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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和4年決算特別委員会産業分科会 質疑・質問
質疑・質問者:大石 哲司 議員
質疑・質問日:11/01/2022
会派名:ふじのくに県民クラブ


○大石(哲)委員
 一括質問方式でお願いします。
 工業用水の関係で、先ほどの3番委員からの質問に重なるんですけれども、聞いてて理解できなかったのが、ふじさん工業用水の富士川部分で大口受水事業者の基本料金が減ったことが赤字の原因ですよね。給水先が1か所減ったことで100万立米売ってもまだ赤字ってことがちょっと理解できないんだけど、基本料金が幾らで100万立米売ったら幾ら収益になるかを教えていただけますか。

○岩井経営課長
 静岡県公営企業決算審査意見書2ページ上の表の年間実給水量がふじさん工水の富士川は100万立米ぐらい増えているのに給水収益が落ちているのはどういうことかとの御質問かと思いますが、この年間実給水量は実際に企業が使った水の量になります。一方でふじさん工水の富士川は二部料金制を使っておりまして御契約頂いている水量に応じて頂く基本料金と、使った水の量に応じて頂く使用料金との2階建ての料金体系になってございます。
 先ほど申し上げた大口受水企業が利用を廃止したのは令和2年度でございますが、廃止するには10年以上工業用水をお使い頂いてしかも1年間使用水量がゼロの期間が必要というルールになっています。
 令和2年度に廃止されたときには、もう既に水を使っていないんですね。この大口受水企業については、令和2年度は廃止するまでの基本料金を納めていただいております。令和3年度は基本料金を全く頂いていないため給水収益が非常に落ちたということであります。
 この実給水量が増えたのは、ほかの企業で超過水量、水をたくさんお使い頂いたので100万立米増えたという結果になっています。

○大石(哲)委員
 その基本料金の関係は分かりましたが、その2階建てのこの100万立米売ってもペイしないのが私は理解できない。だから数字を交えてちょっと説明してもらえますか。1階部分が単価が幾らでこうなって、2階部分は割安だからという説明になろうかと思うんですが、何で100万立米売っても赤字になるか基本料金に追いつかない理由を数字を交えてお願いします。

○岩井経営課長
 まず、ふじさん工水の富士川は、基本料金が料金改定前で6.8円でございます。使用料金が0.5円で基本料金と使用料金にかなり差がありまして、今回廃止された大口事業者は水を非常にお使い頂いていた企業でしたので、その6.8円分の基本料金が令和3年度は入らなくなりその2社で6500万円余の給水収益の減につながっております。

○大石(哲)委員
 その基本料金と使用料金の単価が一桁違うのは分かりました。でも100万立米を売ったのに1億4000万円も赤字になっちゃう理屈が私にはとても理解できないので説明してほしいんです。

○岩井経営課長
 今、2社の利用廃止によって減った有収水量、基本料金分の水量が大体1000万立米ですので、1000万立米に6.8を掛けて6800万円になります。一方で100万立米に0.5円を掛けますので単純に計算すると50万円になりますので、その差でかなり給水収益が落ちております。

○大石(哲)委員
 薄々分かりました。ありがとうございます。
 次に、地域振興整備事業について企業局は従前レディーメード方式で工業用地を造成して、途中でバブル崩壊があったから赤字で売却せざるを得なくなりたくさんの赤字を抱えた。だから平成14年度以降はレディーメード方式では難しいのでオーダーメード方式でうまく回ってきたわけですよね。
 それが最近は折半、今でいうハイブリッドのセミ・レディーメード方式に変えた。オーダーメード方式でうまくいっていたのに、なぜハイブリッドのセミ・オーダーメード方式に切り替えたのかの経緯を説明していただけますか。

○福石地域整備課長
 今回決算で掲載している2つの工業団地である藤枝市と富士市は両市とも市内における進出企業の動向、市内企業の拡張ニーズを踏まえて、さらに遊休地の状況も分析した上で市として積極的に用地を供給して企業を誘致していきたいと市が考えられたことが背景にございます。
 オーダーメード方式の後に我々が制度化しましたセミ・オーダーメード方式は企業局が造成した用地を一括で市町に売却する方式です。企業誘致は市町が主体となって行いますので、呼び込みたい企業または業種に市が主体で対応できるメリットがございます。
 各市から企業局に対してぜひこの手法を用いて造成してほしいと依頼がありまして、この手法を採用した背景がございます。
 オーダーメード方式はバブル期の反省を踏まえており進出企業が決まってから用地を供給します。企業からの前受金によって事業を展開できるため我々にとっては売り逃しがないですし、利益をしっかり確保できるメリットがございます。
 そうした事業を続けていた一方で、新東名や内陸フロンティアの動きもございまして、パイロット事業としてレディーメード方式で富士山麓フロンティアパーク小山の事業を行った背景がございます。
 今回、富士山麓フロンティアパーク小山の成功や近年の収支状況または進出企業の動向等を踏まえて企業局としてしっかりと先行用地造成に取り組むべきとの方針に変わりました。
 令和元年度から始まったセミ・レディーメード方式とレディーメード方式との違いは、どちらも一定期間企業局が責任を持って企業誘致を行いますが、レディーメード方式の場合は売却が全て完了するまで企業局が責任を持つのに対しセミ・レディーメード方式の場合は造成完了後大体1年半ぐらい企業誘致を行い、そこで万が一売れ残り用地があった場合には残り用地だけを市町に売却していただきリスクを分担する考えで創設した方式であり、今後はしっかりと進めていきたいと考えております。

○大石(哲)委員
 片仮名がいっぱい羅列して本当は理解しにくいんですけれども、この公営企業決算審査意見書7ページでいきますと私は企業局が造成するものだと思ってる。ただこの中ほどに小さな市町でも工業用地の造成が行えるセミ・レディー方式という記述があるということは、企業局は仕上げない、造成を仕上げる前に手放すという理解でいいですか。

○福石地域整備課長
 企業局が整備している造成方式は、オーダー系とレディー系の2つの手法がございます。オーダーメードとついている手法は、例えばオーダーであれば企業から、セミ・オーダーであれば市町から前受金を頂いて造成事業を完了させます。売却先がその段階でもう決まっており、オーダーメードの場合には企業に、セミ・オーダー方式の場合には市町に売却する手法でございます。
 レディーメード、セミ・レディーメードについてはいずれも企業局の資金で用地造成を完了させ、企業誘致も企業局が主体となって行う。じゃあセミ・レディーメード方式とレディーメード方式の違いは何かというと、造成完了してから一定期間は企業局主体となって企業誘致を行いますけれども1年半たった段階で万が一売れ残りの区画が発生した場合にはその区画だけを取得していただく。
 ですから、先ほど7番委員のほうからも御指摘があり、中小の市町でも取り組みやすいと申し上げたのは、セミ・オーダーメード方式の場合では全区画を一挙に取得する必要がありますけれども、セミ・レディーメード方式の場合は一部の区画だけを取得することで負担が少なく中小の市町でも取り組みやすいと考えております。
 ちょっと長々と説明してしまいましたが、委員長と御相談させていただき、分かりやすい資料の提出を検討させていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

○大石(哲)委員
 そうですね、解説された図を見させていただいて、また今度委員会で考えさせていただきます。ありがとうございました。

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