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委員会会議録

質問文書

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令和5年2月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:沢田 智文 議員
質疑・質問日:03/01/2023
会派名:ふじのくに県民クラブ


○沢田委員
 では、一問一答方式でよろしくお願いします。
 まず、東アジア文化都市事業についてです。
 先ほど渋谷県理事から詳しい説明がありました地域連携プログラムについてです。
 市町及び民間の助成枠を新設して参加を促されていると説明がありました。この事業は地域が多く取り組んでくれれば盛り上がっていくかなと思うんですが、今後の方向性について、単年度助成のなのか、その後市町や民間でやりたいといったときにある程度県で助成するのかについてお伺いします。

○渋谷静岡県理事(東アジア文化都市担当)
 この助成制度は、東アジア文化都市の期間である今年の12月までに実施する事業を対象として助成します。
 今後の考え方ですけれども、この助成の目的は東アジア文化都市事業に積極的に参画していただいて、先ほど7番委員からもお話がありましたようにとにかく一緒に文化を盛り上げていく意味がございますので、一度行った助成事業はレガシーとして来年度以降も行っていただければそれが理想と考えております。
 実は、助成制度は全額助成ではなくて市町は2分の1、民間にも自己負担を持って申請していただきますので、やはりある程度組織力があるところに事業をやっていただくつもりでおります。
 そういう意味では、できれば東アジア文化都市事業で盛り上がったレガシーとして市町は自分たちでその事業を続けていただき、民間団体もうまく東アジア文化都市事業に乗って成功して、次のステップに行っていただければと思っております。
 そうは言っても助成がなければとなりますので、その際にはアーツカウンシルしずおかの民間助成制度にチャレンジしていただくように誘導しながら、東アジア文化都市のレガシーとして残るように働きかけをしていきたいと思っております。

○沢田委員
 ありがとうございます。
 私も東アジア文化都市事業の成功のためにできることをやっていきたいと思っています。

 もう1つ、文化観光委員会説明資料17ページ、別紙1の4つの事業のうち、協働プログラムの中に武道ツーリズムと記載されています。これは今まで説明がなかったと記憶しているんですけど、どういったものなのか分かったら教えていただければと思います。

○稲葉スポーツコミッション担当室長
 武道ツーリズムは、武道や武術の見学、観戦、実技体験など日本でしか体験できないスポーツと伝統文化や精神文化が融合した希少性の高いツーリズムとして海外からも高い関心が寄せられておりまして、スポーツ庁でも2020年に武道ツーリズム推進方針を発表して積極的に取り組んでおります。
 本県におきましては、東アジア文化都市2023静岡県事業の実施を契機に日本特有のスポーツ文化であり世界的な関心の高い武道を生かしたツーリズムの推進に取り組むことがタイミングを得た取組であると考えております。
 そこで、今後武道と本県ならではの地域資源を組み合わせた民間団体などが造成する旅行商品の企画などによって、海外での静岡県の認知度の向上や来訪の意向の喚起を図ることで本県ならではの武道ツーリズムを推進してまいりたいと考えております。

○沢田委員
 よく分かりました。ありがとうございました。
 次の質問に参ります。
 クレマチスの丘の広域活用について先ほどから5番、6番、7番委員が質問されていますが、当委員会で視察したときに運営側との意見交換の中で公立の施設になることで学校の利用が増えるという発言があったかと思いますが、私はそんな単純な問題ではないと思っています。
 子供や学校にとって魅力ある教育の場として学校が捉えるかが問題になることと、あそこの自然を愛する人たちが来ているところに子供たちが入ることがどうなのかといったことも関わるかと思います。
 教育分野との結びつけと、魅力をどうやって高めようとしているのか、もし方向性があったら教えていただければと思います。

○田中文化局長
 これから周辺の3市2町と検討を行っていく中で市町の教育部署の方の御意見もお聞きしていきたいと考えており、子供や学校の利用を促進する取組についても相談していきたいです。
 魅力を高める点につきましては、ヴァンジ彫刻庭園美術館の施設だけではなくて、クレマチスの丘にはベルナール・ビュフェ美術館や井上靖文学館などの施設もございますので、そういったところと連携することで魅力的な教育プログラムができるのではないか、周辺の3市2町と連携することでほかの施設と連携してうまく組み合わせたプログラムができるのではないかと考えられますので、構想を検討する中で一緒に進めていきたいと考えております。

○沢田委員
 ありがとうございます。
 あそこの施設を使うか使わないかは多分学校の判断かと思います。
 ただ、魅力をつくるときには教育委員会の助けをちょっと借りて、学年によって多分行くところや目的が違うと思いますし、小学校、中学校、高校と校種によっても違う魅力の発信をしないと多分施設が子供たち、若者に引き継がれていかないと思うので、そのあたりは教育委員会との調整を図っていただければと思います。

 次の質問に入ります。
 説明資料の23ページ、しずおか遺産活用推進事業費補助金についてです。
 先ほど5番委員からもありましたが、私も50万円はちょっと少ないイメージを最初に持ったんですけど、来年度やってみてそれぞれの市町の取組具合によって次の補助について検討していただければと思っています。
 質問は、日本遺産は入替えが行われると文化庁からの話があるんですけど、しずおか遺産は令和7年度までに10件程度認定する方向性を出されています。入替えを考えているのかどうか確認させてください。

○小坂文化財課長
 しずおか遺産の認定件数10件を目標としていますが、日本遺産のように全体数の制限をきちんと決めているわけではありませんので、入替え制は想定していません。
 ただし、認定翌年から5年を認定期間としておりますので、5年後に改めて継続の意思があるか関係市町に確認するとともに、継続がふさわしいか審議することとしています。

○沢田委員
 ありがとうございました。よく分かりました。
 では、次に総合教育局です。
 総合教育会議をやっておりますが、この立ち位置をスポーツ・文化観光部としてどのように捉えているか最初に伺いたいと思います。

○縣総合教育課長
 総合教育会議は、平成27年4月の法改正で各地方公共団体――全都道府県、市町村に設置が義務づけられたところでございます。
 この背景としては、地方公共団体の長と教育委員会の意思疎通が十分ではなくて地域の教育の課題を共有できていないのではないかといった御指摘がありまして、よりよい教育行政を推進していくために設置されたものと認識しております。
 法律上は、総合教育会議において調整がついた事項については結果を尊重しなければならないという規定はあります。ただ総合教育会議自体は意思決定機関ではありませんので、最終的には各部局、教育委員会がそれぞれの意思に基づいて業務を行っていくということです。
 いずれにしても、本県の教育施策について知事と教育委員会が意見を交わす場として総合教育会議は非常に重要な場であると捉えております。

○沢田委員
 位置づけは今の答弁のとおりだと思います。
 これはもともと滋賀県大津市の問題でこういった総合教育会議があるべきだと議論がされてきたのかなと思っています。ですので教育方針を決める場ではないと思います。
 私も傍聴させてもらったことが何回かあり、その前の「人づくり・学校づくり」実践委員会も傍聴させてもらったんですけど、教育方針を決めようみたいな議論がされているときがあって、総合教育会議ですから本来はもう少し総合的に、そして長期の課題について検討してもらって幅広い見地の中で総合的に判断してもらうのが本来の姿かと思っていて、議事録とかも読ませてもらったときに最近の発言の内容が気になったので確認させてもらいました。

 次の質問に入ります。
 説明資料30ページ、インバウンド事業の推進です。
 令和5年度の取組で、教育旅行推進事業費が新規で挙げられております。主に中国、台湾、韓国が対象となっていますが、具体的な取組というか、どういう旅行なのかや対象年齢、内容、国によっても方向性や時期も違うと思っているんですけど、このあたりについてどうなのか。現地の説明会やファムトリップのやり方がもし決まっていたら教えていただければと思います。

○花田観光振興課長
 教育旅行推進事業の具体的な内容について御説明いたします。
 まず、水際対策が緩和されて、ここで挙げています中国、台湾、韓国の訪日旅行需要の状況を現地事務所に確認しますと、特に台湾におきましては昨年11月に開催した現地セミナーに台湾側から180校の参加があるなど意欲の高さがうかがわれます。
 来年度事業の具体的な内容につきましては、1つ目は本県の自然体験や社会体験など体験活動のコンテンツや学校交流の事例、モデルコースなどを盛り込んだ訪日旅行向けのプログラムの作成を進めてまいります。
 2つ目は、現地説明会やファムトリップの実施になりますが、訪日教育旅行につきましては8番委員からもお話がありましたとおり各国で旅行先や内容等を決めるキーマンが異なります。
 例えば、台湾では学校が行き先を決めて現地の旅行会社が手配するようです。また中国では現地の旅行会社が学校に交流先を提案する決め方をしているそうです。
 このように各市場によってキーマンやターゲット、決定の時期が異なりますので、現地説明会やファムトリップにおきましても市場の特性に合わせた1点目のプログラムにより訴求する相手方や時期を考慮して実施してまいりたいと考えております。
 3つ目は、本県側で学校交流を受け入れる高等学校や中学校の受入れ体制の整備として歓迎行事や記念イベントの記念品や装飾品に係る経費を支援してまいりたいと考えております。
 訪日教育旅行の誘致につきましては、これまではどちらかというと各国の学校からの交流の依頼を受けて実施してまいりました。来年は新規事業を立ち上げまして、各国の特性に合わせたプログラムを活用して積極的な営業活動――説明会であるとかファムトリップを実施して新しい需要の獲得を目指してまいりたいと考えております。

○沢田委員
 御丁寧な説明ありがとうございます。
 学校交流はとてもいいなと思っています。グローバル人材の育成を静岡県は目指していて、このような機会を使ってそういった取組も推進されていくと伺うことができたので期待しております。

 では、最後の質問で、主要事業参考資料の20ページに大学生等県内定着促進事業費があります。
 最初の説明で京極スポーツ・文化観光部長から、総合戦略の評価の中で重点課題の1に若者・女性の県内への就業の拡大があり、県内の大学生の県内就業に向けて取り組むとのことで、大学生のインターンシップの前倒しとキャリア教育については地元企業が高校生に対して推進する取組を言われたと思うんですけど、非常にいいことだと思っています。
 ここを見ると高校生のキャリア教育の推進があまり分からないんですが、来年度どの程度計画しているのか教えていただければと思います。

○上野大学課長
 来年度は、県内の大学に通う1、2年生を対象として、県内企業への就職を促進する目的でまずは県内の優良企業をなるべく多く知っていただこうということでふじのくに地域・大学コンソーシアムの中に企業理解を深めるための単位互換科目を開設し、フィールドワークを交えて単位を付与するきちんとしたキャリア教育をしていきたいのが1点でございます。
 もう1つは、やはり地域・大学コンソーシアムの中にインターンシップを制度として設けて、これも大学1年生、2年生を対象にして、経済団体の協力も得ながら県内の優良な企業に御協力頂いてインターンシップをしていきたいと考えてございます。
 もう1つは、大学間連携で行う事業です。やはり学生をロットとして大きくつかまえているのは各個別の大学でございますので、各大学が1年生、2年生に県内企業への就職に向けた取組をしていただくよう個別に支援していきたいと考えてございます。

○沢田委員
 高校生への地元企業によるキャリア教育で、大学生等には高校生も入っているのか確認させてください。

○上野大学課長
 大学生等の等は、4年生大学だけでなくて短期大学を含む高等教育機関に通う学生さんという意味です。

○沢田委員
 地元企業への就職促進は教育の場だとなかなか弱い部分があって、スポーツ・文化観光部とか経済産業部のほうが力を発揮できると思うので、ぜひ地元企業のPRを県内大学生、そして県外にも発信しながら県内への若者の就職を進めていただければと要望して私の質問を終わります。

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