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委員会会議録

質問文書

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令和4年6月定例会危機管理くらし環境委員会 質疑・質問
質疑・質問者:伊藤 和子 議員
質疑・質問日:06/28/2022
会派名:ふじのくに県民クラブ


○伊藤委員
 ふじのくに県民クラブの伊藤和子と申します。どうぞ1年間よろしくお願いいたします。
 分割質問方式でお願いいたします。
 まず最初に、危機管理くらし環境委員会資料の18ページになります。
 ユニバーサルデザインの推進について、静岡県では1999年度に全国で初めてユニバーサルデザインの理念を県政全般に導入して以来、全ての行政分野で推進に取り組んでおります。
 2018年度から2021年度までの第5次行動計画の実績と成果についてお伺いさせていただきます。

○望月県民生活課長
 本県は1999年度――平成11年度からユニバーサルデザインの取組を始めており、既に20年以上が経過しております。昨年度までの第5次行動計画の対象期間である4年間はバリアフリー法や障害者差別解消法などの法整備も進められ、エレベーターや多機能トイレの設置、点字や手話通訳による情報提供などハード・ソフト分野の整備は一定程度進展したと考えております。
 第5次行動計画の指標で申し上げますと、県内1日当たりの乗降客数3,000人以上の鉄道駅のUD化の割合は92.5%、県営住宅のUD導入の割合は60%、県内企業・団体等のUD取組割合は50.8%などが挙げられます。
 また、昨年東京2020オリンピック・パラリンピックの開催に伴う機運の盛り上がり等を受け、ハート分野の指標である困っている人を見かけた際に声をかけたことがある県民の割合は33%となり、ほぼ目標を達成していることから、ハート分野でも一定の成果が上がったものと考えております。

○伊藤委員
 詳しい御説明どうもありがとうございました。
 御答弁のございました成果が今回の第6次の推進計画にどのように反映されていくのか、また計画の中で一番力を入れていらっしゃる項目は何なのか教えていただきたいと思います。

○望月県民生活課長
 第5次行動計画の成果の第6次推進計画への反映につきましては、先ほども申し上げましたようにハート、ソフト・ハードの各分野で一定の成果が上がってきたと考えておりますが、一方で昨今性の多様性に対する認知度の向上や外国人との共生意識の高まりなど、人々の意識や我々を取り巻く社会環境は日々大きく変化をしております。
 また、国を挙げて近年はデジタル化が急激に進められている状況もありますので、第6次計画におきましては、誰もが暮らしやすいまちづくりとしてハード面を進めていくのはもちろんのこと、暮らしを豊かにするサービスや分かりやすい、利用しやすい行政サービスの提供などを行ってまいりたいと考えております。
 それから、ラグビーワールドカップやオリパラのレガシー継承としてUDの理念の普及や心のユニバーサルデザイン等のハート分野についても推進を図ってまいりたいと考えます。
 次に、第6次推進計画の中で特に力を入れていく項目ですが、今申し上げましたとおりハード・ソフト分野は法制度の整備等により一定程度UD化が進んできたと考えておりますが、社会環境の様々な変化に従い人々の要求度も大きくなってきております。ハード・ソフトを整備しても満足度は必ずしも上がらず要求は増えてきている状況にあり、ハード・ソフトの全ての対応をしていくことはなかなか大変な状況にあります。こうした部分をどう解消していくかはやはり人々の心や行動であると考えております。ハード・ソフト分野を補完できるように、思いやりの心と支え合いの行動を促進する心のUDの推進を特に重点的に推進してまいりたいと考えております。

○伊藤委員
 ありがとうございました。
 それでは、2つ目に移らせていただきます。説明資料の20ページになります。
 防犯まちづくりの推進について、仮称ではございますが子供見守り強化の日を新たに制定することが検討中であるとのことです。
 こちらの詳細と県民に対しての周知方法についてお伺いさせていただきます。

○入戸野くらし交通安全課長
 まず、詳細について説明いたします。
 今後、関係機関・団体等から意見を伺い必要な修正を加える予定でありますが、現在の案につきましては毎年6月11日と10月11日を(仮称)子供見守り強化の日と定め、主に小学生の下校時間帯に地域住民、関係機関・団体の方が通常行っている見守り活動、青色防犯パトロール活動に加えて、ふだんの買物や散歩、事業活動等の機会を通じて見守り活動をしていただくものであります。
 県民に対しての周知につきましては、地域団体、事業者団体、行政機関、計107団体で構成する静岡防犯まちづくり県民会議や市町を通じて浸透を図るほか、県民会議で毎月2回発行しております防犯まちづくりニュースや県ホームページ、SNS等の各種媒体を利用して効果的な周知を図ってまいりたいと思います。

○伊藤委員
 御説明ありがとうございました。
 お話を聞いていて、やはり県民全体の意識の高揚がとても重要になってくるのではないかなと思いました。その点につきましてはどのように啓発をなさっていくのでしょうか。

○入戸野くらし交通安全課長
 今回の子供見守り強化の日の活動を活性化させ県民全体で子供の安全を確保する意識を高めていきたいと思います。また県としましては地域の防災リーダーを対象とした防犯まちづくり講座の開催等により自主的防犯活動を支援するほか、小学生を対象とした子供の体験型防犯講座「あぶトレ!」の開催により、子供自身の防犯意識の向上をに取り組んでまいります。

○伊藤委員
 ありがとうございました。
 次に移らせていただきます。
 説明資料の26ページ、多文化共生施策の推進でございます。
 令和4年度主要施策の取組内容で、静岡型初期日本語教室設置・運営事業費助成(菊川市、袋井市、牧之原市)とございますけれども、詳細を教えていただけますでしょうか。

○吉永多文化共生課長
 静岡型初期日本語教室設置・運営事業費助成の事業について御質問頂いておりますが、一つ一つの事業が関連しておりますので、少し解説させていただきます。
 これらの事業の目的は、県内にお住まいの外国人が生活に必要な日本語を身につけていただく日本語教育の場づくりでございます。
 1ポツ目のモデル初期日本語教室の設置・運営は、これから日本語教育に取り組んでいこうという市町に対し、まずは県事業の初期日本語教室で日本語指導者や母語支援者の人材養成を行い、その後市町において三、四か月間で約12回程度の日本語教室を開催してもらいます。御質問のありました2ポツ目は、次の段階としてモデル事業に取り組んだ市町が助成事業を活用して自主的な事業に取り組んでいただくものでございます。
 いずれの教室も、対話交流型で地域住民にも日本語教室に入っていただき母語支援者や指導者とフラットな形で日本語教育を進めていくものであり、ふだんの実践的な会話形式で進めていく事業でございます。

○伊藤委員
 ありがとうございました。
 実は私の友人が袋井市でこの日本語教室の講師をしております。やはり日本語を学ぶだけではなく、各市町の団体と連携して日本の伝統文化に触れ合う機会が不足しているのではないかと御指摘を受けました。
 そのあたりの県の見解をお伺いさせていただきます。

○吉永多文化共生課長
 先ほど御紹介申し上げた事業の中で、例えば日本のお祭りをテーマに地域の方や支援者が一緒になって紹介し合う場をつくったり、日本の独特な文化の1つである習字を一緒に習って日本文化に触れ合う事業も行ってまいりました。
 7番委員がおっしゃったことは指導者もそういった幅を広げてやっていただきたいということかと思いますので、意見を踏まえ地域住民の意見も聞きながら拡充できればと考えてございます。

○伊藤委員
 ありがとうございます。ぜひ拡充していただきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

 次の質問に移らせていただきます。
 説明資料30ページの仕事のある住まいの形成(プラスオーの住まい)でございます。
 2事業概要のプラスオーの住まいの普及啓発について、詳細を教えていただけますでしょうか。

○鈴木住まいづくり課長
 この取組を効果的に普及啓発していくためには産学官の連携が必要で、昨年6月に関係者が集まってキックオフミーティングを実施し普及啓発に向けた役割確認をしております。
 また、静岡文化芸術大学の協力の下、説明資料31ページの右上にありますが普及啓発のロゴマークやコンセプト等の作成を行ったところです。
 今年度は民間事業者の協力により建設しているプラスオーモデルハウスが今月と8月にでき上がります。説明資料31ページの右下にありますが、これらを活用し普及啓発のイベントを実施していくとともに、専用サイトの開設、パンフレット、ポスターなどを作成し、普及啓発に取り組んでまいります。

○伊藤委員
 ありがとうございました。
 一生懸命考えてくださっていると思うんですが、私だけでなくほかの方もプラスオーの住まいの認知度がすごく低いと感じております。SNS等を活用して積極的な情報発信が必要ではないかと感じているんですけれども、お考えをお伺いしたいと思います。

○鈴木住まいづくり課長
 SNS等のツールが非常に有効であると私どもも考えております。
 昨年度、ロゴマークをインターネット投票により決定したのですが、投票の募集をLINEによって情報発信しました。今年度もイベントや取組内容の周知にユーチューブやフェイスブックを使い分けながら効果的に県民に情報発信をしてまいります。
 なお、今年度は取組内容や事例など県民が見やすい発信をするために専用サイトを作成する予定です。

○伊藤委員
 ありがとうございました。ぜひ積極的にSNS等を活用し、効果的な情報発信をして認知度を高めていただきたいと思います。

 それでは、最後の質問に移らせていただきます。
 説明資料45ページの南アルプスを未来につなぐ会についてお伺いさせていただきます。
 南アルプスは、北アルプスと比べて人が入りにくく一般的に認知度が高いとは言えません。そのため魅力発信により関心を高めて利活用を促進し、保全との調和を図るため、昨年7月に南アルプスを未来につなぐ会が設立されました。設立からもうすぐ1年がたちますね。
 これまでの成果と今後の取組についてお伺いさせていただきます。

○田島くらし・環境部理事(南アルプス地域連携担当)
 昨年7月に設立総会、その後1月と6月に理事会を開催し、その間の2月には高校生の活動報告やパネルディスカッションなどを主体に記念イベントを開催しております。初回の理事会では南アルプスを未来へ引き継いでいくためにどうすればいいのかアイデアフラッシュを主に行い、その御意見を基に第2回の理事会で議論し、つなぐ会の取組方針書としてまとめております。
 方針書では、つなぐ会の目指す方向として南アルプスをよりよい形で未来に引き継ぐために科学的な知見に基づき環境保全を進めながら利活用を促進する仕組みを南アルプスモデルとしまして、モデル構築に向けてつなぐ会が全体構想の策定や必要な取組等の提案を行うシンクタンク的な役割を担っていくことが確認されました。
 今後は、南アルプス研究の活性化と知見の蓄積等を目的に今年2月に立ち上げた南アルプス学会などとも連携し、南アルプスが持つ魅力や地域特性の確認から始め全体構想策定に向けた意見交換を進めていきたいと考えております。

○伊藤委員
 御説明ありがとうございました。
 お伺いしていて思ったんですけれども、先ほどのプラスオーの住まいと同様、南アルプスを未来につなぐ会はすばらしい会なんですけれども認知度が低く、県民に対して積極的な情報発信が必要ではないかなと感じております。やはり活動が見えないと何をやっているのか分からない。
 この活動の見える化に向けてどのように取り組んでいくのかお伺いさせていただきます。

○田島くらし・環境部理事(南アルプス地域連携担当)
 7番委員からの御指摘のように、我々もつなぐ会が周知されているとは思っておりません。まだ会員数も500名を超えたところですから、まだまだ増やしていきたいと思っております。
 ホームページやSNSでの発信はもちろん、県内だけでなく県外にお住まいで静岡県とゆかりのある方をお招きしたふじのくに交流会を昨年10月に都内で開催し、ブースを設けてつなぐ会の説明や会員募集をやっております。
 さらには、イオン株式会社やユニー株式会社との包括連携協定により各店舗にブースを設置して広報活動などもさせていただいております。
 また、2月に開催したつなぐ会の記念イベントではコロナの影響で大勢の方をお招きする形はできなかったんですが、内容をユーチューブで配信したところ現時点で1,000人を超える方に見ていただき、今も増え続けております。今後もこういった情報発信を地道に続けていくことがつなぐ会の取組や南アルプスの魅力を知っていただく機会になると感じております。
 さらに、今年8月には南アルプスの自然環境の保全の重要性や魅力を発信するとともに、利活用促進の実行部隊として南アルプスみらい財団を立ち上げます。今後はユネスコエコパークに関係する行政機関等とも連携しイベントなどの普及啓発に努めるとともに、つなぐ会の活動を含め現地の生映像や情報をSNSや出前講座など様々な形で発信することにより、より多くの方に理解いただけるよう努めてまいります。

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