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委員会会議録

質問文書

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令和元年6月定例会厚生委員会 質疑・質問
質疑・質問者:阿部 卓也 議員
質疑・質問日:07/01/2019
会派名:ふじのくに県民クラブ


○阿部委員
 分割質問方式でお願いします。
大きく9項目ございますが、実は厚生委員会に配属されるのも10年ぶりでございまして、余り切れがないかもしれませんがよろしくお願い申し上げます。
 それではまず、会派の代表質問に立たせていただきましたので、そのうち3点について深堀りさせていただきたいと思います。
 最初に、健康立国論、健康立国運動についてお伺いします。
現場目線で人生100年時代の青写真を描いていきましょう、そのために静岡県が今まで積み上げてきた健康延伸政策をベースに健康社会づくり関連施策を総合的に進めていくビジョンとして、ふじのくに健康立国論を提唱しましょうと提案したところ、知事からは先ほど来質問に出ている社会健康医学関連、さまざまな今までの施策の説明があった上で、健康寿命の延伸を図り県民の皆様お一人お一人が健康で生き生きと生活することが医療介護給付費の適正化につながるだけでなく実質的に生産年齢人口も増加する、いわゆる活力ある高齢社会を実現できることになります、ふじのくには健康立国として、国内はもとよりアジア諸国のモデルになり得ると考えていますとの御答弁でありました。
 100年時代になった場合の公共交通、社会の足の問題についてもあわせて質問させていただきましたが、地域交通についての考えを問うたところ、池田健康福祉部長からもこれは健康福祉部だけでできる話ではない、健康福祉部のみならず地域交通や企業ぐるみで健康に力を入れていかなければいけないので関係部局と連携して静岡県の健康づくりに当たっていきたいと考えておりますとの答弁でありました。
 これは縦割りの壁をまず超えていかなきゃいけないと、部長の答弁のとおりと考えております。では具体的にこの後どういう作業に着手していこうとされているのか、池田健康福祉部長に答弁を求めます。

○池田健康福祉部長
 もっと大きな話をしますと、健康寿命を延ばすことは働く人間をふやす、税収をふやすことにつながりますし、医療費や介護費を減らすことになりますので歳出を減らすことになります。つまり県の財政にとっても健康寿命の延伸は望ましい事業であるわけでございまして、各部局の連携を図る以前に各部局がそういったものを意識しながら仕事をやっていただくことが大事になってくるんじゃないかと思います。改めて連携をとっていくといった話ではなく、健康寿命の延伸を考慮に入れていただいた上で施策の必要性を知っていただくことが大事じゃないかなと考えております。

○阿部委員
 ありがとうございます。

ちょっと意地悪な質問ですが、各部局が連携を図る以前にそれぞれ取り組んでいくべき、そのとおりだと思います。静岡県の存亡を考えてトータルに組み立てられることが必要だと思います。ただ池田健康福祉部長がおっしゃる認識を全部局長が共通してお持ちかというと、今まで機会がなかったと感じます。
今後、健康立国論ないしは運動を推進していくためには、どのような取り組み、どのような体制、システムが県庁内に必要か池田健康福祉部長の所見を伺います。

○池田健康福祉部長
 静岡県のみならず、日本国が生きるすべとしまして、健康寿命延伸は重要でございます。労働力不足の中で、余り打算的ではいけませんけれども、高齢者になってもある程度働ける方は働いていただくことがどうしても必要になってきます。これは安倍政権の骨太の方針にも組み込まれていくと思いますけれども、県としても骨太の方針を受けて施策を組むときに、大前提として必要なものだと知っていただくよう私も努力したいと思います。

○阿部委員
 ありがとうございます。
苦しい思いをさせて申しわけなかったですが、池田健康福祉部長がおっしゃるところが核心だと思います。みんなわかっているけれども、日本国は国家を形成する中で縦割りで効率よくやってきた歴史があります。この縦割りを一回見直さないといけない、国自体の土台をつくり直さなきゃいけない時期だと思います。
政府の方針についても肯定する部分は多くございます。現場で具体的なモデルを地方ごとにつくっていければ、それが大きな日本の将来への指針になっていくと思いますし、モデルづくりの中心になるのが健康福祉部だと思いますので、池田健康福祉部長を中心に御尽力いただきたいと思います。我々議会も一緒に議論させていただければと思います。要望して終わります。

 次に入りますが、代表質問の中で触れ、各委員からの質問にもございました社会健康医学研究について1つだけお伺いします。
 そもそも、静岡県として社会健康医学をどのように定義していくかそろそろはっきりさせないといけない時期だと思います。さまざまな答弁や説明の中では、社会長寿の要因を分析し科学的知見に基づいた効果的な疾病予防対策、健康増進施策を展開すること、医療ビッグデータの活用や疫学研究などをしていくのが社会健康医学と繰り返されていますが、静岡県として目指すべき目標値、定義について見解があればお伺いします。

○青山健康福祉政策課長(社会健康医学推進担当)
 社会健康医学の定義について、非常に難しい御質問でございますけれども、社会健康医学は直接病気の治療を研究する分野ではなくて病気を予防する、病気にならないような地域、環境を研究する総合的かつ新しい学問分野と考えております。従来から人々の健康問題の原因を主として人間と社会環境の関係性の中で分析して、予防法や解決方法を探るのが公衆衛生学ですが、ゲノム情報による疫学、健康情報学、9番委員から御指摘がございました医療統計学等々の新たな視点を加えまして、より広域な領域を対象に発展させていきたいと考えてございます。
 なお、研究のフィールドといたしまして、公衆衛生学は地域における保健を研究対象としていますが、社会健康医学につきましては当然地域がベースになりますけれども医療や介護、福祉などの現場も含めて広範に社会全体を研究対象としているところで特色を出していきたいと考えているところでございます。

○阿部委員
 わかりました。
さらにわかりやすく説明していただく、定義を明確化していく、具体的な取り組みを提案したいと思います。
参考になるのかわかりませんが、青森県に弘前大学がございます。青森県は御承知のように日本一短命の県でございます。日本一短命を逆手にとって、弘前大学医学部がなぜ短命なのか、企業も巻き込んでいろんな研究を始めました。岩木町というところですが、さまざまな方々の協力のもと、さまざまな症例治験を集めて意識の形成をしていると。健康とは何ぞや、健康はどうしたらできるのか、最新医療、最新技術はどういうものか、地域からムーブメントを起こしていくことがまさに公衆衛生学、社会健康のように社会という言葉、ソーシャルという言葉をつける真髄ではないかなと思っています。ぜひそういった取り組みをしていただきたいと要望を申し上げて、次の質問に入ります。

 もう1点、代表質問の確認をさせていただきます。
虐待防止策として、虐待防止のアプリ等々を三重県が導入するので静岡県もどうかと質問しました。それに対して、三重県の動向を注視し今後県として活用を積極的に研究してまいりますとの答弁でありました。
質問の中で指摘したのは、児童虐待とか通学路の危険箇所等のリスクが一元管理されていないことに問題があると。学校、教育委員会、御家庭、役所、児童相談所、警察、支援NPOと多岐にわたる関係者が、自分では情報を持っているけれども情報をほかの人に知らせていいのかといった壁があって、情報が共有されず子供たちが痛ましい事件や事故に巻き込まれてしまっているのが厳然たる事実であります。
 なので、三重県の動きは三重県の動きとし、静岡県としたらまずこれらの人たちと協議し、市場に出ているアプリからこういうものを導入したらどうかなどの話し合いや具体的な研究に入れるのではないかと思いますが、見解を伺います。

○橋こども家庭課長
 関係機関との連携についてお答えいたします。
 9番委員御指摘のとおり、児童虐待に関してさまざまな関係機関との連携は非常に大切と考えております。特に警察との関係は大切で、本年3月に静岡市、浜松市、県、県警の連携協定を結びまして、児童虐待事案については全県情報共有する連携も結んでおります。
その上で、他県においては県警と児童相談所のネットワークを検討しているところもございます。児童相談所に相談業務があり、県警にも非常に機密性の高い情報がございます。連携に当たって、情報をどこまで共有するかが大きな課題となっており、県警と相談して取り組んでいるところでございます。

○阿部委員
 ありがとうございました。
橋こども家庭課長のおっしゃるとおりですが、本会議で申し上げたのはリスク管理にAIやビッグデータを利用するとスコア管理ができるんですよと。先端技術を使っていくことも同時並行で考えなければいけないと思います。そちらについて関こども未来局長の見解をお聞きします。

○関こども未来局長
 9番委員に御指摘いただきましたリスク管理におきまして、AIは有効な手段になろうと考えております。ただ、先ほど橋こども家庭課長が申し上げました児童虐待一つをとってみても、情報の種類は非常に多岐にわたっております。またプライバシー保護の関係等もございますので、情報の扱いについては慎重を期す必要があると考えております。
 ただ、今後安全点検をしていく中で、通学路の危険箇所はGPSを使って共有化を図る、あるいは安全リスクの点においては警察、教育委員会、交通事業者などのいろんな方々がどんな情報を持っていて、どんな形で活用できるかこれから検討を進めていくかと思います。そういった中で情報の共有化、省力化を図るためにどのツールが使えるのか研究させていただけたらと思います。

○阿部委員
 御答弁ありがとうございました。
おっしゃるとおりです。これは本会議でも申し上げたんですが、デジタル化時代の中で何でもデジタル化すればいい、コンピューターやAIが絶対ということはあり得ません。あくまでも判断補助であって、判断するのは人間であり、その軸をずらさないことをお願いして、ぜひ子供たちのために作業を進めていただきたいと思います。

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