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委員会会議録

質問文書

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令和5年2月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:早川 育子 議員
質疑・質問日:03/01/2023
会派名:公明党静岡県議団


○早川委員
 分割質問方式でよろしくお願いいたします。
 まず、先ほど3番委員からもありました繰越明許費で、富士山富士宮口五合目来訪者施設(仮称)整備事業を年度内に完成することが難しかったと理由が書かれておりますが、もう少し詳しく教えていただきたいと思います。
 文化観光委員会説明資料25ページには、今後の方針やスケジュール等記載がございますが、今年度事業が遅れて令和10年の供用開始がずれ込むことがないのか心配するところでもありますので、今後の方針等も含めた全容を伺いたいと思います。

〇鈴木富士山世界遺産課長
 富士宮口五合目来訪者施設の関係で事業の一部が年度内に完了することが困難な理由についてです。
 今回、施設本体の設計と並行して行っている道路擁壁等の設計や将来的な道路利用計画の策定のために別途発注しております委託事業のところで1800万円ほど繰越し予定となっています。
 この理由については、施設本体で現在掘削範囲の見直しや居室の共用化など見直しながら基本設計を進めておりますが、敷地が国立公園内でありまして環境省等関係機関との調整が非常に重要なことが1点あります。
 そのほか、施設計画の見直しに伴う設計作業に時間を要していることから施設本体の設計期間の延長が必要となっております。それに伴い並行して行っている当該業務につきましても繰越しが必要となったところです。
 また、令和10年度の供用開始を目指しているが、今回繰越しをすることによって大丈夫かというお話でしたが、先ほど御質問がありましたように非常に難しい工事ですので、設計段階から施工者の意見を取り入れるECI方式を導入して民間の技術を最大限活用することで令和10年度の供用開始を目指しております。

○早川委員
 ありがとうございます。
 地元としましても非常に大きな難工事だとは想定できますが、富士登山に関心のある方が非常に増えている中ですので、無事故で事業が進むように期待したいと思います。
 特に、資材高騰等が影響して設計の延べ面積も大分縮小した上で総事業費は上乗せになっていて、今後さらに費用がかかるんじゃないかという心配もありますので、十分な対応をしていただきたいと思います。

 次の質問に移ります。
 説明資料12ページのスポーツの聖地づくりで、
私も議会で質問いたしまして非常に前向きな御答弁を頂き期待を寄せるところであります。
 特に、パラスポーツの重要な点は御本人の意欲とその場の雰囲気、またボランティアとか指導者の影響は非常に大きいと思います。
 指導者を今後増やしていく、育成していくことも前回の委員会の質問でもお答え頂きましたが、令和5年度の指導者の育成目標、あるいはその活動内容等について改めて伺いたいと思います。

 あと、重度の障害のある方も参加できるボッチャのような種目もとても重要だと思うんですが、さらに重度の障害のある方、スポーツを楽しみたくても楽しむ機会が少ない、あるいは観戦だけでもしたい方に対してオリヒメロボットなどを活用して遠隔地からその様子を観戦して楽しむことを試みている地域もあると伺っております。
 多くの参加が得られるよう工夫を凝らしていただきたいと思いますが、今後のICT等を活用した取組についても併せて伺いたいと思います。

〇大村スポーツ振興課長
 まず、障害者スポーツを支える重要な担い手であるスポーツ指導員についてお答えしたいと思います。
 7番委員御指摘のとおり、障害者の方々がスポーツに取り組むには指導員などが欠かせませんので、我々も人材を持続的に確保していく必要があると認識しております。
 来年度におきましては、初級障がい者スポーツ指導員養成講習会を県の障害者スポーツ協会で開催いたします。受講定員は例年ですと100人程度を予定しております。今年度は実際の受講者数は半数程度の42名だったのですが、受講の募集枠としてはこれまでと同じ100名を目標としてやっていきたいと考えております。
 また、もう1つ付け加えさせていただきますと、県の障害者スポーツ大会――わかふじスポーツ大会の参加者目標数を県のスポーツ推進計画で年間3,000人と設定しておりますので、これらの参加者を支えるのに十分な指導員を確保できるよう努めていきたいと考えております。やはり身近な地域で切れ目ない支援を受けることが大切だと思いますので、指導員が偏在性なく、県内くまなくいる形になっていければよいと考えております。

 もう1つ、ICT等を活用した取組についてお答えいたします。
 オリヒメロボットの御紹介ありがとうございます。我々ももっとアンテナを高くして勉強していかないといけないと思ったところでございます。 重度障害や重複障害をお持ちの方のスポーツ参加のためにICTを活用していくことにつきましては、来年度設立を予定しております官民連携のコンソーシアムにおきまして、参画していただく民間企業の技術等の活用を検討してまいりたいと考えております。
 また、スポーツ庁もデジタル技術を活用した障害者スポーツ実施環境の整備に取り組むと聞いておりますので、国の状況も踏まえてどのような形が障害者の方々にとってよいのか検討を進めてまいりたいと考えております。
 いろいろな障害をお持ちの方がいらっしゃると思いますが、特に7番委員からお話のありました重度の方につきましては比較的取り組みやすい競技――ボッチャなどがあるかと思います。――への参加を促進するためには日常的に寄り添う家族や介助者の方に対し特別支援学校とか就労支援施設などで説明や相談を行うなどして、障害をお持ちの方が参加してみたいと思うようなICTを活用した取組について検討を進めてまいりたいと思っております。

○早川委員
 ありがとうございます。
 スポーツ指導員の養成につきましては積極的に行っていただくということですが、身近な地域で偏在性がないようにとのことであります。
 実際、今年度100名の募集に対して42名と非常に厳しい状況だと思います。より広くいろいろな方に参加、御協力頂く呼びかけが必要だと思うんですが、その具体的な取組についてもしお考えがあれば伺いたいと思います。
 あと、ICT活用はぜひ積極的に行っていただきたいと思います。

〇大村スポーツ振興課長
 指導員の講習会の受講者確保についてお答えします。
 やはり情報提供、PRが足りないので障害者の関係の施設だけではなくて、昔は体育指導員という形でやっておりましたがスポーツ推進委員として地域のスポーツ活動を指導している方々に積極的にお声がけさせていただくなど、いろいろな場面を使って障害者スポーツ指導員の養成講習会があること、積極的に受講していただきたいことをPRしていきたいと考えております。

○早川委員
 よろしくお願いいたします。
 パラスポーツ運動会に参加させていただいたときも、参加している企業の方から社員教育のような形で非常に効果があるというお話も伺いました。一般的に健康づくり等に参加している県民の皆さんもそうですけれども、企業の皆さんや学生さんとか幅広い方々に応援隊になっていただくよう働きかけをお願いしたいと思います。

 次の質問に移ります。
 説明資料の19ページ、ヴァンジ彫刻庭園美術館の件でございます。
 これは既に5番委員、6番委員からも質問がありました。私も前回の委員会でも質問して、経営上の問題で県にという経過があったにしても東部の文化の拠点という点では、個人的にはぜひ積極的に活用していただきたいという思いで質問いたします。
 オープン・ガーデン・アートセンターとして活用していく方向を踏まえて関係市町との協議に入っていくということですが、クレマチスの丘広域的活用構想検討会議を設置して5月までの間に検討会議を開催し、6月に構想案を取りまとめる結構タイトなスケジュールという感じがしますし、年度末、年度初めで担当者も代わる可能性もあります。具体的な構想検討会議の構成メンバーや会議の持ち方、県としてどういうスタンスでいくかは先ほどの質問の答弁に出てきておりましたが、全体像としてどのような内容を検討して考え方を示していくのか、詳しい方向性を含めてお聞きしたいと思います。

〇田中文化局長
 初めに、検討会議についてお答えいたします。
 検討会議につきましては、説明資料にもございますが2月のうちにメンバーを決定して会議を設置しております。
 具体的なメンバーは市町によって多少異なりますけれども、文化行政を所管しているところの方もいれば全体の企画系のところの方もいたり両方出てきてくださるところもあります。市町に対しては、文化行政だけではなく広く東部地域の振興発展について話をしたいとお願いした結果そうなっております。
 非常にタイトなスケジュールであると私どもも認識しており、年度末、年度初めに市町の方に御参画頂くということで少し負担を強いる形にもなろうかと思いますが、今考えておりますのは3月からおおむね月に1回くらいお集まり頂いて、それ以外には書類のやり取りで策定を進めていき、6月には案として取りまとめたいと考えております。
 構想の具体的な内容自体は、今後周辺3市2町と共に会議において検討していくものですから、構想の考え方を御説明させていただければと思います。
 県の東部地域は、世界クラスの観光・文化資源や医療田園都市構想など今後非常に高い競争力を持ったエリアに発展するポテンシャルがあると考えております。
 一方で、地域の発展を見るときに、観光交流や新たな産業や人材の流入といった様々な視点があると思いますが、教育などとともに文化的な要素が非常に重要な役割を占めています。
 そうしたことから、東部地域のポテンシャルとクレマチスの丘が持っている文化の力を掛け合わせることで文化芸術分野をはじめとした観光交流の拡大や地域経済の活性化など東部地域のさらなる発展に寄与するための効果的な活用の仕方を検討して取りまとめていきたいと考えております。
 こうした内容に加え、周辺市町や地元の経済界などとクレマチスの丘の活用を促進する体制も会議の中で検討して構想の中に加えていきたいと考えております。

○早川委員
 ありがとうございます。
 非常に期待の高まる答弁だったと思います。非常にタイトなスケジュールの中で多分いろいろな期限や庭園の管理などの課題があるのではなかろうかと思いますが、要望を申し上げます。
 先ほど6番委員からもありましたが、教育的な部分ですごく大きい意味があると。現場の視察に行き公が行う意義について質問したときに、直接芸術作品に触れることができる、目が御不自由な方が作品に触ることができる美術館は日本の中でも非常に貴重であり教育的な意味も非常に大きいのにそれが実際は活用されていなかった、今後の活用方法の1つとして県が中心になってやっていく意味があるというお話を伺いましたので、ぜひ検討委員会の中でもそうした視点を盛り込んでいただきたいと思います。
 さらに、東部地域は非常に高いポテンシャルがあるとお示し頂きましたが、伊豆半島が人口減少等非常に課題を抱えており、そこに特に三島が玄関口となって観光も含めた文化的な拠点になっていけば大きく変革していくんじゃないかという期待もありますので、検討会議の中でかなり具体的に、また市や町が元気になる方向性を示していただきたいと思います。

 では、次の質問に移ります。
 説明資料の16ページ、東アジア文化都市2023静岡県の開催について伺います。
 先日、9月23日に富士山の日記念式典に参加してまいりました。文化都市宣言が知事から行われ、本会議でも取組について様々な質問があり期待が大きく膨らんでおります。
 特に、静岡県をPRする動画を見たときに、改めて静岡県は本当に豊かな地域なんだと私自身すごく感動しました。中にいてそういうことを発信しているつもりだったけどやはりまだまだで、自分自身はこんなすばらしいところに住んでいるんだ、自然の恩恵に感謝したいなあという思いでその日を迎えました。
 今年はちょうど富士山世界遺産登録10周年、また花博20周年と佳節が重なり、より事業に膨らみが加わると期待します。多くの県民の皆さんにまだまだ周知されていないというお話も先ほどありましたが、参加することで文化力が向上する大きなきっかけになると思います。東京2020オリンピック・パラリンピックに併せて文化プログラムを実施していただいて、広くいろいろな方が参加することができました。
 この説明資料の中で、特に県民参加型のプログラムまた地域連携プログラムについてどのように進めていくのか伺いたいと思います。
 また、障害のある方の文化活動にもぜひ力を入れていただきたいと思いますが、どのような位置づけで進めていくのか伺います。

○渋谷静岡県理事(東アジア文化都市担当)
 東アジア文化都市についての御質問にお答えいたします。
 まず、2月23日の御出席ありがとうございました。実は2月26日に、静岡市民文化会館で県民の皆さん400人ほどが集まった伝統芸能フェスティバルでもその動画を流してPRさせていただきました。私は動画を紹介しながら壇上にいたんですけれども、動画が終わった瞬間にいかがですかと言ったら会場から拍手が沸き上がりまして、やはり静岡県のポテンシャル、動画の力を改めて認識したところでございます。
 先ほど3番委員からもありましたように、今回の東アジア文化都市は静岡県の様々な類まれな本当にすばらしい文化資源を最大限に活用して広くスポーツ、食文化やいろいろなものを含めて、全体像としましては説明資料17ページにお示ししたように様々な観点からやっていきます。
 特に、御質問がありました県民参加型の地域連携プログラムは一番下段のところでございます。
 まず、県民参加型という考え方でいきますと、地域連携プログラムの中に市町の助成と民間団体への助成の2つの助成事業を用意してございます。
 市町の助成については、市町が行う様々な文化事業を認証するだけでなく、新たに地元の民間団体等と実行委員会とかを立ち上げて新たに事業を起こしていただければ上限500万円、2分の1の助成を行うものです。私は2回ほど市長会議や町長会議に出て、ぜひとも事業を実施してくださいと直接お願いしておりまして、今のところ多分一生懸命準備していただいている、途中経過ではかなり見込みを持って事業を実施されると考えております。
 さらに、民間事業の助成は100本を予定しておりますけれども、事業が執行できる団体や非営利法人、さらには民間でも個人の方に事業できる体制で申請していただくということです。これは4月が始まる前後くらいには公募して、必要になったら選定もして助成を決定し、皆さんに参画していただきます。こちらの助成率が非営利団体は4分の3、普通の民間団体は2分の1で、今のところ上限を30万円と考えておりますけど調整中でございます。このようにまずは市町と民間団体に事業をやって参画していただきます。
 さらには、先ほども説明したんですけど、認証を今進めております。認証プログラムについては浜松まつりや静岡まつり、ホビーショーなど大きなイベントも入っております。私のほうで実行委員会や実際に行う組合のトップの方にお会いして東アジア文化都市との連携をじきじきにお願いしております。
 具体的には、静岡まつりの際にはパンフレットに東アジア文化都市の紹介が入ります。駿府城公園に東アジア文化都市のブースを出して県民にその場で東アジア文化都市をPRしながら静岡まつりを楽しんでいただく。さらには5月にあるホビーショーではポスターに東アジア文化都市のマークが入ることで全面協力の御理解を頂いています。県内で行われる様々な事業の主催者、参加する人みんなが東アジア文化都市に参加している感じで盛り上げていきたいと思っております。
 もう1つ、障害のある方の参画についての位置づけのお話ですが、ふじのくに芸術祭は東アジア文化都市の中核事業として来年も展開させていただきます。今年も障害者芸術祭と一緒に行う形でしたけれども、もっと一体感を強めてふじのくに芸術祭と障害者の芸術祭をほぼ同じ場所で同じ形で一緒にやりたいと思っておりますので、そのように参画していただきます。
 さらには、障害者アートをクローズアップした事業を新規で企画することを文化局で考えておりますので、ここには大いに参画頂きたいと考えております。
 そのような形で、一般の方々、障害のある方、全ての方が楽しめる東アジア文化都市を目指してまいります。よろしくお願いします。

○早川委員
 すごく期待が膨らむ内容で、ありがとうございました。
 やはりこうした行事、イベントを開くときに一番大事なのは、そこに住んでいる県民の皆さん一人一人が県の取組に参画しながら自分たちが住んでいる地域が非常に豊かな文化を持っていることを認識して誇りに思えることだと思いますので、事業がスムーズにいくことを願います。
 
 あわせて、東アジアの中国、韓国との交流も大きいと思います。来県された方々が年間を通した事業に触れることで静岡県のすばらしさを感じていただけると思うのですが、県民の皆さんと中国、韓国の皆さんとの交流や文化交流についてはどう考えていらっしゃるのか伺います。

 あと県民参加型となると、県民だけでなくて、こうした事業でピンポイントではなく年間を通して静岡に来てほしい思いもあります。
 例えば、単純な発想ですが、スタンプラリーはあまり文化的な感じではないので御朱印とか、静岡県のすばらしさが記憶に残るものを考えていただきたいと思いますが、そうした取組はどう捉えるか伺います。

 あと、私が見落としているかもしれませんが、いろいろな文化活動の中で映像文化も非常に大きなものがあると思うんですが、映像文化の捉え方について併せて伺います。

○渋谷静岡県理事(東アジア文化都市担当)
 まずは、県民の国際交流をどう考えるかです。
 国際交流についてはコロナ禍がありましたので昨年まではあまり進んでおりませんが、この東アジア文化都市でもやっと4月と5月に県側の式典、さらには相手側の式典の計画が今進んでおります。
 そうした中で交流団の行き来は、まず韓国の全州は向こうから交流団も芸術団も来て、我々も交流団と芸術団――SPACを派遣する予定で進めております。中国はまだ完全に行き来ができるかどうか調整中です。
 さらには、東アジア文化都市事業になる要件の中には国際交流をやること、さらには国際的に自分たちの文化を発信することがあります。
 先ほど説明資料17ページの様々な事業の中で、例えば県主催事業では必ず国内、海外に静岡県の文化を発信する工夫をして東アジア文化都市事業に認証していただくことで、ただ単に事業をやるだけではなくて、その発信に非常に意識を持っていただいてやります。そういう意味で韓国と中国――東アジアを中心に静岡の文化を発信できる工夫を、これから予算がつく段階ですので、大いに企画していただくよう全庁にお願いしていきたいと思っております。
 先ほど言いました助成プログラムも、国際交流が入っているプログラムは優先的に採択したいと思っております。そんな形で国際交流を進めていきたいと思っています。

 2つ目は、年間を通してスタンプラリーとか記憶に残る事業にということでございます。
 今のところ、まだスタンプラリーみたいなものは具体的に計画しておりませんが、ホームページが出来上がったらジャンル別、地域別に事業をしっかり整理して、印象に残る形でPRしていけるよう広報を計画しております。
 非常に大きな広い分野の事業になってしまいましたので、広報が何でもかんでもとなってしまいます。できれば広報の中にしっかりと柱をつくって、例えば静岡に来たら見られる世界クラスのもの、富士山とか静岡の中にいると気がつかない世界クラスのもの、さらにスポーツはある程度まとめて発信したほうが分かりやすいんじゃないかと思っていますし、そういう広報の工夫もこれから考えていきたいと思っております。
 先ほどから周囲の方々が誰も知らないという話を頂いておりますので、東アジア文化都市が国内でも誰もが知るものになるようこれから努力していきたいと思っております。

 最後に、映像文化についても、例えば協働プログラムの中に文化団体の協働プログラムを20本くらい想定し、できれば映像文化を進めている方に企画をお願いすることも今考えております。
 さらに、コア事業の中に伊豆文学祭があるんですけれども、この中の1つの事業としてSPACが伊豆の踊子を伊豆地区、東部地区で上演する計画を立てております。宮城監督が企画するんですけれども、実は伊豆地域のきれいな映像をわざわざ撮って、その映像と演劇をコラボした観光演劇を1つ、東アジア文化都市の目玉にしようという計画で今進めております。
 先ほど御紹介がありましたように、静岡の動画は本当にパワーがあるもんですから、映像でうまく伝えていきたいと思っています。
 
○早川委員
 ありがとうございました。
 具体的な取組も伺えて、期待がさらに膨らんだところであります。
 韓国、中国との交流の部分では、国際交流協会の皆さんも非常に地域に根差して活動していらっしゃいますので、ぜひ交流していただけたらと思います。特に韓国、中国が一番近くて何となく遠い存在に感じる部分もありますけど、民間外交とか文化交流が一番平和の近道になっていくことをこの開催を通してしっかり感じられるといいと思いますので成功を祈っております。
 また映像文化についても、随分前にフィルムコミッションの紹介などをしたときに写真が主流で、フィルム文化、映像文化はなかなか取り上げていただきにくかったんですが、ようやくいろいろなところで静岡県の映像が発信され文化につながっていくことが認識されてきたと思います。併せて項目の中にも加わっていくと分かりましたので、期待したいと思います。

 最後の質問にいたします。
 説明資料31ページ、こちらも先ほど来話題になっておりますガストロノミーツーリズムの推進についてであります。
 地元の司厨士協会、いわゆる料理人の皆さんとの集まりに伺うと、「食は文化だ。文化を切り離して食は語れない」とずっと教えていただいて、ようやく政策的な部分で形ができてきたかなと期待が寄せられておりますが、まだ全然浸透していないところもあります。
 観光地域づくりのところで具体的な内容が示されておりますが、それぞれの内容と具体的な対応スケジュールなどありましたら教えていただきたいと思います。

○山田観光政策課長
 御紹介がありました観光地域づくりの項目につきまして、スケジュール等も含めて説明させていただきます。
 令和5年度は、今年度策定いたしましたガストロノミーツーリズムの推進方針に基づき、食を生かした観光地域づくりを着実に進めていくため、まず関係者への呼びかけを年度当初から行い、夏頃を目途に料理人の方、生産者、観光関係団体及び有識者、もちろん行政も入って産学官による推進協議会を新たに立ち上げ推進体制の強化を図ってまいります。
 また、今年も配置しておりました静岡の食と食文化に詳しいコーディネーターを年度当初速やかに配置し、県内数か所でワークショップなどを開催して県内各地域における食と食文化に関連した旅行商品の造成の支援を行います。
 また、本県ならではの食と食文化のストーリー――物語を発信していくために情報発信力の強いメディア等を対象にしたファムトリップを国内向けを1回、海外向けを1回、9月以降12月までの間をめどにそれぞれ実施してまいりたいと考えてございます。
 また、食と食文化の深彫りを図ることを目的に歴史、生産、料理、地理など様々な観点から講師をお招きして講演や意見交換を行う研究会は6月以降計6回開催してまいりたいと考えてございます。
 このような取組を計画的に実施いたしまして、本事業が観光回復のための大きな柱の事業となるように関係者の皆様と進めてまいりたいと考えてございます。

○早川委員
 ありがとうございました。
 先ほど6番委員からもありましたけど、単においしいものが静岡にあるよということではなくて、そこにストーリー、文化があることがとても大事だと思いますので、これらの事業が成功することを願ってやみません。
 たしか年度初めの委員会のときに、観光というのは光を見るという位置づけがあるとお話があったと思います。コロナ禍でもう3年以上たって、しかも昨年はロシアによるウクライナ侵略、物価高騰と本当に気持ちが沈んでしまうことばかりですが、静岡県の持つ底力が新年度の事業で大きく発信されて、県民の皆さん一人一人が希望を持てるような事業になることを願って質問を終わります。以上です。ありがとうございました。

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