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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和3年12月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:大石 健司 議員
質疑・質問日:12/14/2021
会派名:無所属


○大石(健)委員
 6番、大石健司です。一問一答方式でよろしくお願いします。
 まず議案について伺います。
 文化観光委員会説明資料の4ページ、公立大学法人静岡文化芸術大学の第3期中期目標の設定についてですが、説明がこの1ページにさらっと出ていて、これからまた次の6年間に向けていろいろ制定するとしか書かれていないんですけれども、令和3年度で終了する第2期中期目標期間の6年間における成果等について、そこまで詳しくなくてもいいので、どんな感じで来ているのか教えてください。

○手老大学課長
 静岡文化芸術大学の第2期中期目標期間における成果についてお答えいたします。
 主な成果としては3つ挙げられます。1つ目は教育研究における成果といたしまして新しい教育課程の設置になります。平成31年4月に文化政策学部が文明観光学コース、デザイン学部が匠領域を設置いたしまして、文明観光学コースでは観光産業と芸術・文化を融合して考えることのできる人材を、匠領域では伝統建築や伝統工芸の知識と技能を踏まえた現代にふさわしい空間や工芸物を提案できる人材の育成といった教育を展開しております。
 2つ目は地域貢献における成果といたしまして、自治体からの委託事業等の積極的受入れや地域での実践的な教育等を通じ企業や大学、地域住民等との連携を強化いたしました。
 3つ目はグローバル化の成果といたしまして、コロナ禍による海外大学との人の往来がストップいたしましたが、学生に海外との交流機会を提供する方法を模索してオンラインによる海外インターンシップや語学研修などを実施しコロナ禍における学びの選択肢の1つとして活用できる取組を何とか成果として生み出したと思います。

○大石(健)委員
 すばらしい成果があったように伺えましたが、これを踏まえて今度の第3期中期目標では、これまでとの違いというんですか、これまでのものがクリアされて次は何をするのか、説明資料だけでは分からないので教えてください。

○手老大学課長
 第3期におきましては、第2期における課題と社会情勢の変化、それに伴う大学への期待を踏まえて、さらに強化して取り組むべき事項に加えて新たな取組を定めております。
 まず、教育ではオンラインと対面を組み合わせた最適な学びの積極的推進、社会人学生の積極的受入れやリカレント教育への取組を目標といたしました。
 研究では、他大学との連携を図りつつ両学部、両研究科にまたがる分野を融合した研究の推進を目標としております。
 地域貢献では、学生の6割を県外出身者が占める一方で、県内企業からは県内企業への就職の期待が寄せられておりますことから、学生の本県への理解促進を図るための地域特性を踏まえた人材育成や地域産業のイノベーション創出への学生の参画を目標としているところです。

○大石(健)委員
 毎回いろんな成果報告書とか計画書とかを頂いているんですけれども、静岡文化芸術大学も今言われたようなこの6年間の成果、そしてこれから取り組むべき重点施策や新しいことについて発行されるんでしょうか。今の口頭の説明ですごいことは分かったんですが、そういうものがあるのかないのかお聞きします。

○手老大学課長
 公立大学法人におきましては、毎年度実績の評価をしております。昨年度の実績評価につきましては、前回の9月議会におきまして議会にお諮りして、報告という形で出させていただいております。こちらにつきましては評価委員会で学識経験者等に評価をしていただいているところです。この第2期中期目標期間についても、どのように取り組んだのか実績を評価する形になっておりまして、来年度議会にお諮りして、ホームページ等で公表する形になります。

○大石(健)委員
 議会については随時委員会で説明があって、また議決を得るための情報もあるんですれけれども、1つ思ったのは県民であったりマスコミに対して、静岡文化芸術大学はこんなすごいことをやってるんだよと、手老大学課長が今いろいろと言っていただいたことを分かりやすく外部に向けてアピールする必要があると思うんです。
 何でこんなことを聞いてるかと言うと、今回知事の不適切発言もありまして、文化芸術大学に対して県民の注目が今まで以上に集まっていると思うんです。ちょうど6年間の新しい計画に変わる時なので、こんなことをやってますよ、こんなにすばらしい学生が来るんですよということを出すべきではないかと思います。提案も含めてなんですが、外部に向けて、県民に向けて、この大学の魅力であったり特色であったり、この6年間の成果を発信する必要があると思うんですけれども、部内で検討されていますか。

○手老大学課長
 ありがとうございます。
 通常の期間評価につきましては、先ほど申し上げた事務手続を取ることになります。現時点でも大学ではホームページ等で様々なPRはやっているところではありますけれども、これから受験シーズンにもなりまして学生に対して様々なPRをする機会がありますので、コロナ禍でオープンキャンパスなどはオンラインになってしまうこともありますが、評価内容とか取り組んでいる内容について積極的にPRを図っていきたいと思っております。

○大石(健)委員
 今の答弁で本当に満足しました。静岡文化芸術大学って何ということも含めて、とにかくもっともっとアピールしていかないと。言葉づらだけでは知事がああいうことを言ったことによって余計な情報だけ広まっているところもあるので、皆さんが一丸となってこの大学の魅力をアピールしていっていただきたいと要望いたします。

 それでは次の質問に行きます。
 スポーツコミッション推進本部について広岡スポーツ担当部長から説明がありましたけれども、これは常設で置かれるということで、何か大きいイベントをしようとする各自治体なり、スポーツ関連の方々が一緒にやりましょうと県にお願いすることも含めて県のスポーツ事業全体のことを統括する組織と考えてよろしいんでしょうか。

○高倉スポーツ局長
 スポーツコミッション推進本部につきましては、広岡スポーツ担当部長をトップとしてスポーツ局内に業務命令の形で職員を配置して準備しています。
 現在オリパラ大会が終わりまして、スポーツを核としたいろいろな地域づくりが各自治体の中でも、あるいは競技団体の中でも進んでいると思います。我々がこれから進める業務としましては、そういった方々の状況をまずしっかり把握することから始まると思います。その上で県としてどういった支援ができるかを考えていく形になりますので、まずはスタートすると御理解頂きたいと思います。

○大石(健)委員
 つくると決まっただけで具体的なことはまだまだだと思いますが、スポーツコミッション推進本部を立ち上げたことが世間に知れた場合、各種団体や自治体、企業も含めて静岡県が何かすごいことやるぞという期待が広まるので、そのときに今までとあんまり変わんないじゃんってことにならないようにしっかりと相談を受けて、どんどん国際的な大会を開けるような土壌づくりを進めていただきたいと思います。

 それとも関係しますが、説明資料13ページのオリンピック・パラリンピック大会後の関連行事です。
 11月21日にさわやかアリーナで行われたパラスポーツ運動会に私も御招待頂きまして、この中でも何人か、9番委員も行かれましたし8番委員も行かれました。すごくいい企画で、2度、3度と延期になって大変だったというお話を伺いましたけれども、健常者の方がパラスポーツを障害のある方と一緒に体験して、いかにパラスポーツをやっている方々が障害を克服して頑張って、そしてスポーツの分野ですごい才能を発揮されていることが県民に分かるすばらしい大会だと思いました。県議会チームも16チーム中でたしか10位だったと思います。頑張りました。
 年齢や男女の違いなく一生懸命頑張るといいポイントが出て、すばらしい一体感、そして障害者の方々に寄り添う静岡県民にとって最適な大会だと思いますが、これは来年度以降もレガシーの一環として続けていくというお話が聞こえてこなかったんです。
 今回は企業や団体が申し込んだだけだったんですけれども、文書を残したり銅像を建てたり施設を造ること以上に、こうやって子供たちを含めてありとあらゆる世代の方に参加してもらえるもの――パラスポーツは高齢化が進んだ社会の中で老人がボッチャをやったりいろんな形で高齢者の方々にも使えるスポーツも多々あったと思うんですが――をレガシーとして来年度以降も続けていくお考えはありますでしょうか。

○横井オリンピック・パラリンピック推進課長
 6番委員から言っていただいたとおりなんですが、健常者の方がパラスポーツを体験できる非常に貴重な機会であると我々も考えておりまして、来年度以降につきましても――今回のような運動会形式にこだわるものではないんですが――パラリンピックのレガシーという意味も含めまして引き続き開催していくよう検討を進めてまいります。

○大石(健)委員
 ぜひ続けていただきたいし、どんな形でもいいのでパラスポーツってこういうもんだよと子供からお年寄りまで全ての静岡県民が分かることによって障害者と共生して寄り添える社会が実現すると思いますので、ぜひ続けていっていただきたいなと要望いたします。

 同じページの一番最後の東京2020オリンピック・パラリンピック静岡県大会記録誌の発行について伺います。
 9月議会の私の質問で、静岡県にゆかりのあるのゆかりの部分が何かはっきり分からない写真の説明書が配られた話をしたと思うんです。それも参考にしていただいたとは思いますが、この大会記録誌の内容について一部マスコミへのリリース時にはお話されていましたが、どういう形、内容のものかをもう少し説明頂きたいと思います。

○横井オリンピック・パラリンピック推進課長
 大会報告につきましては、静岡県民の大会の記録それから関係者の活動記録を後世に伝えることを目的に記録誌――文書で書かれたものと映像とを一緒につくっていくということで取り組んでおります。
 今、9月議会の速報のパンフレットのお話が出たんですけれども、ちゃんとしたものを発行したいということで委託で業者の方にお願いしておりまして、2019年のラグビーワールドカップの記録誌等を作成されたスポーツライターの方にもお願いして作業を進めているところです。

○大石(健)委員
 オリンピックは健常者のスポーツで、ある意味同じ土俵で最高級の最高峰のスポーツの戦いですので、金メダルが一番トップで金、銀、銅、入賞という順番だと思うんです。
 パラリンピックに関しては障害の度合いも違いますし、競技人口も違いますし、いろいろな背景、その人が障害を負った年代にもよりますし、いろんなことがあるんですけれども、純粋に金、銀、銅の人は大きく扱って、それ以外の人は少し扱って、最後は記録だけというストレートな名鑑みたいな形になってしまうんじゃないかって危惧しています。
 例えば、今回は4位だったんですけれども、走り幅跳びの山本選手のように、これまでものすごく県で活躍していただいた方々はたとえメダルに届いていなくても大きく扱ったり、その方が背負ってるストーリーが皆の感動を得るような方だったら大きく特集するとか、そういう配慮も必要だと思うんです。
 まずは依頼するときに担当課長や皆さんからそういう編集方針でって言わないと、結果的に金の人を大きく、銀の人はその次にという扱いになると、県が出す記録誌としてはちょっと違うんじゃないかなと。商業雑誌が出すのとは違う形でつくってもらいたいと個人的には思ってるんですけれども、今の私の考えについてはどうお考えでしょうか。

○横井オリンピック・パラリンピック推進課長
 ただいま御提案頂きましたことを踏まえまして、作成してまいりたいと思います。
 選手につきましては、金メダルを取られた方とか静岡県ゆかりの選手を主に扱うことにはなると思うんですが、本会議でも答弁させていただいたんですけれども、惜しくも入賞できなかった方等々敗れてしまったけれどもこんな苦労をしたという逸話なみたいなものを可能な限りで聴き取って継承していきたいと考えております。
 選手に限らず継承していくという面では、本県は数少ない有観客での開催になりましたので訪れていただいたお客さんであるとか、活躍していただいた都市ボランティアの方であるとか、そういった方々の声も併せて掲載してもらいたいと考えております。

○大石(健)委員
 ぜひその方針でやっていただいて、県内の各学校に配られるそうなので、読み応えがある子供たちの琴線に触れる価値のある記録誌を作っていただきたいと要望いたします。

 説明資料20ページの県内観光促進事業についても伺わせてください。
 実績のところに割引件数と割引経費の表が出ていますが、4月1日から11月30日の発券ベースということで、今回緊急事態宣言等があって間が空いてますから、再開からの数字を出したほうが一気にこういう経済効果があったことを測るには必要だと思うんですけれども、今回再開してからのものは間に合わなかったのでしょうか。

○山田観光振興課長
 今回は10月18日から再開しております。その後の発券を報告いたします。10月18日以降の発券につきましては31万1484件です。全体の37万件のうち31万件は10月18日以降の発券で、金額にいたしまして19億6300万円になっております。

○大石(健)委員
 こんなもんじゃないかと思ったんです。そこを言わないと。今回復活させたことによって皆さん本当に喜んでますよと発表するのが県の仕事なので。4月から11月にしたらならされてこんなもんかってなっちゃうんですけれども、10月18日から始めて1か月半でこれだけですよ、これだけ業界は盛り上がってますよとアピールする資料にして出したほうがマスコミも飛びつくし、我々委員も、頑張ったねということになると思うので、そういうことは2段階に分けて発表してください。

 もう1つ、熱海応援クーポンに関してなんですけれども、熱海は特別に2,000円のクーポンをつけてますが、熱海に特化した実績は出ているんでしょうか。

○山田観光振興課長
 熱海のクーポンにつきましては12月7日現在の状況で申し上げますと、熱海市内の122施設において、各施設からの報告では予約から見て10万9000枚程度が配付予定という状況であります。

○大石(健)委員
 これもすごい数字だと思うので、比較対象がないんですけれどもすごいなって感じたんでそういうところもアピールして、この政策が実に理にかなっていてよかったと残していくためには、資料を詳しくしたほうがいいかなと思いますんで、次回からは2段に分けてやっていただきたいと要望いたします。

 もう1つ、説明資料22ページのふじのくに安全・安心認証制度の推進について伺います。
 6月からの申請の受付が1,724件で認証されたのが1,475件ということで、まずは認証の状況ですけれども、これだけコロナの感染者数が下がってきて静岡県では終わった感が漂っているわけですが、この申請数、そして認証数は頭打ちになってきているのか、それともちゃんと100%に行くようにこれからもお声かけなり指導していくのか伺います。

○川口観光政策課長
 申請の受付につきましては、資料に記載のとおり現在1,724件です。全体の宿泊施設がおおむね3,000軒と過去の委員会で御説明いたしましたけれども、我々としてはくまなく認証を取得していただきたいということで、現在はまず郵送で制度を紹介し、住所が分からなくて郵便が返ってくるところについては電話番号を調べて電話をかけて一軒一軒認証のお願いをしているところであります。
 補助金につきましては、各施設の事情に応じて求める感染対策の備品ないしは消耗品が多岐にわたっていますので、まずはそういったところの確認をしてから、宿泊施設の事業者様が安全を見て一応確認してから申請しているということで、今も申請件数は伸びている状況あります。

○大石(健)委員
 確認ですけれども、先ほどの県内観光促進事業の対象はこの認証取得が条件になってるわけですよね。そういうことでもある以上は、これを活性化させて、これだけ盛り上がってますよとどんどん発信することによって、申請していない宿泊施設は、あれあれうちは乗り遅れちゃうぞという気持ちになると思うので、そこはどんどんやっていただいて第6波が来ないようにお願いしたい。

 今、補助申請の状況のことを先に答えていただきましたけれども、申請の受付が518件で11億3545万円、交付決定が1億3000万で1割ぐらいなんですが、これは不正がないかとかいろんなことをしっかり確認しているから少ないのであって、この人たちにごまかしがなければちゃんと上がってくる、そこを厳しくした結果なのか、最初から門戸が狭いのかがちょっと分からないんで、1割しか決定されてない理由を教えてください。

○川口観光政策課長
 補助金の申請受付と交付決定の差についてですが、補助金の申請の提出をお願いして、なるべく早くにお話はしておりますが、安全面を見て補助対象になるか一度確認した上で申請を頂いております。補助金でありますので、事務局でしっかり確認し、県の実際の支出の際にも確認するということで、今の段階では申請の受付はされているけれども交付決定には至っていない件数はありますが、事務局と県が連携していち早く支払いにつなげていくよう作業を進めている状況であります。518件からさらに伸びていくと思いますけれども、交付決定をして支払いをする作業を加速させていく方向で現在作業を進めているところであります。

○大石(健)委員
 おっしゃることはよく分かったんですけれども、さっき僕が褒めた、すばらしい一気にガンと来る利用が増えてる状況の中で、問題があるかないかを慎重にチェックしているのではなく、ただでさえ早くやらなきゃいけない、もうこれだけ感染が収まってきた中では一番早くやるべき補助金だったと思うんですが、これだけが突出して遅れているようにも見えるんです。これを見ると。
 今御答弁頂いたんで、また繰り返しになると思うんですけれども、やはり必要なものはとにかく早く出してあげないと、結局欲しいときにもらえなくて潰れちゃったということが多々あるので。この数字だけを見ると、私だけじゃなくて県民がこの表の数字を見たときに、結構県は厳しくやってるねとか、しぶちんだねって思われるのも何なので、そこの発表の仕方、説明なりを言わないとただ単に窓口を狭くして厳しくしてるのか、人が足りなくて後回しになっているのかも含めて痛くない腹を探られる可能性があるので、とにかくお金を出すときは大胆にしっかりやっていただきたいと思います。

 次の質問に行きます。
 説明資料24ページの駿河湾フェリーの運航状況について伺います。
 高速救助艇の更新で2500万円という一般の感覚としてはかなり高いものなんですが、高速救助艇とその揚卸装置――クレーンが老朽化しているということですけれども、どの程度の老朽化なのか。今この厳しい状況の中で買い換える必要があるのかどうか。急に故障などで使えなくなったときに通常の運航に支障があるから買い換えなきゃいけないのか、その緊急性について伺います。

○山田観光振興課長
 高速救助艇につきましては、エンジンの始動不良によりまして1回でエンジンがかからない状況になってきております。
 それからフェリーに設置してある高速救助艇をつり上げる救助艇揚卸装置――クレーンですけれども、こちらは定期点検中に作動させているんですが、その際に油圧ホースに穴が開いて破孔が生じたため現在は一時的に応急処置をして対応している状況であります。
 また、高速救助艇とクレーンをつなぎ離脱させるフックがあるんですけれども、こちらもさび等が生じておりまして、劣化が進んでいる状況であります。
 この救助艇が使えなくなった場合の影響ですけれども、駿河湾フェリーはカーフェリーですが、法令により救助艇の設置が義務づけられており、故障した場合には運航を停止する必要があります。このため今後さらなる老朽化によって高速救助艇が使用できない事態に陥らないように速やかに更新に着手したいと考え、今回の補正予算を計上したものであります。

○大石(健)委員
 高速救助艇は定員6名、1艇1トン、救助艇揚卸装置4.3トンで2500万円ですけれども、内訳が何も書いてないんですが、内訳を教えてください。

○山田観光振興課長
 予算額2500万円の内訳ですけれども、高速救助艇の更新工事に約880万円、救助艇揚卸装置の更新に約1320万円、それからこの2つについて、フェリーに今ついているものを外してまた新しいものを取り付ける工事に約300万円、合計2500万円の予算を計上しているところです。

○大石(健)委員
 今回の補正予算は今年度から4年度にかけて債務負担行為の設定になってますけれども、これは外国の船とかクレーンなんでしょうか。納期とかがどうなっているのかと更新はこれから何年おきに考えていらっしゃるのかも大事なことなので教えてください。

○山田観光振興課長
 高速救助艇は全国救命設備規則に適合する必要があります。実際に今積んでいる船は外国製のものです。船舶に合わせた特注品で納入に1年程度かかるということでありまして、準備して1年かけて造っていただいて、令和5年1月の定期ドッグにおいてフェリーに積んでいくものであります。
 フェリーを造ってから17年ぐらいたっているんですが、初めての更新ですので、今回更新しますと次回の更新は今のところないのではないかと予定しています。

○大石(健)委員
 特注で駿河湾フェリー用に設計して造ってもらって送ってもらう形なんですね。それで1年後に納入されるわけですよね。ちょっと気が長いというか、1年後で大丈夫かと思っちゃうんですけれども。今これだけ駿河湾フェリーの状況が厳しい中で1年先のことを考えていくことは大変なことだと思いますが、特注のためにこの金額になるのか、専門の業者がいるからこの値段になるのか、いくつか見積りを取って決めるのかを聞きたいと思います。

○山田観光振興課長
 船につきましては特注として発注してまいります。そのためにどうしても発注してから製造までに1年かかるということです。それから駿河湾フェリーは年に1度1月に定期的なドックを行っておりますので、そのタイミングで交換するのが船を交換のためだけに休ませる必要がないということで、12月に御議決頂ければ速やかに発注しまして、今度の1月ではなくその次の令和5年1月のドックに間に合うため、今回補正予算を計上させていただいたところであります。
 価格につきましては、今回の予算計上に当たり参考見積りを取りまして所要の額を計上しているところであります。

○大石(健)委員
 分かりました。転ばぬ先のつえなので、運航をちゃんと継続していく以上、なるべくしっかり早く積み替えなきゃいけないってことは理解しております。そのこと自体に反論なり反対なり異議を唱えるつもりはございませんが、内訳や納期、そのあたりをきっちりと最初からいろいろ書いていただいたらありがたいので、次回からはそのようにしっかり出していただきたいと思います。

 最後に、前回の委員会で話題になった静岡空港の滑走路端安全区域―RESAの拡張工事に関わる説明会の開催について伺います。
 前回の9月議会の委員会で5番委員から盛土の問題について、この説明じゃ納得できないというお話が出て私もそのとおりだと思ったんですが、すぐに地元説明会を開いていただいて、まだ吉田町の分が残っていますが、全部で8回も地域住民に対して説明会を開いていただいたことは、本当によかったなと思いますし、私も第2回目の12月4日の10時30分の回を見させていただきました。
 そこでの住民からの意見等を私も聞いたんですけれども、現時点で担当課で把握している反響であったり成果、どのような声があったかを教えてください。

○伏見空港管理課長
 滑走路端安全区域――RESAの地元説明会の反響につきましてお答え申し上げます。
 御指摘頂きましたとおり12月4日を皮切りに空港周辺の2市町の周辺住民の方を対象に延べ3日開催しているところです。その場で住民の方からは様々な御質問なりを頂戴いたしまして、盛土の安全性はきちんと確保されているのかとか、あるいはその盛土の材料はどこから持ってくるのかとか、どんな重機で工事を行うのか、様々な御意見を頂いたところです。そういった御質問にはきちんと回答していきたいと思っておりますけれども、総じて私どもの説明について――これからも御説明しなきゃいけませんが――御理解は大分進んだのではないかなと感じている次第です。

○大石(健)委員
 現場で配られた資料であったり、地域の新聞折り込みや回覧板を作っていただいて、非常に丁寧で説得力のあるすばらしい説明があって、静岡県の盛土はほかのところの盛土と違うんだよ、熱海やリニアの問題とは違うんだよということは分かる資料だったと思います。また普段は入れない航空進入路の橋の上まで皆を案内して50メーター下の建設現場を見せて、こんなところに造るんですよということで、みんなすごいすごいと言って驚いて、びっくりしたのと同時に心配になった人も多々あります。本当にここに突き出して盛土を造るんだ、70メーターも積み上げるんだと不安を持った方もいらっしゃると思います。

 今回これだけ詳しくいろんな方々に説明したけれども、全員ではなくて役員の方しか呼んでないわけで、ここまで説明しちゃってる以上はこれからも定期的にちゃんと広報して地元の皆さんに説明していかないと、静岡県はしっかりやっていることを知らせていかないといけないんですが、今後も定期的に進捗状況を地元の牧之原市と吉田町そして島田市に対して説明し、資料を配付する予定はありますでしょうか。

○伏見空港管理課長
 地元への御説明の件につきましてお答え申し上げます。
 ただいまの御指摘のとおり地元にはこれからもきちんと説明していかなきゃいけないと考えております。説明会でも今後の工事の進捗に合わせた説明会の開催を求める御意見も頂戴したところですので、現地の説明会あるいは定期的に地域の回覧板のようなものを回させていただきまして、今後も地元の皆様に丁寧に御説明をしていきたいと考えております。

○江間委員長
 ここでしばらく休憩とします。
 再開は13時30分とします。

( 休 憩 )

○江間委員長
 休憩前に引き続いて、委員会を再開します。
 質疑等を継続します。
 では、発言願います。

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