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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和3年6月定例会産業委員会 質疑・質問
質疑・質問者:諸田 洋之 議員
質疑・質問日:08/11/2021
会派名:無所属


○諸田委員
 それでは、一問一答方式でお願いします。
 産業委員会提出資料3ページの富士川工業用水と東駿河湾工業用水の事業統合についてお伺いいたします。
 今回の工業用水の事業統合を検討するに当たり、当然将来の水需要を想定したと思いますけれども、その辺をお聞かせください。

○青山水道企画課長
 将来の水需要につきましては、令和3年4月に2つの工業用水を利用している全ユーザーにアンケート調査を行いまして、将来の需要を算出してございます。

○諸田委員
 将来において企業は減ったり増えたりいろいろするんですけれども、そういったことは考慮しなかったとの認識でよろしいでしょうか。

○青山水道企画課長
 将来の変動は見込まれない、予測できないのが正直なところでございますので、企業局としては将来各社でどれだけ水を使うのかを正確に教えていただきたいとお願いして、出てきた回答を必要水量としております。

○諸田委員
 なるほど、分かりました。
 なかなか将来のことは難しいので、アンケートを取ってできるだけ精度を高めたということですね。承知しました。

 3のところで、一体的な水運用をしていくとのことですけれども、統合後は具体的にどのようになるのか。説明資料には総水量が具体的に記載されていなくて分かりづらいと思いますので、併せて説明をお願いします。

○青山水道企画課長
 統合後の水運用についてお答えいたします。
 東駿河湾工水と富士川工水のアンケートを基に算出した水需要は、全体で日量29万7000立方メートルです。現状どおりでいくと富士川工業用水道で日量2万2000立方メートル、残る水量を東駿河湾工業用水道で賄う運用となりますが、今回の統合後の案では芝川水源から2万2000立方メートルは旧富士川工業用水道に向かわせ、残った15万8000立方メートルは新設ポンプ場を介して厚原浄水場に上げる運用をいたします。また11万立方メートは引き続き蒲原取水場から富士川浄水場内にある既設ポンプ場を通して厚原浄水場に上げる計画になっております。

○諸田委員
 もう一度確認ですけれども、2万2000立方メートルと11万立方メートルの違いです。2万2000立方メートルは富士川から持ってくる。11万は蒲原から持ってくるということでよろしいでしょうか。

○青山水道企画課長
 2万2000立方メートルは、芝川水源を使って旧富士川工業用水道のユーザーに届けます。残る15万8000立方メートルについては――芝川水源に18万立方メートルの能力がございますので――富士川水源から取るのではなくて、芝川水源の余剰水を使って厚原浄水場に持っていくことになります。

○諸田委員
 としますと、富士川浄水場から富士川を渡って送るのは2万2000立方メートルと承知していいですか。

○天野企業局参事
 もう一度確認させていただきます。
 説明資料3ページの右の図の統合後のプランを見ていただきたいんですけれども、芝川水源という緑の点線が18万立方メートルでございます。従来は緑の実線で富士川工業用水のエリア――富士市内のエリアに送っていましたが、ここの水量がぐっと減って2万2000立方メートルになりましたので、15万8000立方メートルの水量が余っている状況になります。これを新たに新設ポンプ場を設けて、赤いラインで上げますので、芝川水源については現在ある18万立方メートル全てを使います。
 ただし、その水量だけでは足りないものですから、横の青い点線――東駿河湾工業用水の富士川の水を使っています。ここが非常に分かりにくくて申し訳ないんですけど、残りの約11万立方メートルを蒲原取水場から富士川浄水場を経由して厚原浄水場まで上げる形となります。
 ですので、今まで富士川水源の蒲原取水場で非常に多く取っていたんですが、この水量が3分の1ほどに減少し、2つのポンプ施設を経て厚原までの標高差65メートルを上げていたんですけれども、それが削減されることでポンプ施設の能力を落とすことができますし、動力費のコストも削減できます。今回の統合によって芝川の水を最大限有効に使え、コスト削減にもなるということです。

○諸田委員
 そうしますと、トータルで29万7000立方メートルは生きていて、必要だということですね。分かりました。

 今後の将来的な話について、先ほどなかなか難しいとお聞きしましたけれども、富士川水管橋に物すごいコストがかかっていると思うんですね。またポンプで上げるコストもかかっています。
 要するに、富士川水源から持ってくるのに非常にコストがかかっていますから、これをやめて芝川水源だけにしようという時期が来るのかもしれないと私は思うんですけれども、その辺を今のうちから想定しておいたほうがいいと思うのです。
 具体的な水量は言えないかもしれませんけれども、どれぐらいになってきたら検討しなければいけないということが頭の中にあるのかお聞かせください。

○天野企業局参事
 今7番委員がおっしゃったように、将来の需要が下がり大幅な削減も十分想定されます。
 もともと10案以上つくっておりまして、令和元年11月にユーザーに対して6案を御提示しました。いろんな説明会等を3回程度、あと個別の調整をした中で一番いい方法として今回の統合案ができまして、将来の大幅な減少も踏まえた右岸左岸の運用も可能な案でございます。
 ただし、ユーザーのお話をいろいろお聞きしますと、大きな台風などの異常気象のときに施設の中に流木や大きな土砂が入ったりすることが上流側であり、どうしても断水が余儀なくされる場合があります。今回のように2つの水源を持つことでそういったリスクの軽減が図られることについて期待しております。
 ですので、将来水がぐっと下がったときにそういった案を検討するんですが、ユーザー企業にとって断水は水質も含めて一番気にしている部分ですので、リスク管理、コスト面も含めて協議していろんな案を踏まえて相談していきたいと考えております。

○諸田委員
 ありがとうございます。
 現状のニーズを考えたら、いろいろ案を出した中でこれが今最適だろうというところで落ち着いたことは承知しています。それは大切なことだと思いますし、いいと思います。
 ただ、将来についてはどんどん変わっていく中でコストと、2つの水源を持つことにより緊急のときに水源を確保できるというメリット。この両方をどう考えるか検討しなければいけない時期が必ず来ると思います。
 コストがめちゃくちゃ高いにもかかわらず2つの水源を持つことはいざというときのために必要なんだと。それともここまでニーズが下がっているにもかかわらず2つの水源を持つことが大切なのかと。ニーズが落ちてきたらですが、それらを両てんびんにはかりながら考えなきゃいけない時期が必ず来ると思いますから、今の現状の考え方が将来までも正しいかというとそうではないと思いますので、新しいユーザー、新しいニーズの掘り起こしもやりながら、ぜひ将来のことを頭の片隅に置いておきながら進めていただきますようよろしくお願いします。以上で終わります。

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