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委員会会議録

委員会補足文書

開催別議員別委員会別検索用


令和元年9月定例会文化観光委員会
議案説明及び所管事項等の報告 【 当局側説明 】 発言日: 10/01/2019 会派名:


○植田文化・観光部長
 文化・観光部長の植田でございます。よろしくお願いいたします。
 まずは、ラグビーワールドカップ2019日本対アイルランド戦につきまして、すばらしい勝利でありました。また大きな事故もなく無事に終わることができました。このことに対しまして、皆様の御協力に厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。
 4万7000人を超える大観衆の中、日本が歴史的な勝利をおさめた地ということで海外では静岡ショックとも報道されました。静岡の名を世界じゅうにアピールできましたことを大変ありがたく思っております。余韻冷めやらぬ中でありますけれども、引き続きエコパでの試合、ファンゾーンでの運営について万全を期して取り組んでまいりますので、よろしくお願いいたします。
 それでは、文化・観光部関係で、9月県議会定例会への提出議案及び所管事項につきまして、私と広岡スポーツ担当部長からお手元に配付いたしました文化観光委員会説明資料、議案及び議案説明書により御説明いたします。
 初めに、議案についてでありますが、今回提出しております議案は議案1件、報告事項3件であります。
 委員会説明資料の1ページをお開きください。
 第127号議案「令和元年度静岡県一般会計補正予算」についてであります。
 議案では6ページから7ページ、議案説明書では6ページから7ページと18ページから19ページになります。
 今回は、美しいふじのくにづくりを加速化するために必要な経費及び当初予算編成後の事情変化により必要となった経費について補正するものであります。
 文化・観光部関係の補正予算は、第6款文化・観光費3390万円及び第11款教育費4800万円の合計8190万円であり、この結果予算累計額は483億5344万6000円となります。
 2ページをお開きください。
 富士山世界遺産センター管理運営事業費530万円ですけれども、富士山世界遺産センターの機能向上を図るため応接スペース等の改修を行う経費の補正であります。
 スポーツ施設管理運営費360万円は、本年4月に壁面タイルに剝離等が発生した富士水泳競泳プールについて適正な機能を確保するため、修繕工事を行う経費の補正であります。
 観光プラットフォーム形成推進事業費500万円は、旅行者の利便性向上や旅行商品の開発促進のため、観光情報や旅行者の属性等を集約するプラットホームの設計を行う経費の補正であります。
 富士山静岡空港ビジネスジェット利用拡大事業費500万円は、オリンピック・パラリンピックを契機に富士山静岡空港へのビジネスジェットの利用を拡大するため、海外のビジネスジェット運航支援会社等に対し本県の魅力発信などを行う経費の補正であります。
 空港施設整備事業費1500万円は、空港西側県有地の一体的かつ計画的な整備に向け土地利用条件等の整理や利用イメージの具体化のためのイメージパース等を作成する経費の補正であります。なお西側土地利用位置図を資料として添付しておりますので、後ほどごらんください。
 私立学校安全教育推進事業費助成4800万円は、子供の安全確保を図るため、スクールバスへの防犯用品整備や交通安全指導員等を配置する私立学校に対して助成する経費の補正であります。
 次に、3ページをごらんください。
 債務負担行為の追加についてでありますが、静岡県コンベンションアーツセンター特定天井対策改修工事監理業務委託契約及び静岡県コンベンションアーツセンター特定天井対策改修工事契約につきましては、グランシップの吊天井脱落防止のため、令和3年度にかけて改修工事を実施するものであります。
 富士山世界遺産センター改修・増築設計業務委託契約から富士山世界遺産センター応接用備品取得契約までの3つの契約につきましては、いずれも先ほど御説明いたしました富士山世界遺産センターの機能向上と関連するものであり、それぞれ令和2年度にかけて研究、収蔵及び応接スペースの改修・増築に係る設計・改修工事を実施し改修後の応接用備品を取得するものであります。
 静岡県富士水泳競泳プール壁面タイル修繕工事契約につきましては、先ほど御説明いたしました富士水泳競泳プールの適正な機能確保のため、令和2年度にかけて債務負担行為を設定し修繕工事を実施するものであります。なお別冊資料として主要事業参考資料をお配りいたしましたので、あわせてごらんください。
 次に、4ページをお開きください。
 報告第35号「静岡県公立大学法人の平成30事業年度の業務実績に関する評価結果」及び報告第36号「公立大学法人静岡文化芸術大学の平成30事業年度の業務実績に関する評価結果」についてであります。
 本報告は、静岡県公立大学法人評価委員会が実施した評価の結果につきまして地方独立行政法人法の規定により行うものであります。評価は中期目標・中期計画の達成に向けた進捗状況を全体評価と項目別評価により行っていますが、具体的な評価の方法は2の(2)に記載のとおりであります。
 5ページをごらんください。
 初めに、静岡県公立大学法人の評価結果の概要についてであります。議案では87ページ、議案説明書では67ページになります。
 全体評価は、中期目標・中期計画の達成に向けて順調に進んでいるとの結果をいただきました。重点的な取り組みのうち地域志向の教育研究の推進につきましては、地(知)の拠点整備事業による地域志向研究などの県内自治体と連携した教育研究や観光教育の開設に向けた広報等の取り組みが評価されました。
 グローバル化を促進する教育研究の推進につきましては、海外協定校の拡充や協定校と連携した新たな語学研修プログラムの開始、海外からの研究者等の積極的な招聘等の取り組みが評価されました。なお第3期中期目標期間でのさらなる飛躍を目指した法人運営を行うことへの期待など評価に当たっての意見がありました。
 また、項目別評価につきましては、大学の教育研究等の質の向上に関する目標、法人の経営に関する目標、自己点検・評価に関する目標の3項目については順調に進んでいるとの結果をいただき、その他業務運営に関する目標についてはアカデミックハラスメント行為の発生等の課題も見られたことからおおむね順調に進んでいるとの結果となりました。
 次に、6ページをお開きください。
 公立大学法人静岡文化芸術大学の評価結果の概要についてであります。議案では95ページ、議案説明書では68ページとなります。
 全体評価は、中期目標・中期計画の達成に向けて順調に進んでいるとの結果をいただきました。重点的な取り組みのうち新教育課程設置に向けた取り組みにつきましては、専任教員の採用やカリキュラムの策定、文明観光学コースや匠領域に関連する公開講座の開催等による新教育課程の周知が評価されました。研究支援体制の充実につきましては、科学研究費補助金獲得に向けた学内研修会の実施、ウエブ添削システムの導入などの取り組みが評価されました。地域社会との連携につきましては、静岡銀行との協定、賀茂地域1市5町との包括連携協定の締結、さらには静岡銀行との協定に基づいた地域連携実践演習の実施等により地域とのつながりを強化したことが評価されました。一方で文化政策研究科の定員未充足に対する適切な定員管理など評価に当たっての意見、指摘等がありました。
 また、項目別評価につきましては、大学の教育研究等の質の向上に関する目標などの4項目全てが順調に進んでいるとの結果をいただきました。以上が評価結果の概要となります。
 県といたしましては、これらの結果を踏まえまして、両法人に対し中期目標・中期計画が確実に達成されるよう引き続き、適切な支援、指導を行ってまいります。
 7ページをお開きください。
 報告第38号「静岡県公立大学法人の中期目標に係る業務実績に関する評価結果」についてであります。
 本報告は、静岡県公立大学法人評価委員会が実施した静岡県公立大学法人の6年間の中期目標期間に係る評価結果につきまして地方独立行政法人法の規定により行うものであります。具体的な評価の方法は2に記載のとおりであります。
 次に、8ページをごらんください。
 評価結果の概要につきまして御説明いたします。議案では125ページ、議案説明書では70ページになります。
 まず、全体評価は中期目標の達成状況が良好であるとの結果をいただきました。なお第3期中期目標期間において、これまでの取り組みをさらに前進させるとともに中期目標に新たに掲げた重点目標をより高い水準で実現し、魅力ある大学づくりを進めていくことを期待するとの意見がありました。
 項目別評価につきましては、大学の教育研究等の質の向上に関する目標などの4項目全てが中期目標の達成状況が良好であるとの結果をいただきました。以上が評価結果の概要であります。
 県といたしましては、これらの結果を踏まえまして、法人に対し第3期中期目標期間においても引き続き適切な支援、指導を行ってまいります。
 続きまして、9ページをごらんください。
 オリンピック・パラリンピック文化プログラムの推進についてであります。
 静岡県文化プログラムは、来年の本番年を目指し、2の(1)に記載のとおり、全国的プログラム、県域プログラム、地域密着プログラムの3つのカテゴリーに区分し取り組んでおります。
 全国的プログラムにつきましては、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会が実施する東京2020NIPPONフェスティバルの共催プログラムにふじのくに野外芸術フェスタ2020静岡公演が採択されました。県域プログラムにつきましては、先月、現代舞踊と音楽の祭典、大茶会、伝統芸能フェスティバルを開催し多くの方に御来場いただいたところであり、地域密着プログラムにつきましては、次ページになりますけれども、ウに記載のとおり先進性や独創性のあるプログラム19件を採択いたしました。
 今後も県内外に積極的にPRしてまいります。なおリーフレットを資料として添付しておりますので、後ほどごらんいただきたいと思います。
 次に、11ページをごらんください。
 グランシップの特定天井対策改修工事についてであります。
 県の地震・津波対策アクションプログラムに基づきグランシップの吊り天井の耐震化を図る改修工事を実施するため、今議会において債務負担行為の設定をお諮りしているところであります。債務負担行為期間は、令和元年度から令和3年度までの3年間で工事等の予定額は9億3400万円であります。
 今年度中に工事契約を締結し、(3)に記載のとおり、中ホールなど9カ所について、全館休館の上、令和2年9月から工事に着手し、令和3年9月に全ての工事が完了する予定であります。
 次に、12ページをお開きください。
 しずおか文化財ウイークについてであります。
 文化庁は、毎年11月1日から7日までを文化財保護強調週間として全国の自治体等に文化財に親しむ行事の実施を推奨しており、本県では、10月と11月を中心にしずおか文化財ウイークと銘打ち、県内各市町と連携し文化財に関するさまざまな催しを開催いたします。
 県におきましては、3に記載のとおり、文化財クローズアップとして特別史跡新居関跡の特別見学会、日本平夢テラスでの県指定文化財の特別展示、埋蔵文化財センター主催による巡回展やセミナーなど各種事業を開催いたします。なおしずおか文化財ウイーク2019イベントガイド及び文化財クローズアップチラシを資料として添付しておりますので、後ほどごらんいただきたいと思います。
 次に、本日追加で配付しました資料ですけれども、今夏の富士山の状況をごらんください。
 説明資料13ページとなりますが、登山者数が確定いたしましたので配付資料との差しかえをお願いいたします。
 ことしの夏の富士山における登山者数は、2に記載のとおり、山梨県側を含めた合計で23万5000人余、静岡県側は8万5000人余であります。また富士山保全協力金の受け入れ状況につきましては、3に記載のとおり、協力者数は5万7740人、金額は5751万3512円となりました。多くの皆様に御協力をいただき、協力者数、協力金の額のいずれも制度導入から6年間で最高となりました。来年の夏に向けましても、より多くの皆様に御理解、御協力をいただけるよう取り組んでまいります。
 説明資料にお戻りいただきまして、14ページをお開きください。
 富士山世界遺産センター機能の向上についてです。
 先ほど予算事業で説明いたしましたが、富士山世界遺産センターの機能向上を図るため令和2年度にかけて研究、収蔵及び応接スペースの改修工事等を実施するものであります。具体的には2に記載のとおり、オリンピック・パラリンピックを控え多くの賓客の訪問が見込まれるため、応接スペースを16平米拡張し共同研究を促進し、より魅力的な展示を行うため研究・収蔵スペースを36平米程度増築するものであり、全体事業費は8600万円程度を見込んでおります。応接スペースの改修工事を優先して実施し、研究・収蔵スペースについては設計において経費を精査した上で令和2年度当初予算に計上し、来年夏以降に増築工事を実施する計画であります。
 次に、15ページをお開きください。
 東静岡駅南口県有地への文化力の拠点の形成に向けた取り組みについてであります。
 文化力の拠点の形成に向けましては、図書館を中心とした施設の先行整備による多様な交流とにぎわいの創出を目指し、庁内プロジェクトチームにおいて導入機能や事業手法などの検討を進めております。拠点形成に向けた取り組みでありますが、2の(2)に記載のとおり、施設整備に係る県方針をもとに、現在、事業計画案公募において提案を受けた4社との対話を行いながら事業スキームの構築に向けた検討を実施しております。
 今後は、3に記載のとおり、新県立中央図書館及び新しい知的空間の管理運営計画を作成するとともに、本年度内をめどに整備の具体的内容を施設整備計画として取りまとめるなど施設の早期実現に向けた取り組みを進めてまいります。
 次に、16ページをお開きください。
 未来を切り拓くDream授業の開催結果についてであります。
 将来、日本や世界で活躍したいと考える子供たちの能力を伸ばすきっかけづくりを目的に8月に3泊4日の日程で開催いたしました。応募者107名から抽せんで選ばれた中学生30名が参加し、3に記載のとおり、各界の講師陣による講義のほか、外国人との異文化交流体験や子供たちによるグループディスカッションなどを行ったものであります。参加した子供たちからは、自分の意見に自信が持てるようになった、さまざまな意見や考え方を知ることができ視野が広がったなどの声が寄せられ大変好評でありました。また昨年度参加した子供たちを対象に実施した1年後アンケートでは、生徒会長になり、生徒のみで行う地域をよくする会を企画し運営しているなど頼もしい報告もありました。
 17ページをごらんください。
 私立学校における子供の安全確保対策についてであります。
 ことし5月に発生した大津市、川崎市の事故事件を受けまして、県ではオール静岡で子供の安全対策に取り組んでいくため子どもの安全確保緊急対策アクションを取りまとめました。このうち私立学校に係る対策については、3の(2)に記載のとおり、私立学校安全教育推進事業費助成として4800万円を9月補正予算として計上し、スクールバスの防犯用品整備や交通安全指導員等の配置を行う私立学校に対して支援を行うこととしております。
 22ページをごらんください。
 ラグビーワールドカップ2019期間中の誘客促進についてであります。
 ラグビーワールドカップ2019は、開催期間が44日間と長く試合間隔も開いており、その間の観戦客の国内周遊が期待できます。この好機を最大限に生かすため、2に記載のとおり、エコパスタジアムでの試合開催日に愛野駅前に設置するおもてなしエリアの一角に観光ビジターセンターを設置し、県の総合観光案内や県産品のPRのほか、参加希望のあった27市町の観光動画を放映するとともに、ふじのくに子ども観光大使による観戦客との交流や観光案内を実施しております。また3に記載のとおり、エコパスタジアムのメディアセンター内に「Shizuoka Tourism Desk」を設置し、海外メディア等に対して本県の魅力等を発信し観戦客の県内周遊の促進と本県の認知度の向上を図ってまいります。
 次に、23ページをごらんください。
 静岡県の観光交流の動向についてであります。
 平成30年度の観光交流客数は1億5342万人となり、過去最高となった平成29年度に次ぐ観光交流客数となりました。このうち宿泊客数は県内6地域のうち4地域において増加し、全体としては前年度を17万人上回る1997万人となりました。観光レクリエーション客数は日本平夢テラス等のオープンにより増加した一方で、NHK大河ドラマ「おんな城主直虎」の放映終了等が影響し、前年度を323万人下回る1億3345万人となりました。また観光交流客数をもとに算出した県内旅行消費額は、県外からの日帰り客のお土産品や買い物代が増加し、前年度を276億円上回る7350億円となりました。
 今後も経済効果の高い宿泊客及び県外からの日帰り客数を増加させるよう取り組んでまいります。
 24ページをお開きください。
 デスティネーションキャンペーンの実績についてであります。
 本年4月から6月にかけて開催した本番DCの実績につきましては、1に記載のとおり、県内観光施設の入り込み客数は前年比110%、県内宿泊客数については前年比107%と期間を通じて好調でありました。インターネットアンケートでは、満足と回答した人の割合が全体の9割以上であり、本県を訪れた皆様から観光地として高い評価を得ることができました。
 今後は、25ページの3に記載のとおり、商品企画の改善や新規開発、二次交通の確保充実に向けた取り組みを継続するなどアフターDCはもちろん、さらに東京2020オリンピック・パラリンピックでの誘客につなげ観光誘客を通じた本県の交流人口の一層の拡大を図ってまいります。
 次に、26ページをお開きください。
 駿河湾フェリーの利用促進についてであります。
 本年4月から8月までの利用者は6万5000人で、前年度比87.0%となりました。4月から6月までは前年度の実績を上回っておりましたが、7月及び8月は天候不順が長引いたことや台風10号の影響により前年度を下回る結果となっております。現在フェリーの3階の貸し切り特別室の貸し出しや、大道芸やコンサートなど船内イベントの充実による魅力向上、SNSを活用したフォトコンテストの開催などの情報発信による認知度向上、団体ツアーの貸し切りバス代金への支援やフェリーを活用した旅行商品の造成促進等による周遊性の強化などに力を入れ新規顧客の獲得に努めております。
 今後は、これまでの取り組みを強化し、地域の関係者が一丸となってフェリーの魅力向上と新たな需要開拓に取り組んでまいります。
 次に、27ページをごらんください。
 静岡県インバウンド多言語コールセンターの開設についてであります。
 ラグビーワールドカップ2019や東京2020オリンピック・パラリンピック開催の好機を捉え、外国人観光客が言葉の問題を心配することなく本県を訪れていただけるよう8月1日に開設いたしました。センターでは宿泊施設、観光施設、交通事業者等を対象として電話通訳や翻訳サービスを提供しており、英語、中国語、韓国語のほかラグビー対戦国のイタリアやロシア等の言語も加えた10言語で対応しております。サービス提供開始から約1カ月半で712件の登録があり、通訳サービス、翻訳サービス合わせて208件の利用がありました。
 今後も官民一体となって外国人観光客の受け入れ体制の強化に取り組んでまいります。
 28ページをお開きください。
 富士山静岡空港の利用状況(令和元年8月分)についてであります。
 8月の搭乗者数については、2の表に記載のとおり、全体で前年同月から7,185人増加し、8月としては平成27年度に次いで過去2番目となる8万2387人となりました。国内線の搭乗者数は40カ月連続で前年同月を上回るなど好調を持続し、国際線の搭乗者数も煙台線、チェジュ航空ソウル線、西安線が新規就航し、提供座席数が増加したことにより前年同月を上回りました。
 29ページをごらんください。
 富士山静岡空港における令和元年冬ダイヤ期間の運航計画についてであります。
 国内線では、昨年と同様に今月27日から始まる冬ダイヤにおいて、フジドリームエアラインズが運航する札幌丘珠線が運休いたします。また国際線では、チェジュ航空が段階的に減便し9月1日からは週3往復で運航しております。さらにエアソウルが運航するソウル線は、9月30日から運休となっております。
 今後、運営権者である富士山静岡空港株式会社や航空会社と連携し路線の特性に応じた利用促進に努め、秋季、冬季の閑散期における需要の底上げを図ってまいります。またソウル線につきましては路線を取り巻く環境が厳しい中ではありますが、復便に向け、航空会社への働きかけや利用促進に積極的に取り組んでまいります。
 次に、30ページをお開きください。
 富士山静岡空港の環境監視結果と新たな監視体制への移行についてであります。
 県では、富士山静岡空港の建設及び運用に伴う周辺環境への影響を軽減するため、環境監視計画に基づき空港周辺地域の環境監視及び環境保全対策を実施しております。2に記載のとおり、平成30年度の環境監視結果では、いずれも環境保全目標が達成され良好な生活環境及び自然環境が保たれているとの評価をいただいたところであります。3に記載のとおり、令和元年度からは新環境監視計画に基づき航空機騒音等調査を行うとともに、学識経験者で構成する静岡空港環境保全アドバイザーの助言をいただきながら空港周辺地域の適切な環境保全に努めてまいります。
 次に、美しい“ふじのくに”まち・ひと・しごと創生総合戦略の総括評価についてであります。別とじの黄色のファイルになりますけれども、令和元年度美しい“ふじのくに”まち・ひと・しごと創生総合戦略評価書案と記載してありますファイルをごらんください。
 本年度は、平成27年度に策定いたしました総合戦略が最終年度を迎えるため総括的な評価を行い、目指すべき具体的イメージの状況や重要業績評価指標――KPIの達成状況、次期総合戦略策定に向けた課題や今後の方向性を整理し、お手元の資料のとおり、評価書案を取りまとめたところであります。この常任委員会においては、今後の施策の方向性を中心に委員の皆様から御意見をいただき次期総合戦略に反映してまいりたいと考えております。
 初めに、総合戦略の評価概要について御説明いたします。
 資料の2−1をごらんください。
 現行の総合戦略は、資料の左側に記載してありますが、1命を守り、日本一安全・安心な県土を築くから5時代に合った地域をつくり、地域と地域を連携するまで、5つの戦略のもと目指すべき具体的イメージと重要業績評価指標――KPIを設定しております。
 戦略の目指すべき具体的イメージにつきましては、想定される大規模地震・津波による犠牲者数の最小化など4つが上昇傾向となっておりますが、合計特殊出生率につきましては横ばいで推移しております。KPIにつきましては左側の一番下の下段の参考にありますけれども、KPIの評価区分に記載のとおり、目標値を超えて進捗しているものを目標値以上、到達すべき期待値の3割を超えて進捗しているものをA、期待値どおりに進捗しているものをB、期待値を下回って進捗しているものをCなど5つの区分により評価しております。KPIの現状につきましては資料右下の欄に記載してありますけれども、数値が判明している146の指標の71%がB以上で推移しております。取り組み全体としては順調に進捗しているものと考えております。
 一方で、東京一極集中が加速しており出生数も減少傾向にあるなど、より一層の施策の推進が必要な状況にあります。また最先端技術を活用した生産性の向上や外国人県民を初めとする多様な人材の活躍促進など社会経済情勢の変化に柔軟に対応し、バックキャスティングの視点で新たな施策を盛り込んでいく必要もあると評価しております。総合戦略の評価の概要については以上であります。
 続きまして、文化・観光部に関しまして総合戦略の評価概要について説明いたします。
 文化・観光部の所管につきましては、1枚戻っていただきまして、資料1の所管委員会一覧のとおりであります。このうち戦略3を中心に説明させていただきます。
 46ページをごらんください。
 2の重要業績評価指標――KPIの達成状況のうち、3−2交流の拡大につきましては、2つ目の外国人延べ宿泊者数はB、5つ目の富士山静岡空港の利用者数は目標値以上となるなど順調に増加している一方で、観光交流客数、静岡県の旅行に大変満足した旅行者の割合、富士山静岡空港外国人出入国者数はいずれも基準値から増加しているものの、より一層の施策の推進が必要な状況であります。
 今後は、次ページになりますけれども、今後の方針の3−2に記載のとおり、世界遺産富士山を初めとする世界水準の魅力を生かした観光地域づくりを市町と連携して推進するとともに、東京2020オリンピック・パラリンピックの開催やラグビーワールドカップ2019のレガシーを生かし国内外の交流の拡大を図ってまいります。具体的施策につきましては61ページ以降にありますので、ごらんいただきたいと思います。
 また、富士山静岡空港につきましては70ページになります。
 今後の展開に記載してありますけれども、公共施設等運営権制度のもと県、運営権者、関係団体が路線誘致や利用促進の方針等を共有し空港の利用拡大に一体となって取り組んでまいります。
 続きまして、82ページをごらんください。
 3−3魅力ある教育環境の整備のうち、(2)高等教育機能の充実についてであります。
 県立2大学の中期目標・中期計画の進捗状況、大学間等連携組織の実施事業に参加した大学生数の2つのKPIは順調に推移しており、引き続き県立2大学の教育・研究機能の充実を図るとともに、大学コンソーシアムへの支援を通じ県内高等教育機関の機能充実に取り組んでまいります。
 その他のKPIの達成状況及び具体的施策の概要については評価書に記載のとおりでありますのでごらんください。総合戦略の説明については以上であります。私からの説明は以上でございます。御審議のほどよろしくお願いいたします。

○広岡スポーツ担当部長
 私からは、スポーツ局に係る所管事項につきまして御説明いたします。
 委員会説明資料にお戻りいただき、19ページをお開きください。
 静岡県富士水泳場のタイル剝離についてです。
 富士水泳競泳プールの西側壁面におけるタイルの剝離に対しまして実施いたしました調査の結果を踏まえ、修繕工事に必要な経費を9月補正予算としてお諮りしているところでございます。2に記載のとおり、工事は剝離が発生した西側壁面のほかタイルの浮きが指摘された部分につきまして、今後予定されている主要な大会等への影響が最小限となるよう債務負担行為を設定し令和2年度にかけて修繕する計画でございます。なお3に記載のとおり、可動壁――通常50メートルプールとして使用するプールを2分割して、2つの25メートルプールとするときに使用する動く壁ですが――におきましてもタイルの浮きの可能性が指摘されておりますことから、修繕工事期間中に詳細調査を行うこととしております。
 利用者が安心して施設を利用できるよう、安全で快適な環境の維持に努めてまいりたいと思います。
 続きまして、20ページをお開きください。
 東京2020オリンピック・パラリンピック自転車競技開催に向けた取り組みでございます。
 大会開催まで1年を切り、本番のリハーサルとなるテストイベントに地元市町と一丸となって取り組んでおります。2に記載のとおり、今月6日に開催されるマウンテンバイクのテストイベントでは、観客輸送や安全対策などの検証を行うとともに都市ボランティアの実地研修なども実施してまいります。今月19日にはパラリンピック開催300日前イベントとして、静岡競輪場でパラサイクリングの県大会を全国初の取り組みとして開催して機運醸成を図ってまいります。また競技会場を活用したレガシー創出に向けた取り組みの推進や、小国や発展途上国を含む競技団体の事前キャンプの誘致などにも引き続き取り組んでまいります。
 3に記載のとおり、オリンピックの聖火リレーにつきましては、7月1日から8月末まで聖火ランナーの公募を行い、今後は10月末の大会組織委員会へのランナーリストの提出に向け選定作業を進めてまいります。またパラリンピック聖火リレーにつきましても、大会組織委員会から示されたガイドラインに基づき県の実行委員会におきまして実施方法等につきまして検討してまいります。
 引き続き大会組織委員会や地元関係者等と緊密に連携をとりながら大会の成功に向け準備に万全を期してまいります。
 21ページをごらんください。
 ラグビーワールドカップ2019開催についてであります。
 9月20日に東京スタジアムにおける日本対ロシア戦を皮切りにラグビーワールドカップ2019が開幕し、小笠山総合運動公園エコパスタジアムにおきましても2試合目で日本対アイルランド戦が実施されたところです。
 今後の予定につきましては2に記載のとおり、エコパスタジアムで10月4日、9日、11日と3試合、またファンゾーンにつきましては10月4日以降駿府城公園で5日間、浜松のソラモえんてつホールで8日間の実施を予定しております。これまでの大会運営を通じて生じた課題などにつきましては、速やかに見直しを行いながら残りの期間を万全の体制で運営してまいりたいと考えております。
 続きまして、本日追加で配付させていただきました資料をごらんください。表題がラグビーワールドカップ2019開催(静岡会場)となっているものです。
 これは9月28日に行われました開催状況につきまして御報告するものです。1に記載のとおり、エコパスタジアムの初戦である日本対アイルランド戦の観戦客数は4万7813人となっており、世界ランキング2位のアイルランドに19対12で歴史的な勝利をおさめたところです。また当日に開催いたしましたJR愛野駅からエコパスタジアムまでのおもてなしエリアの来場者数は3万6890人となりました。チケットがなくてもパブリックビューイングなどでラグビーを楽しめるファンゾーンの来場者につきましては、累計で駿府城公園は4万4446人、浜松のソラモえんてつホールが1万3224人となっており、これまで2会場合わせて5万7670人となっています。2の観客輸送につきましては、シャトルバスで5,494人、パークアンドバスライドで4,674人のお客様に御利用いただき、JRとの連携もスムーズにいったことによりまして大きく目立った渋滞も起こらずスムーズな運用ができたものと考えております。3の主な課題と対応ですが、帰路におきまして愛野駅に向かう際の案内表示やスタジアム周辺でのダフ屋の発生等に課題がありましたことから、10月4日以降の対応につきましては現在調整中です。このほかにも初戦で得た課題を洗い出し、残り3試合も万全の体制で運営に取り組んでまいりたいと考えております。私からの説明は以上でございます。御審査のほどよろしくお願いいたします。

○中田委員長
 これより質疑等に入ります。
 なお、所管事務調査もあわせて行います。
 では、発言願います。

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