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委員会会議録

質問文書

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令和5年2月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:岡本 護 議員
質疑・質問日:03/02/2023
会派名:ふじのくに県民クラブ


○岡本委員
 それでは、分割質問方式で2点お願いいたします。
 まず1つは、警察官の採用試験についてです。
 SNSを活用した警察官の採用がそれぞれ報道もされておりますが、まずどういう戦略でされているか。そしてどう成果が出ているのか。この辺をお聞かせ頂きたいと思います。特に、大学卒の警察官への希望者がかなり低くなっている、落ち込んでいるということも報道されていますが、その辺の実態も含めてお聞かせ頂きたいと思います。

○鈴木警務課長
 SNSを活用した警察官採用の戦略についてです。
 SNSは、若年層を中心として幅広い世代の方々に利用されており情報発信を行う上で極めて有効であることから、県警察におきましてもこれらを活用して警察官採用試験の募集活動を行っているところです。
 具体的には、平成29年3月に開設しました静岡県警察公式ユーチューブチャンネルで仕事のやりがいや若手警察官の休日の様子、警察学校の1日を紹介するなど募集期間に合わせて動画広告を配信しております。
 また、ツイッターやインスタグラムで若手警察官の活躍の様子を投稿するなど警察の魅力ややりがい等の発信力強化に努めております。
 次に、取組の成果でございます。
 本年度の警察官採用試験の応募者の37%がユーチューブ動画の視聴をきっかけに採用試験の申込みを行ったと回答しているほか、本年2月に開催いたしました採用イベントの参加者の大半がツイッターやインスタグラムでイベントの開催を知ったと回答しております。
 また、警察官採用試験の競争倍率について申し上げます。令和2年度は2.7倍と過去最低でした。令和3年度は3.1倍、令和4年度は3.4倍と2年連続で上昇していることからもこのSNSを活用した取組が警察官に対する親近感あるいは警察官採用試験の受験意欲を高めさせるなど着実に成果が出ているものと考えております。引き続きSNSを活用した取組を積極的に推進し、県警察を担う優秀な人材の確保に努めてまいりたいと思っております。

○岡本委員
 若者に対するこの戦略はそれなりに効果が出てきていると思いますし期待したいと思っていますが、例えば隣の神奈川県あるいは東京都、警視庁のほうが比較的倍率が高いとの報道だったと思うんです。先ほど言われたように静岡県は上がっているとはいえ低い数字だったんです。この辺何か特別な地域性はあるんでしょうか。お聞かせ頂きたい。

○鈴木警務課長
 本県は、首都圏と中京圏に挟まれており、県内には大学がそれほど多くなく、中京圏や関東圏の大学に行く者が多い地域です。
 したがいまして、現在いわゆるIターン、Uターンを含め県外大学に対する積極的なアプローチを行っております。県警で指定したリクルーター、採用チームが先方に出向き検討会や説明会を行っているところです。そういう取組を進め、さらなる競争倍率の向上に努めていきたいと思っております。

○岡本委員
 数字は他県と比べて確かに少ないかもしれません。少数精鋭ではありませんけれどもしっかり採用し、さらにその後の訓練、研修も含めて県民の負託に応えるようにぜひお願いしたいと要望しておきます。

 2つ目、少年の非行防止対策についてお尋ねしたいと思います。
 まず、今少年非行の検挙や補導人数が増えているとのことですのでその要因としてどんなものが考えられるか。

 次に、補導や検挙の対象になった少年に対して配慮している部分としてどんなものがあるのか。

 さらに、少年警察ボランティアがあるとのことですが、この人たちを対象にしたスキルアップ研修会が行われているかどうか。行われているならばどのような内容であり、成果がどのように出ているのかお聞かせ頂きたいと思います。

 最後に、再発防止が一番ポイントだと思いますので少年院との連携はどのようにされているのか。
 以上、4点をお伺いしたいと思います。

○酒井少年課長
 まず検挙、補導人員が増えた要因についてお答えしたいと思います。
 令和4年中の少年の検挙、補導人員ですが、760人で前年比15人増加しております。
 増加した主な罪種につきましては、傷害罪が前年比プラス17人、児童買春、児童ポルノ法違反が前年比プラス22人となっています。
 増加した要因について考えられることは、コロナ禍に伴う行動制限の緩和や、反響を得るために安易に少年自身が自分の裸の画像をSNSに公開する行為が増加したことが考えられています。

 次に、検挙、補導の対象となった少年に対して配慮していることですが、再非行を防止するために非行の原因究明や規範意識の向上のための取組に留意しております。具体的には、立ち直りに向けた少年及びその保護者との定期的な連絡、面接による助言指導のほか、少年警察ボランティアと連携した職業体験等の社会貢献活動を行っております。

 次に、少年警察ボランティアを対象としたスキルアップ研修会の実施についてです。
 県下の少年警察ボランティアを対象に平成13年から毎年スキルアップを目的とした研修会を開催しております。令和4年度にはオンライン配信を活用して少年を特殊詐欺に加担させないための取組をテーマとした特殊詐欺の捜査を担当する警察官の講話や落語家によります防犯落語を行うなど、スキルアップ向上のための研修会を開催しております。

 最後に、少年院と連携した再非行防止対策の推進ですが、県内の少年院と連携し令和2年度から毎年在院者を対象とした非行防止教室を開催しております。令和4年12月末現在で合計7回、延べ53人の少年に対して特殊詐欺への加担防止や薬物乱用防止に関する講話を行い、規範意識の向上に努めております。今後も引き続き少年院と連携した再非行防止対策を推進してまいります。

○岡本委員
 大変積極的な活動をされていると思います。ただここでSNSは悪いほうに使われている部分があるんですね。いろんなところに使われますのでなかなか難しいと思いますが、今、後半部分で御答弁頂きました大勢の皆さんへのもろもろの研修を含め、SNSの有効活用で成果が上がるようにしていただきたいと思います。とにかく少年非行は何としてもその範囲で止めないとその次に大きな犯罪に結びついていく気がしてならないので、何としても社会全体として止めていくことをしたいと思うんです。その意味では少年院との連携も十分にしていかないといけないと思います。
 少し脱線するかもしれませんが、私たまたま保護司を長いことずっとやっておりまして、いろんな犯罪を犯した後の一番大きな問題は刑に服したとしても職業がないこと、収入がないことになります。今そういう人たちを採用する企業に対して国のほうも徐々に助成していることもあります。やはりしっかりとした職業に就いて収入を得て、社会人の皆さんと一緒に活動していくことが一番大事だと思います。犯罪を犯すところまで行かないよう、まずは少年非行で食い止めていくことが最も大事だと思っています。
 もう1個脱線しますが、殺人を犯して刑に服し、保護観察がついている人の担当をしたことがあります。これからどうするんだと尋ねた際に、自分は警察官か自衛官になりたいと言うんですね。今のルールでは殺人をした人は残念ながら就けません。だから民間企業にしっかり就職をするようにということでやるんです。そういう意味で一旦犯罪を犯すとなかなか本人が努力しても社会そのものがそう簡単には許さないことがあります。やはり社会全体もそれなりに見守りながら、とにかく正常な生活ができる環境をつくっていかないといけない。
 社会では食べていけないけれども、刑務所、少年院にいれば御飯を食べられるという発想が多いんですよね。それでは困るんです。だから結局再犯になることが多いので、そうならないよう本人ももちろんですが、言ってみれば社会全体の安全を確保するために周りもそれなりに努力することを要望して私の質問を終わりにしたいと思います。

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