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委員会会議録

質問文書

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令和2年12月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:飯田 末夫 議員
質疑・質問日:12/14/2020
会派名:自民改革会議


○飯田委員
 2問、分割質問方式で質問させていただきます。
 まず1つ目が、公安委員会所管事項等説明資料の資料10になります。
 先ほど、警察本部長からも東京2020オリンピック・パラリンピックを見据えて各種のテロ対策を行われていると御説明頂きましたが、その内容について具体的に掘り下げていただけたらと思います。
 これらの活動を通して見えてきた課題があるかどうかとそれに対する対策について質問させていただきます。

○山城警備部長
 東京2020オリンピック・パラリンピック大会を来年に控えテロ対策は県警察の重要課題として捉えており、本県ではテロ対策ネットワーク静岡を平成29年9月に設置しております。昨年のラグビーワールドカップ2019日本大会などを行った際にも対策を実施しております。その他諸般の情勢を踏まえて、民間企業などと多方面で連携を密にして協働体制を整備しております。
 このネットワークは、自治体、ライフライン、情報通信、サイバーなど事業者・団体の68機関で構成されております。
 具体的な活動事例といたしましては、毎年1回総会を開催しているほか関係機関と連携した爆発物原材料対策、大規模集客施設におけるテロ防止行動パトロールなど広報啓発活動や公共交通機関との合同テロ対策訓練、大型商業施設等における不審物対処訓練を実施しております。
 次に、課題と今後の取組について御説明いたします。
 新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、テロ対策ネットワーク静岡の総会が書面開催となりました。従来の会議形式や接触型の訓練が実施できないなどの制約がございました。
 しかしながら、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を来年に控え官民一体となったテロ対策の重要性が増していることから、新型コロナウイルス感染防止に配慮しつつ、引き続きテロ対策ネットワーク静岡の参加機関との情報共有を図り、テロの未然防止に努めてまいります。

○飯田委員
 御答弁ありがとうございます。
 いろいろテロ対策等をやっていただいていることがよく分かりました。
 例えば、オリンピックとか大規模イベントが、警察だけではなくていろいろ、特にテレビ関係で言えば資機材をはじめとして組織や体制の構築や確立をしていくいい機会になると思いますので、ぜひこうした訓練を通して課題等を見つけてより一層の警備体制の確立を図っていただけたらと思います。よろしくお願いします。

 次に、特殊詐欺について質問したいと思います。
 先ほど来御説明があるとおり、刑法犯認知件数は平成14年をピークに17年連続で減少傾向にあるんですけれども、特殊詐欺については巧妙かつ悪質になって増えている印象もあります。
 説明では平成30年度がピークになっておりますけれども、昨年と比べて今年はやや増加傾向にあることが見て取れます。検挙件数が139件と増えていることに一安心し、そこには敬意を払いたいと思いますけれども、被害額が大きくなっていることも1つの特徴だと思っております。
 新聞紙面等でも特殊詐欺被害やサギ電話警戒記事のない日はないと言われるぐらいになっているわけです。また今申し上げた金額が大きくなっているお金が、今や特殊詐欺が暴力団の資金源との指摘もあると報道されています。
 今回配付頂いている日本の警察の19ページ、重要犯罪等の現状と対策(2)の5(2)ですけれども、特殊詐欺を撲滅するための対策として警察では特殊詐欺事件の背後にいると見られる暴力団、準暴力団等に対する多角的な取締りを推進していると記述もあり、そこで伺いたいと思います。
 まず1つ目として、本県の特殊詐欺における暴力団が介在している実態について教えていただきたいと思います。

○山本組織犯罪対策局長
 近年の事例といたしまして、平成26年から27年にかけて富士市に拠点を置きます六代目山口組藤友会幹部らによる特殊詐欺事件、また昨年には群馬県内に拠点を置く稲川会系組員らによる特殊詐欺事件を検挙しております。また昨年から本年11月までの間に、警視庁との合同捜査により浜松市に拠点を置きます六代目山口組三代目弘道会傘下組織幹部らによる特殊詐欺事件を検挙しております。
 これらの事件では、東京都内などに事務所を借り受け、そこをアジトとしてだましの電話をかけるいわゆるかけ子グループ、県内で受け子を調達する手配グループ、現金を回収する受け子グループなどそれぞれの役割に県内の暴力団やその周辺者が介在していたことを確認しております。

○飯田委員
 御答弁ありがとうございます。
 大変広い範囲、広い層にわたって実態があることが分かりました。

 続いて2つ目の質問として、こういった発生実態を見てみますと警察部内でも横断的な対応が必要であると考えるわけです。幾つかの組織、部署にまたがって対応していることも少し伺っておりますので、県警察ではどのように組織対応されているのか伺います。

○河合刑事部参事官
 特殊詐欺については、先ほどの山本組織犯罪対策局長からも答弁があったとおり暴力団や準暴力団が絡んでおります。そのほかにも不良外国人、暴力団などといった犯罪組織が背後に潜んでおります。
 そこで、本部各所属や警察署の各部門が諸活動を通じて得られた犯罪組織に関する情報を一元化して犯罪組織の活動実態の解明を図り、戦略的な取締りを行うことで犯罪組織壊滅に向けた活動を推進しております。
 さらに、最近の全国的な手口や犯行対応を見てみますと、サギ電話により被害者に現金を用意させ、家人不在の隙を見て被害者方に侵入し現金を窃取する窃盗事件や、中には被害者方に押し入って現金を奪う強盗事件にまで発展するケースが見受けられます。
 こうした状況から、県警察ではサギ電話を認知した場合には窃盗や強盗といった犯罪も念頭に入れながら幅広くサギ電話情報の共有を徹底いたしまして、部門の垣根を越えた取締り体制を構築し被疑者の検挙と被害拡大防止に向けた対策をしております。

○飯田委員
 御答弁ありがとうございます。
 特殊詐欺のニュースで善良な市民、中でも高齢者がかかったりする話をよく聞くわけですが、非常にしのびない気持ちになります。
 こういった犯罪の抑止のため、啓発の宣伝広報をしていただくと同時に警察の体制が力強いものであるとアピールしていただくことも犯罪抑止につながると思っております。それが県民へ安心感を与えることになると考えております。
 県民の安心感に関し調べてみたんですけれども、県政世論調査の問いに対し静岡県は住みよいと回答を頂いている方が思っている以上に多くて回答者の9割を超えているんですね。その理由の1つに治安面で安心を感じている県民がいると。パーセントで言うとごく僅かですけれども、こういったことが項目として上がってきていることから非常に治安が大事と感じておるところです。
 今後とも、犯罪の発生状況に即した対応をしていただき、県民の安全・安心にぜひ寄与していただきたいと思います。
 いよいよ師走、年末で新年を迎えるわけですけれども、皆さんの1年間の御尽力に本当に感謝を申し上げますとともに、また来年も引き続きよろしくお願いしたいと思います。以上です。

○加藤交通企画課長
 先ほどの7番委員に対する御説明に関し、1点追加させていただきます。
 先ほど、静岡県の新ビジョン評価書案30ページの高齢者対象の参加体験型交通安全講習会の開催回数と人数のお話がございました。開催回数をなぜ記載しているかといいますと、これは県当局が外部委託をしております運転者疑似体験型集合教育装置を使用した講習会の回数を載せているものと承知しております。
 この回数を人数にするかどうかにつきましては、県当局と協議してまいりたいと考えております。

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