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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和5年9月定例会厚生委員会 質疑・質問
質疑・質問者:岩田 徹也 議員
質疑・質問日:10/04/2023
会派名:自民改革会議


○岩田委員
 質問の前に一言。
 私は、県庁へ登庁するときに電車で通勤していますが、先週盲導犬を連れた目の不自由な方が電車に乗って来てつり革を探しているときに高校生がその方の手を取ってつり革に手をかけてあげたんです。地元の高校の福祉科に通う子で、一緒にいた友達に対して、私福祉科だからねと誇らしげに言っていました。その瞬間私すごく感動しまして、厚生委員会に身を置く者として高校生の心を育む一助になるように皆さんと力を合わせてそういった社会、静岡県をつくっていきたいと思っています。ぜひ皆さんのお力をお貸しください。
 では、分割質問方式にて質問させていただきます。
 厚生委員会資料3の令和5年度9月補正予算事業概要(健康福祉部)の2ページ、被害者支援関連事業費のうち災害特別見舞金事業費について質問させていただきます。
 まず初めに、2点伺います。
 この事業は、昨年の台風第15号と今年6月の台風第2号で重ねて被害に遭われた方を念頭に置いていると思いますが、これは今回に限っての特例処置なのか、それとも恒久的な制度として今後も要件を満たした場合には見舞金の支給が受けることができるのか伺います。

 また、支給額は最大10万円とのことですが、どのような場合に幾らの支給となるのか伺います。

○村松企画政策課長
 まず、1点目の今回限りの特別な制度か恒久的な制度かですが、今回に限らず恒久的な制度として今後も短期間に複数回被災された世帯に対しま
しては支援を行ってまいりたいと考えております。

 2点目の支給額に関して、今回各市町における既存の見舞金の制度を参考に全体の傾向に応じて、2回目の被災区分が全壊の場合に10万円、大規模半壊から半壊の場合は5万円、それから準半壊、床上浸水の場合は2万円に設定させていただきました。

○岩田委員
 続けて、2点伺います。
 まず1点目ですが、この制度の目的が複数回被災された方に対する経済的な支援だとすると、支給額の水準がやや低過ぎるように感じます。この制度の目的と支給額の設定の考え方について伺います。

 2点目、少額とはいえこうした見舞金制度は被災された方を勇気づけるものだと評価しています。ただ同様の制度は多くの市町で既に設けられており今回の制度は屋上屋を架すもののように思えますが、今回県があえてこうした見舞金制度を設けた理由を伺います。

○村松企画政策課長
 まず1点目の制度の目的としては、近年風水害災害が頻発化、甚大化している中、本県においても昨年の台風15号に引き続き台風2号災害でも救助法が適用されるなど短期間に複数回大きな被害が生じたところです。県ではこれまで国の被災者生活再建支援制度の対象とならない規模を対象とした支援制度を創設し運営してまいりましたが、短期間に複数回被災された世帯の皆様に対して市町の災害見舞金制度に加え、県が少額ではございますが上乗せして見舞金を支給することで被災した皆様の経済的な負担、精神的な負担を少しでも軽減できればと考えこの災害特別見舞金制度を創設したものです。

 それから、2点目の市町が見舞金制度を設けている中、県がさらに屋上屋を架けるのではないかですが、先ほども申し上げましたように近年の風水害災害の頻発化、甚大化を考え、県として既存制度に加えてさらなる被災者支援ができないかと検討してまいりました。こうした中、被災自治体様からの要望もございまして、短期間に複数回被災した世帯に対して県として上乗せ支援をすることとしました。

○岩田委員
 近年、風水害の甚大化、頻発化が顕著となってきています。被災後に床上浸水したため家屋の清掃や畳の張替え、家財の入替えなどに御苦労されている方を目にすることも珍しくなくなってきました。
 去年ぐらいに、静岡市清水区や松崎町のボランティアにも参加してきましたが、現地に行って一言頑張りましょうねって声をかけるだけでも非常に救われると思います。
 救済はもちろん大きいにこしたことはないのですが、心のケアの部分も含めて配慮頂ければと思います。
 今回、県がこうした見舞金制度を設けたことは被害に遭われている、力を落とされている方を勇気づけるものだと評価しています。引き続き被害者に寄り添った施策の推進に努めていただきたいです。

 がんセンター局の質問です。
 厚生委員会説明資料2の7ページ、がんゲノム医療の推進について伺います。
 最先端のがんゲノム医療の実践を目指し、プロジェクトHOPEに取り組んでいるとのことですが、8ページの(4)アの民間検査会社との共同出資会社において製品開発を進めたふじのくにHOPEオンコパネルの薬事申請を4月に行ったとのことであります。これが承認され保険適用されると患者さんにどのようなメリットがあるのか伺います。

○勝又マネジメントセンター長
 ふじのくにHOPEオンコパネルは、ゲノム医療を開始するために事前に行うがん遺伝子パネル検査と呼ばれているものであります。
 がん遺伝子パネル検査は、がん細胞に起きている遺伝子の変化を調べてがんの特徴を知るための検査で、がんの特徴が分かれば一人一人に適した治療法を探すことが可能になります。
 この検査は、患者さんのがん組織や血液を使ってがん細胞の数十から数百の遺伝子を一度に調べて、その中で起きている遺伝子の変化を確認します。遺伝子の変化によっては効きやすい薬が分かる場合があります。
 検査結果は、エキスパートパネルと呼ばれる専門家の集まりで検討し、患者さんに新たな治療法を提供できることがあります。
 現在、保険承認されているパネル検査は調べる遺伝子の数や対象がそれぞれ異なっています。そのため解析結果において、そのパネル検査ごとに強い分野、弱い分野が存在する状況です。
 ふじのくにHOPEオンコパネルは、当がんセンターで研究しているプロジェクトHOPEを基にして当院の患者さん1万人以上の解析データを利用しています。他のパネル検査はどちらかというと海外のデータを多く使っているものですから、他のパネル検査に比べ日本人のがんの傾向により合った解析がされるものと期待されております。
 なお、薬事申請についてはおおむね順調に進んでおり、来年度前半の保険承認を目指しているところです。
 ゲノム医療の分野はこれから飛躍的に進化することが予想される中で、この検査はより日本人に合ったパネル検査として県内のがん患者さんにはもちろん利用していただきますし、全国でも利用していただくようにPRを進めたいと考えております。

○岩田委員
 続きまして、アピアランスケアについて伺います。
 説明資料2の9ページ、現在がん医療の進歩により治療を継続しながら社会生活を送るがん患者さんが増えており、がんとの共生は重要なことです。治療中の患者さんにとって外見の変化は大きな悩みの1つであり、その軽減のためアピアランスケアの重要度は増しています。
 そこで、10ページの(2)イに厚生労働省が公募した令和5年度アピアランス支援モデル事業に採択されたとありますが、具体的にどのような事業を行っているのか伺います。

○勝又マネジメントセンター長
 6番委員御指摘のとおり、がんとの共生を図る上で治療中の患者さんの外見の変化に対する悩みの軽減は重要なことと考えております。
 がんセンターでは、7年前の平成28年度に日本初の支持療法センターを設置し様々ながん治療の副作用に対する予防治療を実践するとともに、脱毛や皮膚障害等の患者の悩みに迅速に対応してきました。
 これらの相談は多く、脱毛などの相談は現在でも月約150件、皮膚障害での相談は月約180件程度寄せられており対応しています。
 アピアランスを必要とするがん患者に対し研修を受けた医療従事者による情報提供や相談支援を行い効果的な支援体制について検証するモデル事業について、昨年度後半厚生労働省が募集しこれが応募したモデル事業ですが、全国10か所のうちの1つに選出されました。
 既に6月より厚生労働省の指導の下、オンラインミーティング等に参加して研修を積んでいるところであります。
 現在、院内では今まで複数あった相談窓口をワンストップになるよう体制整備を急速に図っております。さらに院外を対象にした医療スタッフ向けの研修会や勉強会を企画しており、これを実施することで県内全部の体制強化を図っていきたいと考えております。
 また、静岡県がん診療連携協議会内に設置されている支持療法部会においてもアピアランスケアを新たな課題として捉え、県内医療機関で共同して取り組むように進めてまいります。

○岩田委員
 アピアランスケアのように、治療が終わった後の心のケアまでが治療だと思って力を入れていっていただきたいと思います。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp