本会議会議録
質問文書
令和5年10月子どもの孤立対策特別委員会 質疑・質問
![]() | 質疑・質問者: | 勝俣 昇 議員 |
![]() | 質疑・質問日: | 10/10/2023 |
![]() | 会派名: | 自民改革会議 |
○勝俣委員
ありがとうございました。
1点、お聞きしたいのが、見立ての重要性ということで、不登校の子供たちを適切に仕分けするということで、新しい取組、提言だと思って聞いておりました。
一般的に、この役割を担うと言うんですか、スクールサポーターか、どういう人たちがこの仕分けをしていくのが重要になって、またポジション、どの段階で仕分けをするのか。この点をお聞きしたいのと、いろいろお話しされてましたが、その仕分けをするためのどういうスキルが必要なのか、もう1回、お聞かせいただけますか。
○鳥澤委員長
川合参考人、1問ずつお答えをお願いいたします。
○川合雅久氏
見立ての仕方は、やはり学ばないと難しいと思うんですね。例えば、我々がやっているのは、インテークと言って、きちんと本人あるいは親との間の今までの成育状況から全てを聞くという段階から必要になるんですね。いつから不登校になりましたか、その前の段階から分からないと、見立ては非常に難しい。今どの段階までいっているかを、表みたいにして、Aの段階の子だ、Cの段階の何だというふうにやっていくことを、例えば心理カウンセラーなど、そういうものを持っている人たちがやる場合もあるし、例えば教師など、別のそういった相談をする人たちのところでもできないことはないと思うんですね。それが一応、形としてつくられてはいるけれども、それがどこでも使えるかというふうにはまだなっていないのが実情です。
うちがやっている方法は、そのインテークが一番重要で、少なくても1時間から2時間くらいのインテークをして、その子の生まれ育った成育状況や、例えば祖父母の問題や、家族の問題など、いろいろな問題が全部が関係するわけですね。そうすると、彼を学校に戻すという問題よりも、家族支援であったり、そこの人たち全員の支援になっていくのが、一番大きな課題になるので、そこの見立てが必要だと思っています。
○勝俣委員
私は、そういう取組はまだされていないという認識でいるんですね。フリースクールで実際に10人とか、2割、3割しか通わないという話を聞くと、その子に合ってないから行きたくないということかと思いました。だから、先ほど言ったような、フリースクールのいろいろな連携をすることによって、選択肢があって、自分が求めるものに近くなってくれば、いいことであるし、環境を整える。そのためにそこへ割り振る見立てが必要だと、そういう体制をつくるべきということでよろしいでしょうか。
○川合雅久氏
今の質問で言うと、そういう取組が現実にもう始まっているところはあります。そうしているところもあって、例えば昨日、さいたまスーパーアリーナに行った相談会では、コンシェルジュさんがいて、その人が見立てをしながら、こういうところがいいんじゃないか、それで、この人はそういう相談をしたほうがいいですよと聞いたりできることもしています。
実際には、来てくれる人たちは先ほど言った氷山の見えている部分だけです。問題は、この下のほうの人たちをどうするかが、多分アウトリーチというところに課題があるのかと思います。そのアウトリーチ、訪問支援でも、例えば学校の先生が行って、会ってくれるかといったら、ほとんどが会ってくれない。会ってくれても、何も返事をしないという場合のほうが多いので、そこをどういった声かけをするかなど、そういうことを学んでいかないと。アウトリーチでなぜこれだけのことを教えるかというと、そういうところに帰因していると思います。
○勝俣委員
ありがとうございました。
○鳥澤委員長
では、引き続き御発言をお願いいたします。
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