たっては市の河川や下水道部局とも連携して取り組んでいきます。

○佐地委員
 分かりました。
 もう1点だけ確認ですが、このプランは最近の時間雨量100ミリを超える非常に急激な集中ゲリラ豪雨と今年非常に多く出ている線状降水帯の両方に対応する形になるのか、分かったら教えてください。

○山田河川企画課長
 国も含めて流域治水の取組は、基本的に施設の整備水準を上回る雨に対してどのような形で対応していくかが非常に大きな課題として進められています。川の改修だけではなく流域に水をためたり、住民が被害に遭わないような情報を提供するなど、できることを全て盛り込み全体で水害に立ち向かっていく取組になります。

○佐地委員
 最後の質問にします。
 説明資料55ページの豪雨等災害対策緊急事業は、先ほどの2パターンに対応する形でいいのかな。

○杉山河川海岸整備課長
 昨年9月の台風15号の浸水被害を踏まえ、生活インフラ施設や要配慮者利用施設等に被害が発生する危険性が高い箇所について、令和5年度から6年度までの2か年の緊急事業として今年度は10.8億円の予算で実施する予定でございます。
 県内では、流下能力が低い箇所の護岸工や樋門樋管の開閉設備のフラップゲート化を実施してまいります。

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