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委員会会議録

質問文書

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令和4年2月定例会産業委員会 質疑・質問
質疑・質問者:相坂 摂治 議員
質疑・質問日:02/21/2022
会派名:自民改革会議


○相坂委員
 よろしくお願いします。
 大きく質問のテーマは2つです。総合計画の審査については秋頃から各会派ごとにプロジェクトを組んでやってこられたと思いますし、うちの会派からも幾つか意見が出ていると思いますので、あまりここはああせい、こうせいと言う時期でもないだろうと思いますから、総括的なことを伺っていきたいと思います。
 まず、この総合計画を見た率直な感想から申し上げますと、非常に高い数値目標を掲げた富をつくる分野が2022年度から2025年度までの4年間で達成されていくことについてとても楽しみになるような計画になっていると思いました。ふだんはあまりこういうことを言わないので恥ずかしいぐらいなんですけれども、とてもすばらしい数値目標だと思います。
 私が今日ここで確認しておきたいのは、それが本当に実現可能なのかについてです。やはり少し議論しなければいけないんだろうと思いますので伺いたいんですが、1つは総合計画後期アクションプラン案178ページで企業立地においてかなり高い目標を掲げています。工業用地等の造成についても2地区で行い、さらにその面積等も含め、かつて内陸フロンティアと呼ばれていたふじのくにフランティアの取組もかなり大きな目標を出しています。また開発事業化や製品化、人材確保についても目標数を出しています。
 このように、数字に落とし込まれていてとてもすばらしいと思いますが、それぞれの部門で本当にこの目標が達成できるのか、どこで誰が何をやるのか見込みを聞きたいです。行政の産業分野は地域の社会経済がいろんなことをやっている中でどこを応援するか選び出すと思いますが、具体的にどこで何をやるのかをある程度見ていないと数値化できないはずであり、そこをもう少し簡単でいいので道筋をお示し頂きたい。これが積み上げられていくとGDPがどのように変化していくのか分かるはずなんです。これだけの数値目標が達成されると、このぐらい静岡県の経済は成長する、あるいは山の洲(くに)は成長するだろうという数値が出てくると思うんですが、私の見落としだったら申し訳ないですけれどもGDP数値は資料に出ていません。今はコロナで大変なので頑張って維持しましょうといった書き方ですけれども、これだけの数値目標が積み上がればかなりの経済成長をするはずです。
 実現可能性とGDPのつながりを御説明頂きたいと思います。

 2つ目は、SDGsや脱炭素等との絡みです。
 これからの企業は、外国人や女性、障害を持っている方も含めた労働者の多様性、脱炭素などの地球環境への配慮、働き方改革の3要素が当面足かせになっていきます。ですがこれだけ高い静岡県の経済目標を達成していこうとしているのに総合計画の中では環境問題として取り上げられているんです。
 そうではなく、企業体がこれらに取り組んで経済を維持していかなければいけないので、働き方改革や労働者の多様性は難しいかもしれませんが、地球環境の配慮については配慮できる技術を促進していく、あるいは積極的に作っていく企業体への支援の在り方を考えなければいけません。
 各企業はサプライチェーンの中でこれを何とか守り抜こうとし、取引会社から何年までに何%以上削減しないと取引しないとまで言われており、脱炭素等に取り組む企業をどのように応援してサプライチェーンとして守るのかが見えてくるような、環境分野だけで考えず経済の富を創出する柱にこれをきちんと置けないかということを伺いたい。脱炭素に取り組むために企業がいろいろ節約していったら経済成長なんかしないのです。
 新しい環境に配慮した技術が開発され、汎用性が高まって使われていくことで、ようやく環境が経済問題になっていくでしょうから、これをちゃんと総合計画に書くべきで取り上げられないかというのが2つ目です。
 なぜこの2つを聞いたのかというと、総合計画は当局の皆さんが何年になったら何をやろうかという行動計画書ではなく、世の中に示すことでまちを刺激して投資を呼び込んでいく――どこに何が書かれているから呼び込みができ投資される、人を巻き込んで実施に向けた計画がつくられる処方箋だと思っています。
 ですから、それらを考えると道筋にGDPが書かれていないのはちょっと足りないのではないかと思いますので、少し長くなってしまいましたが、これらについて教えてください。

○渥美産業政策課長
 まず、実現の可能性について御説明させていただきます。
 現状の総合計画では、成果目標、活動指標に加え工程表の3点セットで道筋を示しております。総合計画後期アクションプラン案につきましても同様の構成を踏襲しております。
 総合計画後期アクションプラン案205ページを御覧頂きますと、例えば先ほど5番委員から言及頂いた山の洲(くに)等の取組につきましては、@やAの工程表のようなステップを4年間踏みながら取り組むことを計画に落とし込んでおります。
 ですので、処方箋ではないとの御指摘がございましたが方向性をこのように明示し、案として取りまとめたと御理解頂ければと思います。
 次に、GDPとのつながりにつきましては後期アクションプラン案13ページを御覧頂きますと、下から3つ目にポストコロナ時代を見据えた経済再生により、県民の暮らしを豊かにと、実質県内総生産について記載しており、5番委員御指摘のとおりコロナにより状況が変わったことを踏まえて数字ではなく方向性として早期回復と持続的発展をうたっております。
 これをどう実現するか、数値的に表すかにつきましてはそれぞれしっかりと数値目標としてうたっていくことを考えており、例としては後期アクションプラン案192ページの成果指標2段目、製造業の従業者1人当たり付加価値額など具体的な数字や、ほかのページでは農業生産額など個々の数字で取り組むべき目標を掲げ、つなげていくために記載させていただいております。
 実態としては、コロナ禍など4年間で大きく経済環境が変化することも想定されますので、1つ1つのつながりを直接的にはなかなかお示しできませんが、県内総生産の増に向け所管する指標の目標を掲げております。
 以上がGDPとのつながりであり、明確ではなく申し訳ないのですがこのように考えております。

 もう1点、働き方や環境配慮に関し企業への支援にどのようにつなげていくかについてですが、後期アクションプラン案115ページの全庁で取り組む4−2循環型社会の構築のうち、経済産業部として産業振興に資するため(3)B循環産業の振興支援といった単に環境のために我慢するだけではなく、成長につなげる考え方も入れております。
 このほか、農業においては有機農業などを新たな成長分野といったスタンスで盛り込んでおり、各委員に御指摘頂いたことを踏まえて今後取り組んでまいりたいと考えております。

○相坂委員
 お答えしづらい聞き方で申し訳なかったですが、ありがとうございました。
 要望だけ申し上げますけれども、御説明してくださったとおり個々の数値目標がかなり具体的です。何件を事業化します、開発支援もこのぐらいやります、人はこれだけ増やします、1人当たりのGDPをこうしますといった数値目標があるにもかかわらず、なぜそれらを積み上げたGDP目標をつくらないのかについて聞いているんです。
 目標達成の可能性を世間が確認する、あるいは県内で産業に取り組んでいるプレーヤーが県の取組によりどう変わるのか読み取るときに、誰がどこで何をやるのかが分からなければこの数値目標はよく分かりません。
 ですから、個々の数値目標を積み上げてどこかのタイミングでGDPの数値目標化をすべきだと思います。今はコロナでやりにくいのは分かりますが、コロナがもう一、二年続いてしまい経済が脆弱なままで目標を示せませんでは通りません。もう2年間もこの暮らしですが、日本のGDPは少しずつ伸びております。ですから総合計画に掲げた個々の数値目標を積み上げてGDP目標を示すべきだと思います。
 それから、内陸フロンティアなどの開発区域がどこか分かっていて、フォトンなどの先端産業をどこでやるのか分かっていて、中小企業にどのような支援をするのか数値目標があるわけですから、経済産業部のマップのようなものを作り、どこで誰が何をやるのか4年間のロードマップをきちんと社会に示すことが必要ではないかと思います。そこにそれぞれの数値目標を落とし込んでいき、客観的に見て静岡県の経済がどのように伸びるのか分かるようなものを示してほしいです。後期アクションプラン案に盛り込まれるかどうかは別として、今後の検討材料として整理していただけたらありがたいなと思います。以上です。

○田内委員長
 ここでしばらく休憩します。
 再開は13時30分とします。

( 休 憩 )

○田内委員長
 休憩前に引き続いて、委員会を再開します。
 質問等を継続します。
 では、発言願います。

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静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

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