本会議会議録
質問文書
令和6年10月人口減少社会課題対応特別委員会 質疑・質問
![]() | 質疑・質問者: | 市川 秀之 議員 |
![]() | 質疑・質問日: | 10/08/2024 |
![]() | 会派名: | 自民改革会議 |
○市川委員
6番委員から、先ほど医師不足や医師偏在の話が出ていましたけれども、実際、年間9,000人ぐらいの医者が国家試験に受かって誕生しているわけですよね。科がいろいろあるのも当然あるとは思うんですが、実際、医師はどんどん増えているわけです。その中で医師不足というのは、やはり配置の問題や、私の住んでいる周辺でも――客商売のような言い方で悪いですが――人気があって混んでいるお医者さんもいれば、午前中も午後も1人か2人しか来ないような医院もあるわけです。私は本来、DXで担うべきもう一方の側面は、そういった患者のバランスを取れないかと思うんです。
先ほど、どこかで医者が過剰になるかもという話もされてましたけれども、実際、子供が90万人を切った状態で、その中で9,000人が医者になるなど、100人に1人が医者になるような世界になっている中で、DXの在り方でそういったところをどう思われますか。
○瀬戸僚馬氏
地域偏在の問題に関しては、厚労省が物すごく力を入れている案件ではあるのですが、ただ、現実的にできることには限りがあるのかなとかなり強く思っております。いろいろな施策の中で、どうしてもこの地域で働かなければいけないような施策をいっぱいつくるんだけれども、やればやるほど、どうしても人の働き方を制度で縛ることには限界があるから、嫌だったら美容外科へ行くということで、保険診療の枠から出てしまう医師がいっぱいいらっしゃいます。さらに縛りを強くしたら、日本の外で働けばいいだけだとお考えになる医師も多いはずなので、余計医師不足が進むと先ほどコメントを頂いたところですが、医師は医師の仕事をしているのが一番給料が高いから、ではどうやってやるかと言えば、海外で働くという選択肢になるんだと思うんですね。そういうことを埋めていくためのデジタル技術があるかというと、やはりオンラインだとは思うので、医師がお住みになる場所は、別に都心部がいいなら、都心部で結構ですが、しっかりと診療してねと、その辺を支えていくことはできるのかなと思います。
今、オンライン診療もかなり縛りが強いですけれども、もう2035年に向かっていくどこかで諦めないといけないというときが来て、今は地域の中でサポートしているけれども、それでもできなければ――静岡県は政令指定都市がある地域なんで、相対的には全然都市部ですが――そうではないような県の医師は、東京の医師がオンラインで診療するというような世界にいずれはなっていくのかなと思っております。そういう形でいいから埋めるというのが、均てん化かなと考えているところです。
○市川委員
実際僕はそこだと思うんですね。やはり本当に日本は、医者にかかる数が多いじゃないですか。多いというのは、本来は医者に行かなくてもいいような人たちまで、ちょっと具合が悪いから診てもらおうとか、そういった入り口のところは、何も大病院や混んでいる医者へ行かなくても、DXの中で、そういったオンラインでうまく診療ができるようになっていけば、さばけるというか、町医者でいいかななど、そういったところに落ち着くのかなという気がするんですが、その辺の御見解があればと思います。
○瀬戸僚馬氏
アメリカの制度の中で、本当に医師じゃなければいけないものではないものは、医師以外の医療従事者がやるのが当たり前ですし、医療費が高いから、患者さんたちも医師にお願いする部分は厳選するわけです。足りなくなっていく中では、そうなっていくのは自然な形なので、それをデジタル技術が支えていく形に当然なっていくだろうと思います。
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